[3019] イタリア漫画界にTSUNAMIを起こす!

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《MMチャット》

■私症説[25]
 他者の眼は救う
 永吉克之

■ローマでMANGA[37]
 イタリア漫画界にTSUNAMIを起こす!
 midori



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■私症説[25]
他者の眼は救う

永吉克之
< https://bn.dgcr.com/archives/20110303140200.html
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先日、窪伊円桜(くぼいえんおう)さんと電話で話した時、私がいつまでたっても料理が下手で、家のなかも荒れ放題で、ひと月でもふた月でも毎日同じ服を着ていて、いつも腐ったイワシのような眼差しをしているのは「私生活に《他者の眼》がないからでちゅ」と指摘されてハッとした。

もともと家のなかはそこそこ整理されていたのだが、両親が亡くなって独り住いになり、《他者の眼》がなくなってから、少しずつ荒れ始めて、今では原状回復をするくらいならマンションを買い替えたほうが安くつくかもしれないと思うほどの惨状を呈している。火災報知器の点検などでやむなく業者を入れる以外で、自宅の内部を他人に見せることは絶無だ。

食事に関していえば、炊いた飯がべちゃべちゃで、焼き飯なのか雑炊なのかわからないような代物が出来上がっても平気で食べる。炊き込みご飯(グリコ・「炊き込み御膳」使用)を作ったら、洗い物をなるべく出したくないから、炊飯器から直接しゃもじで食べたりしている。

「ときどき誰かをお家にご招待ちて、ご馳走する習慣ができたら、自然と整理整頓をしゅるようになり、味だけでなく見た目のきれいちゃにも心を配ったお料理ができるようになりまちゅ。きゅっきゅ」と円桜さんは笑って言った。そして、人をもてなす心が茶の心でもあると言う。円桜さんはまだ2歳だが、茶道には造詣が深い。

しかし、なにしろ散らかりようが尋常ではないので、いつになったら人を招待できるようになるのか見当もつきません、と言うと、「しょれでは一週間後にあたちを招待ちてくだちゃい。しょれまでに片付けておいてくだちゃいね。きゅっきゅ」と恫喝されて私はしぶしぶ承知した。

                 ●

受話器を置いてから10秒後に円桜さんが、真っ赤な振り袖姿で私の家にいきなりやってきた。まだ片付いていないのに家のなかを見せるわけにはいきませんと、玄関で押し問答を繰り返した挙げ句、円桜さんは私を突き飛ばして、のしのしと居間に入ると「まあ。なんでちゅかこの家は! こんなおぞまちい家、ネジュミだってゴキブリだって住みまちぇませんわ。ええ、住みまちぇんとも!」と黒板を爪で引っ掻くような声をあげた。

そして私に向かって「こんなゴミ溜めにあたちを招待ちて、食事まで振舞うでちゅって? 女だと思って舐めたら承知ちまちぇんわよ!」と噛みつくと、なによこんなもの! あたちをバカにちて! と言いながら、シミだらけの布団、脚が一本しかないイス、仏壇、テレビ、インスタントラーメンの残りが乾いて底にこびりついている片手鍋など、手に触れるものは片っ端から、窓の外に放り出したので、見る見る部屋が広くなっていった。

ところが、体力増進のために買ってぜんぜん使わずに放置してあった10kgのダンベルが、なにかのはずみで円桜さんの振り袖の袂に入ってしまった。袂から取り出せばいいものを、その辺がガキの浅知恵で、ダンベルを振り放そうとして窓に向かって腕を振ったら、袂に入ったダンベルといっしょに円桜さんも窓の外に飛んでいった。

                ●

円桜さんが身をもって私に伝えようしたのは、部屋を片付けるうえで最も単純かつ効果的な方法は「捨てる」以外にないということだが、それは単なる整理整頓の域を超えて、捨てることで、それにまつわるものに対する執着も捨てられるということだったのだ。

