[3239] カネがモノをいう世の中

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《やだ、もう、期待以上!》

■アナログステージ[74]
 カネがモノをいう世の中
 べちおサマンサ

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[21]
 出版デジタル機構の人々
 沢辺 均

■デジタルちゃいろ[12]
 パキスタン廃人月間
 browneyes




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■アナログステージ[74]
カネがモノをいう世の中

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20120403140300.html
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新年度おめでとうございます。旧年度中は色々とお世話になり誠に有り難うございました。本年度も何卒宜しくお願い申し上げます。

社会人一年生の皆さん、就職おめでとうございます。扶養家族から抜け、汗水垂らして稼いだお金は、将来のために大切に貯蓄しましょうね。いや、これホントの話で、数年先の目先ではなく、10年単で「自分の未来」を考えながら動き始めると、最終的に必要になる体力が資金。マネーです。

人間関係という横の繋がりも確かに大切ですが、なにをするにしても付き纏うのがカネ。今からしっかりと、定期預金や積立てをしておけば、独立するころには銀行の信用もつき、資金相談にものってくれることでしょう。

銀行は、カネを持っていないヒト(会社)にはカネは貸しませんが、カネを持っていて借りる必要がないヒト(会社)にはすぐ貸してくれます。少し前までは、カネがないヒトでも簡単審査ですぐ貸してくれたり、ご来店不要でカネを貸してくれたりする業者さんもありましたが、法改正されてから、すっかり息を潜めてしまいました。

社会人一年生を機会に、実家を飛び出して一人立ちしたかたは、光熱費はもちろんのこと、税金もしっかりと支払いましょう。いずれは結婚し、子どもをもうけ、「そろそろこのアパートも狭くなるなぁ。よし、マイホームを考えてみるか!」「きゃー☆ あなたカッコイイ、大好きよ」というドラマが進行するたにも、光熱費などの滞納は痛い。

ワタクシ自身、あまり「持ち家」というものに拘りが薄く、べつに雨風を凌げて寝れればいい派なので、いまの自宅を購入する際も、別に家なんか買わなくてもいいんだけどなぁ... と乗り気ではなかった。当時借りていたマンションのオーナが変わり、マンションを取り壊す話があがったのをきっかけに、購入への第一歩を歩んだ。当時、27歳の春先でした。

購入を決意したのはイヌ。「イヌと一緒に生活できるなら買う」という条件で話を進めるも、住宅ローンに思わぬ(知らなかっただけ)落とし穴が。ローン審査のとき、光熱費が引き落としされている通帳、もしくは過去3ヶ月分の領収証を提出しなくてはいけなく、銀行引き落しにしていなかった我が家は、領収証を必死に探すことに。

探すこと丸一日。おそらく捨ててしまったであろう領収証は見つからなく、その旨を不動産屋の担当者へ伝えると、「あらら、マジっすか旦那さん、そりゃヤベーってもんでござるヨ」と不穏な様子。案の定、光熱費の領収証がなかっただけで、某銀行の審査が落ちてしまったのだ。

「もう面倒だから家なんかいらんわ。そのうち気がむいたら買いにくるね」と購入を諦めようとすると、売ることに熱心... もとい、うちの家族の幸せを願っている不動産屋の担当者は、別の銀行へ打診していただき、無事、ローンを組めることになったのですが、ローンなんか組まなくても、ポーンと現金で購入できる体力があれば、領収証に振り回されることもなく、チャリーん♪ とコンビニでビールを買うくらい簡単な話だったに違いない。

何度も書くが、なにをするにもカネだ。「おかねはだいじダヨ〜」なんて唄っている場合ではなく、ないと本当に困ってしまう現実がある。

というようなこと10年前に気がついていたら、ワタクシ、相当金が残っていただろうなぁ... と反省しているところです。貯金もしないで、毎回、持ってれば持っているだけ遣って(呑んで)しまうような、愚者にはならないでくださいね、うふふ。

あぁ、老後、どうしよう。そろそろ真剣に考えないと。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio
> ←まとめ

○ラボでの「例大祭」になっているエイプリルフール。今年は休日ということもあって社内では不発で終わってしまったけど、部下ちゃんたちに「今年のエイプリルフールは、4月2日にスライドして楽しみましょう。皆さん、バンバン騙してくださいね」というメールを一括送信。数名が真に受けて、昨日あれこれブチかまし、周りから大ブーイングのご様子。とりあえずは成功したということで。

