[2780] Appleタブレットに期待すること

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《発表は今日27日の深夜。8年間の期待に応えてくれ〜〜》

■ネタを訪ねて三万歩[61]
 「あばよ」と言えない小さな別れ
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[207]
 Appleタブレットに期待すること
 吉井 宏

■展覧会案内
 「サイバーアーツジャパン──アルスエレクトロニカの30年」


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■ネタを訪ねて三万歩[61]
「あばよ」と言えない小さな別れ

海津ヨシノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100127140300.html
>
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●映画三昧の正月

久しぶりに年末年始は映画漬けで過ごしました。もちろん、テレビではなくてDVD鑑賞です。今回選んだのが黒澤明の「用心棒」と「椿三十郎」、そして「隠し砦の三悪人」。今更とやかくいう作品ではありませんし、何度も見ているのに、無性に見たくなってしまったのです。特に「用心棒」と「椿三十郎」のラストに、三十郎が放つ「あばよ」の台詞が大好きです。3作品ともモノクロ作品であったので、『モノクロ』『カラー』『カラー調整』と、連鎖的に正月明けが納期であった原稿執筆を思い出し、冷や汗をかきました。危ない、危ない。

原稿を仕上げ、続いて見たのが「スタートレック」2009年版で、若き日の搭乗員達のエピソード。とにかく文句なく「スタートレック」映画で一番面白いのではないでしょうか。VFXの完成度、キャスティング、シナリオ、そして細部に行き渡っているデザイン......なによりオリジナルのテレビ版「宇宙大作戦」を知っている私には、2009年版のキャストが自然にオリジナル版にオーバーラップしました。

エンティングに流れるオリジナルテーマもナイスな演出。そして、なんと言ってもレナード・ニモイ演じるオリジナル版のスポックが登場するシナリオ(サービス)には脱帽です。おまけに何故か、R2D2も出ています。

そのようなわけで、すぐにイメージの世界に入り込んでしまう私にとって、この「スタートレック」2009年版は強烈な作品となってしまいました。他にも色々とレンタルして見まくってしまいましたが、今年の正月明けは例年よりも早くやってきたので、正月気分は直ぐに返上でした。そして、出来れば避けたかった小さな別れがとうとうやってきました。

2008年から、2年続けて緊急臨時非常勤講師として、後期だけ担当した駿河台大学での授業も、年明けの試験&レポート提出をもって完了しました。これでこの大学ともお別れになりました。片道2時間のために5時半に起きたことも今となっては懐かしい思い出です。

そんな私がこの2年間に担当したのは、情報処理技法、アニメーション文化論(比較文化論)、ウェブデザイン演習(情報表現論)。2年目となる昨年は、履修希望者が2.5〜3倍に膨れあがってしまい、そのまま授業開始となり、演習は講義へと変更せざるを得ませんでした。そんな具合に色々とアクシデントに見舞われましたが、毎週相手をしてくれた海津ゼミ(私は非常勤講師ですので、当然ながらサークルのような集まりです)の学生達との別れがとうとうやってきました。

そんな彼らとの記念に、全員揃った写真を撮影するのは意外と大変でした。見知らぬ在校生にいきなり撮影を頼んでも、嫌な顔一つせずに協力してくれたので大切な記念写真を得る事が出来ました。そして、海津ゼミ生とはこれからも定期的に会う事になるでしょう。彼らと出会うために駿河台大学の非常勤講師になったような縁を感じています。今後どこかの大学でゼミを担当することになったとしても、彼らが私の第一期ゼミ生であることは変わりません。正直、彼らとは本当のゼミで係わりたかったのは確かですが、運命と時間の歯車は無情に動いてしまいました。

ところで、それとは別に最後の講義の後や、その後のメールなどで、私の挨拶に対し、見知らぬ学生数10名から「来期は本当に来ないのですか?」「何とかならないのですか?」と言われたことは本当に嬉しかったです。実は昨年の10月末までは、まったく異なるエンディング(ハッピーエンド?)が用意されていましたが、それは残念ながら大どんでん返しで実現しませんでした。とにかく、2008年から係わった延べ453名のみんな......またどこかで会いましょう。短い間でしたが、本当にお疲れ様でした。取り敢えず飲み会があと一回は決まっています。