誰もが捨てるのをためらうもののひとつに、親しい人びとの写真があるが、たしかにゴミといっしょに捨てるのは抵抗がある。自らの手で燃やして灰を海に流すのが理想だ。しかし、かつて私を捨てた女たちの写真の場合、灰を海に流すなんてロマンティコな扱いをしてやるには彼女らはあまりに罪業深重なので、写真の目玉に針で穴をあけて切り刻んで、海のかわりに排泄物といっしょにトイレに流して、"Sluts!" と罵倒してやったら、秋の空のように気持ちが晴れわたっていくのを感じた。

私はこれに意を得て、読みかけで挫折したけれどいつかは読むだろうと思ってもっていた数多(あまた)の書物や、何かに使えるかもしれないと思って取っておいた錆びた鉄板や、ザーサイと間違えて買ったけど、いつか食べるかもしれないと思って冷蔵庫に入れておいた5年前の桃屋のメンマなど、みな窓から捨てた。こうして私は次々とモノへの執着から解放されていったのだった。

                 ●

15階の窓から落ちた時のダメージがあまりに大きかったせいか、一週間後に私の家に迎えた時の円桜さんは見違えるばかりに成長していた。留袖の着物に丸髷を結って、眉を剃り、鉄漿(おはぐろ)を塗ってすっかり武家の妻らしくなっていた。傍らには、腰元が恭しく(うやうやしく)付き添っている。

「あら。想像していたよりずっとお部屋がきれいになってるわ。どなたかアドヴァイザーがいらしたんですの?」
「いえいえ。すべて円桜さんのなさり方に倣っただけでして。はい」
「それは宜しゅうございました。さて、何をご馳走していただけるのかしら」
「馬でございます」
「まあ。馬を」

私の作った焼き飯や炊き込みご飯など、舌の肥えた円桜さんに出したら殴られるのはわかっていたので、意表をついてやろうとイチかバチかでメニューを馬にしたら、ことのほか喜んで、なめ回すように平らげてくれた。

「とても素晴らしい馬でしたわ。他の馬はもう食べられません。でも決してこれでご安心なさってはいけませんことよ。あなたには常に《他者の眼》が必要なのですからね。きゅっきゅ」

意味ありげに笑って円桜さんは、連れてきた腰元を置いていきました。ベアトリス・ササキという、それはそれは美しい日系米国人の女性でした。おかげで私は、部屋の隅々まで整理をする習慣が身について、馬以外にも料理のレパートリーがいくつも増えました。ベアトリスと私はその後もずっと幸せに暮らしました。今ふたりは、東京スカイツリーが間近に見下ろせる高台にある墓石の下で仲よく眠っているのじゃそうな。

【ながよしかつゆき】thereisaship@yahoo.co.jp
このテキストは、私のブログにも、ほぼ同時掲載しています。
・無名芸人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz
>

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■ローマでMANGA[37]
イタリア漫画界にTSUNAMIを起こす!

midori
< https://bn.dgcr.com/archives/20110303140100.html
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私のFACEBOOKのプロフィールには、「日本の漫画言語とイタリアのを混ぜた新しい漫画を作りたいな。」と書いてある。

その一環として、ローマのマンガ学校でMANGAセミナーの講師をしている。絵の描き方ではなく、MANGAの構築法の授業をしている。ただ、私のセミナーは週に一度で、参加者は時間帯の都合もあって一年生。私が言いたいことをちゃんと分かってくれるかどうか、とても疑問だ。

だいたい、描くこと、それ自体が初めてだったりするのだ。構築法を言っても、ただでさえコマ割りは何度も経験しないと身につかないものだから、分かってもらえないのは仕方がない(うーむ、10年ほど無駄なことをしてるのだろうか......)。

色々考えて、実際に作品を無理矢理にでも作ってもらうことが先決だ、と思うに至った。講談社、モーニング編集部の「国際MANGA新人賞」に応募してもらうのがいいのではないか! と思い立ち、マンガ学校の校長に話して、そのワークショップを一年やった。
< http://morningmanga.com/micc/index.html
>

