コラムを書く前には、デジクリのサイトの右上にある検索ウィンドウでコラムのネタになるワードを検索してみる。同じネタを使った内容で他の方とカブらないように、ここ最近のものでチェックする。料理や趣味や運動のこと、日常のことはかなりネタにしてきたけれど、そういえばあまり語っていないのが、「おしゃれ」のこと。女なのに自分の身の回りのことについては、照れもあってあまり書いていなかった。
今はだいぶ知られてきた「ヘナ」という植物の粉で、私が髪を染めてもう何年にもなる。デジクリサイトでは検索ワード「ヘナ」は一件もヒットしなかったので、今回はこれをネタにしよう。
ヘナを使う人をヘナラーと言う……かどうかは定かでないけれど、かなり一般の人にも髪染めの方法として知られてきた。ハンズにも売り場があるし、ヘナ配合のシャンプーとかいろんな商品がある。でも、まだまだ少数派であることは確かだと思う。今回私がここで言うヘナとは、ヘナ100%のパウダーのこと。
一旦その方法で髪を染め始めたら、そうそう他のヘアカラーに戻れないとか、何色に染まるかは人によって違うとか、いろいろな噂があった。確かに、美容院で染めるようなケミカルなヘアカラーとはまったく違う方式で髪を染めるので、少し抵抗はあるかもしれない。でも慣れてしまえばとても簡単で、色持ちもよく、髪が痛むどころかトリートメント効果もある優れものなのだ。
今はだいぶ知られてきた「ヘナ」という植物の粉で、私が髪を染めてもう何年にもなる。デジクリサイトでは検索ワード「ヘナ」は一件もヒットしなかったので、今回はこれをネタにしよう。
ヘナを使う人をヘナラーと言う……かどうかは定かでないけれど、かなり一般の人にも髪染めの方法として知られてきた。ハンズにも売り場があるし、ヘナ配合のシャンプーとかいろんな商品がある。でも、まだまだ少数派であることは確かだと思う。今回私がここで言うヘナとは、ヘナ100%のパウダーのこと。
一旦その方法で髪を染め始めたら、そうそう他のヘアカラーに戻れないとか、何色に染まるかは人によって違うとか、いろいろな噂があった。確かに、美容院で染めるようなケミカルなヘアカラーとはまったく違う方式で髪を染めるので、少し抵抗はあるかもしれない。でも慣れてしまえばとても簡単で、色持ちもよく、髪が痛むどころかトリートメント効果もある優れものなのだ。
●ヘナをどんぶり一杯分
ヘナ(HENNA)はインドやネパールに自生しているハーブの一種で、「ヘンナ」と呼ばれることもある。その葉を乾燥させ、粉末にしたものが髪染めに使われる。純粋なヘナは、基本的にはオレンジか赤に染まるものしかない。白髪ならオレンジに、薄茶色の髪なら赤茶系に染まる。
ヘナはお湯で溶くと抹茶のような緑色のペーストになり、しばらく置いてから髪に直にのせていく。ペースト状やクリーム状ならそんなに市販の染め粉と変わらないじゃないと思うかもしれないけれど、使う量はどんぶり一杯分くらいとたっぷりだ。髪の長さや量によって、ご飯茶碗一杯分くらいの人もいる。とにかく最初は使うペーストのボリュームに驚いた。成分を濃縮したりしていない草の粉なので、当然かもしれない。
このヘナペーストには独自の混ぜ物をして、オリジナルの染め上がりになるように工夫するのが一般的。紅茶で溶いてヨーグルトを入れたり、レモン汁やココナッツオイルで仕上げたりする。まるでお菓子のようだけれど、それぞれにきちんと入れる意味があって(たんぱく質、酸等)奥が深くておもしろい。
私の場合は、ヘナ特有の草っぽい匂いを消すためにココナッツオイルを入れて、ヨーグルトを加える時もある。ヘナはたんぱく質を染めるので、シルクや毛皮は要注意だけれど、コットンのTシャツならついた汚れは洗えばたいてい落ちる。それでも、やはり古いTシャツを髪染め用にするのが無難。
一般の染毛剤が髪を脱色してから色を入れ込むのに比べて、ヘナは髪のケラチンにヘナの葉の色素(LOWSONE=ローソン)が絡み付いて染まる。天然のヘアマニキュアのように、髪をコーティングするような染め上がりだ。色を抜かないので、自分の髪色より明るくすることはできないけれど、光にあてた時にヘナ特有のオレンジ色を感じる。
