[3158] 悪文変文奇文で語る日本の現状

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《...っていうかなんでもいいからみんなハマればいいよ!》

■アナログステージ[66]
 メーカの責任と自己責任の境界線──前編
 べちおサマンサ

■私症説[32]
 悪文変文奇文で語る日本の現状
 永吉克之

■デジタルちゃいろ[04]
 教えるひと、教えさせるひと、教わるひと
 browneyes



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■アナログステージ[66]
メーカの責任と自己責任の境界線──前編

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20111122140300.html
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クソ忙しくてヒーヒーも言ってられない状況のなか、役員からすべての管理職宛てに、一通のメールが届いた。どうせ、くだらない「システム改善」の推奨連絡だと思い込んでいたので、「社内システムばかり、あーしろ、こーしろって、ほかにやることはたくさんあるはずなのに、お茶飲みに会社来ている連中は、『茶菓子』がないと、お茶も飲めないのか」と、読まずに放置していた。

それから数分もしないうちに、設計部の部長から「ちょ、ちょ、ちょっと、さっきのメール読んだ???(フガフガ)」と、生唾が鼻腔に溜まってしまい、鼻呼吸ができないでいるか、鼻クソで穴が塞がってしまっているような、鼻で呼吸をすることを忘れているくらい、慌てた様子なのが伺うことができた。

ちなみに、(フガフガ)とは、慌ててる様子ではなく、口呼吸だけで喋っていると、自然と喋っている言葉がフガフガとなる様子を、オノマトぺで表現してみた。(フガフガ)のほかに、(ンガンガ)や(ぅゴぅゴ)などもあるが、いずれも、詰まったような発音の出だしになるが、それはどうでもいい話しだ。

面倒だからまだ読んでいない旨を伝えると、「とにかく読んでみて。なんか、大変なことになるぞ(フガフガ)、本当にやるなら、いまの(フガフガ)発注システムが傾くぞ」と、ピーナッツではなく、落花生をそのまま鼻に詰めたような、声帯周波数が崩れた声は、急を要すると判断し、メールを開いて、添付されているPDFを読んでみる。

「な、なにこれ?! お茶吹いた! って問題じゃないぞ......」

PDFに書かれていた内容とは、「2012年4月より、装置安全強化のため、以下の機構を見直すこと。(中略)これにより発生するコストアップは認めない。協力会社には、該当部署担当責任者が適切な指示のもと、最善な方法にて対応。工数アップに於いては各協力会社一任とし、コスト削減の方向で設計基準を見直すように通達のこと」と書かれていた。

本当は、全文転記してしまいたいくらい頭にきたのだが、冬も本格化してきたこの時期に、家族で路頭に迷うわけにもいかない。製造業と縁遠い読者さまには、あまりピンとこないかもしれないので、べちお式に分かりやすく変換すると......

"いまのままだと安全上に問題があるかもしれないから、なにか問題が発生してからじゃ遅いじゃん? だから皆(管理職)で安全な部品に作り変えてね。でも、変更に掛かるお金はださないよ。製造工程を再考するのは、協力会社に一任するついでに、今までより安く作る方法を考えさせてね、よろしくねー"

という、鬼畜道をまっしぐらな内容なのだ。当然ながら、そんなことを、ニコニコ顔で「すいません、今日はお願いに来ましててですね、ええ」なんて言えるわけがない。会社によっては、「べつにおたくと取引きしなくても、ウチはやっていけるんで、ほかの会社探してやってくださいな、もし」と言われてもおかしくない。

現状品から製作工程がひとつ増えるということは、当然、作業時間が増える。作業時間が増えるということは、人が動く時間も増える。とても明確で単純な話し。市販のインスタントラーメンと、お店で食べるような生ラーメンを自宅で作ると、どちらが時間掛かるのかは、子どもでも判断できることだ。

日本で一番コストが掛かるのは、材料でも工場(会社)経費でもなく、人件費で、体力がギリギリの会社が頭を悩ませる、一番の要因。かといって、大手企業とは違い、人数ギリギリで上手に遣り繰りしている中小企業は、簡単に「はいお疲れさまでした、お給料払えなくなるから別なとこ探してね」とリストラするわけにもいかない。

勤めておきながら自社をバカにするのもアレだけど、そんな偉い会社でも、立派な会社でもなんでもない。ちょっと先端技術ではあるが、所詮はただの技術屋。それが年々増える売上高と同時に、どこか自意識まで過剰になってしまっている傾向がある。今回のこのメールからは、ある意味で、大企業病に近い、官僚的な上から目線で下請けさんを見ていることにも腹が立つのだ。

