[3179] 行け。勇んで。

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《よいお年をー!!!》

■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[181]
 行け。勇んで。
 三井英樹

■ローマでMANGA[47]
 アングレームに跳ぶか、MangaBook
 midori

■デジクリトーク
 2012年を振り返って鬼に笑ってもらう
 べちおサマンサ/browneyes


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■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[181]
行け。勇んで。

三井英樹
< https://bn.dgcr.com/archives/20111222140300.html
>
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余りに思い返したくない大きなことが沢山あった年が暮れようとしている。敢えて振り返ることを拒み、なんとか前を向こうとしても、重い何かが足に絡みつく。直接の悲しみに襲われた訳ではないにもかかわらず、背後にそびえ立つ暗闇が、いつしか目の前に回り込んでくる気配すら感じる。

  前途は遠い。そして暗い。
  然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。
  行け。勇んで。小さき者よ。
    有島武郎「小さき者へ」
    ・青空文庫:http://goo.gl/LLiiM

    ・Amazon :http://goo.gl/EfuJm


高校の頃に触れた文書に、何度か目を向ける。日本全国「頑張れ!」の連呼の中に静かに佇(たたず)むような言葉。後押しするかのようでいて、それほどポジティブでもない。目の前に開ける道が明るいとも言ってくれない。ただ開ける、と。でも、恐れるなと告げる。そして勇み行け、と。

  いさ・む【勇む】
  心が奮いたつ、勇気が沸き起こる、はりきる、励ます、元気づける、慰め
  る。(iOS内蔵辞書)
※辞書 < http://itunes.apple.com/jp/app/id473493861
>

ハリウッド的な勇ましさじゃない何かが含まれている。心が折れたらお終いだよと響く。他には諸々折れてもしょうがない、でも心だけは折っちゃ駄目だ。勇めるだけの余地は残せ、そしてそれは無理じゃないんだよ、と聞こえてくる。

つくづく日本語っていいなぁと思う。もちろん他の言葉だってその言葉を生んだ土地に住む者たちには特別な響きを持つんだろうけれど、やはり特別な匂いを感じる。特別なエールを感じる、まさに励まされるようだ。



神戸の震災以来、傷ついた人に「頑張れ」と声をかけることに抵抗が生まれた。無理矢理頑張った先の疲れを考えるから、そう声をかけられない。頑張り尽くした人だと分かるから、更には頑張れと声をかけられない。

でも、「勇み行こう」と声をかけるのはどうだろう。もちろん、そう声をかけたら、かけた人も行く。共に行く。たとえ「勇み行け」と言われても、一人ではない感じがする。奮い立つ心のリズムを、一緒に聴いてくれる誰かが隣にいる感じが伴う。孤独にはしない、一人で頑張らせはしない。あなたが勇んでいることの証人に私がなってあげる、だから勇み行こう!

そして、勇み行く先は、元居た場所ではない。もっと先だ。元に戻る旅なら勇む必要はない、郷愁だけで進める。また、元居た場所も天国ではないだろうから、何かしら残念なところもあったろう。でも、勇んで行く場所には、そんなネガティブな要素は少しでも減っていて欲しい。そして勇んで行く限り、何の苦労もない場所を目指しているとも思わない。苦労はあるものだし、悲しみも癒えないし消えないだろう。でも勇んで行こう、もっともっと先へ。



震災の過酷さの前には甘ったれているのかと言われそうだが、この業界の厳しさも今年は増した。3K(きつい/厳しい/帰れない)、7K(3K+規則が厳しい/休暇がとれない/化粧がのらない/結婚できない)と、自虐ネタを言えていた時の方が未だ元気があった。

私の中には、何かが途切れた感がある。ITというか技術の限界を突き付けられた感。今年の漢字は「絆」だそうだが、様々なものを結びつける「強さ」よりも、その「か細さ」に目が行く。自分たちをくっつけていたモノは一体何なのだろうか、いか程のものなのだろうかと考え込んでしまう。

