[2704] ビートルズリマスター盤、"素人耳"で聞いた音はどこへ消えた?

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《年齢によっても聞こえる音が違う》

■KNNエンパワーメントコラム
 ビートルズリマスター盤、"素人耳"で聞いた音はどこへ消えた?
 神田敏晶

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 MacOS X((Leopard/Snow Leopard)編
 特定の拡張子を持つファイルだけをコピーする
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[87]
 ZAIM CAFE Hodogaya Park/ホタテのオイル漬け
 HAL_

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■KNNエンパワーメントコラム
ビートルズリマスター盤、"素人耳"で聞いた音はどこへ消えた?

神田敏晶
< https://bn.dgcr.com/archives/20090914140300.html
>
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2009年9月9日(水)24:00 全世界でビートルズのリマスターが発売された。ラジオでは、ずっとビートルズのリマスター盤がオンエアされる。

「アンソロジープロジェクト」の時のような新曲および、レアテイクではないが、ワクワクしている。パッケージをひもとき、ひととおりのギミックを楽しんで…。おそらく、ビートルズのパッケージ盤を購入するのは、これが最後になるのかもしれない…(いつも裏切られているが)。

いよいよ、CDをCD-ドライブに入れてみた…。いや、これがだめなんだ! この行為が音楽をダメにしている。いつからCDをPCにいれて、しかもiTunes経由のApple losslessの可逆圧縮音で、アップルのあの最低な音質のイヤフォンで、しかも電話で音楽を聞くようになってしまったんだろう…。ビートルズに失礼である!

「iTunes LP」での発売を期待していたので、今回は、「モノラル盤ボックス」を買いそびれてしまい、もはや高値となってしまっている。どうして、今回iTunesにビートルズが入らなかったのが不思議だ。わざわざ4人の写真まで使っていたのに…。
< http://bit.ly/L0aWy
>

気分をとりなおして、ステレオ盤の開封の儀の後、CDステレオ…なんだか死語に近いので、CDコンポで聞くことにした。ONKYOのCDコンポでCDをかけるのも久しぶりだ。かつては、プリメインアンプはヤマハ、パワーアンプはサンスイ、スピーカーは三菱、針はナガオカとか。なけなしの新聞配達のバイト代が湯水のごとく消えていったものだ。その名残りはもはや部屋のどこにもない…。

あのLPレコードのサイズに、やはり意味があった。そのビートルズのレコードたちも阪神大震災の時に全員昇天してしまった。おごそかに紙からとりだし、スプレーをかけて埃を丁寧に抜き、虹色に輝くアセテートの香りを前にして、精神を統一して、針をゆっくりと落とす…。

レコード特有のあのパチパチした最初のノイズが、針から、アンプ、そしてスピーカーへ伝わっていく。あのパチパチ音がなくなってから、音楽も聴き方あっという間に変わってしまった気がする。特にビートルズはだ。

ファーストアルバム「PleasePlease me」より一曲目「One Two Three Four!」来た〜!! 音がクッキリ、スッキリ、こもっていた感がなくなっている。すごいもんだ。2トラックのしかも40年前の音源からここまで修復するなんて!

まるで、システィーナ礼拝堂の修復後のようだ。中学の美術の教科書で見たシスティーナ礼拝堂。茶色にくすんだ空は、絶妙な色使いであると美術の先生に教えられた。しかし、修復後に見た本物のシスティーナ礼拝堂の空の色は、スッキリとした真っ青の空色であった。絶賛されていた色は、実は、長年にわたりたまっていた煤や埃の色だったのだ。

しかし、あまりにも青々しい空は、ボクのイメージのシスティーナ礼拝堂ではなく、ハウステンボスやラスベガスのベネチアンホテルの天井画のように見えてしまった。

そう、ボクが小学生時代に聞いていたビートルズは、卓上ポータブルレコード(もちろんモノラル)、トランジスタラジオ。しばらくして、レコードが痛むのが嫌で、カセットテープレコーダーで取り直したものをいつも聞いていた。もちろんモノラルだった。