翌日、普段はお互いに毛嫌いしている管理職連中が一同に集まって、この役員に、内容の詳細説明と主旨を問い質したのだが、あまりにも技術屋としては稚拙な説明に、立腹指数が跳ね上がり、「こんなのが会社の役員をやっているなら先はないかな......」って真剣に辞めることを考えちゃったり。

安全機構を見直すことは、それはとても大切なことで、安全に越したことはない。ただし、過剰な安全基準は、ときには製品として、使いものにならなくなってしまうこともある。よく取り違いされることが多いが、メーカの安全責任とユーザの自己責任はまったく意味合いが違う。

ユーザの声を反映すればするほど、目的を見失ってしまった製品に辿りついてしまい、もう何が目的の製品だったのかすら分からなくなってしまったり。いまの日本の携帯電話産業がいい例です。

単発で書き纏めるつもりだったのですが、時間なくなってしまったので、続きは次回に。ごめんなさいー。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
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○ホントに正月がすぐですわ/別の役員さんから、都合が悪くなったから代わりに行かない? と、年末恒例の「第九」のペアチケット(しかもSS席!)をいただいた。ありがとうございます! 興奮しちゃう。12月13日は、ANTHRAXの振り替えLIVEに参戦しまーす!

○記憶に残っている2週間の出来事→10月30日の、BRUTAL TRUTHの単独LIVE(新宿LOFT)に行ってきました。もう、ラブラブ→あとは仕事ばかりしてましたが、本文のとおり、余計な気苦労で疲れが抜けないです......。

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■私症説[32]
悪文変文奇文で語る日本の現状

永吉克之
< https://bn.dgcr.com/archives/20111122140200.html
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【悪文】環太平洋パートナーシップ協定

TPPに参加するのか? でもそれはどうするのか。国論が二分されているとかなので私はこれは意見はいいと思う。意見はいいのはどうしてか聞くようだった。どっちの参加賛成意見も反対の人も参加に賛成するの専門の人がテレビで参加するべきだといって専門の意見を言っていた話をよく聞いていたらTPPに参加するのに正しいと言いたいと私は思った。

でもべつの記事で反対のひとびとの専門を話す人たちがやっている意見を聞いていたらやっぱりTPPはやめるような気持ちがした。農業をやっている夫婦も意見をいいたかった。TPPだと農業がさがるからTPPはしないでほしいので政治家やアメリカがぐいぐいとおどかすような気持ちだった。

どっちも政治家や専門家やTPPをしている人での言葉だったのだから私は反論なんかできなかったから。私はTPPについてはとてもよく知っていないと言えるかもしれないからこっちが何となく正しいような感じ! というふうに意見を選ぶしかないという気持ちがした。賛成でも反対でも私の考えで思いついた意見なんかだったりしても簡単に言い負けると。

TPPだけじゃないけど。放射能も。いろんなことで意見を言うので。自分で意見をもっとずっとツイッターなんかではっきり強く書いたりするとかする人びとたちはえらいという気持ちがする。私も書いてフォロワーの人たちがこいつの書いてることっていって言い負けるのか。

【変文】大阪市長選挙

大阪に住んでいる友人に、橋下前府知事の言う大阪都構想って何なのかって聞いたら、「おー久しぶりだなあ、まあ上がれよ。茶でも飲めよ。俺は大阪人じゃないから大阪都はどうでもいいよ」とか話しながら、そいつの車で新幹線の駅まで送ってもらったのですが「前府知事と平松市長が喧嘩してるだけだから、今度の大阪市長選挙は政策はどうでもよくて、どっちの候補が好きかで投票するのが世間の常識じゃないか」と言うので、ぼくは非常に驚いて札幌からヘリで稚内に戻りました。

橋下さんは非常にテレビに出たりツイッターなんか使って非常に発言しているので、見る機会が非常に多いから橋下さんに投票すると妻に言ったら、妻は買い物に出かけていたので「平松さんは都市連合構想だし、テレビのアナウンサーやってたのよ。あたしは平松さんに入れるわ」と妻は言い出してきかなくなりました。妻はいったん言い出すともう非常に後には退かないのです。

大阪都構想の内容はぜんぜん知らなくても橋下さんの「独裁が必要」という発言が頼もしくて橋下さんが非常に好きになったので投票しようと考えている人も非常に多いと妻に言いました。妻は登別温泉から帰ってきたばかりで、大阪市長選挙のことは非常に知らなかったのですが、「独裁」というのは衆愚政治を批判した比喩よ、と橋下さんの文学センスを非常に誉めるのです。

