[2944] さらばFlashプレイヤー

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《それこそ「ヘモ」の時代が来たってことで》

■MKチャット対談
 さらばFlashプレイヤー
 笠居トシヒロ&まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[237]
 新MacBook Airに翻弄される
 吉井 宏



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■MKチャット対談
さらばFlashプレイヤー

笠居トシヒロ&まつむらまきお
< https://bn.dgcr.com/archives/20101027140200.html
>
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かさい: まいどー、笠居です。いやー、だんだん秋も深まってきましたねえ、ってもうすぐ11月、ホントなら初冬ですけどw

まきお: どもども、まつむらです〜。ひ〜、今年あと2ヶ月しかないんかいっ

かさい: ですよー。夏が長すぎて実感沸かないですけど

まきお: ないなぁ。気分的にはまだ9月末って感じやなぁ。ところで先週土曜日、濱村デスクの会社設立ぱーちいに行きまして

かさい: 盛況でしたねえ。かぷっとのパーティー


まきお: で、スーツ姿で濱村さんに花を贈るなんてことをしてきたのですが

かさい: そんな気障な事をやってたのか、似合わんw

まきお: なにをいう〜(笑)ぱーちぃは、なんのぱーちぃなのかの説明も、どんな会社なのかの説明も、設立のごあいさつもないという、先行きものすごく不安になるものでした(笑)

かさい: (笑)たしかに。オレらは昼間BBQしてから、その足で参加したんで煙で燻された香りを発散してる、変な集団になってましたがw

まきお: で、その集合場所が、Appleストアの心斎橋だったんよね〜


かさい: 集合場所だったの?w おかださんがちょっとよって、Air見ていこう、って言ったんで、立ち寄ったら、まつむらさんが偶然居たんだと思ってたけど

まきお: そうそう、先週発表の新Air、会場の近くなので見ていこう、と寄ったら、みんな居た(笑)

かさい: なるほどねw けっこういっぱい置いてあったから、すぐ触れたね>Air

まきお: すぐに濱村さんが会場に誘導、となったので、あんまり時間かけては見れなかったんだけど、とりあえず11インチはちょこっとさわってきた〜


かさい: で、どうでした? さわった感想は?

まきお: 特に感想、というのはないんだけど

かさい: ないんかい(^_^; まぁ、これに限らずだけど、いつも使ってるようなアプリが入ってないと、体感スピードなんか分からんもんなぁ

まきお: いやぁ、特にMacには困っていないんで、今のところ買う必要がないんだけど、でも、報道で気になってたことを確かめるためにさわったんですよ


かさい: 気になってた事、つーとやっぱアレですか

まきお: Flashプレイヤーがプリインストールされていない、というアレです

かさい: されてませんでしたねー

まきお: YouTubeを出してみたら、モノの見事に「Flashプレイヤーがありませんねん、再生できませんねん、ダウンロードしなはれ」のメッセージ

かさい: 理解できん仕様やなあ。なんでそげなことするんやろ


まきお: Appleのスポークスマン曰く「今後もMacでのFlashのサポートは喜んで続けていきたい。そして、ユーザーにとって最もアップデートされたバージョンを手にする一番いい方法は、Adobeから直でダウンロードすることだと考えています。」だそうだが...

かさい: うそつけーww

まきお: (笑)で、これがAirだけでなく、今後出荷されるすべてのMacからFlashのプリインストールがなくなるとのこと


かさい: 嫌がらせにもほどがあるわ

まきお: 嫌がらせ?

かさい: 嫌がらせやろー でなければ何の意味がある?

まきお: どこに対する嫌がらせ? ってこと

かさい: Adobe 他にどこがある?

まきお: いやー、当初はそうかと思ったんだけど、なんと今後、SUNのJAVAもサポートされなくなるんだよね。まだ、「示唆」だけど
< http://japan.zdnet.com/news/software/story/0,2000056195,20421824,00.htm
>


かさい: あー、

まきお: つまり、これは単なるAdobeに対する嫌がらせではないと思うんよ。嫌がらせなら、なにかしら有利な条件をひきだすことが目的なわけでしょう? 「いらん」というのは、嫌がらせではなく、決別ってことでは?

