[2637] ビー玉レンズの進化系

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<大発明なんじゃないかなー>

■私症説[04]
 脚色された土下座
 永吉克之

■ショート・ストーリーのKUNI[59]
 みどりのねじ
 ヤマシタクニコ

■デジアナ逆十字固め…[92]
 ビー玉レンズの進化系
 上原ゼンジ

■気になる情報・記事CLIP


■私症説[04]
脚色された土下座

永吉克之
< https://bn.dgcr.com/archives/20090514140400.html
>
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一昨年のことだ。失業中で、ひどい腰痛が何週間も続き、まともに歩くこともできないところに、トラブルに巻き込まれて大金を失うという事態が重なり、こうなったら往来で物乞いをしてやろうと、やけくそで思ったことがある。

しかし近年、路上での物乞い、要するに乞食というものを見なくなっていたので、手本がなかった。物乞いをするのに手本などと思われるかもしれないが、通行人に、恵んでやろうという気を起こさせなければならないのだから、やはり芸は要る。生きた手本がないのなら、記憶のなかの物乞いを手本にするしかないが、30年以上も前に大阪の道頓堀界隈で見たのが最後だったと思う。

頭は薄いが真っ白なヒゲは伸ばし放題。晩年のトルストイを彷彿させる風貌をもった年輩の男性が、戎橋(例のグリコの巨大電飾のそばにある橋)の上で往来を睥睨していた。背後の欄干には、彼の主張らしきものを大書した紙が張ってあった。主張の内容はよく覚えていないが、戦争(だったか事故だったか)で負傷して働けない体になったのに、国はろくな補償もしてくれないんだよ、国のために身体を張った代償がこれかよ、というようなことだったと思う。そういえば、不自由そうな片脚を投げ出して座っていた。

しかしこの、民衆の共感を誘うスタイルは採用できなかった。私には、そんなプロテストをする対象がなかったからだ。私が物乞いまでしようと思ったのは、誰のせいでもない。ひとえに私に甲斐性がないからである。

物乞いの手本としては、もうひとり心当たりがあった。トルストイと出会う以前のことで、別の場所で見たのだが、こちらの方がよく覚えていた。もし真の物乞いというものがあるとするなら、彼こそがそれだろうと思えた。名を仮にゴーリキーとしておこう。

ゴーリキーも年輩の男性で、施しを頂戴する空き缶を前に置き、往来に向かって、土下座をしたまま置物のように動かなかった。それが彼の「主張」の全てだったのだ。しかし、まさにそれが、巧まざる主張、言葉なき主張、そして無芸の芸となっていたのである。私の耳には彼の言葉が聞こえた。

「わたしには、お金を恵んでいただいてお見せできるような芸はございません。ただただ、このように伏してお願いするだけでございます。惨めな奴だ、汚い奴だと蔑んでください。わたしは皆さまのお情けに縋って生きるしかないのです。哀れだと思って、どうか、お金をください」

物乞いに対する姿勢という点で、ゴーリキーとトルストイとでは明らかな違いがあることは身なりで判る。トルストイが、上半身は垢だらけの裸。下は油染みのついたジャージに裸足という、典型といってもいい格好であるのに対して、ゴーリキーは、鮮やかなピンクの地にキャラクターの入った、女子中学生が着るような可愛いデザインのTシャツに、下はジャージに革靴という、トータリティを度外視した格好だったのだ。

Tシャツだけが、やけにきれいで、他はボロボロという、このアンバランスなコーディネイトが、言葉よりもよほど雄弁に彼の境涯を物語っていた。たまたまどこかで拾ったか、もらったか、それとも盗んだか、可愛いTシャツ。それしか着るものがなかったのだ。もし通行人の同情を集めようという意図があるのなら、そんなものを着ようとは考えないだろう。

このように、躰以外の何もかもを失った男が、物乞いという惨めな手段を使いながら、しかしなんとか生きて行こうとしている姿を思い出すと、気に入らないTシャツは着なくてもいい身分にある私には、物乞いはできないと思った。

                 ●

昨年、知人であり、デジクリの筆者でもあるB氏、Y氏を交えての飲み会が道頓堀界隈であった。その待ち合わせ場所に向かう途中、私はふと、ゴーリキーがいつも土下座をしていた場所に寄ってみようという気になって、30数年前の記憶を頼りに、見覚えのある橋にたどりついた。道頓堀川が東横堀川と名前を変える辺りにあるその橋の上で、ゴーリキーは相変わらず土下座をしていた。

