ネタを訪ねて三万歩[64]戦国オタクの失態
── 海津ヨシノリ ──

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●初の仙台藩入り

16日に仙台へ出かけてきました。もっとも好きな武将が伊達藤次郎政宗で、もっとも好きな軍師が、政宗の軍師であった片倉小十郎景綱という私にとって、仙台は憧れの地を飛び越えて聖地そのもの。ちなみに、片倉家は代々当主が小十郎を名乗っていましたが、これは片倉景綱にあやかるためです。なにせ景綱は、一国一城令が出ても幕府より特例として、城を持つことが許されていたほどの人物です。

つまり、戦国オタクの私は仙台へ当然出かけていなくてはならないはずなのですが、実現せずに今に至り、今回初めて仙台入りしたというわけです。本当に出無精丸出しですね。

ところで、今回は仙台でセミナーを行うためなのですが、東京よりも北でのセミナー開催は私にとって初めてのことでした。そして出かけるという意味では、栃木県よりも北という見方をすると、これも初めて。当然ながら東北新幹線も初乗車。もうここまでくると、日本を訪れた外国人観光客モードそのものです。これじゃ引きこもりと言われても、返す言葉がないです。そう言えば、市営観光バスにはアジアからの観光客団体が乗り合わせていました。



さて、とにかく仙台駅で買った「伊達幕」という幕の内弁当を持って仙台城跡を目指し、あの有名な馬に跨った伊達藤次郎政宗公の銅像の前で食べてから、じっくりと撮影しようと思っていたところ、修学旅行の学生達の会話が耳に入り、一気にパニック状態に。

つまり、利用した市営観光バスが巡回しかないことに気が付いたのです。その時のタイミングでは、逆走しないとセミナーに間に合わない状況になり、焦り徒歩で麓まで降りて市営路線バスに乗り、なんとかセミナーに間に合うというありさまで冷や汗をかきました。

そのため、写真は満足に撮影できずに悔いが残るばかり。しかし、仙台は思っていた以上にいい感じの町で、とても気に入ってしまいました。次に来る時は、予定をしっかりと立て、プライベートでじっくりと名所を回りたいと強く感じてしまいました。とにかく戦国オタクの私としては、仙台まで行ったのに瑞鳳殿(仙台藩祖伊達政宗公霊屋)を見なかったのは、日光に行って東照宮を見ないのと同じくらい重大な失態だと反省しています。

●iPod Touch 32GBを3台

トラブルで思い出したのが悲しいiPod Classicの話。iPod Classic 120GBが昇天してしまたのです。落下が原因だと思います。14ヶ月という短い一生でした。保証が切れた途端に昇天してしまったのも痛手でしたが、先輩のiPod Classic80GBが元気に活躍しているのが一番ショックだったかもしれません。

いやはや、5年前に購入したiPod Photoが今も元気になのが恨めしい感じ。そして120GBの後釜は、諸般の事情でiPod Touch 32GBに落ち着きました。これでiPod Touch 32GBは2台目。iPodとしては通算10台目。実は、近々に別途iPodTouch 32GBを購入する必要もあり、3台の必要性について突っ込まれそうですが、なんだか良くわからなくなっているのは私自身です。また、それとは別にiPadも仕事の関係で購入予定です。

ところで、私とiPodの関係はiPod miniからです。しかも、そのiPod miniは並行輸入品。つまり、国内発売前に米国の友人から手に入れたものでした。その後iPod Photoを手に入れ、写真ではなくiPhotoに整理していた自分の作品を大量に入れて持ち歩き、作品を名刺代わりに見てもらうという行動に出たことを思い出しました。その当時のApple担当者に絶賛されましたので、そんなことをしたのは私が最初だったのかもしれません。

かくしてiPodは気分転換の音楽鑑賞や、HowTo系のムービーコンテンツを移動中に見るといった具合に重宝しています。しかし、iPhoneにまだ踏み切っていないので、細かい電子機器やアナログ事務用品を常に所持しての行動となり、これはソフトダンベルを常に持ち歩いているような状況です。まっ、運動不足解消と割り切ることにしました。

で、実際にガチで調べて見ると、iPod Classic 80GB(136g)、携帯電話(134g)、コンデジDMC-FX550(165g)、コンデジEX-S10(130g)で、合計565g。日々重くなっていく手帖540gを加えると1,105g、筆記具やメガネなどの小物が1,860g。合計すると最低でも2,965g。約3Kgのモノを常に持ち歩いていることになります。