蓄積された情報とそれを使いたい人たち、知らせたいシーズと知りたいニーズ、様々な諸々の事柄と好奇心。それらを結び付けていたか細い糸、ネット。正直、多くの場面でネットは多くの事柄や人やチャンスを結びつけ、この十年余りの間に驚くほどの変化と浸透を果たして来た。Twitterは既存メディアの届かないところで支援の炎を広げた。ホリエモンの捜索依頼リツィートも忘れられない。ネットは一昔よりも確実にリアル世界に影響を強く与えている。

でも何か敗北感を感じる。本当に結べてたのか。必要としている人たちに、必要なものを届けられて来たのか。端的に言えば、「IT」が本当に人の役に立ったのか、という問いだ。地震予知から、諸々の想定、原発の安全神話、そして報道というかニュースの伝達、そして実のある被災地支援。多くの場所で、堅牢さよりも脆弱性を感じさせられた、というのが本音だ。「IT」が実効性を持ちえたのは、実は技術力ではなく、不眠不休でリツィートしていた男気の方だと思えてならない。

被災地に送ったものが、被災者に届かずに*再び*倉庫に積まれる状況がすべてを象徴している。善意とマニュアル対応なのだろうけれどズレている。ネットもどこか寸断されたというか、ちぐはぐに何かが繋がっていない。そうした領域にリーチで来ていなかったという現実を見せつけられた。そこに挫折感みたいなものを感じてしまった。

私は世代的には図書館世代であり、それがネットに夢を重ねすぎているのかもしれない。TVを見て、当初原発が何基あるんだよと腹が立った、海外でウォークスルーできる3D動画が出て来ているのに、細々と成長し続ける模型での説明に耐えねばならなかった。

省庁のサイトは難解だし、メディアは政府発表のコピーをそのまんま画像掲載した。アクセシビリティもマシンリーダブルもあったものじゃない。Webが何かを伝えるという行為をシェープアップさせているとは言い難い状況じゃないか。今までやって来たことは何だったんだろう。



そう考えると、先は遠く暗い。でも、勇み行く者たちはいる。世界が驚く程の礼儀正しさに誇りも感じた。驚くべきスピードで幾つものサービスが立ち上がり、更に多くのそれらを利用したアプリケーションが広まった。少し前まで考えられない程に、開発者の交流は進んでいるように見える。オフ会も勉強会も盛んで、Ustで全世界公開も躊躇すらなくなった。ハッカソンが事もなく行われ、多くの技術者が惜しみなく腕を見せる。もの凄く濃い話をフツーにして、それがまったくフツーに見える様にもなった。

確かに、先は遠く暗い。でも、恐れない者の前に道は開ける。そこがどれだけ明るい未来かは、行ってみれば分かる。今目の前に横たわるチグハグさは、いつか解消されるのだろう。そして振り返ると、沢山の希望に出会った一年でもあった。だからこそ生き残れている。来年は、もっともっと希望に出会える新たな場所で暮らしたい。行こう。勇んで。

【みつい・ひでき】@mit | mit_dgcr(a)yahoo.co.jp
< http://www.mitmix.net/
>
・良き聖夜を、メリークリスマス!
・被災地支援の話で先日ドキッとさせられた。「震災がなくても、この村は終わっていたんだよ」。もちろん過疎のことであり、若者離れの話だ。その台詞にカチンと来た表情は見せるけれど、老人達は悲しく納得しているんだと聞かされた。復興は思っているより、もっともっと奥深く根深い話なのだと改めて。

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■ローマでMANGA[47]
アングレームに跳ぶか、MangaBook

midori
< https://bn.dgcr.com/archives/20111222140200.html
>
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MANGAの構築法を解説するシリーズ、MangaBookの企画を立て、学校長に話したら学校の出版部から出そうということになった。その続きを。

(その経緯はこちら)
< https://bn.dgcr.com/archives/20110527140200.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20110617140100.html
>

