[3122] 費用絞りの知恵絞り

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《ところが最近地球ってやばいだろ》

■買物王子の家づくり[14]
 費用絞りの知恵絞り
 石原 強

■ショート・ストーリーのKUNI[103]
 苦情
 ヤマシタクニコ

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■買物王子の家づくり[13]
費用絞りの知恵絞り

石原 強
< https://bn.dgcr.com/archives/20110929140300.html
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スケジュール優先で着工したものの、さらに費用を圧縮する必要があります。どれも欲しいものだけど、限られる予算の中では削っていかなければなりません。同じ機能でもグレードを落としたりメーカーを変えたりすることで、費用を抑える方法を考えます。ここは、経験ある工務店や周りの知恵を借りるのが一番です。

●予算にあわせたフローリング材を選ぶ

今回の打ち合わせは、フルヤさんの事務所で実施。ちょっと狭いけど、サンプルやカタログなどが揃っていて、その場で確認できるのが便利です。費用を落とすところを、ひととおり確認します。

まずは、こだわりのフローリングが対象です。当初は1平米あたり10,000円程度で見積もっていました。これを半額程度におさえたい。面積が広いから、単価を下げると効果が大きい。少しの違いでも10倍になるので影響が大きい。

まずは、木の種類を変更する。当初はナラという木のフローリングを考えていました。これをパイン材など外国産の針葉樹にかえると金額が安いのです。でも見た目に影響します。パイン材は一定間隔に現れる「節」があって、あまり好みではない。節の少ないすっきりした印象のものを選びたい。

次に形状。最近は従来のフローリングの75mmより大きい「幅広」のモノもはやっています。木目もはっきりして見た目がカッコいい。当初は、幅広を使いたいと思っていましたが、床暖房対応のものは、ほとんどなくて値段も高い。部屋が狭いとかえって木目がうるさく感じることもあるとみたいなので、通常の75mm幅に変更しました。

金額から素材やメーカーを選んで、サンプルを並べてもらいました。ちょうど金額におさまるナラ材の無垢フローリングが見つかりました。選んだメーカーは、ニッシンイクスです。
< http://www.nissin-ex.co.jp/
>

なぜ金額が安いのかと聞くと、仕上げが「無塗装」ということ。フローリング材は表面に塗装して、汚れに強く見た目をきれいにしています。しかし無塗装では、木そのままなので、水もしみ込むし、すぐに汚れが付いてしまいます。使う前に表面にワックスで塗装をしなければなりません。入居前に家中の床に四つん這いになってワックスを塗込む作業は、腰が痛くなりそうです。

●リーズナブルでもセンスがよい洗面台

水回りの洗面ボウルや水栓も、リーズナブルなものに変更したい。でも毎日使うものだから、デザインにこだわると、やっぱり外国製のものに軍配があがる。

デザインにこだわった家づくりの本に、サンワカンパニー という会社が紹介されていました。ものは試しと南青山のショールームに家族で訪問。メーカーのショールームとはちょっと趣が違います。床もコンクリートむき出しで、素っ気ないのですが、シンプルな商品を引き立てています。
< http://www.sanwacompany.co.jp/
>

実物をみながら1階と2階の水栓、洗面ボウルを選びました。いくつか候補を出して、フルヤさんに図面に入れてもらって検討します。水栓はデザインにこだわるドイツの高級水洗機器メーカー「グローエ」を選びます。それでも予想よりも安い。見積の7割くらいに抑えることができました。

ほかにも、洗面台の上に設置するミラーやタオルかけのようなインテリア、タイルとかウッドデッキなどの建材など、様々な商品が並んでいます。どれもシンプルで好みです。

ほかにも予算カットに使えるものがあるかもしれないと、帰りに受付で商品のカタログをオーダーします。すると、カタログと一緒に商品が3%オフになる見積依頼シートをもらった。いいものが少しでも安く手に入るのはありがたい。

●シンプルで丈夫なユニットバスに変更

減額のアイデアとしてオオハラさんから提案いただいたのが、ハーフユニットをユニットバスに変更することです。デザインは自由にできなくなってしまうけれど、壁のタイル張りや照明などの工事費用が削減できる。10万円以上の差が見込めるという。納得できるものなら選びたい。