もちろん、多摩美術大学でも顔見知りの学生との別れが近づいています。こちらは卒業式に出席するので、最後の別れはまだ先ですが、やはり寂しいものですね。そんな事を考えていたら、多摩美術大学で3月卒業予定のデザイン学科の学生達から「海津先生を囲む会」という飲み会に誘われました。なんだか定年退職した先生を囲む同窓会のようですが、声かけられているうちが華ですからね。私はデザイン学科には直接関わっていませんが、共通教育として私の授業を履修していた事が縁で、1年生の頃からの顔見知りのため寂しさも大きいものです。

実は最近知ったことですが、飲み会に誘ってくれた学生達は、昨年卒業したデザイン学科のYさんと仲が良かったらしく、そのYさんも1年生の時から顔見知りの学生でした。実はそんな先輩達からのPRで私の授業を履修してくれる学生が毎年かなりの数いて、なんだかそんなつながりが嬉しくなってしまいます。ですから私も、可能な限り学生達のイベントには参加するようにしています。コミュニケーションは大切ですからね。

そんな流れで、昨年末27日に多摩美術大学造形表現学部造形学科及び同大学院生達が、校内で自主講評会を行うということで誘われたので、手作りケーキ持参で参加してきました。講評会は本格的にもかかわらず、教員は私だけでした。ただし、本来学生だけで行う講評会でしたので、参加していた私がイレギュラーであったのですが、顔見知りの学生が多かったこともあり、楽しい時間を共有することが出来ました。

こういう場では、普段話したことのない学生と話すチャンスが生まれます。そして、話の中で意外なつながりを知り、更に交流の輪が広がるというわけです。多摩美術大学造形表現学部には3つの学科があり、一番多くの学生がいるのがデザイン学科なのですが、何故か私は造形学科の学生に一番多く知り合いがいます。

普段、デザインという世界で仕事をしていると忘れがちな、造形に対する熱い志のようなモノが伝わってくるこの空気は本当に新鮮でした。世の中は見せかけや口だけの「芸術やアートもどき」が氾濫していますからね。最後は駅前のお好み焼き店で打ち上げをし、創作活動について熱く語り合うのでした。

次回は何かアナログ作品を持参したくなりました。学生の時に戻ってみるのも面白いかもしれませんね。もちろん気持ちの上でという事です。私は自分の授業の時は確かに講師ですが、授業をしていない時は学生気分に戻っています。ノスタルジーではなく、学生の立ち位置で吸収できるモノは何でも吸収しようという意味です。

それは、私とは違って様々なオーラを放つユニークな教職員の方々に、不思議な視点を持つ学生達という具合に、全身で色々な刺激を受けることが出来るからです。自分が感じたイメージを自分の中でどのように消化・料理するのかというプロセスは大切な事です。そして、常に誰かの刺激を感じ、誰かに刺激を与えられるようになりたいものです。ですから、完成されてしまった著名なアーティストの作品を鑑賞するよりも、学生の作品の方が刺激的ではないかと感じています。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

"時代" by 薬師丸ひろ子 in 1988
もちろん中島みゆきのカバーですが、私は薬師丸ひろ子の方が本家の中島みゆきよりも好きです。なんというか、中島みゆきだと力強すぎてしまうからです。薬師丸ひろ子の透明感のある声は希少価値がありますからね。

"Cheburashka" by Roman Kachanov in 1969-83(USSR)
授業で取り上げたチェブラーシカの世界観とキャラクターが、癖になってしまいました。「ヴィレッジヴァンガードにキャラクターグッズを発見しました」と、学生から写メが届くなど、周りではちょっとしたブームになっています。授業で取り上げて良かったと、改めて感じてしまいました。調子に乗ってしまった私は、そのままキャラクターグッズに手を出してしまうという禁じ手を。でも、正直これには癒されます。

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■アップルストア銀座のセッション 2月15日(月)19時より
Apple Store GinzaにてMade on a Macとして画像処理セッション
『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol. 42
[プチアニメーションテクニック/中編]
Photoshopのアニメーション機能を使った、プチアニメーション作成手順と可能性について整理検証いたします。時間軸での組み立てが可能なPhotoshopのアニメーション機能は、意外と使えるツールとしてクリエイターの遊び心をくすぐってくれます。予約不要・参加無料・入退席自由ですので、気軽に参加してください。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
< http://www.kaizu.com
>
< http://kaizu-blog.blogspot.com
>
< http://web.me.com/kaizu
>

○立場が逆転の楽しさ

おかげさまで、アップルストア銀座でのセッションも来月で43回目となります。私としては大変嬉しい継続となっています。色々な場所で色々なセッションを行っていますが、まだまだ勉強不足を痛感することが多く冷や汗の連続です。