一冊目の「キャラのスケッチからストーリーを作る」と、二冊目の「フキダシはどこへ」の構成と文を書き終わり、二冊目のアレッサンドラ嬢の作画はすべて終わった。

漠然と書いても、文の長さをどのくらいにするのかわからないので、エディトリアル・ソフトで仮のレイアウトを作り、画像を配置しつつ、そこへ直接文を入力していった。

仮のレイアウトを編集長でもある校長に見せたら気に入ってくれた。編集部のデザイナーのお仕事が少し減った。Midori風イタリア語を、ちゃんとしたイタリア語に直す大事な役目が残ってるけど。

アレッサンドラ嬢は、頑張って早いスピードで描いていくのだけど、時々連絡が途絶える。体に故障があって、時々医者にかかり、ひどい時には二〜三日入院したりするのだ。校長・編集長が発表したいという1月の末までに、がんばって間に合わせたい、だがこのがんばりで彼女の健康を害してはいけないという思いが入り乱れる。

私に見せるために低い解像度で送ってきていた一部の原稿を、フォトショップを駆使してなんとか使える大きさにして、アレッサンドラが再度スキャンする手間を省いたりした。

それでも担当のデザイナーは11月末に入稿してくれと言っていたのに、入稿できたのは12月10日だった。アレッサンドラ嬢は、まだ駆け出しなので、スキャンした白黒原稿のお掃除をしないで送信してくる。「消しゴムツール」でクリッククリックしてお掃除をして、肩を凝らしながら、間に合え間に合えと呪文を唱えた。

アレッサンドラ嬢より、ずっと早くを仕事を始めていた、一冊目の「キャラのスケッチからストーリーを作る」作画担当のマウロ君は、パートタイムの仕事がフルタイムになってしまって、作画のスピードががくんと落ちた。12月の二週目になってもまだ上げてこない。

絵だけで食べていけるようになるのは簡単じゃない。仙人になると何日も食べなくても生きていけるそうで、学研から出ていた「仙人になる方法」という本を買って読んだ。食べなくてよくなっても、家賃や電気代を払わなければいけないので、収入の道はどうしても確保する必要がある現代生活の悲しみよ。だから、マウロ君に仙人になる道は教えず、収入の道を大事にしてもらう。

当初は一冊だけで1月のフランス・アングレームの国際漫画祭で発表しようとしていたので、アレッサンドラ嬢との「フキダシはどこへ」だけでもいいといえばいえるものの、二冊で登場したいという欲はある。それだって、予定の全六巻にはまだ及ばない。

・アングレーム国際漫画祭ウィキペディア
< http://p.tl/CNOY
>
・アングレーム国際漫画祭公式サイト
< http://www.bdangouleme.com/
>

「どんな状況?」と聞いたメールに返事がない。おーい、アングレームに跳ぼうよ。

●極秘の中身...を惜しげもなく開示してしまおうかな

一冊目の「キャラのスケッチからストーリーを作る」は、ここで何度も紹介している私のバイブル、「漫画のスキマ」(菅野博之著、Comickersテクニックブック)の中にあったストーリー作りの実践を参考にした。
< http://p.tl/6NO9
>

マウロに「なんでもいいから」とラフなスケッチで人物を描いてもらい、それを見ながらチャットした。その人物の性格を掘り下げ、何が彼をそうしたのかをおしゃべりしながら作り上げ、脇役も出し、16ページのMANGAを構成した。47分で話が一つ出来て、マウロ君もおもしろがった。

そのチャット内容と、一回目のネーム、お直しネーム、出来上がった原稿、というのがこの一冊目の内容だ。

二冊目の「フキダシはどこへ」は、MANGA構築法の大事な要素のひとつ、フキダシの位置について話す。

学校の生徒に原稿を描かせると、フキダシは画面の余ったところに入れる。フキダシを先に読むか、キャラを先に目にするか、フキダシとキャラがくっついているか、離れているかで読みの速度が決まり、キャラの感情が違ってくるので、とっても大事なのだ。