紹介されたのは、「タカラスタンダード」ホーローを得意とするメーカーです。横浜にあるショールームを家族で見学に行きました。
< http://www.takara-standard.co.jp/
>

まず、担当の方に説明を聞きます。ホーローとは、金属板の表面にガラス質のうわ薬を塗って高温で焼き付けたもの。水や湿気、熱にも強いから丈夫で長持ち、キズがつきにくくて掃除もしやすいということです。

「では実際に試してみましょう。」キッチンの油汚れが付いた想定で、ホーローの板に油性マジックで書きます。そのままでも雑巾で拭くとさっときれいになる。そこにおもむろにバーナーを取り出し、キッチンを想定して「炎を当てて煤もついて居る状態を作ります。」それでも拭くとさっと落ちる。これは思ったよりスゴイ。お風呂ならシャワーで流す程度で十分きれになるということです。

ガラスの表面ということでヒビが入ったりしないのか? こちらは重たい鉄の玉をホーローの板に落とす実験です。ガラスなら確実に割れるだろうし、金属でも凹んでしまうだろう。「音が大きいですよ」と言われて、やってみると、部屋中にガチャン! と大きな音が響く。おそるおそる見てみると何事もない。確かに丈夫です。

耐震システムバスと銘打って耐震性も売りにしています。普通は見せない床下の土台が展示されていました。土台は金属のフレーム組まれていて、浴室の重さを分散して支える構造になっているということです。見た目にもしっかりしているし、先日の大震災震でもほとんど被害がなかったそうです。

浴槽の形は、他のメーカーと同様に二種類あります。四角く深いタイプと丸みのある半身浴タイプ。両方とも入ってみましたが、足が伸ばせるのは、やっぱり半身浴タイプです。これは悪くなさそう。

ユニットバスは、なぜか洗い場の蛇口の下に、洗面器を置くカウンターがついています。これが「下側の掃除が面倒」と妻に不評です。デザイン的にもイマイチなので外せないのかと聞いたけど、どうやらダメみたい。

ショールームに飾ってあるもユニットバスは、なんとなく昭和の匂いがする。子供の頃みた懐かしい感じ。こう書くとノスタルジックだけど、理由は壁が花模様だったりするからだろう。こんな所は、とにかくシンプルに徹するに限る。無地の白があるので、それを選ぶ。浴槽も壁もすべて真っ白にしました。

デザインは部分的に気に入らないところもあるけれど、予算の都合で真っ先に外した浴室暖房乾燥機は標準装備です。お風呂にはキッチンほどのこだわりもないし、人に見せるところでもない。金額を抑えられるなら良いと決めました。

●庭の柵をなくしてオープンな家づくり

自宅近くにあるオペラシティアートギャラリーで「家の外の都市の中の家」という展覧会がありました。第12回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展の帰国展で、日本の都市と住宅がテーマになっています。
< http://www.operacity.jp/ag/exh132/j/information.html
>

住宅では有名な3人の建築家の手がけた住宅が1/2スケールで再現されています。中でも西沢立衛さんの「森山邸」は、集合住宅なのに、部屋が敷地内でバラバラに配置されているというユニークなものです。白い箱がランダムに並んでいるような感じ。敷地の境界が塀などで仕切られておらず、各部屋の間は路地になっていて、近所の人が敷地の中を行き来することもあるといいます。

展示を見た後、西沢さんの対談にも参加しました。キーワードとなっているのは「近隣に開かれた住宅」。都市の住宅においても他人の視線を遮断するのではなく、ゆるやかなつながりをつくるような住宅にしたいということでした。

「住宅はもっとオープンでいい」というメッセージに触発されて、ふと考えてみた。庭の柵ってもしかしたらなくても大丈夫かもしれない。南側は細い路地で人の行き来は少ないだろうし、さらに向こうの道路との間には緑があります。柵がなければ、その緑が借景となって本来より広い庭として見えるかもしれません。

フルヤさんにも相談して、庭の柵を作るのは一旦止めることにしました。まずは予算をほかにまわして様子をみようと思いました。入居後に不都合があったら、つけてもらえればいい。庭づくりも住みながらゆっくり取り組むことにしました。