結局、結果は出なかった(誰も入賞しなかった)。校長も意味なしと思ったのか、ワークショップの二年目はなかった。入賞はしなくても、作品がこの世に生まれ出る、ということが大事だったのだけど。。。

友人の日本好き、マンガ好きでマンガ学校の教務課長でもある若き美女と「コミックスエージェンシー・ネコノアシ」を開設した。イタリアのMANGAを直接日本に売り込むことと、日本のマンガ家をイタリアに売ることを目的とした。でも、イタリアのマンガは日本のMANGA市場では異端であり、書店での置き場もない。出版社は売れないものは出してくれない。これもだめじゃ。

結局、イタリア内で新しい漫画をプロデュースすることが早道ではないか、という考えにたどり着いた。イタリア内の漫画家志望者は日本での出版を夢見ているけどね。

そこで今回の本題、イタリアで新しい漫画をプロデュースするための第一歩のアイデアが出てしまったのだ!

35回目で「デ・アゴスティーニのウエブサイトの仕事の一環で、ビデオ・レッスン10回という企画を提出しようと考え、その内容を元に本も書いちゃおうかという気持ちになっている」と書いた。
< https://bn.dgcr.com/archives/20101125140100.html
>

これも、新しい漫画をプロデュースする第一歩だけど、デ・アゴスティーノとのコラボで話がなかなか進まないので、今のところ保留。

アイデアの見つけ方から始まって、実際にMANGAができるまでを、作者と編集(私)のやりとりを収録した雑誌のようなものを作る。分かりやすくするために、作品は16ページ。長すぎると全体の把握が難しくなる。

前半に出来上がった作品を掲載し、後半は下書きやネームを載せて、仕上がりまでチャット式の会話で仕事の進め方を紹介しつつ、構成とか演出というもの(少なくもそういうものがあるのだということ)をわかってもらう。読者はMANGAを描きたい若い人を想定しているので。

●第一歩の第一歩

この企画のマンガ家をやってくれそうな人は分かっていた。ある程度描けて、やる気があって、すぐに報酬は出せなくても全力を出してくれる──こんな難しい条件をクリアしてくれるのはこの人しかいない。

マウロ・カオ
< http://caocomics.blogspot.com/
>
< http://www.myspace.com/ma_cao
>

ローマのマンガ学校の卒業者。「自分には才能がない」と常に言ってる。たしかに学校では三年間で一度も満点を取らなかった。でも、すごい頑張り屋で、卒業してから、小さい出版社から二冊も自分の本を出している。

案の定、メールを出したらすぐに、「Midori sama!」と賛同の返事が来た。

ある作品を生み出すのに方法はたくさんあるけれど、キャラの感情を大切にするMANGAであることをより強調できるように、まず、キャラを作り、性格を決め、そこから物語を抽出していく方法を取ることは、このアイデアが出ると同時に決まっていた。

マウロをDropBoxに招待し、いちいち画像をメールに添付しなくていいようにして出発! さぁ、いよいよ船出だぞう!

マウロに思いつくままに人物を描いてもらってDroBoxにあげてもらった。
< http://easyurl.jp/1iu5
>

これを見ながらチャットでおしゃべりをして、キャラの性格を明確にしていった。その結果、47分後には物語のベースが誕生していた。ちょっと長くなるけれど、一部抜粋。雑誌には、デジクリのMKチャットや山武対談のようにチャット形式のまま載せるつもりだ。デジクリ案を拝借することになります。

マウロのキャラのスケッチを見ながら、互いに受けるイメージを言い合うことから始めた。わたしは、マウロの潜在意識がすでに持っているであろうイメージを引き出す、産婆の役目をすることにした。

●MMチャット

マウロ: これは、僕のいつものキャラが浮かんだんでそれを描いた。ちょっと純で、基本的に「健康」で、いわゆる「いい子」。
みどり: うん、見える、見える。なんというか、「普通の人」弱さも強さも備えた。
マウロ: そう。今現在に生きてる青年。情からくる精神的な強さとそこから出る長所を持ってる。説明できたかな。
みどり: うんうん。なんていうか、「あなた」のキャラだよね。
マウロ: うん。