同じレイアウトの原稿に、一枚はフキダシを角に統一して配置、もう一枚は読みの速度を考慮して配置し、違いを見てもらう。フキダシの位置を変えることで、どんな感情や状況を表せるかを大きく四つにわけて、例をあげて解説する。16ページのアレッサンドラの書き下ろしMANGAを掲載し、その後で各ページのフキダシの位置とその意味と効果を解説。これを読めば、フキダシをコマの余ったところに配置する子は皆無になるであろう。

●もう一つの効能

MangaBookには、MANGA構築法を解説する以外に、もう一つ大きな役目を負ってもらった。まだプロでない有望若手を紹介する。だから、一冊に付き一人に作画を全部やってもらい、必ず短編作品を掲載する。最後の見開きで、写真か似顔、略歴と紹介文を載せる。

校長・編集長は、このMangaBookの英語版も作ろう、iPad版も作ろう、と言っていたので、MANGA構築法と共に、彼、彼女らも世界に跳び立つきっかけになればと、強く願うのであった。仙人になるのはその後で良い。

●ローマを出る

出るのは、MANGA構築法セミナー。と、いうわけで、話題がちょっと変わる。

10月に初めてローマの外、「サルデーニャ」でのセミナーを行った。
< https://bn.dgcr.com/archives/20111027140100.html
>

12月に入ってから、マンガ学校のイェージ校から連絡があり、MANGAセミナーを一回3時間、三回開催しないか、と言ってきた。イェージはイタリア北東部、アドリア海側の甘口赤ワイン・ベルデッキで有名な町である。
< http://p.tl/b0n0
>

イェージ校は、ローマ本校の配下にあるのではなく、校長のグラツィエッラさんが采配を振るっている。イェージ校が手助けをしているペスカーラ校でも同じ内容でセミナーをしましょう、とのこと。
< http://www.scuolacomics.it/portale/scuola/scuola_jesi.htm
>

来年の3月から4月にかけて実施しようと話がまとまろうとしている。MANGA構築法の種を、ローマを出て他のイタリアの地に撒くチャンス!

【みどり】midorigo@mac.com

いろいろネガティブなことがあった年でしたね。でも、何事も魔法の杖はないので、短時間でぱっと良い方向へは行かない。あせらず、地道に、飽きずに、コツコツというのが、唯一のあり方ではないだろか。短時間に、すぐに結果を欲しがる。自分の益のみを考える。こうした短絡的なありかたではなく、次世代のことも考えて、つまり目に見えないものをも大事にし、我という小さな器の波の大小を気にしない。

幕末って、今の様々な危機に面した現代の日本に通じるものがあるようです。
<
>

イタリア語の単語を覚えられます! というメルマガだしてます。(サボってます)
< http://archive.mag2.com/0000075559/index.html
>

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■デジクリトーク
2012年を振り返って鬼に笑ってもらう

べちおサマンサ/browneyes
< https://bn.dgcr.com/archives/20111222140100.html
>
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べちお●コンバンハ、やっと横浜というより、自宅に戻ってきました。泣く涙も凍っているですよ

browneyes◎最近いそがしそうね。師、走らせすぎじゃないの?

べちお●2011年開始してから、既に師がダッシュしていましたわ、トホホ。

browneyes◎年中師走...。

べちお●なんか、ドッグイヤーを素で突っ走る、そんなナイスミドルになってきましたYO! ということで、今回はデジクリ年末スペシャル、べちお&茶目さんの、「2012年を振り返って鬼に笑ってもらう」です! パッパカパー♪

browneyes◎鬼に笑っていただきましょーう!

べちお●といっても、先日配信された、某アーティスト二人組みのコラムで、ニュートリノのネタで似たような内容をリリースしてしまっているので、「パクりかYO、おい!」って言われるのが怖い気もするんですけど、オイラはO型なので、ま、気にしないw

browneyes◎うはははは。高校2年生までO型だって言われ続けて、本人も納得してた身なので細かいコトなんて気にしない気にしない!