他にも床暖房、外壁、壁紙、タイル、キッチンの仕様詰め、など細かく決めていかなければならないことが山盛りあります。細かいものの積み重ねでも、気がつくと大きく費用が増えることになるので、もっともっと情報と知恵を集める必要がありそうです。

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現在、ちょっとスケジュール遅れながら基礎工事中です。もう家を建て始めているのに、近所に新しい土地が出たりすると気になってしまう。この価格なら買うかな? どんな家が建つかな? と考えて、うちのほうがいいなと思ったり、もっと早く出てくれていたら、考えたかもなあなんて思ったり、複雑な気持ち。

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■ショート・ストーリーのKUNI[103]
苦情

ヤマシタクニコ
< https://bn.dgcr.com/archives/20110929140200.html
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「ピンポーン」
チャイムが鳴り、それに続いて
「こんにちはー」
「大川さーん」

呼ばれておれは跳ね起き、いそいそと玄関に立った。アマゾンに注文した外付けハードディスクが届いたんだと思い、ハンコも手に持って。

なのにドアを開けるとそこに立っていたのは宇宙人二人だった。よくある緑のぬるぬるした皮膚に昆虫みたいな複眼のでっかい目、触覚らしきものと尻尾もあって、でも直立歩行してるってやつ。

「なんか近所でコスプレイベントでもやってんの?」
「コスプレじゃない。ほんとの宇宙人なんだけど」
背の高いほうが目をぎろぎろさせて答えた。

おれは眠くてつきあいきれなかったからドアを閉めようとした。
相手はとっさにさっと左足をはさんだ。
「足、どけろよ」
「だめだよ。こっちは用事があってきたんだから」
「何の」
「最近おれたち困ってんだよ」
「おれたちって」
「だから宇宙人」

「宇宙人ってどの星の」
「どの星、じゃない、宇宙に住んでるから宇宙人」
「ふうん。悪いけど、おれ、寝たのが5時半なんだよ。まだ10時だし。寝直すから」
「勝手なこというなよ。どうせだらだらユーチューブ見てたんだろ」
「ほっとけよ」

「あのさ。おれたち、宇宙をまたにかけて生きてるんだ」
「はあ」
「それで宇宙のあちこちから食料を調達してるんだけど、実質ほとんど地球からなんだ」
「え、そうなんだ」

「ああ、食えるもん求めてどこにでも行く。おれたち『宇宙人』は決まった土地を持たないからな。火星や金星の表面にちょっとだけ生えてるコケみたいなの取っても正直まずい。木星のまわりには綿菓子みたいな宇宙カスミがあって味は悪くないが腹持ちしない。その点、地球の海はうまい魚がいっぱいいるだろ。熱燗に刺身なんてこたえらんねえっつうの」

そうだったのか。おれたちの知らない間にこいつら宇宙人がこっそりやってきて食料を取ってたのか。シーシェパードは何も言わないのか。この外見でやってたら目立つと思うけど。いや、ひょっとしたら知らないのはおれだけなのか。ていうか、おれ的には熱燗より冷酒が。

「ところが最近地球ってやばいだろ」
「やばいって」
「魚なんかすっごい汚染されてるじゃん。測定してびっくりだよ。野菜もだけど。道理で味が落ちてるはずだ。今まで地球の食材は汚染されてないからうまいという評判で高く売れた。『地球直送』っていうだけでみんな飛びつくから。それが...おまえらは何も感じてないみたいけど、おれたち宇宙人の舌はごまかせないんだ。これじゃよっぽど値下げしないと客は納得しないね」

しゃべってるのは背の高いほうばかりで、低いほうはうん、うんとうなずいているだけだった。

「だからな。別に損害賠償しろとまで言わないけど、何とかしてほしいわけ。宇宙漁師の生活問題なんだ」
「いや、それって」
「それって何」
「おれに言ってもどうしようもないじゃん。おれ、別に総理大臣でもなんでもないし」
「そんなこと言うならおれたちだって、別に宇宙人代表ってわけじゃないよ」
「そうだろ?」
「そうだよ?」
「...おれもう寝るし」