Tシャツはピンクではなく紫色で薄汚れていた。少なくとも可愛くはない。また、伏せた顔を近くからよく見ると、皺もなく、思っていたよりもかなり若い。40前後に見えた。そして、痩身だと思っていたが、背中や腹に触ってみると、指先に贅肉のぶよぶよした抵抗感がある。食べるものには困っていないらしい。とにかく記憶のなかのゴーリキーとは印象がずいぶん違っていた。

私は、知らないうちに記憶を脚色していたのである。「真の物乞い」という偽善的な理想型を勝手に作り上げて、そのなかに無理矢理ゴーリキーを嵌め込んで、したり顔をしていたのだ。

彼が土下座をしている姿を見ても、特に感慨はなかった。彼を始めて見たとき、万策尽きた人間が居直ったときの境地を目の当たりにしたような感慨をもったものだが、それもやはり脚色で、そんな感慨などなかったのかもしれない。

【ながよしかつゆき】thereisaship@yahoo.co.jp
ここでのテキストは、私のブログにもほぼ同時に掲載しています。
・無名芸人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz
>

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■ショート・ストーリーのKUNI[59]
みどりのねじ

ヤマシタクニコ
< https://bn.dgcr.com/archives/20090514140300.html
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ある朝、テーブルに着いたぼくは、朝刊とシュガーポットの間に一本のねじを見つけた。
みどり色にくすんだねじで、長さは3センチくらいだろうか。かなり古びた感じで、マイナスの溝のある頭部はうっすらさびている。

「これ、どうしたんだ」
奥さんに聞くと
「あんたのじゃないの」と言う。
「ぼくの?」
「ゆうべあんたが入った後のお風呂に入ったら落ちてたのよ。お風呂マットの上に」
「風呂場に?」
「あんたの年頃になるとよくあるらしいわよ。男は」
「なにが」
「ねじが抜ける、てこと」
「え、じゃあ、これはぼくの体のどこかから抜けたねじだというのかい」
「それ以外にあり得ないじゃない」

ぼくはしげしげとねじを見つめた。ねじの頭にはなにか小さな文字が刻印されているようだ。でも、小さすぎて読めない。
「何て書いてあるんだろうね」
そういうと奥さんはやってきて、ねじを近づけたり遠ざけたりして、読んだ。
「1956.12.11」
「ぼくの誕生日だ」
「だから言ってるじゃない」

そうなのか。これが、ぼくの体から。では、ぼくの体はこうしている間もどこかで何かがゆるむかずれるか、不必要にこすれあったりしているわけだ。でも、特に異常は感じない。今のところ。

「気にすることないわよ。まだ一本だし」
奥さんが言う。
「あんたの年齢くらいが平均なのよ。はじめてねじが抜けるの。だいじょうぶ。だれだってあることなんだから」
ぼくはネットで調べてみようとした。
でも、「ねじ」で検索すると膨大な量の情報がひっかかってくるし、「ねじが抜けるとは」で検索すると、ほとんど何も得られない。

「ネットなんかでわかりゃしないわよ」
奥さんが背後から言う。なるほど。ぼくたちはネットを過信しているかもしれない。

ぼくはふと思い出す。
「今日は日曜日だね」
「そうよ」
「じゃあぼくが買い物に行ってくるよ」
「そう言うだろうと思って、買い物メモをつくっておいたわ。ほら」
奥さんが差し出したメモには

○サラダ油
○ティッシュ
○だしの素(以上は特価品)
○カリフラワー

と書いてあった。
「カリフラワーなんかぼくはきらいだよ」
「ねじが抜けるのを防ぐのに有効な成分が含まれているんですって、カリフラワーには」
「ほんとかい」
「ほんとよ」
「ふうん」

ぼくはぶらぶらとスーパーまで歩いて行った。スーパーの前では縁日みたいにベビーカステラや七味唐辛子の屋台が出ていた。七福神の大黒様のような顔をした男がいらっしゃい、いらっしゃいと笑いかけた。風船を持った子供が通り過ぎた。ぼくはなんだか楽しくなって、ねじのことを忘れた。すると、ひとりの女の子がぼくに話しかけた。

「ねえ、おじさん、あたしの詩集を買ってよ」
「詩集? いまどきそんな子がいるんだね」
「いるわよ。あたし、詩人なんだ」
「それがその詩集かい」

ぼくは、女の子が持っている冊子を指さした。花模様の紙を表紙にあしらった、はがきくらいのものだ。
「うん。でも、はずかしいから中身は見せないよ。買ってくれるまでは」
女の子は肌がつるつるで色白で、人形のようだった。とても短いスカートをはいている。
「じゃあ買うよ。いくらだい」
「500円でいいよ。あたしのキスつき」
ぼくは詩集を買い、女の子にほほにキスをしてもらった。
案の定お金が足りなくなったが、カリフラワーを省略すればちょうどいいくらいだった。