「橋下さんが大阪市長になったら、大阪はずぼずぼっと崩壊するわ。あたしは平松さんに投票するし、函館のお友達も平松さんに入れるそうよ。明日は羅臼のお友達に会ってそう言うわ」と言うのでした。ぼくは「羅臼」を聞き違えて、ラオスの人たちも平松さんに投票するのかと非常に肝をつぶしました。

ぼくは、平松さんの「都市連合構想」のことも非常に知らないけど、妻とバランスをとるために橋下さんに非常に投票する気持ちは変わりません。大票田の北海道でも票は割れると思います。日本人はバランスの民族です。既成の政党がみんなアンチ橋下さんに傾いてしまったから、ひょっとしたら橋下さんは非常に当選するかもしれません。しかし橋下さんが当選したら、バランスをとるためにぼくは平松さんに投票しようと非常に思っています。

【奇文】マスコミ不信

「事実を伝えていないという最近のマスコミ批判を耳にして、その真相はともかくマスコミの言うことは疑ってかかった方が無難だと思い込んでいる人もいるはずですよね。私もそうなんですけど」
と私は鯨山てん平さんに言った。
「そういう人もいるだろうね」
と鯨山てん平さんは私に言った。

「例の鉢呂さんの《放射能つけた》発言の記事を、毎日新聞が一面トップの大見出しで載せていたので、鉢呂はけしからん奴だ、こんな奴が大臣をやってるなんて内閣は狂人の巣だと私は思ったんですけど、その一方で、こんな他愛もない、しかも事実関係の曖昧な記事で鬼の首でもとったかのように騒ぐ新聞は、政治家の生殺与奪は記者次第だと勘違いしている、という意見をツイッターで読んで、マスコミは狂人の園だと思いましたが、お腹も空いたし、どこかその辺でモツ鍋でもつつきながら地酒でもやりませんか。でも入った店は地酒を扱っていなかったので、われわれはビールで我慢することにした、と私は鯨山てん平さんに言った」
「そうだな」 
と鯨山てん平さんは私に言った。

「三軒目でもう私は鯨山てん平さんに肩を貸してもらわなければ歩けないほどに聞こし召していた。ロレツの怪しい舌で、マスコミが信じられなくなったら、何を信じればいいんですか、と泣きながら私は鯨山てん平さんに訴えた」
と私は鯨山てん平さんに言った。
「そうか」
と鯨山てん平さんは私に言った。
「今朝の新聞に、福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズで優勝したという記事が出てましたけど、あれも眉ツバものなんですね!」
と私は言って腹立ち紛れに鯨山てん平さんを突き飛ばした。
「わー!」
と鯨山てん平さんは言って車道に転がり出て車に轢かれた。

「ひょっとしたら、優勝したのは横浜DeNAベイスターズなのかもしれないが、私は阪神タイガースのファンで、モバゲーには興味がないので、そんなことはどうでもいい」
と私は帰りの電車の中で私に言った。

【ながよしのかつゆき】thereisaship@yahoo.co.jp
ここでのテキストは、ブログにも、ほぼ同時掲載しています。
無名芸人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz
>

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■デジタルちゃいろ[04]
教えるひと、教えさせるひと、教わるひと

browneyes
< https://bn.dgcr.com/archives/20111122140100.html
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少し前にはてな匿名ダイアリーで、求職者支援制度のAndroid講座の講師経験者が、体験談や教える・教えられる人について思ったコトを綴っていて、軽く話題になってました。そして、それに触発されて同じく求職者支援制度の講座でWeb系の講師経験者も体験談を書いてました。

□基金訓練の講師
├< http://anond.hatelabo.jp/20111113010022
>
└< http://anond.hatelabo.jp/20111113030123
>

ちょうど10年くらい前かな、Windows OSで言ったら世間はほぼXPになってきてたけど大企業はまだまだ2000主流、みたいな時代。Webの講習ではありませんが、自治体主催のいわゆる「IT講習会」的なもので数年ほど不定期にお手伝いしたことがあります。市民または市職員向けの、どちらかというとOfficeの操作メインでしたけど。

ワタシは取りこぼしそうな人を察知して面倒見るのは好きだし得意でもあったけれど、人前で話すのは嫌いだったので、影武者気分でサブ講師をメインにやってました。

その当時と、現在の、しかもWebに特化した講座とを並列に並べても、もちろん時流的にまったくそぐわない面は大きいですが、とはいえ根っこはあんまり変わらないなぁ、なんて思ったり。なんだろう、どんぶりな共通点は講習会の主催が非営利っていうくらいなんですけどね。

