[3065] 建築家と一緒に家づくりする醍醐味

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《そんなこと言うならトイレをふたつにしてやる!》

■買物王子の家づくり[9]
 建築家と一緒に家づくりする醍醐味
 石原 強

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■買物王子の家づくり[9]
建築家と一緒に家づくりする醍醐味

石原 強
< https://bn.dgcr.com/archives/20110616140300.html
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家のイメージも徐々に固まって、具体的に基本設計を進めていきます。プレゼン時の模型を眺めながら、家で生活する様子を想像してみる。玄関を入ったら、何が見えるだろう、ダイニングはどんな風に使われるのか、リビングはどうしたら居心地よくなるのだろうか。この小さな家の中で、家族がどんな生活をするのか? 頭の中でシミュレーションしてみました。

●帰ったらまず手洗いうがい

まず最初に気になったのは洗面所です。妻は息子に「家に帰ったらすぐに手を洗って、うがいをしなさい」と指示しています。今のマンションは玄関脇に洗面所があるので、すぐに実践させることができます。しかし、新しい家のプランでは一階のバスルームに洗面所があります。二階の玄関を入ってダイニングを通り、階段を下りなければ洗面所に行けません。

妻は「今だってなかなか言うことを聞かないのに、これじゃ毎日喧嘩になるよ」と言う。それは、まずいだろうと、二階の玄関近くに洗面所が置けないか相談しました。

フルヤさんから提示されたのは、玄関脇にある納戸をトイレに変更して手洗いも設置する案です。トイレがふたつになります。もともとトイレは掃除が面倒だから、ひとつにしたいというのが妻の考えでした。それで一階のトイレをなくすほうがよいかと議論しました。

でも、夫婦の寝室の近くにはトイレがあったほうがいい。家族四人が朝出かける時には使用が重なるだろう。来客の際にプライベートな一階に行ってもらうのも気が引ける。いろいろ迷ったあげく「複数あったほうが絶対に便利」という知人のアドバイスもあって妻も考えを変えました。

トイレふたつはいいとして、僕は持ち物が多いので「玄関脇の収納も欲しい、なんとかならないだろうか」と話をしました。次の打ち合わせでは、玄関脇の納戸はそのままにして、玄関のスペースを削ってトイレを設ける案に修正されました。広くていいなと思っていた玄関が狭くなって残念だけど、ここは譲れるところと割り切りました

トイレに設置する手洗用のスペースは奥行き30cmでした。手洗用ボールの大きさは通常30cm程度のようです。サイズを確認するために、新宿にあるTOTOとINAXのショールームに足を運びました。

実物を前にして、手や顔を洗う動作をしてみます。軽く手を洗う程度なら問題ないけど、屈んで顔を洗うには狭い。子供がバシャバシャ使うと周りに水がはねてしまいそうです。洗面としても使うためには、もう少し大きめの洗面用ボールを設置したい。ショールームで大きさを測ってみると、できれば40cmくらいの大きさが欲しい。

狭いトイレスペースで洗面スペースととるために、トイレの便座はできるだけ小さいほうがいい。比較するとINAXのタンクレスのものが奥行きが一番小さい。一般的なのものより10cm奥行きが短いのです。たかが10cmされど10cm。デザインも好きなので、これを入れたい。タンクレスはカッコいいけど値段も高い。一階のトイレは旧来のタンクありのものにして価格も抑えるつもりです。

●ダイニングキッチンは勉強スペース?