かさい: 最終目標は、そこなんだろね。でまあ、今回のは「こんなのいらんやろ、なぁ、みんな?」って呼びかけなわけよね

まきお: ああ、呼びかけか。開発者に対する呼びかけ、って側面は強そうだな


かさい: ま、このさき、どうなるかって感じだな。Macのアプリも、Appleがストア作るってんでしょ?

まきお: らしいねぇ。あれはLIONからの目玉になるのかな。旧OSでも対応するのかわからんが

かさい: Windowsと同じアプリはいらんという事かね

まきお: そこですなぁ。もともと、FlashにせよJavaにせよが出てきた背景には、マルチプラットフォームというのがあったわけだが、iPhone、iPadの成功で、そういった部分はなくてもいいじゃん、という気になってるわけよね


かさい: ワシの支配する世界にクロスプラットホームのミドルウェアなんぞ持ち込むんじゃねーよ、と思ってるんだろーなぁ

まきお: といわれているか、どうなんかなぁ。まぁ、もともとMacという製品そのものが、「独自のもの」であることがコンセプトだったし、他のOS等と同じことができる、というアピールはAppleが最も嫌うことではある。でもその後、Mac、Winの時代を経て、今はもう、Web&クラウドの時代になってるわけで、昔ながらの「独自性」と今の「独自性」はかなり意味が違う。

かさい: Appleが、じゃなくてJobsが、でしょ?

まきお: ん? その違いは?

かさい: Jobsが居なかったときは、互換機とかも出たしー まぁ細かいツッコミだから、軽く流してw


まきお: それは MacOSを提供してたということだから、独自路線であったことにはかわらんだろう。Unixも含めて、複数OSが統合されなかたからこそ、FlashなりJAVAなりが存在したんだし。

かさい: これからどうしたいんでしょうね?

まきお: どうしたいんかは、もうそのままでしょう。FlashもJAVAもいらん。という世界なのは明らかなわけで

かさい: そうすっと、これまでのコンテンツで、Macでは見れない物が出てくるわけでしょ?

まきお: そうそう、見れない。


かさい: ちょっと前なら、そんな思い切った事できなかったんだよね。ターニングポイントは、やっぱiPadだわな

まきお: もっとも見れないのは、過去、Director製CD-ROMの方がシンコクなんだけど(^_^; MacOS9時代の昔の自分の仕事、見れないんだよなぁ

かさい: Shockwaveと同じように消えていくんだろーか

まきお: いや、でね、そのDirector製CD-ROMとか、ハイパーカードスタックのことを考えてみるとですな、本当にユーザにとっていいのは、現状普及しているFlashを継続するという方法と、もうひとつはFlashもJAVAもやめて、HTML5なりなんなりのオープンな規格にシフトした方が、コンテンツとしては安心度が高い、という考え方の二通りがあるなと


かさい: 安心度ねえ? オープンだと安心なのか?

まきお: わからん。わからんが、HTMLのコンテンツは今でも問題なく見れるでしょう? JPEGファイルも見れる。movやaviから、flvに一時行ったけど、今はmp4でしょう? どう考えてもmp4の方が安心

かさい: HTML5は、いままでのHTMLと違うから、動いたりビデオ写したりできるわけでしょ? つまり、いまのHTMLが問題ないというのが、HTML5が安心という理由にはならんだろ?

まきお: いや、将来的に、ってことです。昔、DirectorでCD-ROMを作るのが流行った時代に、卒業アルバムをCD-ROMで作るというサービスがあったんですよね


かさい: あったね。それ、いまその卒業生は見れないって事よね

まきお: そうそう、見れない。HTMLで作っていたら、ISOで焼いたCD-ROMなら見れるでしょう

かさい: まぁね。ホントのところは、紙のアルバムだって見ないと思うけど

まきお: 見るか見ないか、の問題ではないよ〜。見れるか見れないかの問題。もちろん、Macに限らずカセットにせよ、LPにせよ、zipにせよ、βマックスにせよ、電子的なものは紙と違って、常にそのリスクはあるわけだけど、デジタルになった現在では、メディア、再生機というハード的な問題はもう、ほとんどなくなっている


かさい: 分かってるよw >見れる、見れない、オレが聞きたいのは、オープンオープン言うてるけど、そもそも何がオープンで何がクローズドなん? ちゅー事ですよ。HTMLはオープンなんか? 別のもっと便利なもんが出てきて、突然消えたりせんのか? オープンもクローズドも、単に程度の差なんとちゃうんか?