「おまえな。いまはフラットな時代なんだぜ。だれでも情報発信できるんだ。総理大臣だって一般人だっていっしょ。ツイッタとか、やってない?」
「やってるよ」
「じゃあそこで広めるとかすれば」
「えー...うざ」
「やれよ、それくらい。おれたち宇宙人てのも、だれが代表とか大統領だとか決まってないんだ。まあ、フリーのクリエイターの寄り集まりみたいなもんでさ」

「ふうん」
「これはこれでたいへんなんだけど、まあいいさ。ぐちってもしょうがないし。ほんと、頼むよ。今言った海の汚染の件と、それともうひとつ」
「まだあるのかよ」

団地の階段は絶えずだれかが上がって来たり下りて来たりする。
落ち着かない。

「おまえ、宇宙ごみって知ってるか」
「聞いたことあるよ。人工衛星とかロケットのくずとか...だっけ?」

「ああ。それが高速でぐるぐる地球のまわりをまわってて、危険なんだよ。漁船...地球の海の魚を取りに行く船だよ...にときどきぶつかりそうになってさ。いや、実際にぶつかって被害者も出てるんだ。なあ。ほら、おれたちの同級生のあいつ」

急にふられた相棒はうんうんとうなずいた。触角がゆさゆさと揺れる。

「残された奥さんと子どもがかわいそうで...生きていくために働かないわけにいかないじゃないか。危険があるといっても...つらいよ...二度と悲劇を繰り返さないよう、おれたち誓ったんだ。『ノーモア・タクヤ』と」
「タクヤって、友達の名前が?」
「日本人風の名前がはやってるんだ」
「そうなんだ」

アマゾンからの配達人がやってきた。
「大川さんですか」
「あ、はい。えっと、ハンコですね...はい、これ」
「毎度ありがとうございます」

配達人は宇宙人をちらと見て軽く会釈して帰って行った。

「...えっと。なんだっけ」
おれはハードディスクの入った段ボールを抱えたまま言った。
「だから...その...これ以上宇宙ごみを増やさないでほしいんだ」
「だから、おれに言うなって」
「なんで」
「おれにその、人工衛星とかロケットって関係ねえじゃん」
「そう思うだろ」
「ああ」
「こんなものもあるんだぜ」

宇宙人が背の低い相棒に目配せすると、相棒は何やら薄っぺらいものを差し出した。おれはそれを見て驚いた。

4年2組 大川ひろし

おれの小学校時代の通知表だった。
「ななななんでこんなもんが!」

「何年か前に具合の悪いものを段ボールにまとめて、リサイクル業者に出さなかったか? 普通の業者なら引き受けないようなものでも処分するような業者に」

思い出した。結婚するときにいろいろ...彼女に見られたらやばいもの、はずかしいものを処分するのに、ちょうどまわってきた業者の車に頼んだのだ。無料で何でも処分してくれるし、秘密厳守と言ってたし。

「おれたちの仲間にもリサイクル業者がいてね。地球の業者とつながってたりするんだよ」
「まじかよ」
「中にはたちのよくないやつもいて、そこらに不法投棄するからますます宇宙にはごみがあふれる」
「でで、でもそれってそっちの責任だろっ」
「そりゃそうだけど、そもそも変なものを出さないでくれたらいいじゃないか」

宇宙人はおれのはずかしい通知表をぺらぺらと揺らしながら言った。どうしてもいまのヨメには見せられない「2」と「3」ばかりの通知表だ。いまでこそ派遣だが小中学校時代は優等生だったと言ってるのだ。それに、通知表だけじゃない、通知表はまだなんとかなるが、あのとき処分したのは、えっと...ああっ。おれは思わず家の中を振り返ったが、もちろんヨメは今はパートに行ってる時間帯だ。

下からだれかしゃべりながら上がってくる。真上の岡崎さんの奥さんだ。
「こんにちはー」

おれを見て会釈する。宇宙人にもにこっと笑いかける。宇宙人たちも会釈を返す。おれは暗黒の宇宙をぐるぐるまわる自分のはずかしいものの数々を思い浮かべた。
「てことで、わかってくれるよな」