私の場合は白髪交じりなので、部分的にオレンジ色になって自分の黒い髪と混ざったときに焦げ茶色に見える。白髪自体はだいぶ目立たなくなる。今よりもっと白髪が少なかった頃は、なかなか明るい色にならないので一旦髪を軽く脱色してからヘナをしていた。今は白髪のおかげで、ダイレクトにヘナをするだけで髪染めは終了。白髪の割合が多ければ多いほど、明るい赤茶形になるということになる。
ヘナをすると、髪表面のウロコが整うようでツヤが戻ってくる実感がある。あくまでも、私の場合の髪染めの手順を以下に書いておく。
●頭にラップを巻いた姿で待つ
ヘナ粉末70gにヨーグルトとココナッツオイル、お湯を入れてヘナペーストを作る。かなりねっとりと粘りがあるので、100円均一で売っているようなミニ泡だて器が便利だ。とろろくらいの固さに練り、しばらく置いておく。ヘナの色素のローソンが10分くらいで働きだすのだそう。
生え際のヘナがついたところは、一時的だけれどオレンジ色になってしまうので、ワセリンなどのオイル(なければニベア)を塗っておく。耳カバーがなければ耳にもワセリンを塗る。素手だと爪も染まってしまうので手袋をはめて、お風呂に行って頭頂部からヘナペーストを塗っていく。
普通の染毛剤ならクシを使うけれど、ヘナはそれ自体が山芋のとろろやマヨネーズのような質感なのでクシだとあまり意味がなく、手袋で直接つかんでベトベトと塗っていくのが一番。頭頂部に髪をへびのとぐろのように巻きながら落ち着かせる。円の中心からだんだん外側へ移動するように、髪をヘナペーストで塗りソフトクリームのように髪全体を巻きつけていく。
こめかみ中心に部分染めするような時は、後ろで一本結びにしてヘナペーストを塗り込めばいい。顔や体についたヘナはすぐに流せばいい。少しオレンジ色になっても、次のお風呂で落ちる程度。
あまり形は気にせずに、地肌と髪全体をヘナペーストで密着させてラップで密閉する。どんぶり一杯分のペーストが頭にのるので少し重いけれど、ヘアキャップをしたりタオルを巻いたりして時間を置く。置き時間は二時間以上で、置く時間が長いほどよく染まる。楽な服装でリビングですごし、時間を置いたらお風呂場で流して終了。リンスやトリートメントを併用するとヘナを流しやすい。
この泥んこ遊びかというような、ヘナペーストとの格闘で疲れてしまう人もいる。万人に簡単にお勧めできる方法ではないのは確かかもしれない。毎回大雑把すぎる分量とアバウトな手順だけれど、結果はしっかり染まって白髪が目立たなくなる。ヘナの作り方も使い方もWEBサイトで見てもいろいろなパターンがあるので、自分で試しながら自分の髪に合う方法を探すのがお勧めだ。
草木染のようなヘナの自然な香りに癒されるし、地肌のディープクレンジングにもなるようで爽快。インドで古い昔から行われてきた毛染め法だけれど、同じ黒髪の私たちにも合うと思う。赤みが気になるならその上にインディゴ(藍)を染め重ねる方法で、より黒に近い焦げ茶色にすることができるらしい。
私の場合は、白髪の比率がそう増えない限り、今の方法で続けていけそうな気がする。染める頻度は一月に一回程度で、ヘナの粉も100gで1,000円〜1,500円程度だし、まとめ買いすればもっと安く手に入る。数週間経つと、どうしても髪の生え際が目だってくるので、手軽な部分染め(30gくらい)を一カ月ごとに交互に組み込めばお得な上にらくちんだ。
私が自然派なのかというとそうでもなく、パーマは美容院でのデジタルパーマをかけるし、普通のシャンプーを使っている。たまたま泥んこ遊び風なヘナを苦労に感じなかっただけかもしれない。
ただし、ヘナの置き時間中にリビングで頭にラップを巻いている姿は、よほど親しい人にしか見せられない様子なのは確かだけれど。ヘナ中にお取り寄せ品が届いたりしたら、とっても困るので時間を選ばなければいけないのだ。
【武田瑛夢/たけだえいむ】 eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト“デコラティブマウンテン”
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「アメリカン・アイドルーシーズン8」は、やっぱり毎週欠かさず見てしまう。TOP12が今回だけ特例で一人増えて13人だったけれど、これからも目が離せない。私のお気に入りはダニーとアダムとミーガン。シーズン7のお気に入りは二人のデビット。どちらもデビューして嬉しい。