1月のアップルストア銀座のセッション前に、アップルの方から受けた質問の答えが見つからず、来場されていた方に「もしどなたか知っている方がいたら教えて下さい」と振ったところ、直ぐにBlogに答えをアップして下さった方がいて大感激。大学の講義でも、私は教えるのではなく教えてもらう立場で教壇に立っていますので、こんな関係がこれからも色々な場所で構築できる事を大いに期待しています。

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■グラフィック薄氷大魔王[207]
Appleタブレットに期待すること

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20100127140200.html
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米国時間27日、日本では今日の深夜、発表されると言われているAppleタブレットについて、先週に続いてもう少し。

この連載でも2005年6月に「理想のタブレットPC」で書きましたが、タブレットPCには大きな思い入れがありました。タブレットPCの可能性を体感しようと、購入したのは普通のノートPCの画面がタッチパネルになっているコンバーチブル型ではなく、スレート型(ピュアタブレット型)でした。

どんな期待をしていたかというと、「絵も描ける上、通常の主力パソコンとしても完全に機能するもの」でした。イラストレーター、あるいはグラフィックデザイナーにとって、1台ですべてこなせるパソコン。そりゃ、期待しすぎでした。

その思い入れの強さゆえに、期待した使いやすさや実用性がイマイチだったため、かわいさ余って憎さ百倍っていうか、一種のアンチタブレットPC派といった心境でその後を過ごしてきました。それで、「肩が凝る、首が痛くなる、両手で使うのは不便」などと、Appleタブレットに対してもちょっと否定的なことを書いてみたくなるんです。

タブレットPC登場の2002年当時、僕の仕事の大半が2Dイラストでしたので、当然ながら、タブレットPC最大の魅力は「画面に直接、筆圧ペンで絵が描けること」でした。ところが、当時の液晶の視野角はまだ狭くて見にくかったし、画面のカーソルとペン先の位置を合わせるのが超大変。タブレットドライバで四隅のポイントを合わせる方式だったのですが、ペンとカーソルのずれが気になり始めると、位置合わせだけ何時間もやり続けたりしてました。

どうにか位置を合わせて描き始めても、10インチの画面がきゅうくつ。カーソルの位置が合うのは画面中央部付近だけ。まともに使えるのは10数センチ角程度の範囲でした。あまり絵を描く気にはならないのは当然。

また、「立ったまま使える」のは持ち歩きパソコンとしては悪くないのですが、立っている時だけでなく座っているときも、タブレットPCを使うときは常時、両手で持つ必要がある。ノートパソコンなら、キーボードやマウス等を使う時以外は両手はフリーでしょ? 使うために机からタブレットPCを持ち上げ、必要なくなったら机に降ろす。ハードディスクの入ったデリケートな電子デバイスなので、上げ下ろしには相当気を使い、そっと扱わなくちゃいけない。それがどんなに面倒なことかって、使ったことのない人にはわかるま〜〜い。

それに、物理的なキーボードがないので、検索でも何でも文字を打つたび非常におっくうに感じた。手書き文字認識の精度はなかなかのもので、そこそこ長い文章を書くこともできたけど、長文を打つのと検索窓に打ち込むのとはぜんぜんちがう。パソコン操作の大半は細切れに文字を打つことだと思うのですが、アプリやウェブブラウザのいろんな場面で、たった数文字を入力するのが苦痛だったのです。

文字を打つのが苦痛、が何を意味するかというと、ショートカットキーが使えない。ノートPCと同じ形のコンバーチブル型タブレットPCには、キーボードがあるので大丈夫かというと、手前にキーボードがある配置ではやはりむずかしいし、特別な支えでもないかぎり、画面に手を置いて描けない問題もあった。というわけで、当時のタブレットPCは、僕の用途に向いてそうで向いてないという、非常にもどかしいマシンだったのだ。

あと余談ですが、タブレットPCを使わなくなってからも気に入らないこと。マイクロソフトがタブレットPC的操作の良さを過信するあまりか、Windows VistaではOS自体にタブレットPCの機能が統合されており、デフォルトでオンになってるのです。Windows7でも同様。タッチパネル(ワコムのデジタイザ搭載も含め)付きのパソコンではタブレットPCとして即使用可能です。ところが、市販のWindows搭載パソコンのほとんどはタッチパネル非搭載。マウスのみで操作するには支障ないものの、外付けのタブレットを使うと、とたんに最悪のパソコンに成り下がる。