共通する問題点、ひとつは教材周りの選定過程なのかな。これは入札に応札した民間業者に一任されちゃってるのか、受け入れ校によって結構なバラつきがあるみたいですね。

しかも、上述の匿名ダイアリーに投稿していた講師の方々も言及してましたが、ギリギリになって実際教える講師の人たちに「これでよろ!」的に学校側で決めた教材支給、そこから各講師が必要に応じて過不足補う、みたいな流れが出来上がってる。その流れ自体が色々問題孕んでて、大袈裟に言うと、講師の自発的な補いなしには講座が成り立たないコトが多い気がします。

実際ワタシが講習に関わってた約10年前も、ほぼ似たような流れではありました。ありましたが、その講習は、一定期間の中で、一講座4〜8回程度完結の短めスパンの講座を、受講生入れ替えで回していく内容。複数講座を数週間のズレを入れつつ並行してるものの、各講座の内容はループ。ステップアップで同じ受講生が次のレベルの講座ということはありますが、全員が次に進むという前提はなく、あくまで細かい講座単位で完結。

なので、教壇に立つメインの講師さん方も、ブツブツ言いながらも各講座初回の数日前に補助教材の自作をすれば暫く使い回せる内容ではありました。が、求職者支援制度の講習って、講座は細分化されてても同じ受講生で数ヶ月。...となると、補助教材の作成(これってもちろん、時間外だし無給)だけでも相当な負担になっちゃいますよね。

というか、そうなんですよ、そもそもの教材。市販本だったりガリ版刷りみたいな冊子だったり、その時々で違うのですが、当時も請負い元からの支給教材だけでやってるメイン講師ってほとんどいなかった気がします。年配の講師で一人くらいいたかな。でも、そういう方の講座は講師の(デキない人にとっては魔法のように映る)華美な実演デモばかりで、受講生の習熟度は今ひとつだったかも。教えた人にきちんと理解して欲しい、と思う熱心な講師ほど自作教材、丁寧に作ってましたね、しつこいようですがもちろん無給で。

請負い元的には乱暴に言うと、「講師たちが勝手に、もとい、自発的に補助教材作ってるだけだし、支給教材でやる以上のことなんて頼んでないぜ」ってなところなのかもしれませんが、講師のほぼ全員が補助教材なしに教えることができない教材ばかりってどうなんでしょうね。

補助教材中心にやるのが実情なら、いっそ、各学校、最低限「これとこれをこの期間に習得させる」的なカリキュラム渡して、講師の人がそれに合った教材見つけて事前に学校側に確認してもらう、とかでいいんじゃないかしら、きちんとそこにも対価支払って。なあんて、実に即して考えたらこれが妥当だと思うけど、今更そこに対価を支払う仕組みに変わることはないフローが出来上がっちゃってるんでしょうね、残念ながら。

あと気になるのは講座単位の受講生の技術レベルについて。実は最近、制作系の友人が最近までハローワークにお世話になりつつ求職してて、せっかくだから求職者支援制度で技術系の講習受けたいなぁ、なんて言ってたものの、すぐ一杯になっちゃってて諦めてました。

でも、蓋を開けてみると実際受講してる人の中には、講義についていくには知識が足りなすぎる人が混じっちゃってるケースもある。これは混じっちゃった人にとっても、定員から溢れちゃった人にとっても、時間も機会ももったいない。ハードル上げすぎるのはアレだけど、技術系の講習に関してはもうほんのちょっと受講生のレベル幅は狭められると、ちょっぴりみんなが幸せになれそう。このへんは特に、講座自体が営利の学校では、受講する側の人自体の目的意識や覚悟自体が大分異なる気がするので、あまり起きない問題かもしれませんね。

なんて書きながら、あまりにいい加減なコト書いてもなぁ...とネットをうろうろしてたところ、厚生労働省の労働組合が出してる提言に行きあたりました。提言自体が1月(と2月に第2段も発表してるみたいです)で、その後今年の10月にも求職者支援制度については若干の法改正がありましたが、上でつらつらと元講師視点で書いた問題点の他にも、地域格差や、お金目当て風な訓練校の参入など、中の人たち的にも色々な問題点は認識してるんですね。ただ、関係省庁の組合内で問題提起を頑張ってる人がいてくれても、実際の変化に繋がるにはまだまだ時間がかかっちゃうのかもしれませんね。

□2011年1月:求職者支援制度の創設に関する提言│全労働省労働組合オフィ
シャルサイト
└< http://www.zenrodo.com/teigen_kenkai/t02_koyouhousei/t02_1101_01.html
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■今回のどこかの国の音楽