それがCDとなり、A面もB面も関係なくなった時から、本来の意図とは違った聴き方がされている。初期のビートルズは、トランジスタラジオの小径のスピーカーで、しかもモノラルでもメリハリが効くような音楽再生を意図してサウンドメイクされていたという。

それが、現代のiPodシステムサウンド時代に、蘇ってきたのである。澄んだクリーンな音に仕上がっている。人間の耳とは不思議なもので、しばらくそのリマスターで聞いてしまうと、旧盤と言われる音源が不要とさえ思い始めてしまうのだ。

しかし、あのくすんだ、コモっとした音のビートルズや、A面8割に対して、たまにB面2割というレコード盤を、ひっくり返すのが面倒くさい人の試聴パターンも、もうそこにはない。B面1曲目のビートルズの工夫(A面1曲目とは対照的なインパクトのある曲をB面1曲目に持ってくる)も、CD時代には意味のないラインナップとなってしまった。

今回のリマスターの最大の特徴は、今までユニゾンで、ひとつに聞こえていたジョンとポールのメインのラインが、微妙に聞き分けられる点だ。すごい。ポールがジョンの声に似せて歌っていても、ポールの声質の輪郭がまるであぶり出しのように見え隠れしていいる。

Rickenbackerのギターのキラキラと輝いている音色は、新しい弦の2〜3日目の音が再現されている。Hofnerは相変わらずHofnerの音だが、Rickenbacker4001は、艶がある。ジョンの最初のアクセントの破裂音も見事だ。

これは、毎日1曲づつ分析していっても、1年ちかくかかる。1か月に1曲レビューすれば18年間も連載できるほどだ。その前に、このアルバムをもっといいシステム環境で聞きたくなる。しかも大音響で。この物欲が一番恐ろしい…。

SPIDER ZEROのおすすめ番組に「タモリ倶楽部」が録画されていて、音楽評論家の萩原健太氏が解説していた。見逃した番組をこのタイミングで見られるのもSPIDERの強みだ。しかも、番組は、旧盤とリマスター盤の比較だ。こんな番組は、タモリ倶楽部くらいでないと実現できなかっただろう。

Till there was you
ジョン・レノンのサイドギターの邪魔臭さがわかる。
Can't buy me love
リンゴ・スターのリムの6連符がしっかりと聞こえている。
EightDaysWeek
ジョージのコーラスの声もしっかりと入ってきている。
Taxman
ポールのギター、イントロもソロもジョージではなくポールだという。

なるほど、言われてみてから聞き比べ、初めてその違いの「音」が見えてきた。まさに、こういうガイド役が欲しかった。リマスター盤の「音の違い」全曲ガイドもおそらく出版されるのではないだろうか。期待したい。

聞こえているのに聞こえていなかった音、それを言語で解説してもらってから聞くと聞こえてくるから不思議だ。それはどこかワインに似ている。味わっているのに、あとから、オレンジっぽい味しませんでしたか? といわれると、そういえば…このあたりに…という感覚に似ている。

また年齢によっても聞こえる音が違う。10代で聞いた「ホワイトアルバム」は難解な音だった。30を超えてから聞いたホワイトアルバムようやくわかった感があった。そして今、50をあと2年前にして聞くホワイトアルバム。大人の音が、同年代となり、さらに自分が年上となっていく。サザエさんのタラちゃんだった自分が、カツオとなり、今やマスオさんになっていく感覚だ。ビートルズも若者だった…。

さらに音楽をやる前と後も聞こえ方が違う。音楽をやる前は、三度のハモりでさえも(信じられないが)一緒に聞こえていた。音楽をやり始めてから、楽器のパートごとに聞き分けて聞くことができるようになった。コード進行やベースラインなども。しかし、あの音楽をやる前の、すべてが一緒にごちゃっと詰まった音にはもう聞こえない。「素人耳」とでもいうのだろうか…。