外付けのタブレットでも、タブレットPCの機能がデフォルトで使えるのが仇になり、通常のタブレット操作がダメダメになってしまうのだ。タブレットPCのペン機能で、「静止させると右クリック」「ジェスチャー」「クリック(タップ)の可視化のグラフィック」などなど、普通にタブレットを使ってきた人には不快な様々な機能がかぶさってきてしまう。動きが重くなったり、不正確になったり、表示がうっとおしかったり。要するに、ワコムのドライバだけでスッキリ使えるタブレットなのに、へんなおせっかい機能が快適に使うジャマをするのだ。

実際のところ、VistaやWindows7でタブレットを使おうとすると、コントロールパネルをあちこち探し回ってタブレットPCの機能を全部無効にする必要がある。それでも、どうしても無効にできなかったタップを示す波紋みたいなグラフィックをどうにか探し当ててオフにでき、最近ようやくWindows7で快適にタブレットを使えるようになった。タブレットPC含むWindows歴10数年の自称ベテラン(笑)である僕がですよ。パソコンでお絵かきしようと、Windows7PCとタブレットを買ってきた初心者には、そんなの絶対にわかるはずがない。

2004年時点でのタブレットPCへの愛憎を綴ったページ「タブレットPCで絵を描けるか?」というのがありますので参考にどうぞ。
< http://www.yoshii.com/tabpc/tabpc.html
>

上記の点を踏まえ、僕がAppleタブレットへの期待を一言で表すなら、「Appleなら、あんな中途半端なもんは作らないだろう」です。当時そう思いました。

もっと細かく言うなら、先週書いたように「iPhoneOSを拡張した特大のiPod touchそのものでもぜんぜんオーケー」「電子書籍ビュアー」「メディアプレーヤー」「紙のノートの代替」あるいは「手帳や文房具や書類や本や雑誌や携帯電話やiPodやネットブックなどを入れたバッグ全体の代替」。そしてもちろん「軽さ、タフさ、バッテリー寿命」にも期待します。

スティーブ・ジョブズはAppleタブレットについて「これは、私がこれまでやったことの中で最も重要である」と述べたそうだ。僕の理解では、iTunesストアでの書籍販売戦略を含め、「世界中の出版物すべてが、紙媒体から電子媒体に移行したきっかけとなった製品として歴史に刻まれる」ことなんじゃないかなと思ってます。

発表は今日27日の深夜。8年間の期待に応えてくれ〜〜。

(9年前の2001年10月。Appleがすごいものを発表するらしいとの噂。たぶんPDAだぞ。ありゃりゃ、MP3プレーヤーかよ。期待はずれ。MP3プレーヤーならRioとか持ってるけど、HDD内蔵で容量大きいな。とりあえず予約して買おう。......の、iPodがこれほど大化けするとは思いもしなかった。今回も、発表時はなんだそりゃ期待はずれ、が、世界を変えることになるのかもしれない。発表されたものの本質を見極めたい)

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

先週、一人称を「僕」から「私」に変更します! と書きましたが、先週のヤンスガンスのセミナーで、相当気をつけていたにもかかわらず、壇上で思いっきり「僕」を使ってしまい、動揺して思わず「わー! 僕って言っちゃった!私を使うって決めたのに〜」とか口走ってしまいました。えらくウケてましたが...。しゃべりがぎこちなくなるし、どもりがちになるし、不自然とか似合わんとかみんなに言われるし。もういいや、「私」に移行はやめて「僕」で通します。

セミナーは大好評でした。しゃべったのはほとんど秋元きつね氏ですけどね。見逃した方は、2月12日(金)にアップルストアでもやりますのでぜひ。先週のセミナーでは技術的な話は3ds Maxが中心でしたが、アップルストアではAfterEffectsやmodoなどがメインになる予定です。とはいえ、技術的な話はどちらかといえば添え物で、企画とか少人数チーム制作事例的な話がメインになります。

・アニメ『ヤンス!ガンス!』放映中。
TVK(テレビ神奈川)金曜朝7:25と深夜25:25

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■展覧会案内
「サイバーアーツジャパン──アルスエレクトロニカの30年」
< http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/112/
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< http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/cyberarts/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20100127140100.html
>
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会期:2月2日(火)〜3月22日(月・振休)10:00〜18:00 月休 3/22は開館
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1 TEL.03-5245-4111 TEL.03-5777-8600 ハローダイヤル)
観覧料:一般1,000円、学生・65歳以上800円、中高生500円