「ただいま」
「おかえり。カリフラワーは買ったかい」
「いいや。そのかわり、詩集を買ったよ。ほら」
ぼくはうきうきしてポケットからきれいな花の表紙の冊子を取り出し、奥さんの前で広げた。
そこには何も書かれていなかった。
「白紙じゃないの」
ぼくはぽかんと口を開けていた。
「あんた、だまされたんだね」
いくらページを繰ってみても、すべて白紙だった。ぼくは女の子のキスの感触を思い出した。すべすべの肌と、スカートと、脚。

「せっかくあんたのためにカリフラワーを、と思ったのに」
「カリフラワーはいいよ。あまり好きじゃないし。君だって好きじゃなかっただろ」
「好きじゃないけど、あんたのために、いっしょに食べようかと思ったの」
「怒ってるの」
「怒ってないわよ。カリフラワーくらい、また明日買えばいいし」
「うん」
奥さんは急に立ち上がってエプロンをつけるとばたばたとそこら中を片付けたり、汚れてもいない布巾を洗ってしぼったりした。
鼻をぐすん、とすすった。
「別にカリフラワーなんてどうでもいいのよ」

いくつもの記憶がよみがえった。これによく似たいくつもの場面。その記憶の中で決して奥さんにやさしくなかった自分を、ぼくは冷静に見つめることができた。
ぼくは少しはやさしい人間になれるのかもしれない。それは、ねじのせいだろうか。

【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
みっどないと MIDNIGHT短編小説倶楽部
< http://midtan.net/
>

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■デジアナ逆十字固め…[92]
ビー玉レンズの進化系

上原ゼンジ
< https://bn.dgcr.com/archives/20090514140200.html
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前回は「ビー玉レンズ〈ネオ〉」という大発明について書いた。すでに先人がやっていれば、大発明にはならないんだけどさ。まあ、見たことがないから、大発明なんじゃないかなー、と個人的に思っているというわけだ。

この「ビー玉レンズ〈ネオ〉」というのが何かと言えば、透明なガラス球を透明な塩ビシートで挟んだだけのものだ。ガラス球の方にピントが合えば、周囲の塩ビの部分はボケる。すると、宙に浮いたビー玉の中に世界が閉じ込められたような不思議なイメージになるという発明だ。

これはコンパクトデジタルカメラ用に作った。内径50mmの紙管が家にあり、これがリコーGX100のフィルターアダプターにうまくかぶせることができたので、紙管に塩ビ部分をテープで張り付けることにより、ビー玉レンズをセットすることができた。すごく簡単な工作だ。

ピント合わせはマニュアルで行う。液晶画面でピントを確認しながら、十字キーにより、フォーカスを変える。まあ、だいたい合ったかな、というところでシャッターを切るという、アバウトな撮影方法だ。

でも、まあまあ面白い感じに撮れた。ピントがちょっと合ってないのもご愛嬌と思っていた。でも、しばらく撮影していたら、もうちょっとクオリティーを上げたくなってきた。

気に食わなかったのは、塩ビと透明球の境目の部分だ。塩ビには、サークルカッターで、透明球より小さめの穴を開け、同じ物2枚で球を挟み込んだ。しかし、その境目の部分に少し隙間が空いて、写真にも映り込んでしまうのだ。それがちょっと美しくない。

そこで今度はガラス板に穴を開け、そこに透明球を接着する方法を思いついた。自分にはガラスに丸く穴を開ける技術はないし、どうやってきれいに接着したらいいのかも分からない。そこでネットで知り合ったガラスアーティストに相談をしてみることにした。

●プロに工作の依頼をする

聞いてみれば、私がやろうとしていることは、素人にはちょっと危険な作業らしい。そこでそのガラスアーティストに穴開けと接着をお願いすることにした。

せっかく手間をかけて貰うのだから、今回は一眼レフに装着できるようなものにしたい。今までは手軽に楽しみたいということで、身近な素材で工作してきたが、紙とセロテープじゃなくて、金属でカチッとしたものが作れないものか思った。

やりたいのは、撮影レンズの少し先に透明球があるという状態だ。あまり近過ぎるとピントが合わないので、ちょっと撮影レンズから離れている必要がある。これをどうやって工作すればいいのかという問題だ。