まきお: オープンかクローズドかの違いは、いくつか指標があると思うが、ひとつはISOなりで国際標準化されているかどうか。PDFは国際標準化されているけど、swfはされていない。

かさい: 誰が決めるん? ISO。みんな守るん? ISOで決まってることは50年後も守られるん?


まきお: それを守るかどうか、保護されていくのかは別の話だと思うよ

かさい: いやいや、別に難癖つけたいわけちゃうねん。Appleも、Adobeなんかの他の企業も、我こそはオープンやー、言うてるけど、結局、立場の差であったり、戦略だったりするわけでしょう

まきお: うんうん、国際標準でも政治的駆け引きもあるだろう。わからんけど

かさい: まぁ、ホンマのとこはね。でも、それに踊らされてるんやったら、アホらしいやんか

まきお: いや、そこなんですが、Adobeはクリエイティブツールが商売の中心でしょう

かさい: だね


まきお: クリエイティブツールの宿命として、そんなオープン化って無理じゃん。HTML以外で、オーサリングツールにファイルの互換性があるなんてことはないでしょう?

かさい: 基本的にはね。Officeの互換アプリは、いっぱいで回ってるけど、あれはできあがるファイルのフォーマットに、基本ベースがあるからだもんね

まきお: そそそ。で、Macを見ると、iPhotoにせよ、iTunesにせよ、そういったファイル互換に依存するところではないところに重きを置いてきてる。iMovieとかガレージバンドはちょっと違うけど、どうも「クリエイティブ」というものや、コンテンツというものが、従来とは考え方が変わってきているように思えるんだよね


かさい: どう変わっとるの? ワシの仕事のフローは相変わらずなんですがw

まきお: それはレガシーだから(笑)

かさい: 考え方が変わってきてる、というか、やりにくなってきてるなぁ、というのは感じるよ

まきお: Macにせよ、iPhoneにせよ、互換性のあるもの、ないものの仕分けが急激に変わってきているように思えるんよ。それはMacやFlashという末端ではなく、クラウドとかデジタル全般で。いや、漠然とした感覚、予感といった方がいいかな。ほら、Macの次期OSのLIONもプレビューされてたけど、あれを見ても、iPad的になっていく、っていうか、なんかあれで従来通り、PhotoshopやFlashやイラレで作業できるんか?! って思わなかった?


かさい: 思った思った。こりゃ、もうMacOSってプロシューマに使わせる気ないな、と思った

まきお: いきなり、ってことはないだろうけど。開発とか、デザインって作業そのものも、ひょっとしてかなり変質してきているんじゃないか、という予感。なんせわたしら、20年以上、MacやらWinやらで、ウィンドウGUIでモノ作るのが当たり前と思ってきたけど、なんかそういう所から変わってきてるんじゃないか、という予感、がしたんです。つまり、わしら、ではなく、若い人たちが要求する環境、って意味ね。わしらはもう、レガシー(笑)

かさい: れがじーw イヤ、オレがやりにくいな〜と思ったのも、そのあたり共通する部分があるかも。目に見えない物をコントロールしなきゃいけない、って感じなんだよね。感覚としてですが


まきお: ああ、そうそう>目に見えないモノ。クリエイティブ論的になるけど、プロもアマも含めて、クリエイティブということが全く違うものになってきているような気がする。これは大学で若い人と接していても感じることがあるな

かさい: ワシら、目に見える物しか信じてなかったんだけど、これから先そうじゃないのかもな、と

まきお: そういう意味で、Adobeはまだ、旧来の物作り、Appleはなんか、わたしらにとっては得体が知れないが、違う時代のモノに向かっているような


かさい: 逆に、コンシューマは、とにかく目に見える部分だけで、他はブラックボックスというか、お仕着せの物用意して、ってかんじするんだよな。Appleのアプリってほぼこの印象

まきお: 以前からその印象はあるんだけどね。ほら、デジクリではるか昔、話したことがあると思うんだけど、クリエイティブは昔の手作業的なことから、単に選ぶ、組み合わせるだけのものになっちゃいそうって

かさい: 手抜き弁当みたいだな。。。出来合いの物買ってきて、弁当箱に詰めるだけ。。あ、だからBentoなのかw


まきお: (笑)ほら、広告のクリエイティブの意味も、ずいぶん変質してきているでしょう? 昔のような、クリエイティブであっといわせて、っていう方法論はもう明らかに古くて通用しない。だったら新しい情報を手早くこぎれいでわかりやすく整形できればいいわけで、それは従来のクリエイティブってのと根本的に変わってきている