玄関を入ってすぐの所がダイニングキッチン。家の中央に位置していて奥にリビング、脇に一階と三階への階段があるので、家中どこに行くにも必ず一度は通ります。ここは家族の生活の中心になるイメージです。家族が食事をしたり話をしたり、くつろげるのは大事。それに息子の勉強も小学生のうちは、個室ではなく目が届くダイニングでやらせることになる。

ダイニングは、できるだけ明るくしたいという妻の要望。隣家が接近しているので、窓からの光ではちょっと暗くなりそうでした。かわりに天窓を設けてトップライトを入れる提案をいただいた。フルヤさん曰く「天窓は、普通の窓の3倍の明るさと計算されるので、昼間はとても明るくなります」とのこと。

「ダイニングを食事にも勉強にも使うと、モノが散らかるのが心配」と妻。片付けが苦手で、今も家のリビングはいつも散らかってしまいます。フルヤさんからは、「そのくらいなら意外と小さな収納スペースでも大丈夫。例えば幅20cmあれば教科書やノートが立てかけられます」。

そこで息子の勉強道具、僕の本や雑誌、確認する前の郵便やチラシ、出かけるときに必要な身の回りのものなど、ちょっとしたものを収納できるような棚を階段脇に設けることにしました。

キッチンのスペースは、今のマンションとあまり変わらず狭い感じがします。そこで、キッチンとダイニングの構成も複数案を検討。キッチンカウンターを対面と壁付けで比較したり、ダイニングとキッチンの場所をそっくり入れ替えたり。小さくても食料庫が欲しいと収納を壁際に大きくとってみたり。

複数の案を並べて議論しました。これは結局元のプランに落ち着きました。妻は「今のスペースでも不満な訳ではないし、男ばっかりで料理を手伝ってもらうことも少ないだろうから、コンパクトなほうが使いやすいかな」と納得した様子。食料庫は玄関脇の収納スペースの中に設けることにして一段落。

キッチンは最初、妻のプライベートスペース的な考え方で、閉じた空間にしようと考えていました。料理しているのもあんまり見られたくないと。収納力アップのために吊り棚をつけたり、入り口にも扉をつけて、ダイニングからは、あまり中が見えない個室としてプランしていました。

キッチンのカウンターや収納を知りたいので、システムキッチンのショールームにも足を運びました。ショールームのレイアウトは対面型でも棚などなくて、ダイニングにオープンなものが多い。キッチンシンクの前にカウンターがついているものが妻のお気に入り。

勉強させるのもダイニングテーブルではなく、カウンターならば食事を作りながらでも目が届きそうです。「やっぱり、こんな感じのほうがいい」と方向転換。収納は犠牲にしても、オープンにして、キッチンとダイニングが一体感を持って広く感じるようにデザインをお願いしました。

●ワークスペースで籠りたい

次は待望のワークスペースです。持ち帰りの仕事をしたり原稿を書いたり、写真の整理やらDVDの映画鑑賞など。ほとんどがノートPCでの作業です。しかし家族がいると、気が散ってなかなか作業できません。

周囲の雑音を遮断して作業に集中できるように、小さくても籠れる個室となるスペースが欲しい。できれば収集しているポップアップ絵本や写真集、デザイン雑貨、カメラなど、好きなものに囲まれていたい。

ワークスペースは、三階の階段を上がった場所に設けられてました。しかし、子供部屋の間で、階段スペースというのはちょっと落ち着かない。夜中や早朝に作業をすることがあるから、明かりや音が漏れるのも息子の安眠を妨げてしまいます。

そこで一階の寝室を少し削って、ワークスペースを設置にすることを検討しました。問題は、やはりここでも収納がなくなってしまうことです。夫婦の衣類の収納をどうするのか。ワークスペースと収納を両立させなければなりません。

個室にするのか、寝室の中にスペースを設けるのか。個室なら入り口を寝室側に設けるか、廊下に設けるか。そこに収納スペースも兼用するかなど、様々な要素が組合わさった複数の案から絞り込みました。なんとか寝室から独立した個室として二畳のスペースを確保しました。

収納かわりに寝室の壁にポールを渡して、お互いの服を吊るしておくことにしました。さらに寝室が狭くなってしまうけど、手持ちの服を一覧できるから使い勝手は良いと思う。面倒な衣替えも必要なくなります。ここは完全なプライベートスペースだから、他人から見られることもない。

●子供部屋の扉はつけない

三階は息子ふたりのための部屋。それぞれ5畳と4畳の部屋で、収納もないので正直狭い。ワークスペースとして考えていた部屋の間が空いたので、工作などの作業台と、本やおもちゃなどの収納を設けて、ふたりの共有スペースとしました。