メディアアートの世界的祭典「アルスエレクトロニカ」(オーストリア・リンツ市)の30周年を記念して、日本のアート&テクノロジー、メディア芸術領域の特集展を開催します。(略)本展では、アルスエレクトロニカ・リンツ後援のもと、30年の歴史を物語る貴重な映像や作品資料が初めて展示されます。約25プロジェクト・50作品による展示は複数のパートで構成されています。歴代受賞者らによる展示や、本年度受賞作品のほか、アルスエレクトロニカ・センターとの企画連携(デバイスアート展)、リアルタイムでリンツと東京会場を結び、Museum of the Future(未来の美術館)を考え、解体再構築するネット・プロジェクトも試みられます。さらに、文学作品の視覚化、デジタルパブリックアート、宇宙芸術などのハイブリッドな新領域を題材に、話題のメディア芸術/メディアアートが呈示されます。(サイトより)


出品作家:岩井俊雄、明和電機、八谷和彦、平野啓一郎+中西泰人+森野和馬+ケンイシイ、池田亮司、真鍋大度、エキソニモ、スズキユウリ、河口洋一郎、鈴木康広、東京大学、クワクボリョウタ、児玉幸子、渡邊英徳、ほか

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■編集後記(1/27)

・この冬、一番価値ある買い物だったのはユニクロの黒いイージーパンツ、軽くてゆったりしてて、裏フリースなのであったかい。うんと寒いウォーキングでもへいちゃら。それからダイソーで買った、キャップと上着をつなぐストラップ。風が強い時に自転車で走っていて、キャップが飛ばされてもへいちゃら。ふたつで1,000円札でおつりがくる。これで満足してるのだから安上がりの男だ。そのイージーパンツに黒いキルティングのジャケットを着て、寒風の中、超軽量自転車YS-11で走り回る。ショーウインドーに映った着ぶくれの姿は、ほとんど自転車に乗ったサーカスの黒クマである。先日、1時間ほど町中を走った。14インチと小径だから、3段変速のトップにしてもあまり進まないが、とにかく自転車が軽いからペタルの回転が多くなっても苦ではない。スイスイ進む。しかし、快適な走行かというとイマイチなのである。やはりこの自転車では、構造上サドルにどっかと坐る姿勢になる。そのサドルが細くて硬い。長時間乗るのはちょっと苦痛だ。コンフォートサドルに替えるか、衝撃を吸収するというゲル入りのサドルカバーを装着するか、考え中。わずか1時間しか走らないのに、翌々日に背中方面が筋肉痛になった。歳をとると影響が出るのが遅い。自転車乗るにも、やはり体力を強化しなければいかんなあ。(柴田)

・「デザインの現場」が休刊ヘ。/Appleの発表が気になる〜。/「foursquare」楽しそう〜。「Parrallel Kingdom」やってみたけど、知らない人からのチャットがはじまってしまいゲーム自体は進まなかった。いまは鹿と戦ってるところ。/既にあるかもしれない。音楽の楽器パートごとに再生させるアプリ。たとえばストリートミュージシャン。最初は全パート再生させつつ歌う。お客さんの中で、iPhone持っている人にタッチ(Bumpみたいに)して一つのパート渡す。で再生してもらう。増えていけば大演奏会に。スタート時間の設定は必要だし、アプリ入れてもらわないといけないけれど。iPhoneユーザーオンリーイベント。入り口でタッチしてもらい、ある時間になると皆のiPhoneから楽器パートごとに分かれた演奏がはじまる。それをバックに歌手が歌う。もし世界初ならニュースになるし、その映像がCMになったり? iPhoneに限ることはないのよね。お芝居ならホラー上演中で、なんて考えたけどベタすぎるな。あちこちで時限爆弾的にとかランダム選択によるものとか。くじとか。宝物全種類コンプリート、なんて方向で考えたらドラクエ、ジオタグだとスタンプラリーになってしまい......。うーん、ありきたり。(hammer.mule)
< http://www.bijutsu.co.jp/dezagen/info/news100126.html
>
「デザインの現場」休刊のお知らせ
< http://foursquare.com/
> foursquare
< http://www.parallelkingdom.com/
>  Parrallel Kingdom
< http://b.hatena.ne.jp/articles/201001/733
>
foursquare、MyTown、ケータイ国盗り合戦 2010年はジオメディアの年?
(はてな)
<
>  Bump