みどり: そして、その「普通」の中に、強さが見えるよ。
マウロ: うん、いつもの普通の人なんだけど、普通以上の強さを秘めてる。それが特徴だね。いつもの僕のスタンダードなキャラなんだけど。
みどり: そうそう。で、全身の絵なんだけど、スケッチだからかもしれないけど、あなたの潜在意識がキャラの中になにか暗いものというか、哀しみを表現したね。

マウロ: あぁ、そうだね。普通の日常生活を考えると、絶対的な勝者っていうのはいないと思うんだ。何かに勝っても何かを失ってる。
みどり: ふむふむ
マウロ: 人生は選択で成ってると思うんだ。
みどり: いいね、それ好き。じゃぁ、このキャラの性格を探ってみようか。えーと、「普通」の青年。
マウロ: うん。

みどり: なにか、彼を苦しめる「過去」があるのかな?
マウロ: あぁ、うん、そうだね。
みどり: 家族のことかな?
マウロ: 彼は見かけは陽気。
みどり: うん、賛成。
マウロ: バカをしながら、苦しみを隠してる。
みどり: 若い人がよく持つ自分の欠点に対するコンプレックスというより、彼がどうしようもないことで苦しんでる、っていう感じを受けるんだけど。いじわるな人生...

マウロ: 運命の過酷な悪戯...
みどり: 両親が離婚してる?
マウロ: あるいは、もっとヒドイこと...
みどり: 暴力的な父親?
マウロ: いや、もっとひどいこと。父親が借金で自殺したっていうのを考えたんだけど。
みどり: えええええええ! で、彼が家族を養うために働いてるんだ!
マウロ: うん。いろんなことを背負ってるんだ。

みどり: 責任を感じてるとか...
マウロ: うん。
みどり: ママはどんな人かな? うつ的で泣いてばかりいる。
マウロ: うん
みどり: じゃなければ、このキャラみたいに陽気な仮面の下に絶望を隠してる。
マウロ: 同じこと考えたよ。もっといいのは、嘘つきの家族。
みどり: 嘘つき! いいね!

マウロ: 嘘つきっていうのは、本当に思っていることを絶対に言わないから。
みどり: いい、いい!!
マウロ: いつでも誰に対しても(なんでもない)フリをしてる。
みどり: ok
マウロ: でも、一人になると、いつも目覚めてる良心から逃れられない。
みどり: たとえば、自殺についてオープンに話さない。家族全員が自殺の責任を感じ...

マウロ: 痛みに立ち向かうべきなのにそれをしてない...
みどり: そう、そういう意味。
マウロ: si
みどり: 表面的には平穏な家族。ママは、彼よりも弱い人のような気がするんだけど。「彼」は立ち向かうタイプ(作者みたいに)、でもママは逃げる。「彼」はママに対して立ち向かうことを強要できない。
マウロ: あぁ、家族で唯一立ち向かってるのは妹っていうのはどう? 若いだけに大人が持つ制限を持ってない。

みどり: 例えば、いつも怒ってるキャラって言うのはどう? いつも微笑んでる二人のキャラの対比で。
マウロ: ?
みどり: 妹がいつもイライラしてるの。純粋だから母と兄が「フリをする」ことが許せないの。いつもムスッとしてるキャラを登場させることで母と兄のほほえみと陽気さを強調することができる。わかる?
マウロ: うん

みどり: まとめると、主人公は、陽気な見かけの下に哀しみと過酷な運命を隠してる。いずれにしても優しい性格で立ち向かう強さもある。「対立」するキャラはママ。弱い人で、見かけの陽気さは隠すためではなくて逃げている。
マウロ: si
みどり: 妹(第三のキャラ)はこの二人の性格を強調するキャラ。
マウロ: 際だたせるんだね。
みどり: si