まだふたりとも個室はいらないという判断から、当初は扉もつけません。収納も後から考えることにします。何もかもキレイに揃えなくても「必要になってから取り付ければいい」というフルヤさんからのアドバイス。

将来的に必要でも今いらないものは、省いてしまったり後で手を入れる余地を残しておいたほうが良い。「作り込みすぎないのも、家づくりのコツ」だそうです。

打ち合わせはいつもテンポ良く進みます。フルヤさんは、物腰が柔らかい人で、意見を押し付けるようなことがありません。こんなこと聞いたらおかしいかな、というようなことも遠慮なく聞けます。

こちらの要望を聞いて、まったく思いもよらなかった複数の提案が出てくるのは、さすがプロ! といつも感心。横にいるオカザキさんも「こうしたら、もっとこの家の魅力が引き出せる」と、デザイン面からのアドバイスをしてくれます。

打ち合わせで議論を重ねていくたびに、新しいアイデアが、どんどんプランに落とし込まれていくのです。その結果が図面に反映されると、前の図面が色あせるほど新鮮な驚きがあります。「どんな家になっていくのだろう」と打ち合わせではいつもワクワクしていました。これが建築家と家づくりをする醍醐味かな。

【いしはら・つよし】tsuyoshi@muddler.jp

家にトイレが二か所あると掃除が面倒だな。そんな風に話していたのを長男カケルが覚えていたらしい。ある日、妻に叱られて悔し紛れに言い放った一言。「そんなこと言うならトイレをふたつにしてやる!」つい笑ってしまった。
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■ショート・ストーリーのKUNI[97]
バックアップ

ヤマシタクニコ
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「先輩、おひさしぶりです」
「なんや。フルタやないか。どないしたんや。元気にしてたんか」
「はい、おかげさまで元気にしております。今日はちょっと先輩のご意見を伺いたいと思ってやってまいりました」

「殊勝なこと言うもんやな。何か迷ってることでもあるんか」
「はい。実はすばらしいものを見つけまして、ほしくてたまらないんですが、買うべきかどうかと。でも、言いふらしたい気もする一方、あんまり人に知らせたくないし、いろんな人の意見を聞きたいと思う一方、あんまり賢い人やったらばかにされそうで」

「なんやそら。悪かったな。ほんでそのすばらしいものというのは」
「先輩、バックアップって、取ってはりますでしょ」
「バックアップ。取ってるで。デジカメの写真とか住所録とか。万一パソコンやデジカメが壊れてもいいようにしとかなあかんからな」

「ですよね。ぼくも昔から趣味で小説書いたりしてるんで、作品のバックアップはこまめに取ってます」
「えっ、あのへたな小説を」
「ほっといてください。で、もっともっといっぱい、バックアップ取りたいと思ったことないですか」

「というと?」
「自分をまるごとバックアップするんです」
「まるごと」

「はい。特に創作活動とかしてない人でも、自分というものを残しておきたくなるじゃないですか。ちょっと読んでみますね。『人の存在は日々積み重なる経験や記憶、思考の集積であります。あらゆる人にとってあらゆる瞬間がいとおしいのはあたりまえでしょう。いま交わした会話、さっき食べた肉の味、流した涙からシャワーを浴びたときの爽快感、ドアに指をはさんだ瞬間の声も出なかった痛みさえいとおしいではありませんか。それらのバックアップをとっておきたいと思うことは自然な感情なのです』まったくそうですよね」

「ふーん。それがその説明書か」
「考えたら人間の記憶もたよりになりませんよね。思いっきり泣いても次の瞬間には何で泣いてたか忘れてる」
「それは忘れすぎや」

「道行く人がみんな振り返るような美人とデートした幸福な思い出も、やがて薄れていきます」
「え、あの彼女? いや、別の意味で振り返ったかもしれんが...」

「営業成績トップでほめそやされた日の喜びも長くは続きません」
「いつトップになったんや。それともべったから数えてトップか」
「一方では、くやしい思いをして、このくやしさは生涯忘れないだろうと思ってもどんどん忘れるものですよね」