ない知恵を絞って考えついたのは、フィルターを何枚も重ねて延ばす方法だ。スカイライトとかUVだとかの丸いガラスフィルターがあるでしょ。あれを繋げていけばいいんじゃないかと思いついたというわけだ。ガラスを外してしまえば、金属の筒が出来上がる。

何枚フィルターが必要になるか分からないが、以前ジャンクのフィルターをすごく安く売っている中古カメラ店を発見していた。確か100円とか150円とかいう値段だったはず。10枚ぐらい連結しなくちゃいけないかもしれないが、そんなに高くはならないし、紙筒で作るよりは大分ましなものができるだろう。

●我楽多屋で、いいもん見っけ

目を付けていたのは、四谷三丁目にある我楽多屋という中古カメラ店だ。店内には所狭しとさまざまなカメラや撮影用器材が並べられている。そして、そのいずれもすごく良心的な値段だ。なぜこんなに安いのか? それはここに置いてある商品の多くがわけありのジャンク品で、「わけあり」ということを踏まえた上で、自己責任で使ってくれというコンセプトの店だからだ。

だから、この店に集まってきているのは、かなりマニアックな人達で、安い値段で掘り出し物を見つけに来ているというわけだ。本当に見た事のない製品がたくさんあるので、カメラ好きにはけっこう楽しめる店だと思う。「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」田中長徳(三一書房刊)なんていう本まで出版されているような、ディープで面白い店だ。

・我楽多屋
< http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/
>

私はこの店にフィルターを買いに来たわけだが、残念ながら目指すようなものはなかった。というのは、私が欲しかった82mmという大きなフィルター径のものは、ジャンクといえども数が少なかったので、値段もあまり安くなっていなかったのだ。それを10枚も20枚も連結するわけにはいかない。

どうしたものかと思っていたら、「K.P.S. PRO. LENS SHADE」というもっと便利なものを見つけた。ゼラチンフィルターフォルダーの先にフードが付いていて、そのフードの長さが変えられるようになっている。一番先頭部分には、さらにフィルターが装着できるようになっているので、このフィルター部分にビー玉を付ければうまくいきそうだ。

この製品自体はすでに製造中止になっているようだが、2500円で入手することができた。良い買い物をした。ほかにも面白そうなものがたくさんあったから、たまに工作材料を探しに寄ってみたい店だ。

82mmのフィルターも一枚だけ買って来た。そしてフレームからガラスだけを取り外し、透明球(クリスタルガラス製)と一緒にガラスアーティストのところに送った。このフィルターのガラスの真ん中に穴を開けて、透明球を取り付けてもらうのだ。

ほどなく、きれいに細工されたビー玉レンズが送り返されてきた。これほど緻密な工作はオレには無理だな。やってもらって良かった。その土星のような形のビー玉レンズを、フィルターの枠に取り付ける。そして、我楽多屋で買ってきたレンズシェードを介し、レンズに取り付ける。レンズはディスタゴンの25 mmを使った。こいつは最短撮影距離も短いから、ビー玉にピントも合わせやすい。

・これが完成したレンズだ!
< http://www.flickr.com/photos/zenji001/3462912994/in/set-72157617039653893/
>

今回はそれっぽいでしょ。今までの紙だの塩ビだのを使った工作とはちょっと違うな。しかも写りもすごくいい。とろけるようなボケ具合をご覧下さい。

・透明球レンズ+一眼レフの味わい
< http://www.flickr.com/photos/zenji001/sets/72157617039653893/
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ねっ! キレイでしょ。今回は一眼レフだからファインダーできちんとピントの確認もできる。でも、ビー玉で風景が逆さまになってしまうから、逆さまの状態で構図を考えなきゃいけないという不便はあるんだけどね。

【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジの新刊
「ボケ/ブレ不思議写真術 カメラプラス」雷鳥社(1,575円)
< http://www.zenji.info/profile/book/fushigi/fushigi.html
>
◇上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/
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■気になる情報・記事CLIP
< https://bn.dgcr.com/archives/20090514140100.html
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●PhotoShopの生みの親が語るアドビ「DNG」のこれから 〜開発者トーマス・ノール氏に聞く“1.3”のコンセプト(デジカメWatch)
< http://dc.watch.impress.co.jp/cda/accessories/2009/05/07/10770.html
>

●雑誌メディア崩壊寸前!?「広告批評」元編集長が語る雑誌の未来(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090512/1026108/
>

●ユニクロ、"1本の赤い糸"をキーとした映像と音で魅せるコンテンツ公開(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/13/072/index.html
>