マウロ: みどりがさっき言ったけど、純粋だから。若いから。
みどり: そうそう。
マウロ: 子どもは大人が持つ問題をもってないから。
みどり: うん
マウロ: 考えてることを口に出す。
みどり: で、16ページの作品だとして、結末は「立ち向かう強さを手に入れる」
マウロ: si

みどり: わお、結末! 見つけた! ママが泣くの!(それまで一度も泣かなかった)
マウロ: si
みどり: 主人公は優しく、リラックスした表情をする。
マウロ: si
みどり: で、妹は笑うの(それまでしなかった)。「ママが泣いてる! ママが泣いてる!」
マウロ: 「やっと泣いた」って感じでしょ?

みどり: そう、泣くって言うのは発散だから。泣いたってことは(痛みを)認めたってこと。妹が「ママが泣いてる!」って言うのはそれまで見たことがなかったから。
マウロ: うん、やっと塊を吐き出したんだ。
みどり: 妹にとっては「泣く」っていうのは子どものすること。
マウロ: うん、負けを認めた。
みどり: そう!
マウロ: 降参しますって言ってるみたいなもの。
みどり: si,si

マウロ: 日本語では maita だっけ?
みどり: Naita
マウロ: naita
マウロ: ^^
みどり: d (^^)
みどり: なんだかできてきたね。
マウロ: si

みどり: 16ページだから機械的に4ページづつとりあえず分けてみよう。最初の4ページが導入。
マウロ: si
みどり: たとえば、主人公が働いているところ。
マウロ: 主人公を紹介して状況を説明する。
みどり: そう、で、家に帰る。ママが夕食を作って待ってる、微笑んで。
マウロ: 主人公も笑ってバカを言ったりする。
みどり: でも、1コマか2コマ、考えに落ちる場面も入れよう。
マウロ: si

みどり: 次の4ページは展開。
マウロ: 妹が登場する。
みどり: 何が起こったのかも解説する。
マウロ: んん、そうだね。
みどり: 次の4ページは山場。うーん、例えば言い争いが始まって、最後にママが泣くの。
マウロ: 例えば妹が...

みどり: 三人で言い争いとか?
マウロ: 例えば、妹が二人を嘘つきだと責めるとか?
みどり: 妹がママを責める。
マウロ: うん、仮面をかぶってると。
みどり: 主人公はママを守ろうとする。
マウロ: si、これで12ページだ。

みどり: 最後の4ページは結末。ママが泣く。最初は痛みのために、そして段々開放感で泣くようになる。やっと吐き出せたから。重さから解放された。
マウロ: OK 結末4ページで16ページになった。
みどり: わーいい。あ、で、最後にママがやっと子供たちの大切さに気がつくの。そのことでも泣く。
マウロ: si、痛みがあってもすごくいい家族なんだって。
みどり: で、責任を感じてまた泣くの。夫を亡くした痛みから逃げるために子供たちを放ってしまっていたことに。

マウロ: で、世界と人生に自分を閉ざしていたことに。
みどり: その通りいい!
マウロ: ^___________^
みどり: 47分でストーリーひとつ手に入れた!
マウロ: si、ハハハハ


で、この後、さらに煮詰めて行って、キャラ同士の関係を深めて一回目のネームをあげてもらい、現在その直しをしているところ。

この雑誌はオンデマンドでサイトでの販売をまず考えている。その間、出版社にも持ち込んでみるつもり。前宣伝も兼ねて、ネコノアシのサイトでも順次、公開することも考えている。イタリア漫画界にTSUNAMIを起こすぞう。

MANGAを描くことに興味をもつ人が増え、「MANGA」スクールやワークショップの参加募集がイタリアのネットで増えてきた。そのどれもがコピックやトーンの使い方を始めとする絵の描き方に終始してる。構成とか演出を語るのはここだけであります!