今度のリマスター盤は、そんなどうやって演奏しているんだろうか? という疑問には答えてくれるが、純粋に音を楽しむためのビートルズとは別の方向へ向かったような気がする。

どうせならば、64トラックに振り分けて、ジョージ・マーティンになったつもりで、各パートの音をミキシングさせてもらえるようなバージョンをボクが生きている間に出してほしいものだ。音楽パッケージ流通がデジタルに完全移行すると、テクノロジーの進化をあわせて、再生するだけの音楽からミキシングのように、DJのように参加する音楽が求められると思う。ユーザーが毎年著作権料を払ってでも、リミックスしたいコンテンツというビジネスにはビートルズが一番ふさわしいと思っている。

その前に、ぜひ、モノラル盤も手に入れて、右からも左からも同じ音のごちゃっとした音のビートルズを、「素人耳」のつもりで聞いてみたい。きっと、中学時代のあの頃にもどって、ホウキを持って休み時間に歌って踊っているボクがいるかもしれない…。

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■クリエイター手抜きプロジェクト[217]
MacOS X((Leopard/Snow Leopard)編
特定の拡張子を持つファイルだけをコピーする

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20090914140200.html
>
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今回は非常に短いネタです。MacOS X LeopardまたはSnow Leopardで使える方法です。

特定の拡張子を持つファイルだけをコピーするには、ファインダの検索ボックスに、例えば .jpgと入力すればJPEG画像ファイルだけがリストアップされます。表示されたファイルを選択して、コピー先のフォルダにドラッグドロップすればコピーできます。簡単なフォルダ構成であれば、このような方法を使っている人も多いでしょう。また、スポットライトでファイルを検索してコピーする方法もあります。

MacOS Xには、これとは別にターミナルからUNIXコマンドを入力することで、特定の拡張子を持つファイルだけをコピーすることができます。まず、アプリケーションフォルダにある、ユーティリティフォルダ内のターミナル .appを起動します。例えばターミナルから

cp -p ~/imageData/*.jpg ~/myPhoto

とすると、ホームフォルダにあるimageDataフォルダ内にあるJPEG画像ファイルだけを、ホームフォルダ内にあるmyPhotoフォルダにコピーします。ただし、この方法ではフォルダはコピーされません。フォルダ内にあるJPEG画像ファイルもコピーしたい場合には、以下のようにします。

rsync -rv --include "*/" --include "*.jpg" --exclude "*" ~/imageData/ ~/myPhoto

HTMLファイルだけコピーしたいなら以下のようにします。

rsync -rv --include "*/" --include "*.html" --exclude "*" ~/imageData/ ~/myPhoto

サーバーにHTMLファイルだけアップロードしたい場合に便利ですが、ほとんどのWeb制作ソフトには差分アップロード機能がついているので、使わないかもしれません。Web制作ソフトがない環境であれば有益かもしれません。

上記コマンドで、コピー中のファイルが表示されるのが嫌な人は -rvを -rだけにしてください。

また、MacOS Xの場合、先頭が .で始まるファイルまでコピーされます。.で始まるファイルを削除するのであれば、以下のようにすればフォルダ内の全ての.で始まるファイルを削除できます。._DS_Storeとか、削除したい場合に便利かもしれません(ツール等で削除した方が安全なので、無理して以下のようなコマンドでやる必要はありません)。

find ~/myPhoto -name ".*" -exec rm {} \;


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

そろそろ自動化のネタが切れてきたので、何かリクエストがあればメールくださいませ。

ハイビジョンカメラ、新しいのにしました。さすがにSONY HDR-FX1では無理がでてきたので。HDVでは限界でしょうから、今回はパナソニックのAG-HMC45にしました。かなり軽くてコンパクト。でも、撮影するとさすがに十分な画質(ビットレートはH264の限界まで使っているみたい)。カメラを振り回しても2年前のAVCHDカメラのような、動くともわっとした感じがなくなってました。とりあえず、撮影したサンプルを用意しましたので興味のある方はどうぞ。