かさい: クリエイティブの本質って、形整えるだけじゃあないと思うんだけどねえ。なんか大切なもんが抜けてる希ガス。そう思うオレは古いのかレガシーなのか

まきお: そこでんがな、おそろしいのが

かさい: おそろしいですか


まきお: それこそ、「ヘモ」の時代が来たってことで

かさい: 昔書いたな「ヘモ」w オレもいまそれ思い出してた
※「ヘモ」とは我々の世代には理解できない、未来のテクノロジーの概念。ヘモをグロッタして、ウガラタするとテレポートできるらしい
< https://bn.dgcr.com/archives/20021211000000.html
>

まきお: 自分にとってMacがいい、Adobeがいいとかいうレベルでなくて、若い層を中心に、クリエイティブの意味とか世の中全部、変質してきているのだとしたら、こりゃもう、今までの常識は通用せんのだよ

かさい: ホントに「ヘモ」の時代がやってきたのなら、もうワシらにはどうしようもないわけだな。だって「ヘモ」だから


まきお: です(笑)あ、Adobeもアプリストアつくるんだー
< http://japanese.engadget.com/2010/10/25/adobe-air-2-5-inmarket/
>

かさい: どこもかしこもストア作るんだなあ、って、まぁ作るわな。いまやパッケージでアプリ買う時代じゃないもんな。こないだ、某アプリをネットで注文したら、パッケージ配達されてきてびっくりしたもん

まきお: すでにそういう感覚は普通になってきてるよね。そういうところにズレを感じることがある。今Appleにせよ、Adobeにせよ、重要なのは「個人の情報をどうハンドリングするか」であって、そのためのツールの優劣を競っている状態。世の中もここに一番の興味がある

かさい: ふむ


まきお: つまり、Adobe vs Appleの構図は、Adobeのツールをつかってアプリを開発させるさせない、ではなくて、AirというプラットフォームとMacというプラットフォームの闘いなわけだな。で、Macは自社やMacネイティブ開発者で闘うのに対し、Adobeは今までツールを使ってくれたお得意さんで闘うしかないと

かさい: なるほど

まきお: それを横で静観しているのがGoogleか。これは、Adobeは勝ち目ないぞ(^_^;

かさい: GoogleがAdobe買ってくれへんかな

まきお: ChromeとFlashプレイヤーは仲良しだから、ありえなくはないだろうけど、でもさあ、つくづく思うのは...こういう話してても最近、MS影薄いよな(^_^;

かさい: (笑)

【笠居 トシヒロ/WEBデザイナー、デジハリ大学院客員教授、京都嵯峨芸術大学講師】
< http://www.mad-c.com/
> < kasai@mad-c.com >
濱村デスクも参加している『合同会社カプット』の創立パーティに顔出しました。盛大なパーティだったけど、偶然大学時代の同級生と再会したのにはびっくりした。懐かしい話やらに花が咲いたけど、やっぱお互い老けたよなあ、と(笑)頭の中は大学時代からあんまり進化してないんですがw

【まつむら まきお/まんが家、イラストレーター・成安造形大学准教授】
< http://www.makion.net/
> < mailto:makio@makion.net >
クリエイティブが変質してきている、というのはCS5などのインターフェイスの変化を見てもそう。単に目新しさを狙ったうっとおしい変化かと思っていたけど、こういうのが普通、と思う世代が増えてくるわけでもっと根は深いのかも。まぁアナログでも気に入ってる画材が生産中止になって、技法や画材を変えざるを得ないってことはあるんだけど、今起きつつあるのはそのレベルじゃなくて、写真や映画が発明された時に起きた、美術のパラダイムシフトと同じレベルの変化が来ているような気がする。
で、全然関係ないけどドラマ「SPEC 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」はまってます。オススメ。

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■グラフィック薄氷大魔王[237]
新MacBook Airに翻弄される

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20101027140100.html
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先週は、新MacBook Airのせいで一日のツイート数記録更新の勢いだった。1メーカーの新製品発表に何でいちいち狂喜乱舞してるんだ? とも思うけど、実際こんなに物欲を刺激するメーカー、次の世界へ連れてってくれると実感するメーカーは他にないんだからしかたない。