べちお●え、茶目さん、O型じゃないんですか? 違うの? 違うならば、地球が歪んでいるのかもしれない...。

browneyes◎几帳面で繊細なA型ですわよ、いやあね。

べちお●ええええええ(AAAAAA)! そーなんだ、ぜんぜんA型にはみえない...。地球が歪んでいたことがこれで実証されましたねw 主旨は近いけれど、TAKE(テイク)さんと、凸根(トツネ)さんのお二人とはまた違った方向で、未来を振り返ってみましょう。

browneyes◎A型に見えないことがいいことなのか悪いことなのかよくわかんないけど、おいらを根拠に地球も時空も歪みきってるのね。きっとそうなのね。いやー2012年も色々とありましたね...あったの?

べちお●今年(2012年)のSNS界といったら、そりゃもう、劇的な一年でしたよね。mixiがウニャニャニャ、横浜(モバ)ゲイスターズのオニョニョニョ

browneyes◎あーあの辺はアツかったね。まさかのアメーバ赤いなあいうえおがホゲホゲするとか腰抜かしたわ。

べちお●テラバロスwww 昨年(2011年)から感じていたのは、SNSでも細分化というか嗜好というか、『他人との接点の持ちかた』で、SNSの使い分けがハッキリしてきたように感じる。

browneyes◎枝葉はさておき、数年間ついったが太い幹みたいだったけど、なんとなーくそれが多様化し始めたフェーズな感じかなぁ。ちょっと前まではついったクローンがタケノコみたいに生まれては消えてったり、ついったが落ちてる時限定で、特定のクローンSNSに一時的民族大移動とかあったけど、確かに2011年あたりからは嗜好性で棲み分けがぼんやりはじまったような面もあるかもなー。

べちお●確かに。オイラ的には、所謂、オープンソースの恵みと受取る反面、みんながみんな、「これだ、これからの時代はこれだよ」みたいな、まったく生産性がないコピーで埋め尽くされた観はありますよね。

browneyes◎最近読んで面白かった一説は、mixiは本当に「人が軸のSNSではなくなりつつある」のか
< http://d.hatena.ne.jp/k_yorikane/20111214/1323830292
> - Leopard LAB
の、「知り合いベースの「主婦の井戸端会議」や「女子高生のマクドナルドでのお喋り」をインターネット上で実現しているのは、mixiだけ」ちょっとなるほど感がデカかった。

べちお●おぉ、初見です、ごもっとも! なところですね。というより、SNSという世界自体が「井戸端会議」「給湯室の戯言」といったポジションだと、オイラは以前から受け止めているんです。SNSの前に、インターネッツな世界は、指だけを動かして遊べる『公園』って認識で、「ネタもマジも、どう思うかはアナタ次第」って

べちお●ビール3本目、プシュ
browneyes◎はやw
べちお●忙しくてぜんぜん呑めなかったから、んまいー!

browneyes◎その辺ね、黒船がどうとかのおいらのコラムの中でも触れたんだけど、ギリギリ去年(2011年)くらいまではそういう考えの人がインタネッツ島のマジョリティだったけど、既に今年は論理的にそういうので理解し得ない人やっぱり増えて来ちゃったなぁ、という感触。が故に細分化して島の中でもある程度棲み分け出来てるとお互い幸せなのかもなぁ、なんてね。

べちお●オイラの勝手な予見だけど、初期mixiに居心地の良さを感じでいたヒトは、FaceBook(以下F/B)に流れて定着、2ch派生はTwitterのTL速度に充実感を覚えていると思う。いや、実際に「お、このヒトがツイってる?」って思っていた矢先にF/Bで安住の地を築いていたりw でも、それは悪いことでもなんでもなく、自分に合った場所なだけだと。

browneyes◎おいら最近、案外F/B滞在率長いw mixiは何度チャレンジしてもダメだったけどなんでF/Bはいられるのかなー。半分以上は人との交流よりも、興味のあるFB PageのLikeをガンガン押してインタラクティブなフィードリーダー感覚で眺めるのが楽しくなってきたからかな。印度系のニッチなページがこれまた多くてね、垂涎ものなのよ。ホホホホホ