【みどり】midorigo@mac.com

2月の掲載日もスルーしてしまいました。iCalで執筆日だよ! のお知らせは受けたのですが、舅の大腸がん摘出手術と舅の後妻の緊急入院が重なり、しかも、後妻が亡くなってしまう、ということまで起きて、てんやわんやの日々を過ごしました。

この後妻さんとは、あまり精神的な交流がなかったので、個人的には欠けた哀しみというのはないのですが、40年人生を共にした人を亡くした舅のこれからはとても気にかかります。でも、こういうことはそれぞれが乗り越えていくしかないんですよね。

2月は息子の18歳の誕生日もあり、こういう事態でまともなお祝いができませんでした。イタリアでは18歳が成人なので、特別なことをしてあげたかったのですが。そのかわり、親戚の病気と死亡、葬式という人生が待ち受けるものを目の辺りにさせられた成人儀式となりました。後妻の棺桶を肩に担いだりして、身体でしっかりと認識したのは貴重な体験になったと思います。

イタリア語の単語を覚えられます!というメルマガだしてます。
< http://archive.mag2.com/0000075559/index.html
>

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■編集後記(3/3)

・水嶋ヒロ「KAGEROU」の駄洒落にはピクリとも反応しなかったわたしだが、「バインダーがないなー、そうだ頼めバインダー」「スキャナーが届いた。すきゃなーだけ使って」なんて脱力オヤジギャグを聞くと思わず頬がゆるむ。大塚商会たのめーるのCMある。何タイプかあるようだが、いずれも安直に過ぎる素朴さが好ましい。自虐なカラスの鳴き声などもいい。ずいぶん昔のテレビドラマ「特捜最前線」の映像を用い、リアルなシーンのセリフを全然別モノに吹き替えた「家庭教師のトライ」のCMもよく見るが、これもばかばかしさでは秀逸。元ネタ知らない世代はどう思うだろう。品のないくだらなさが好きだけど、二谷英明らの芝居をぶち壊しているわけで、こんなことやってもいいのかと思ったら、トライの現社長は二谷友里恵だと。一方で、まったく笑えないCMもある。首都圏ローカルだと思うが、予備校「みすず学苑」の広告は、わけのわからなさでは最高峰である。不合かぐや姫、シンデレラれな〜い、知らん雪姫など駄洒落はわかりすぎるほどわかるが、知的であるべき企業がこんなサイテーな広告を流す意味がわからない。新聞広告は毎回一ページに合格体験がぎっしり、だがビジュアルはヤマトタケル、ドラキュラ、毘沙門天、狼男、魔女、観音、ミイラ男らのヘタなコスプレ。とにかく謎の広告だが、宗教人である学苑長のご趣味のようだ。まあ、ばかばかしいから好きだけど。(柴田)
< http://www.tanomail.com/R/static/cm/cm_index.html
>
大塚商会たのめーる CM
< http://www.trygroup.co.jp/cm/
>
家庭教師のトライ CM
< http://www.misuzu-cm.net/
>
みすず学苑 CM
< http://www.h-yamaguchi.net/2007/03/7_4cc2.html
>
みすず学苑、7つのなぞ(H-Yamaguchi.net)2007年の記事

・消防点検終わった〜! 忘れてた。Googleカレンダーのアラーム、ありがとう。/忘れてた。月が変わっていた。また水道料金が落ちていなかった模様...。今回は1,000円足らず。寒かったので電気料金が予想以上だったみたい。今年に入ってから開けていないDMやら請求明細やらが山積みなのだ。あかんな〜。/iPad2が発表されたね。厚みより重さが一番気になった。WiFiモデルの80g軽くなる、というのはいいなぁ。ベッドの中で読書する時に、腕が痛くなることがあるのだ。/知恵袋じゃなかったらバレなかったのかと思うと......。/うーん、ネタがない。(hammer.mule)
< http://japanese.engadget.com/2011/03/02/ipad-2-vs-ipad/
>
iPad 2 vs. 初代 iPad 仕様比較チャート、変更点まとめ