□Sivaji: The boss "Balleilakka"
└<
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日本でも以前は踊るマハラジャ、つい最近だとロボットで有名なラジニ・カーント主演の2007年のタミル映画Sivajiから。ここだけの話、ラジニの映画は正直好きなのあんまり少ないんですが、このミュージカルシーンは別腹。あと曲もね、曲って言うか歌詞って言うか、タミル語の語感がかなりクセになる一品。

印度映画フェチ、日本でも増加傾向なのか、Twitterなどで視覚化されたのかわかりませんが、実は結構な数がいるんだというコトは最近薄々わかってきましたが、そういえばクリエイター且つ印度映画フェチには出くわしたことないな。ハマらなくてもいいから、特にビジュアルに関わるお仕事の人は印度の映像系のビジュアルに触れるの大ありだと思いますよ。

あとワタシは映像についてはまるで無知ですが、カメラワークとかも「ほほぅ?」って部分があるとかないとか。...っていうかなんでもいいからみんなハマればいいよ!

これも後半ちょっと首を捻るシュールな腹踊り的演出がアレなんですけど、とにかく映像とか色使いとかホントにキレイです。

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。

アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんで
も屋。
立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
>

ひと頃タケノコのように出来ていた、サイトの任意の箇所を見た目そのままにウェブ上で保存していくサービス。文字情報よりビジュアルメインで、気になってるものを纏めておくのはアレ系が一番重宝するのですが、短命で消えて行くのが多くて、どこかにじっくりアーカイブもままならない。最近は新しいサービスも見かけずにもはや諦めかけてたのですが、また新たなのが出来たので試してみてます。オサレだし使い勝手もかなりシンプル。息長く頑張って欲しいです。

□Clipboard
└< http://www.clipboard.com/
>

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■編集後記(11/22)

・胃が痛い、ってこういうことか(実際は痛くないけど)。原因は大関挑戦場所の稀勢の里である。唯一本気で応援している力士だから、昨日の日馬富士戦の負けが痛い。最低でも11勝が必要だ。あと6日間に4勝。2つしか負けられない。めっぽう分が悪い天敵・琴奨菊がいる。把瑠都がいる。白鵬がいる。あとは下位の取りこぼし注意だ。今週いっぱい気が抜けない。自分のことなら大抵のプレッシャーはかえってエネルギーになる。自分ではいかんともし難い問題だから困る。これがファン心理なのか。かつて胃が痛かったのは「WORLD BASEBALL CLASSIC」である。なぜか韓国にてこずる侍ジャパン、ゲームはいつもハラハラ、2009年の第2回大会の決勝戦なんか緊張の時間が長過ぎてバテバテだった。あの10回表、同点でイチローの打席、じつは3歳児が負傷して病院に連れて行くタイミングだったが「イチローが打つまで」と待たせた非情な男として、家族の歴史に残るわたしである。幸い子供はじきに回復した。こんな心身によくない大会なんかもうイヤと思っていたら、2013年の第3回はもしかしたら日本不参加になりそうだ。代表チームのスポンサー権、ライセンシング権を、参加国に認めないという劣悪な参加条件や、開催時期を考えるとこんな興行ないほうがいい。腹に据えかねる、ってのはノダたちの二枚舌だ。こんな劣悪な政権ないほうがいい。(柴田)
< http://jpbpa.net/news/?id=1311316425-646140
>
日本プロ野球選手会の決議

・1998年に取得し、使っていないドメインがある。過去に数度、直接売ってくれと連絡してきた人はいるが、当然英語で、どうやって金銭の受け渡しをするのか悩みそのままになっていた。その後、手放す前に試しにとドメイン売買サイトのsedoに登録。120ドルで売ってくれという人がいたので、今までの維持費を考えて、ちょっと高めのを提示し最終価格だよと返事しておいた。と、175ドルで再度連絡があり、無料のソーシャルサービスのためで、たくさんの人を助けられるため、これでお願いとのこと。インドの人だった。円高日本円に換算したら足が出まくりだし、sedoに20%ぐらいの手数料もとられるはず。でもまぁホラー映画用に使われるわけじゃないし(以前近いドメインでそういうのがあった)、ソーシャルらしいし(ほんとかなぁ)、もうすぐ更新だし、何よりネタになりそうなので売る方向で考え中。ハイフンの入ったもの、.netなどはあるから無理して買う必要はないと思うんだけどなぁ、インドの人よ。(hammer.mule)
< http://www.sedo.com/
>  sedo