べちお●そそそ、ページ滞在時間のとこでもF/BとTwitterで極論になったりするんですよね。求めている内容もしくは、提供される情報量の違いでもブレがありますけど、『いま自分が欲しがっている情報をいち早く拾える媒体』としての区分になっているんじゃないかなぁ。でも、そこがSNSの本質というか、背負っている役目でもあるわけですよ。そうでないと、ただのポータルサイトでしかないわけで

browneyes◎ついったは流れちゃうけどF/Bは溜めてく。おいらおばちゃんになって濁流波乗り疲れちゃったのかしら...w 投げっぱなしジャーマンなつぶやきは引き続きやってるけどな。あ、あとね、少なくとも自分のフォロワさん周りだと大体古参ユーザー(笑)が多いこともあってか、お互い認知歴は結構な年数行ってるわけだけど、特にウマの合う人たちとはついった上を越えたお付き合いになってくってのが少しずつ増えてるんだよね。F/B含む別ツールだったりオフラインだったり。そういった意味でのF/Bはmixiよりきちんと機能してるのかも。

べちお●そういえば、茶目さん、デジクリ連載して早5回目。どーですか、デジクリの居心地はw

browneyes◎ううん、こないだの火曜日で6回目! 居心地って正直まだよくわかんないのw でもよい経験させてもらってるわー。書くのは楽しんでる。ってこないだ柴田さん(編集長)宛のメールでべちをさん含めて感謝をしてたw 柴田さん宛じゃべちをさんには知る由もないのにwww

べちお●あ......。ゴメン、そうだ、今週当番だったじゃんね。2011年なんか終わるわけないわな。書いて柴田さんに送った記憶もないですわ、ヤダな。柴田さんは、もう、茶目さんが可愛くてしかたないみたい。って書いてしまうと、堺の大将やセーラー男爵がヤキモチしちゃうかもしれないけど、先日、急遽大阪出張になったときに、いろいろ話をしていて、くぅ(ヤマシタクニコ)さんは、茶目さんをお気にいりでしたぞい。「べちおさんのは、相変わらずナニ書いているんだかわからんわー」ってボヤいてたw

browneyes◎かわいいってお年頃でもないんだけどな...www まだべちをさん以外のライターさんとお会いしたことないのでいつかお会いしたい!!!

べちお●酔っ払った凸根は大変です。凸根、ぜーんぜんTwitterにも出てこないから、最寄の署じゃなくて、小菅に出張いったかと思ってたら、年末になってニョっきり出てきたw

browneyes◎お噂だけはかねがね...w

べちお●って、オイラもそんなにデジクリライターさんにはお会いしたことはないんですけど、オイラの中で、デジクリライターさんでまともな方だったのは、吉井宏さんくらいかなぁ。

browneyes◎そんなにおかしな人のスクツなの...。

べちお●冷静に思い返すと、デジクリのライターさんって、変態と酒乱と自虐魔しかいなさそう。凸根とオイラは、間違いなく酒乱クラスタだけど、G/H(仮名)さんとTAKE(テイク)さんは、良い意味で変態の王道。でも、クリエイターってそれでいい。いや、そうじゃなきゃダメ。一般要素を兼ね備えていながら、血液がニトロみたいな。

browneyes◎おいらは下戸だから変態か自虐魔の二択。さてどっちにしよ...

べちお●Sキャラが誰一人といないので、そっちでお願いします。みんな、罵られる、虐げられることに飢えているような淋しさを秘めているような......

browneyes◎Sキャラいないってなんだかちょっと意外!

べちお●そういえば、茶目さんのBGMはナニ? 実は、いつかパクってやろうかと考えている『今回のどこかの国の音楽』を、ここでパクってみる。 オイラは今日、BRUTAL TRUTH デース! ヒャッハー!!!

browneyes◎今日はさっき見かけたサービスでテケトウに作ったこれ。
< http://everyonesmixtape.com/#nkWyPVDfao
>
F/B連携サービスだけど聴けるのかすら...。パクってみんな面白い音楽教えあうの楽しい!!!