特に、小さい方の11インチ。欲しくてたまらないけど、せっかくiPadとMacBook Proとの棲み分けや割り切りを一生懸命考えてるのに、困るなあ。なんでまた今頃ネットブック? あんな中途半端なもん出さない! ってジョブズが言ってたMac版ネットブックそのものなんだよなあ。などと揶揄してみたところで無駄な抵抗。

発表の翌々日、例のフィギュアの納品に奥さんと行った帰りにアップルストア渋谷で実物を見てきた。実際触って見ると小さい方、やっぱスゲ〜いいわ。奇跡のノートパソコンって感じ。液晶を閉じて持ってみた。この薄さとサイズだと、「バッグにパソコンを入れる」って感じじゃないかも。封筒とか紙のノートを入れる感じ。このサイズで完全なOSXが使えるってのは感動的。

奥さんに「買っていいよ」と言われたのに、意地張って「いや〜、iPodの立ち位置がどーのこーの......」とか言って、買わなかった僕は偉いのかバカなのか。一人で行ってたら、葛藤で気が変になったかも。しかし、MacノートでなくiPadを持ち出し用に決めてタブレット時代に備え前進しようとしてるのに、今までどおりMacBookを使うのは後退する気分。iPadで浮かれてた自分の敗北を認めることになるというか。サイズや量感的にも11インチAirとiPadはほぼ同等なのでヤバイ。

初代のMacBook Airは持ってました。ただSSDモデルはやけに高かったので80GBのHDDモデル。読み込み待ちがたびたびあって快適とは言えなかったし、容量が足りなくてDropboxと同期できなかったのも痛かった。今回は全モデルSSDなのに安いんじゃない? ジョブズが「Flash? フラッシュメモリなら大好きだよ」って言ってたのはこれか! それも、11インチは白MacBookと同じ値段。高級品ぽいのにいちばん安いMacノート。

新MacBook Airは起動に15秒! スリープすらいらないくらい。こないだまでHP製ノートPCのSSD入りを使ってましたけど、Windows7が劇速で起動してました。起動は確かに速くなりそう(Windows7の起動は早いそうです。なので今のネットブックは相当使い勝手が良くなってるという話も)。

で、最初は11インチにしか興味がなかったんだけど、その後気がついた、13インチのMacBook AirのディスプレイってMacBook Pro15インチと同じ画面ピクセル数。CPUは15インチMacBook Proよりちょっと遅いけど、全体的にはSSDのおかげで速いだろうし7時間使えるし、15インチMacBook Proとほぼ同等に使える13インチAirって11インチAirよりも僕的には圧倒的に魅力的!

13インチのMacBookやMacBook ProやAirの他、いくつかの10インチ以下の小型ノートPCも使ってきましたが、小型軽量という恩恵を受けるのは「持ち運んでる最中」のみで、使っているときにはパソコン(主に画面ですが)は大きければ大きいほど良い、ということ。喫茶店や新幹線で小さいノートパソコンでチマチマやってる人を見ると、「漢(おとこ)なら17インチノートを使え!」とか思っちゃうし。

あと、メインマシンをMac Proとすると、サブマシンとして使うノートもメインと同じ広さの画面がほしいのです。なので、CinemaHDディスプレイと同じピクセル表示ができるMacBook Pro 17インチを選んだわけで。もちろん持ち歩くには少々重すぎる。

だから、本当は17インチのMacBook Airが欲しい! それなら持ち出し用と本気作業可なサブマシン用が両立できる。いや冗談じゃなく、Appleが光学ドライブを「レガシーなデバイス」と認定していて完全廃止を目論んでるのは確実。たぶん来年のMacBook Proのリニューアルは、光学ドライブがなくなり、ついでに「Air」という名称がなくなり、11、13、15、17インチのMacBook Proというラインナップになるかも、と期待。

少なくとも、現MacBook Pro17インチと同等のピクセル表示ができる15インチMacBook Airが出るまではガマンしたい! しかし、↓の記事を見ちゃうとグラグラ。うーん、罪なMacBook Air。
< http://netafull.net/macbookair/036102.html
>

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
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フィギュア作業でグチャグチャだった部屋を整理片付けして、スッキリして気がついた。売れ残り分がど〜んと戻ってきたら、また部屋がいっぱいになっちゃうのか〜。ところで、iPhoneのApp Storeと開店の順番が逆じゃね? って感じのMac App Storeの予告画面。Apple純正アプリに混じって「Color Studio」ってパレットのアイコンがある。検索してみても現在Color Studioという名前のMac用ソフトは存在しない模様。まさかこれ、AppleにいるMark ZimmerがColor Studioを復活させる?