まいったなあ。

【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
< http://midtan.net/
>
< http://yamashitakuniko.posterous.com/
>

パソコンはあまり使わないけど、携帯メールならおそろしいスピードで長文を打てるという人がいる。片手で持ったままばんばんと。そういう人はいわゆるスマホに変えたら勝手が違ってやりにくいと嘆いている。その点、私、自慢じゃないが、とうとう携帯のメールに慣れないままだった。だからiPhoneにしてもどうってことない。良かった。いや、どっちでも遅いだけだけど。

パソコンのキーボードを使うときもブサイクな、人前でとても打てない打ち方なのでコンプレックスになってたが、これも、そのうち「別にどうでもいい」ことになるような気がする。早く、そうなれ。

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■イベント案内
デジタルコンテンツEXPO 2011 DIGITAL CONTENT EXPO 2011
< http://www.dcexpo.jp/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20110929140100.html
>
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会期:2011年10月20日(木)〜22日(土)
会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
< http://www.miraikan.jst.go.jp/
>
主催:経済産業省 財団法人デジタルコンテンツ協会

●次世代コンテンツ技術展(ConTEX)2011 ステージ
TOKYO AR SHOW
< http://www.dcexpo.jp/program/contex/
>
日時:10月22日(土)15:10〜16:00
場所:日本科学未来館 ステージ
AR(拡張現実感)は世の中を楽しく便利に拡張する技術です。元祖ARである「ペッパーの幽霊」はテクノロジーとアートとエンターテインメントのすべての要素を持っていました。「TOKYO AR SHOW」ではデモを交えながらARの今後の姿を楽しみながら体験していただきます。(サイトより)
稲見昌彦 慶應義塾大学大学院教授
橋本 直 独立行政法人 科学技術振興機構
川田十夢 ALTERNATIVE DESIGN++代表/AR三兄弟長男

●次世代コンテンツ技術展(ConTEX)2011 ステージ
「空も陸も自由自在!球形飛行体」
日時:10月20日(木)15:20〜15:50
   10月21日(金)14:20〜14:50
   10月22日(土)16:20〜16:50
場所:日本科学未来館 ステージ
防衛省技術研究本部において開発された世界初の球形飛行体について、開発者がデモを交えながらその概要を紹介します。

●国際3DFair2011 in Tokyo シンポジウム 事前予約制
3D University: Introduction
< http://www.dcexpo.jp/program/3dfair/
>
日時:10月20日(木)15:30〜16:50
場所:日本科学未来館 みらいCANホール
Jim Chabin(ジム・チャビン)国際3D協会会長
河合隆史 早稲田大学理工学術院教授

●国際3DFair2011 in Tokyo パネルディスカッション
「国内3D撮影の現状と展望」 事前予約制
日時:10月21日(金)13:30〜14:50
場所:日本科学未来館 みらいCANホール
大場省介 ソニーPCL株式会社 3D戦略室 3Dクリエイティブプロデューサー
灰原光晴 株式会社IMAGICA 事業推進室 3D事業推進グループ課長
     /3Dスーパーバイザー
金谷俊作 ソニーPCL株式会社 デジタルプロダクション事業部ビジュアルソリューション部 担当部長
澤村厚志 パナソニック映像株式会社 スタジオ営業グループ 3Dコーディネーター
斎藤 晶 株式会社NHKメディアテクノロジー放送技術本部3D高精細センター チーフエンジニア・ステレオグラファー
山口義彦 株式会社オムニバスジャパン 撮影センター 技術部部長

●国際3DFair2011 in Tokyo 舞台・演劇と3Dコラボの可能性
日時:10月21日(金)12:15〜12:55
場所:日本科学未来館 ステージ
河合隆史 早稲田大学理工学術院教授
丹羽多聞アンドリウ BS-TBS 事業部長兼統括プロデューサー

●国際3DFair2011 in Tokyo 受賞作品紹介
日時:10月22日(土)14:15〜14:55
場所:日本科学未来館 ステージ
本田雅一 評論家

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■編集後記(9/29)