・AG-HMC45で撮影したハイビジョン映像サンプル
< http://www.openspc2.org/HDTV/Panasonic/AG-HMC45/
>

・パナソニックAG-HMC45のページ
< http://panasonic.biz/sav/avccam/ag-hmc45/ag-hmc45.html
>

テープだと長期間手軽に保存できるけど、こういうカードメディアというかはどう長期保存しておくのがよいのやら。ヤフーやグーグルのサーバーにキャッシュしてもらうのがいいかなと思ってますが、サイズが大きいとなかなか持って行ってくれないみたいで……。中国系は当初は頑張って映像持って行ってくれたのが、今は全然なし。

・ASCII.jpの連載もよろしく。
iPhoneのJavaScriptアプリをAndroidに3行で移植
< http://ascii.jp/elem/000/000/457/457545/
>

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[87]
ZAIM CAFE Hodogaya Park/ホタテのオイル漬け

HAL_
< https://bn.dgcr.com/archives/20090914140100.html
>
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9月7日(月)保土谷公園の中にZAIM CAFE Hodogaya Parkがオープンし、オープニングレセプションに招待を受けたので行ってきました。ZAIM CAFE はヨコハマ関内の旧財務局ZAIMにあるアメリカンスタイルのカフェで、訪れたことのある人なら誰でもが知っている所です。このZAIMは横浜独自の「シティアート」の発信現場として、様々なアーティストが活躍してきた場所です。その中庭にあたる部分をカフェにしたのがZAIM CAFEです。このカフェの別館として昨年はZAIM CAFE ANNEX がオープンし、Webマガジンボヘミアンでもスタート時にはパーティー会場として使わせて頂きました。

・ZAIM ANEEX
< http://www.dgcr.com/kiji/20090914/01 >

隠れ家的な雰囲気のANEEXはギャラリースペースがあり、今まで様々な作家の展示が行われてきましたが、ZAIM CAFE Hodogaya ParkもANEEX同様にギャラリースペースを儲け、外側に広がるテラスは公園を散歩する犬連れの人達までが入れるようなウッドデッキになっています。公園の中なのでとても良い環境で爽やかな風がながれるスペースですが、交通の便が悪いのでフリーの人がどれくらい入るのか心配になるような……。

・ZAIM CAFE Hodogaya Park
< http://www.dgcr.com/kiji/20090914/02 >

さて、オープニングパーティーは、受付を通とすぐにシャンパンがわたされ、飲み終わるとすぐに新しいグラスが運ばれるという素晴らしいもてなしです。オーナーに聞いたところ「何しろ120本用意してあるんだから、全部飲んでいってくれ」とのこと。何人の人が来るのかはわかりませんが、150人が来場しても、車の人、飲まない人がいるので一人一本の割り当てです。もう浴びるような感じで飲んでしまいました。

料理はZAIMで出されるアメリカンスタイルとは違い、ヨーロピアンスタイルで優しい味付けで、色目もきれい。ムール貝、オクラの中に魚介のムースが入ったもの、テリーヌ等々どれもシャンパンに合い、そして私の舌に合うものばかりでした。しかし、それよりももっと良いシャンパンにあう肴が用意されていました。それは、ライブ演奏です。

ライブは、下北沢のジャニス・ジョプリンと言われた金子マリさんでした。実はマリさんとはANNEXで一度紹介して頂いていました。その時は4〜5人で散々ワインを飲んでいた中の一人だったので、飲みながら「格好いい人だな」と感じていただけで、下北で歌っているという話を聞いても、会話している時の重くハスキーな声で歌ったらどんなに素敵なんだろうと想像しただけで終わっていました。