・札幌のアーチスト、伊藤マーティさんのカスタムショーに参加しています。国内外のアーチスト35名の競演! 2010年10月23日(土)〜11月21日(日)。札幌ロフトのグラフィックコーナー。
< http://martyito.blogspot.com/2010/10/blog-post.html
>

・「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb
>

・「ヤンス!ガンス!」オンエア情報
MUSIC ON! TV、TVK(テレビ神奈川)、Gyao、music.jp、Wiiシアターの間でも配信中。

・同じくMUSIC ON! TVの番組「George's Garage(GGTV)」のオープニングをヤンス!ガンス!のコラボで制作。
< http://www.m-on.jp/blog/ggtv/2010/10/101002-4.html
>

・「毎月1日は映画サービスデー」CMに「ヤンス!ガンス!」登場中

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■編集後記(10/27)

・ちょうど晩飯の時間なので、毎週楽しみに見ているテレビ番組が「ナニコレ珍百景」である。今年の暑い頃にオンエアされた珍物件が、わが戸田市に存在したのを思い出し、先日妻と一緒に見に行った。自転車で10分くらいのところにあるペットショップの駐車場にそれがあった。歩道に沿った低い塀の上に突き刺したように立つパイプがあり、そのてっぺんに樹木の大きな瘤が乗っていて、そこから元気よく枝が伸びている。パイプから生えた植物、番組では「ど根性の木」と呼ばれていたと思う。このパイプは宣伝用の旗を挿すためのもののようだ。パイプを立てた地面に植物の種子があって、それがパイプの中で成長したのだろうか。何年がかりでこうなったのか。この場所は以前からよく通っていたのに、気がつかなかったのはなぜだ。「ナニコレ珍百景」は、視聴者から応募のあった珍景認定候補を数人の審査員が判定するのだが、時々理屈をこねて認定拒否する人がいる。好きな表現ではないが、空気を読めよ、と思う。どうせお遊びの番組じゃないか。こういう場面でその人の素顔が見えてしまうことがある。バラエティを見ていると、この人意外にいい人だったんだとうれしい発見がある。官房長官の記者会見を見ていると、この人本当に問題な人だと思う。高慢、不遜、倨傲、傲岸、驕慢、暴慢、慢心......うんざりだ。(柴田)
< https://bn.dgcr.com/archives/2010/10/27/images/tree1 >
< https://bn.dgcr.com/archives/2010/10/27/images/tree2 >
< http://www.tv-asahi.co.jp/nanikore/
> ナニコレ珍百景

・まつむらさんのスーツ姿はかっこよかった。まさかのお花に感激。私自身はBBQに行くし〜とジーンズだった......。挨拶はパンフ読んでもらえばいいよねと思っていた......。/同じくLionのiOSみたいな画面は、仕事に使いにくいような気がするなぁと思った。私もレガシーなのか。/SSDはまだ高いからと、ハードディスクを物色中だったのに罪なコラムが。MacBook Pro用の2.5インチ、500GBのが5,000円以下で買えちゃうんだよ〜。1GBが1円未満。会社スタートしたばかりで物入りなので、Airは我慢なのよ、そうなのよ。/iPhoneのパスワードロック。緊急電話から履歴や電話帳にアクセス。3GS、iOS4.1で試してみたが、本当に入れてしまった。入れるのは電話関係だけで、他のアプリへのアクセスはできず。再現できたのは一度だけだった。タイミングによるらしい。/確定申告用の「住宅借入金等特別控除申告書」が税務署から届いた。分厚い申告書だなぁと見てみると、なんと控除期間の9年分(初年度は確定申告済)が入っていて、ぶっ飛んだ。毎年一枚ずつ必要で、平成30年まで保管が必要。なくしそう......。/SomaFMのチャンネル「Doomed」。ハロウィーン用にちょうどいいよ、とSomaFMのMLに。(hammer.mule)
< http://wiredvision.jp/news/201010/2010102719.html
>
「iPhoneパスワード保護」を無効にするバグ
< http://somafm.com/doomed
>  Doomed