クリエイター手抜きプロジェクト[290]電子書籍編 電子書籍で販売してみた
── 古籏一浩 ──

投稿:  著者:


9月29日(木)にBOOKPUBで「iPhone/iPad × HTML5アプリ制作」が発売になりました。

●iPhone/iPad × HTML5アプリ制作
< http://bookpub.jp/books/bp/196
>
(アマゾンにもリンクされているので紙の方も購入できる)

この本は今年3月に発売されたものです。これで紙と電子書籍の両方が用意できたことにはなります。電子書籍の方はPDFです。EPUBとかにするとコストがかかるので、やはり既存の紙本はPDFがベスト。

小説など一部を除けば、多分EPUB3にするためのお金が出てこないし、やっても無駄と思われます。検索エンジンは以前からPDF内のテキストも検索できますから、無理にEPUBにする必要もないでしょう。

書籍フォーマットよりも商品点数の方が問題です。現在、BOOKPUBは商品点数が少なく、すべて合計しても127点しかありません。IT・コンピューター関係に至っては、私の本もあわせてやっと3冊という状況です。

ここまで少ないと逆に目立っていいのですが、BOOKPUB自体が目立ってないので何とも。ここらへんは、アマゾンにはかなわないでしょう。

最終的にはアマゾンかGoogle Booksかになってしまう感じはあります。まあ、米国ではAmazonの新Kindleで、電子書籍は決着がついたかもしれません。日本では印刷/DTPの経緯、出版社の事情、契約関係などもありスルーされてしまう可能性もあります。



●コンピュータ・ITカテゴリの本
< http://bookpub.jp/books/category/9
>

紙の本を電子書籍にしたわけですが、作者側としては基本的に契約書にサインするだけです。内容は紙の本と同じですので、特に書き換えはありません(もちろん修正は可能です)。

せっかく登録されたので、自分で自分の方を購入してみました。まずは会員登録です。登録後、確認メールが送られてくるのですが、なぜか迷惑メール扱いに......。

ログインしたら、購入したい本のページに移動して「電子書籍で購入する」ボタンをクリックします。やたらとでかい「レジに進む」ボタンをクリック。決済画面になります。PlayPalかクレジットカードで支払える様子。とりあえず、「PayPalで支払う」ボタンをクリック。クレジットカードでも同じボタンをクリックするみたいです。

ボタンをクリックするとクレジットカード番号の入力画面になります。で、必要な情報を入力。「続行」ボタンをクリック。そして、本当に購入するか確認画面が出るので、ここでも「続行」をクリック。すると「購入しました。」となって、画面が切り替わります。本の右側にある[PDFでダウンロード]のリンクをクリックすると、PDFがダウンロードされます。

ダウンロードしたPDFは、AcrobatでもMacOS Xのプレビュー.appでも表示できます。ちなみに、印刷はできないようになってます。

紙の本と違って便利なのは、やはり検索です。検索キーワードを入力すると、すぐに該当ページがリストアップされるところ。こういうところは電子書籍の利点のひとつです。

ここ数年で出版される本ならPDF化できるのでいいのですが、1990年代あたりではDTPの都合もあって、権利関係をクリアしても電子書籍にするのは難しいかと思います。

現在でもIllustrator ver 8で作図というのも言われますし、出先で使っているIllustratorはver 10。Quark Xpressが動くマシンも、少なく壊れて動かず。もっとも、最初の頃はAldus Page Maker(現Adobe)でしたので、もうどうしようもありません。Google Booksのようにスキャンして電子化する以外に方法がないというところです。

この後も、続きがあるみたいなので、また年末か来年初頭に電子書籍ネタで書こうと思います。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

空想ネタ:日本以外すべての国で、出版物が電子書籍となり日本は完全に取り残された。すべての電子書籍はクラウドコンピューターに存在し、いつでもどこでも読める便利な世界がやってきた。ところが、突如天変地異が起きてクラウドコンピュータがすべて破壊され、電子データはすべて消滅。幸い日本だけが紙の本を出し続けていたため、すべての国の出版物は日本で制作販売することに。ところが、数年後日本も天変地異に巻き込まれ消滅。数万年後、新たな生物が過去の遺物である本を大量に発掘。特に日本付近では同人誌がたくさん発掘されたという。素晴らしいクオリティに新生物は涙した。

ということ、でとりあえず勉強がてらCSS3例文辞典を作成してみました。

●CSS3(スタイルシート Level 3)例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/CSS3/
>

ついでにLua言語も。これも自分の勉強用。

●Lua言語 例文辞典 (MacOS X)
< http://www.openspc2.org/reibun/Lua/
>

・改訂5版JavaScriptポケットリファレンス【発売中!!】
< http://www.amazon.co.jp/dp/4774148199
>

・10日で覚えるHTML5入門教室【発売中!!】
< http://www.amazon.co.jp/dp/4798124184
>
< http://www.shoeisha.com/book/hp/10days/down/index.html#9784798124186
>
(補習講義。Z80エミュとか1980年代のレトロゲームのサンプルと解説あり)

・毎度おなじみASCII.jpの連載
「第7回 iPhoneがPhoneGapで簡易電子書籍リーダーに」
< http://ascii.jp/elem/000/000/634/634982/
>

・Google API Expertが解説する HTML5逆引きリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844330349
>

・iPhone/iPad × HTML5アプリ制作
< http://www.amazon.co.jp/dp/4797362618
>
< http://bookpub.jp/books/bp/196
>(電子書籍版)

・ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/
>