べちお●(試聴中)これはヤバい、いいね、いいね

browneyes◎あらwww

べちお●うわ、いいね、いいね、いいね、ものすごくイイ! チャイハネでシレって流れていても違和感ないどころか、オイラのハートを鷲掴みにした!

browneyes◎めちゃかっこいいでしょ! これはPanjabi Hit Squadっていうイギリス印僑のヒプホプグループ+Miss Scandalousっていうこれまたイギリス印僑の女ラッパーおねいさん。一時期めっちゃハマってた。

べちお●おお、このへんはオイラも好きだぁ。

browneyes◎BRUTAL TRUTH、これか。こわいいいwwwwww(YouTubeちう)

べちお●オイラは、B/Tの「Evolution Through Revolution」。ひとつ前のアルバムなんだけど、このアルバムでグラインドコアってジャンルを超越した。マジ。今年10月ケツに、新宿LOFTに単独ライブ行ってから再燃、というか続燃。
< http://bit.ly/tLwos7
> ←長いので短縮

って、このアルバムからいくなら、これか。
< http://bit.ly/sFB3wT
>←長いので短縮

browneyes◎うわ、テキトウにYouTubeで聴いてたのより超速!!! そういえば何かのライブに行ってたのは薄々覚えてるけどこれか!

べちお●そだぞ!wwwww

browneyes◎弟がデスメタル好きだったから結構耐性はあるんだけど、久しぶ
りで新鮮!

べちお●年末に弟ちゃんとヘドバンしながら立ち飲みしてくるw

browneyes◎ロックといえばこないだのどこかの国の音楽からも辿れるんだけど、パキスタンの伝統音楽とイマドキ音楽の融合したセッションを毎回やってた番組でちょっと、「こwれwはwww」ってのがあったんだ。
<
>

8分超えだから全部見るのは辛かったら後ろ半分だけでも是非! あ、Sugar Daddy、一番最初に冒頭聴いて、あれれ? べちをさんなのにこんなかわいいの? って思ったw

べちお●おお、この、ジョンボーナムを可愛くしたようなボーカル! なんか、いきなりティンパ二をボコボコ叩き出しそうだw いや、なんかすごいぞ

browneyes◎すごいのかwww

べちお●リズム隊、ガチで上手いね、これ。後半やっと見れたけど、BASSはやっぱりスラップだったか。ギターは、「ン? ケリー?」と錯覚も、アイスマンだ。やっぱり素の音質がいいなぁ

browneyes◎おぉ、別のメイキング観てたら伝統音楽と西洋音楽混ぜるにあたって、リズム周りがかなり大変そうだったよ。

べちお●BEATLESも「融合」には苦労したようだけど、まったく苦労を感じさせずに、「鍋にネタ入れて煮込んだら出来上がりました」チックなスマートさがステキ。あ、ヤバい、2:00になっちゃう、そろそろ纏めに入らないと、ボクちん、また明日出張なの、うふふ。っつーか、音ネタはヤバいね、嵌っちゃう

browneyes◎えええ!ご めんごめん音ネタは確かに危険w また改めて。

べちお●して、結局は、TwitterとF/Bで埋め尽くされた一年だったような。

browneyes◎ググれタスは引き続き我が道行ってるしね。

べちお:あー、そんなのありましたね......(かなり遠い目)

browneyes◎そんなこんなで相変わらずのソーシャルダンス、シャルウィーダンスな一年だったわけですね。

べちお●mixiもバタラがいらたね。もうちょっと違う方向にあったと思うんだけど。そんなこと言っても仕方ないしなぁ。って、この企画、単発で終わらせるのはもったいないね、続きやりましょうヨ!

browneyes◎いいねいいね!

べちお●ではでは、2012年がステキな一年でありますように。2013年の未来から、2012年を迎える皆さまに......

browneyes◎Happy old new year!!!

べちお● browneyes◎ よいお年をー!!!