全てを電子機器で代行することは出来ませんが、コンデジ、携帯、iPodは、iPhone1台で済ますことは可能ですね。無理をすれば手帖や筆記具もiPhoneで代用可能ですが、やはり気まぐれ書き込みが出来る手書きの魔力から当分は抜け出せそうにありません。なによりiPhone 4Gのリリース時期も出てしまいましたので、もう暫く静観です......と言って2年も経ってしまいました。

●久しぶりの水彩画

今月上旬、ちょっとした関わりでクローズドな絵画教室を行いました。いきなりPainterですか? と突っ込まれそうですが、完全なアナログ絵画教室です。画材は水彩絵具でした。そして、久しぶりの水彩画はとてもワクワクしてしまいました。

ただし、水彩画といっても実際はアクリル系ガッシュでしたので、最初はかなり焦りました。単なる水彩絵具とアクリル系絵具では、使い方に雲泥の差がありますからね。なお、これは仕事ではなくボランティアのような少人数イベントでした。正直、普段の私はデジタル漬けの毎日なので、この体験はとっても新鮮でした。

どうやら最近の中学校あたりでは、色々と使い分けが可能なアクリル絵具をメイン画材としていようです。理に適っているようにも感じますが、透明水彩的な処理をするにはメディウムが不可欠。ある程度、色々な画材を極めた人でないと実は使いこなせないのがアクリル絵具なのです。ですから、下手をすると誤解をもち「描くこと」が嫌いになってしまう学生が出るのではないかと、少し心配(大きなお世話)になりました。

もちろん私はアナログ至上主義というわけではありません。当然デジタル至上主義というわけでもありません。もっとも、仕事でデジタル以外の画材を使うことは皆無となってしまいました。ですから、デジタル画材の実験や検証にもっと時間を掛けたいのですが、最近はだんだんソレが厳しくなってきています。色々と手を出しすぎてしまったからなのですが、なんとか工面して続けたいと思っています。実験君は大切ですからね。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

[夏の日の想い出(ダンシング・ミュージック)]by センチメンタル・シティ・ロマンス in 1986

"夏の日の想い出"というと日野てるこさんの名曲が有名ですが、私にとっての"夏の日の想い出"は、センチメンタル・シティ・ロマンスです。このころ、J-POPS黎明期で名曲が沢山リリースされていましたが、メディアに露出することがなかったので知名度は薄かったかもしれません。もし今のようにネットメディアが発達していたら、その後のミュージックシーンはまったく違う方向にシフトしていたかもしれません。そんなことを思い出させる名曲です。

[タイムスクープハンター]by 中尾浩之 in 2009〜2010(日本)

未来に存在するタイムスクープ社から派遣された、要潤演じる沢嶋雄一というジャーナリストが、教科書に載らない過去の人々の姿を「密着ドキュメント」という設定でスクープする、ドキュメンタリー風歴史番組。とにかく時代考証がリアルで面白く、病みつきになってしまいました。例えば、放映タイトルを拾うと、「落武者脱出行」「江戸同心24時」「"忍者"その真の姿とは」といった具合です。現在第2シーズンが放映されています。

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■アップルストア銀座のセッション 5月17日(月)19時より

Made on a Macとして画像処理セッション
『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol.46』

写真画像のイラスト化テクニックとして、Illustratorのライブトレースや落書き効果などによる、イラスト化の可能性について整理いたします。処理したいビットマップ画像をIllustrator上で処理しやすいように、事前にPhotoshop上で解像度や色調補正を行うことで、劇的にイメージを変化させることができます。予約不要・参加無料・退席自由ですので、気軽に参加してください。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com
>(renewed)
< http://kaizu-blog.blogspot.com
>
< http://web.me.com/kaizu
>

○同じサイズでもわずかな差

衣料品購入で時々失敗することがあります。私は気に入ったモノをまとめ買いします。同じ型番の色違いを数本まとめて買ってしまいます。裾上げは同一処理という口頭説明で済んでしまうので便利だからです。ところが、同一サイズもかかわらず、明らかにサイズが0.5インンチほど大きかったり小さかったりすることが時々あります。

まっ、着ることは出来るのですが、気持ちが悪くて困ってしまいます。しかも、近くの店ではなく、かなり離れた町で衝動買いしてしまうので諦めます。そもそも私が悪いのですから。しかし、これが高級ブランドであれば、そんなことはないのでしょうが、私は高級プランドアレルギーなので、このスパイラルから抜けられそうにありません。注意すれば済むことなんですけど......ね。