●「レア・ブックコレクション2009」渋谷・アート・フォト・マーケット、今年も渋谷パルコで開催!!(The Short Epic)
< http://gallerist.cocolog-nifty.com/epic/2009/05/2009-2bb2.html
>

●2009年度TCC賞を受賞した広告コピー作品を展示「TCC広告賞展2009」(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/13/064/index.html
>
日時:5月19日(火)〜6月13日(土)
会場:アド・ミュージアム東京

●受賞作の商品化サポートも──「Tokyo Midtown Award 2009 デザインコンペ」(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/11/043/index.html
>

●リコー、「RING CUBE」で若手写真家のトークショー
< http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/event/editor_talk.html
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日時:5月16日(土)13:30〜/15:00〜/16:30〜
会場:RING CUBE 9F ワークショップスペース 入場自由

●SIGMA DP2講演会「アートディレクター福井信蔵が語る SIGMA-DP2の世界」
< http://www.sigma-photo.co.jp/news/info_090501.htm
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日時:5月16日(土)14:00〜16:00
会場:Apple Store銀座 3Fシアター 入場無料

●「+DESIGNING SCHOOL」毎月開催開始──第1講は祖父江慎氏のワークショップ(マイコミジャーナル)
< http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/12/059/index.html
>
< http://www.plus-designing.jp/pd_seminar/
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●打率1割のホームラン打者!? ポメラに新色登場(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/416/416894/
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●BOSEの「1万円イヤホン」がヒットする理由──ビックカメラに聞く(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090507/1026002/
>

■全国写真展カレンダー 5月(写真を楽しむ生活)
新宿区1/新宿区2・千代田区・中央区1 ハイパーリンクテスト中
< http://www.dgcr.com/photo/cal/
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■編集後記(5/14)

デッド・サイレンス [DVD]・ここ2週間で、1ダースほどの映画DVDを集中して鑑賞した。毎晩、変な映画ばかり見ているものだから、訝しげな妻の視線が痛い。そんな中から、「デッドサイレンス」。わたしは未見だが、娘夫婦からもあれはスゴかったと絶賛のホラー映画「ソウ」シリーズの監督・脚本家がつくったオカルトゴシックホラーである。ニューソリッドホラーともいうらしい。古典的な雰囲気の幽霊話で、腹話術の人形ビリーがじつに不気味だ。101体もの人形が出てくるに至っては、人形コワイ症のわたしには正しい意味の鳥肌ものであった。妻を殺された若者が、事件の謎を解明するため故郷に帰り、女腹話術師の幽霊と対決するというのが大筋で、なるほどあれが伏線だったのかというオチもある。最大のつっこみ所は序盤で、若者夫婦は送り主不明の荷物を開けてしまい、取り出したビリー人形をベッドに座らせておいたりすることだ。で、夫が出かけている間に妻は人形に(憑依した幽霊に)殺される。若者を犯人と疑う刑事の問いに、「ぼくの生まれた町では、腹話術の人形は不吉だとされている。土地の言い伝えみたいなもので、あの人形は死をもたらすと信じられているんだ」「リサが殺される直前にあれが届くなんて妙だと思わないか」なんて応じている。だったら、さっさと人形を元通り荷物に戻せばよかったじゃないか。でも、そうしちゃうとお話が始まらないのだけど。それなりによく出来たオーソドックスなホラー映画。もうひとつのオープニング、もうひとつのエンディング、未公開シーン、メイキング、メアリー・ショウ(=幽霊)の秘密、視覚効果の制作過程などのサービス映像も楽しめた。ビリー、夢に出てきそうで怖い。(柴田)
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PLUS 断裁機PK-513用専用替刃 PK-513H 26-129・手動裁断機。刃が数カ所欠けてしまい、裁断できない。たぶん雑誌を裁断した際に、刃にホッチキスが当たってしまったのだろう。替刃の目安より大幅にオーバーして裁断しているような気もする。替刃を買う前に研ぎを試してみようと、近くのお店に持って行ったら、特殊な刃なのでと断られてしまった。検索して見つけたお店に見積もりをお願いしたら、3,000円。欠けがあってこれなので、切れ味が悪いための研ぎなら、もっと安くなりそう。blogを見ていたら、技術的にも確かな気がして任せたいと思った。研いでもいつも同じ箇所が欠けるようなものは、品質が一定でなく、熱処理不良なのだそうだ。経験って大きいよなぁ。正しいショップblogの使い方だよなぁ。戻りは今週末予定。/ずっと削っていって高さが足りなくなったら、背側に継ぎ足しができるのかも、なんて考えたり。(hammer.mule)
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