【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio
> ←まとめ

○チャットを纏めながら気がついた。デジクリでちゃんとチャットをするのは初めてだったり。いつも脳内ばかりなので、とても新鮮なような.../出張がなければもっと話していたかった、残念。

【browneyes】dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
>

今回は2012年について振り返りましたが、実はつい先日、ググるカレンダーになななんと、スタートレック仕様の宇宙歴カレンダーがあると聞いて導入してみちゃいました。西暦なんてもう捨てて、今後は日記めいたもの等はキャプテンピカード気分でアールグレイをホットで飲みながら宇宙歴で艦長日誌にしていきたい思っている宇宙歴 [-28] 06000.00 現在のワタクシです。

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■編集後記(12/22)

・デジクリは明日から冬期メンテナンス休暇に入ります。
 2012年は1月10日(火)からの予定です。

・2011年、何があったか、わたしの編集後記から拾う。2月3日、デジクリが3,000号を記録した。いつまで続くのか、この部活。3月11日、東日本大震災、一生忘れられない日になった。福島県双葉郡の二軒の親戚は事故原発の直近、永遠に故郷を失なった。3月14日から4月10日までデジクリを休刊した。GW明けくらいまで、能天気なわたしでさえ精神的に不安定だった。5月13日、十河進さんの連載が500回を記録。5月23日、Mac G4ポリタンクから移行アシスタントを経てMac miniが始動した。6月17日、母が死んだ。このうえなく上手な逝き方だった。葬儀でギャグを仕込んだ挨拶をしたがすべった。7月2日、グランドプリンスホテル新高輪で、大学のサイクリングクラブ創部50周年記念式典を挙行した。ワンマン編集・制作したB5判150ページの記念誌を配布し好評価を得た。7月、蝉の声が聞こえないことに天変地異の不安が募る。9月、強烈な残暑、なんと10日連続の熱帯夜。11月4日、あの「新潮文庫の100冊」CD-ROMがiBOOK(G3)で読めるようになった。11月15日、姉妹メルマガ「写真を楽しむ生活」が2,000号を達成した。12月19日、古籏一浩さんの連載が300回を記録。2011年、わが日本の最大の不幸は、よりによって、あきれ果てた無能・無責任政権のときに未曾有の自然災害に襲われたことだ。加えて信じ難い人災。これは天の与えた試練か。2012年こそまともな国にしたい。あの連中を一掃して。(柴田)
< http://www.nhk.or.jp/special/stevejobs/
>
NHKスペシャル 世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ 明日22時〜

・執筆者の皆さま、ずっと読んでくださっている皆さま、今年一年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。/「頑張ろう」は自分を含むからいいのかなとは思っている。「頑張れ」と言ってはいけないと言われて、驚いたのは十年以上前。その言葉に敏感な人の近くには寄れなくなった。ふとした瞬間に口にしてしまう可能性があるからだ。その人の生死を、自分の発した言葉で左右してしまうかもしれないなんて重すぎる。「勇み行こう」か。使ってみよう。/同じく(試聴中)。いいっ! 仕事中のBGMにしちゃう。/スマホ業界でバブル、らしい。実務現場は7Kだと思うけど。/ばたばたしているうちに終わった一年という印象。この年末年始もほとんどお休みはとれない予感。仕事があるのはありがたい。受験生のように勉強しなおしてる。/電気ポットと炊飯器、オーブントースターは場所をとるのでいらないと言っているのに、家人との戦いに負けて買うことになる予感......。他にも二年前から買わなければと言っていたものがいくつか。新しい眼鏡もまだ買いにいけてないんだよなぁ。/来年は定期的な運動時間がとれる生活に。家事もできるように。仕事もより良い立ち位置になれるように。やりたいことができる年に。(hammer.mule)
< http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111216-00000014-pseven-soci
>
本当かなぁ。うーん。
< http://www.zojirushi.co.jp/syohin/ricecooker/kiwamehagama2011/npss/description.html
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買うならこれが欲しいと思った。高っ! これって何年使えるんだろ
< http://kakaku.com/item/K0000269439/
>  それでも8万
< http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000269439/#13894976
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日立のも良いらしい
< http://spiderweb.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=1014555
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RDF範馬勇次郎 流通限定版 鬼面毒笑Ver.
< http://spiderweb.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=1014554
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通常版 怒髪天Ver.