「そんなことないで。いまでも昨日のことのように思い出せる。くやしかったなあ。5年前の忘年会で君の食べたカニ足がおれより8本も多かったこと」
「なんですか、それ。まったく記憶にないですが」

「それから7年前の慰安旅行の行きの電車で君がおれの足を踏んだこと。巻き爪踏まれたらどんだけ痛いか」
「何のことかわかりません」
「ほんまに忘れたんか」

「ぼく、先輩と忘年会でカニ食べましたっけ。先輩と慰安旅行行きましたっけ」
「何も覚えてないんか。難儀なやつやな。やっぱりバックアップは重要かもしれんな」
「はい。とにかくそういうものすべてが、色あせることなくバックアップできるんです。すごいと思いませんか。自分の経験とか感動とか、心に思ったあんなことこんなことが全部残るんです!」

「それは困った...」
「いや、気が進まなかったら保存しなくてもいいわけで」
「あ、ああそうか。ほっとした」
「先輩、ふだんよっぽど変なこと考えてません?」
「いやいや」

「説明を読めば読むほどすばらしく思えて。この発明はほとんどノーベル賞飴クラスです」
「たいしたことないな」
「それで、もう買うことにしてるんですけど、ちょっと問題がありまして」
「問題」

「はい。ちょっと大きいということなんです」
「大きいって」
「等身大なんです」
「ええっ」
「見た目も本人そっくりに作ってくれるんです。それで名前がフィロッピー」
「フィロッピー?」

「フィギュアとフロッピーをあわせたようなもの、という意味だそうです」
「もっとましな名前はなかったんか...」
「いや、ぼくに言われましても」
「まあ大きいゆうてもウルトラマンやゴジラみたいに大きいわけやないし。家族が増えたと思えばええやないか」

「そうですよね。それに、ここがすごいところなんですが、説明によると、最初はいくら本人に似せて作ってるといっても単なるつくりもの、という感じなんだそうです。ところが、それがデータをどんどん入れていくとほんとに人間みたいになるそうです。表情やしゃべり方もデータとして入れるわけですから。つまり外見というものは内面の表出であると」

「そうかもしれんが、なんか気色悪いな」
「すごいじゃないですか。早い話、ぼく、いつ死んでもだいじょうぶなわけですよ。バックアップがあるから」
「そう思いたかったら思えよ」
「なんかこうしてる間も惜しくなってきました。帰って注文してきます」

フルタくんは言うだけ言うとさっさと帰っていった。やれやれ、と先輩がかた
づけにかかっていると
「先輩、おひさしぶりです」
「なんや。フルタやないか。どないしたんや。忘れものか」
「ええ? 何のことですか?」

「何のことって...いま帰ったばっかりやのにまた来て。なんか用事か」
「いえ、実はぼく、フィロッピーというものを」
「ああ、その話か。さっき聞いたがな。フィギュアとフロッピーをあわせてフィロッピーやろ。自分をまるごとバックアップできるやつ。迷わんでもええやないか。さっさと買うたら」

「いや、フィロッピーはもうとっくに買いました」
「ええっ?」
「これはいいものができたと思ってさっそく買ったんです。ところが問題がありまして」
「大きいんやろ」

「はい。大きい割に容量が少ないんです。等身大のくせに2年分のデータしか入りません。人生まるごとバックアップしたければ、フィロッピーを何十体も買わないといけません。ほとんど兵馬俑です。それはちょっとあれですからもう返品しようかと思いつつ、つい3日前から過去2年間の分を入れてみたところ、そのフィロッピーが脱走しまして...ここに来ませんでしたか?」