○記憶に残っている...... な、なにも記憶に残っていない。仕事ばかり。

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[21]
出版デジタル機構の人々

沢辺 均
< https://bn.dgcr.com/archives/20120403140200.html
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出版デジタル機構が昨日の4月2日(月)に発足した。無事に登記が完了したはずだ。担当者と会えていないから完了報告は聞いてないけど、トラブル連絡もないからたぶん大丈夫のはず。

さて、今日書くなら出版デジタル機構=pubridgeのことしかないよね。そこで、この出版デジタル機構のなかのひとを紹介しておこう。

まずシャチョーさん。これは実名でいきますね。植村八潮です。東京電機大学出版局局長をおととい3月31日に早期定年退職。植村個人のことと、電大出版局の業界的なポジションをちょっと紹介しておこう(以下記憶で書く、ファクトチェックはしてないから間違えがあれば、あとで修正します)。

まず、書籍出版社業界団体として中心的なイチにある書協の理事。書協のなかでの役割は部分的にしか知らないので省略。大学出版部協会の中心的な役割を果たしてもいて、書協の理事も、この大学出版部協会「ワク」のようなカタチでだしているはず。あわせて電大は、LLP版元ドットコムの組合員社(出資社って意味かな?)でもある。

個人的には出版学会のメンバーで役員もしていたはず。で、なにより電子書籍の国際的な基準作りなどをもう10年前くらいからやっていて、よく本人も「英語もしゃべれないヤツが、国際会議の議長をやってたり......(笑)」とネタにしてたりもする。

以下、沢辺以外はイニシャルでいきます。本当は実名でいいと思っているのだけど、締切当日の朝に書いていて本人の了解も得てないのでね。

出版社からの出向は三人。三大出版社出資社からM、Hと、ポット出版からの出向者(笑)の沢辺。この三人は去年の10月に、小学館の小さな会議室ではじまった準備室発足のときからのメンバー。三人は出版社対応・総務的なことをする・制作体制をみる、ってな分担になっている。

ほかに、M、Hと同じ社からT、Kが来ていたのだけど、二人ともこれまで関わっていた課題を引き続き担当はするけど、正式な出向はしないことになった。

出向ではなく、雇われて準備室に来るようになったメンバー。来るようになった順番で紹介。

Hは、去年の12月から準備室に来てくれている。いわば雑用全般を引き受けてくれている。もともと、編プロにいたり、フリーで編集みたいなことをしていて、オイラの昔からの知り合い。女性。オイラが来てよと頼んだ人。

もと三大出資出版社の子会社にいたKとH。経理的なことの担当と、出版社との対応。

NとN。このふたりも女性。Nは先週の記者会見とかしきったりしてくれている。Nは、大学院だっけな? を終えたばかりで、現在バイト待遇。

4月2日から登場が男性二人で、MとH。出版社との対応(電子化コストは? どこで販売?)とかやることになるだろう。

てなあたりで、昨日船出したわけであります。
あはっ、短く、機構のスタッフを紹介してみました。

【沢辺 均/ポット出版代表】twitterは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/
>(問合せフォームあります)

ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年とってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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■デジタルちゃいろ[12]
パキスタン廃人月間

browneyes
< https://bn.dgcr.com/archives/20120403140100.html
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最初に言っておきますが、今回はクリエイティビティの欠片もない記事になりそうです。あっ、いつも大したことないから今回に限り断りを入れるのもアレですね。

いえね、これでも毎回、おかしな音楽はあくまで副菜のつもりで主菜は用意してたのですが、いやぁ、3月後半、ワタシの最も興味そそられる文化圏、パキスタン関連イベントが目白押しで、頭の大半、まんまとそっちに持ってかれておりました。

●生カウワーリ追っかけ

イベント目白押し! ...と言っても考えてみると実質、パキスタン現地でも若手イチオシ的なカウワーリ楽団、バダル・アリ・ハーンの追っかけを中途半端にしてただけのような感じでしたけど、カウワーリを生でなんて、少なくともメジャーどころだと21世紀初...? いや、わかりませんけど。

カウワーリだけではなく、大衆音楽も含めてパキスタン界隈の音楽を最初に知ったのがヌスラット(Ustad Nusrat Fateh Ali Khan)だった割に、来日公演にはどうも縁がなく、「また来ないかなぁ」なんて思ってたら亡くなってしまい、つくづく、マイナーどころのライブに「また」はない、という前提で参戦しなくては...という思いが、今回の中途半端な追っかけに現れてる訳です。

●カウワーリ?