そして、今回はじめて歌声を聞くことになったのですが、やはり想像どおりでブルージーな歌声。話し声も素敵だけれど、歌声はさらにハートに感じられ嬉しくなり、人の中を分け入りながら歌っている目の前まで出て行きました。すると、いきなり30年以上前の光景がフラッシュバックしてきたのです。

あまりコンサートには出かけない私ですが、その時の光景は良く覚えています。場所は中野サンプラザ、その時のライブは今年5月に他界した忌野清志郎さんをフロントマンとした「RCサクセション」のコンサートでした。そこにゲストとして呼ばれていたのが金子マリさんだったのです。

当時の歌声は思い出せないのですが、RCサクセションと一緒にブルースを歌う彼女の存在はとても大きく、心に残っていました。数か月前、会話している中では思い出さなかったのですが、歌声を聞き思い出すことが出来た瞬間です。本当にそうだったのかと、歌い終わった後に彼女に確認したところ、やはり「清志郎さんとはだいぶやりましたよ」と返事が返ってきました。やはり、あの「金子マリ」さんだった。音楽は本当に素晴らしいと思った瞬間でした。音楽は沢山の人を瞬時に感動させることが出来ます。私の絵にもそのような力が宿って欲しい。

・金子マリさん
< http://www.dgcr.com/kiji/20090914/03 >

レセプションでは忌野清志郎さんの「彼女の笑顔」を歌っていました。この映像は少しお若いようです。
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◇本日のお薦めYouTube Music──ジム・ホール
(Jim Hall、本名James Stanley Hall、1930年12月4日─)

今回はJAZZギター奏者をご紹介します。本来私はJAZZを好んで聞いているのですが、Rockの情報は耳をふさいでも入ってくるという時代だったということもあり、Rockをご紹介することが多くなっていました。Jazzのギタリストは沢山いるのですが、どちらかというと前面にフューチャーされることは少ないように思います。しかし、Jazz演奏の中にギターは一本入ると音全体が丸くなり、優しく感じられるようになります。その点でJazzギターはロックでの使い方とは真逆の方向を向いています。若いころから淡々と弾く彼の演奏は、手の動きだけを見ていると別の生き物のようで、それは神の手だと言わざる終えません。ジム・ホールは20代で頭角を現し、現代ジャズギターの巨匠として様々なギタリストに影響を与え続けています。

Sonny Rollins and Jim Hall (part 1)
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Sonny Rollins and Jim Hall (part 3)
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Waltz New - Jim Hall
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Jim Hall Trio Feat Enrico Pieranunz@ the Bluenotemilano
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◎ホタテのオイル漬け

鮭・筋子・鱈の子・帆立貝など海の幸を主原料にした製品を作っている、有名な新潟の加島屋があります。この夏、瓶詰めの「さけ茶漬け」や「いくらの醤油漬け」と共に新製品の「ホタテ柱のオイル漬け」をいただきました。これが白ワインとも良く合いとても美味しかったので、同じようなものを自分で工夫して作ってみようと思いました。早速、魚屋に行くと北海道のボイルホタテが安く売られていたので、これを使うことにしました。作ってみると意外に簡単で、味も香りも遜色のないものが出来ましたのでご紹介します。

1)買ってきたホタテはさっと水で洗い、キッチンペイパーで水分を丁寧にふきとります。
2)これに強めの塩をふり、魚焼きグリルまたはオーブンで両面強めにこんがりと焼きます。
3)瓶または保存容器に入れ、冷やすとオリーブオイルだけでは固まりやすいため、オリーブオイルとサラダオイルを6対4の割合で混ぜ、ひたひたになるくらい入れ冷蔵庫にて保存します。これで完成です。