【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
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■ワークショップ案内
大阪府デザイン・オープン・カレッジ
「デザイン発想 プロダクトデザイン編
──実践的なプロセスとバランスのとれた発想法」
< http://www.pref.osaka.jp/mono/oidc/h23_2.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20110616140100.html
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デザインはいつも進化しています。この進化は技術・材料・流行・経済・政治など、いろいろな要素が含まれています。デザインの現場からこの進化にどう取り組み、発展させるか、バランスのとれた発想法を考えます。本コースでは、商品化までのプロセスをクライアント別に紹介し、またこれらを踏まえ実践的な演習を行っています。

日時:7月7日(木)・14日(木)各日 14:00〜17:00
会場:マイドームおおさか 4階セミナー室
受講料:8,000円(2日間)
定員:30名(先着申込順)
対象:デザイナー、商品企画担当者など
講師:塩崎直之氏 塩崎工業デザイン研究所代表
内容:講義=クライアント別商品化プロセスについて 演習=商品を設定し、プロセス(発想・機能・フォルム等)の提案
申込・問合せ:サイトから

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■編集後記(6/16)

・村上もとかの医学ロマン「JIN-仁-」の単行本完結編(20巻)が、今年1月に刊行されたのを知らなかった。第1巻が出たのは2001年4月だから約10年がかりの大作だ。幕末にワープした脳外科医の現代医術が幕末に通じるのか、また幕末といえばスター級の人物が続々登場するが、彼らとどう関係を持たせるのか、じつにおもしろい設定なので6巻までは新刊の度に買っていた。その後ごぶさたしていたが、どう辻褄をあわせて大団円を迎えるのかずっと心配だった。テレビドラマではオリジナルの結末というものの、何も解決しないまま終り、また続編をやっているが、役者が好ましくないので見ない。ナイスなのは音楽だけだ。漫画の結末はどうか。第1巻を持ち出し、つきあわせてみると、みごとにつながっている。主人公が歴史に干渉した結果、現在が修正されているのも理解できる。この作品は医史学、先端医療、幕末史に正確さを要求されるので、三人の監修者がついている。だからリアリティがある。あとがきには、なぜ作者がこの作品を描かずにはいられなかったのか、その動機が書かれていて敬服する。途中抜けている巻も買い揃えなければなるまい。(柴田)
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・いいなぁ、自由設計。トイレ2つ、わかる〜。私も掃除が面倒なので2つはいらない。マンションの1Fに共用トイレがあるので、家人共々軽い食中毒なんて時は、そこに駆け込もうと話している。ダイニングで勉強。思えば私の成績が下がりはじめたのは個室で勉強するようになってからのような。テレビがかかってたり、兄弟が騒いでいても個室でするより良かったりした。自然と親と交流していたりするし、わからないこと質問できたり。まぁ大抵「自分で調べなさい」「辞書をひきなさい」と言われてしまうわけだが。今でも、しょっちゅうダイニングテーブルで仕事をする。資料を広げるのに少しでも大きなテーブルがいい。パソコンやモニタがあると、どうしてもスペースが狭くなって使いづらい。足りない時は床も使う。実家だと階段に並べることもあった。気になる資料類を全部並べてみるのは、マインドマップやGTDに通じるものがあったんだなぁと今になって思う。将来、パソコンモニタが壁一面に、タッチパネルモード併用になったら、仕事が捗りそう。SF映画の1シーンにある、部屋パーテーションみたいな透明モニタの上で、資料類を手で移動させたりしているやつ。キーボードは両人差し指にリングはめて、エアキーボード。キー画面はモニタ上にあればいい。/フィロッピー無限ループ。兵馬俑を想像して、めっちゃ笑ってしまった。実際にあったら笑えない......。/勉強で思い出した。予習が大嫌いだった。授業でワクワクできないから。復習も。知っているとワクワクしないから。ノートを見返すこともあまりない。ノートは頭の中に整理して入れるためのツール。図だらけ。思い出せない時に開く程度。うん、宿題しかやらなかった気がする。せいぜい問題集。問題集は挑戦だからワクワクする。復習や地道な暗記作業ができれば、もっと良い大学に行けた気がするな......。(hammer.mule)