・ホラー小説が大好きで、角川書店の「日本ホラー小説大賞」を注目して来た。過去の大賞作品「パラサイト・イヴ」「黒い家」「ぼっけえ、きょうてえ」「姉飼」「夜市」など、かなり満足な読後感であったが、最近になって読んだ2009年第16回大賞・宮ノ川顕「化身」には、あまりのつまらなさに怒り心頭(ってほどでもないが)。「端正な文体で完璧な世界を生みだしたホラー大賞史上最高の奇跡」という最上級の謳い文句で、「日常に厭き果てた男が南の島へ旅に出た。密林へ分け入った彼は池に落ち、耐え難い空腹と絶望感、死の恐怖と闘いながら生き延びようとして、やがて......。」という内容だという。おおいに期待出来る設定だ。脱出不可能な池の中で、彼は異常な適応力を発揮し、環境に順応、進化していく。ありていに言えば、半魚人みたいになってしまう変態(性的なアレではない)奇談。ていねいな描写はいいが、主人公に共感できないし、まったく怖くない。選考委員の高橋克彦は「なんという傑作と対峙しているのだろう(略)しばし呆然、いや陶然となった」「小説の可能性の凄さというものを掛け値なしに感じた」「私は確信する。この作品が唯一無二の孤高の存在であることを」と、見苦しいまでの手放し大絶賛である。ため息が出る。どこがホラーなんだ! しばし呆然。むしろ「日本ファンタジーノベル大賞」対象だ。原稿枚数が足りなくて失格かな。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048739948/dgcrcom-22/
>
→「化身」をアマゾンで見る(レビュー7件)
< http://www.kadokawa.co.jp/contest/horror/
>
日本ホラー小説大賞

・シーシェパード、『地球直送』『ノーモア・タクヤ』で吹き出した。パソコンの処分会社に出したことがある。HDD破壊証明書なるものが送られてはきたが......。/AmazonまでカラーのAndroidタブレット端末(kindle fire)を出してきたか。/一週間ほど前から体重計に乗りはじめた。習慣づかないし、メモるのが面倒なので放置していたが、最近の太り具合に危機を感じはじめたからだ。体重計を脱衣所に置いていたが、仕事部屋に移動させた。これなら計ってすぐにパソコンに入力できるし、仕事の合間に、ふと体重計と目が合うので計り忘れはない。時間帯を決める方がいいのだが、不規則な生活をしているため、毎日計ることが当面の目標。記入先はオムロンのサービス「ウェルネスリンク」。ドコモのおサイフケータイの人なら、Felicaでデータ転送できて便利そうだ。国内にはWi-Fi対応のコンシューマー向け製品はないので(なぜ作らない? 赤外線対応のものはある)、海外モノの購入を以前検討していたが、それは体脂肪率や骨格筋率は計れないため、新たに投資する気にはならなかった。パソコンやiPhoneからグラフが見られるところも良かったのだが。持っている体重計(オムロンHBF-354IT)は万歩計(HJ-710IT)と連携していて、その万歩計をパソコンにUSB接続したら、歩数や体脂肪率などのデータが、対応ソフトにガンドンズドンとコピーされる仕組み。が、Mac対応はされておらずお蔵入りであった。「ウェルネスリンク」は10月3日からはMac対応するが、この古い万歩計が対応しているとは書かれていない。活動量計だけでも買ってみようか。続かないと無駄な出費になるよなぁ。/ガンドンズドンは、ドラマ「ドン・キホーテ」から。たまにしか見てなかったけど面白かった。(hammer.mule)
< http://www.amazon.com/
>  kindle新製品
< https://www.wellnesslink.jp/member/info/info_page.php?id=1170&file=wl_msg/20110926-3.html
>
ウェルネスリンクMac対応のお知らせ
< http://www.wellnesslink.jp/p/product/
>  対応機種
< http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000261810/
>
ウェルネスリンク対応機種と活動量計を連携させたら便利なのね
< http://www.withings.jp/ja/bodyscale
>
うわ、体脂肪率に対応してた。以前は体重だけだったはず。17,800円か。
< http://www.amazon.com/dp/B002JE2PSA
>
米Amazonでは$159
< http://health.google.com/
>  Google Healthは1/1まで