出来たオイル漬けは、トマトと一緒にブラックペッパーをかけてマリネサラダにしました。大葉の千切りを添えて和風テイストにして良し、カリッと焼いたバケットにのせたり、パスタに和えたりと様々な用途に使えます。常備しておくととても便利な一品です。
< http://www.dgcr.com/kiji/20090914/04 >
加島屋
< http://www.kashimaya.jp/
>

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/
>
Web < http://lohasfood.exblog.jp/
>
Web < http://Web.mac.com/hal_i/
>

画家として取材を受けます。受けました。このデジクリ発行の前後で日程が組まれていますので、どちらになるかは微妙なのですが、デジタルとは無関係の世界での取材を久しぶりに受けることになりました。デジタル版画家としてずっと活動してきたつぼみが芽吹きそうで、とても嬉しいのです。紙面は2ページで、デジタルツールのお話とともに紹介される予定です。実は媒体は一般の人の目にはあまりふれません。それはVISAプラチナ・ゴールド会員向けの会員誌だからなのです。でも、だからこそ嬉しいので、この場でご報告させて頂きました。会員誌が届いている方は是非お読み下さい。生活特集「知遊派宣言」10ページの中です。会員誌が身近にない方は、時々銀行などでも見かけますのでごらんいただければと思います。10月10日配布だそうです。

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■編集後記(9/14)

・裁判員裁判という裁判劇、裁判ショーが各地でおこなわれ、どうやら好評価を得て、推進側の思惑通りになっているのが苦々しい。裁判に都合のいい人だけを選別して裁判員にする。抽選といっても、あらかじめ問題のありそうな候補者は省かれている。そして、検事と弁護人のやりとりを、まるでテレビドラマのように見せる。裁判進行チームが事前に打ち合わせ済みのダイジェスト版だから、お約束通り短時間にスムーズに進む。裁判員はそのダイジェスト版だけを見て、量刑までしなければならない。いまのところは、マスコミも報道しているので日本中がそれを注目している。でも、市民感覚が生かされたなどと絶賛される裁判員の発言だって(たいしたこと言っていないが)、シナリオ通りではないのか。おおむね順調な滑り出しにはわけがある。いままで行われた裁判員裁判では起訴事実で争いはなかったため、裁判員は量刑だけ考えればよいという、わりと楽なケースばかりであった。それでも裁判員にはかなりの負担であったと思う。これからは、否認事件や、ものすごく残虐凶悪な性犯罪や殺人事件も出て来るだろう。3日4日で終わるはずがない。裁判員の負担は想像を絶するものになるであろうことは容易に想像できる。そうなってようやく裁判員制度の問題点がサルでも分かるようになる。楽しみなことだ。意外だったのは招集に応じなかった人の少なさだ。始まる前は、「参加したくない」と答える人が多かったのに、これはどういうわけだ。税金無駄遣いの見本のようなこの制度、新政権で考え直して欲しいものだ。だめか、このバカ法案は自民、公明、民主、社民、共産がろくに討議もせずに賛成して成立したのだから。みんなバカだった。(柴田)

サワムラーののびるあし (ポケモンえほん)・修復後の絵の鮮やかさって、味がないような気がする……。/ポケモンのキャラクターに「サワムラー」「エビワラー」「カポエラー」がいる。姿から見て、それぞれ沢村忠、海老原博幸、カポエイラがモデルだろうと想像し、YouTubeで検索して甥に見せる。沢村忠の試合動画を見ていた時、リングアナが「真空飛び膝蹴り〜」と叫んだところ、甥が目をきらきらさせて、「サワムラー」にも同じ名前の技があると言う。これにより叔母ポイントがあがったようだ。念のためWikipediaで調べると、モデルであると書かれてあった。/DTPBoosterは明日。残席わずか!(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=27585924
> エビワラー
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=27816098
> 海老原博幸
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=27164011
> サワムラー
< http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=27595750
> 沢村忠
<
>  試合動画
< http://www.dtp-booster.com/vol06/
>  Photoshop特集!