いきなりカウワーリ、カウワーリ言い出してますが、カウワーリ(カッワーリー | Qawwali)とは、パキスタンを中心に主に南亜細亜のイスラム神秘主義(スーフィズム)ベースな宗教歌謡です。一人か二人のメインの歌い手さんと手風琴やタブラと手拍子とコーラスで、主に聖者廟で演奏され、聴いている人たちを宗教的陶酔に導いていくために欠かせないものです。そしてワタシの大好物です。

それまで西洋的な音楽しか知らなかった当時のワタシは、はじめて聴いた時はご多分に漏れず、なんじゃこりゃ! と、びっくりしました。非常に泥臭くて原始的な感じで、西側目線の優美さからは程遠いのですよね。でも、多分適性のある人は、あの泥臭さの中から色々な美を感じ取れるようになって、そうなったら後はずるずるとハマる一方でしょう。まずはお試しください。(どこぞの化粧品セールス的にw)

●「聖者の宮廷講」の部

まずはエキゾライター兼DJのサラーム海上さんと、和光大学非常勤講師の村山先生による「聖者の宮廷講第14講」。宮廷「講」なので時折軽い説明をちょこちょこ挟みつつの親切ライブ。長年闇雲に聴いてるだけだったので、その軽い説明がいちいち「へー!」でした。

開場前の列にはやや出遅れてしまい、いい席逃したな、と軽い諦めモードで受付を済ませて中に入ると、いいタイミングで「ここで観たっていいんですよ、どうぞどうぞ!」と、ステージ上の(と言っても客席と10cmも段差はないのですが)タブラのすぐ脇を指さされたので、ほいほい壇上に座り込みました。やった、最高のかぶりつき! 手を伸ばせばそこにタブラ!

□ワタシ目線のかぶりつきライブ。
└< http://drawer.posterous.com/114082765
>

途中、汗を拭くものが手元になくて困っていたタブラ担当の長兄さんに、旦那がポケットティッシュを渡す、という妙な触れ合いも出来ました。

□Musique Nonstop : 3.22 Thu. 聖者の宮廷講 第14講:カウワーリーとスーフィーの木曜縁会
└< http://salamuna.exblog.jp/17410786/
>

上記サイトに掲載の動画を見るとわかるのですが、カウワーリの楽しみ方はただ聴くだけじゃない。陶酔した人が思い思いに奏者へのお礼の紙幣をバラ撒き、その舞い散る札束で奏者も更にアガる、そして人々も踊り狂う、そんな「場」の相乗効果が堪らない訳ですよ、現地では。

宮廷講では観客が基本的には日本人なので、そういう「場」については過度な期待は持てず、ワタシもお金撒きには行ったものの、どうしても「ごっこ」っぽさがつきまとってしまい、残念に思ってました。まぁ、こればっかりはパキスタンから観客ごと連れてくるわけにもいかないので仕方ないんですけどね。

そこでパキスタン・バザールですよ!

●パキスタン・バザールの部

土日開催だったパキスタン・バザール、ワタシは日曜しか行ってないのですが、カウワーリ目的なら日曜が大当たり以上でした。約30分程度の演奏予定が盛り上がるに任せてなんと約2時間! 大使館の方も軽く困ってたみたいですけど、それでも後のスケジュールを犠牲にしつつも、あの盛り上がりを続けさせてくれた南亜細亜的ユルさは有難かったし、それぐらいアツかった。

開始前から計画的にいい場所狙って、座席より前の地べたにパキスタン人の子供たちに混じってぺったり座って見てました。そこは盛り上がると人がしゃしゃり出てきて踊るスペースの目前。この場でどの程度盛り上がるのか、始まるまで全然読めなかったものの、ああ、やっぱり期待通り! ステージの右から左から舞い散る札束。一人、二人と前で踊りだす人。

踊る、舞い散る紙幣、踊る、踊る、奏者もアガる、相乗効果がすごいすごい、どんどんみんなの熱が上がってくし、どんどん人がステージ前に、ステージ上に躍り出る、踊り狂う。で、紙幣が舞う。パキスタン人も日本人も前に押し寄せる、踊る。踊る大人たちの足元では子供が冷静に紙幣を集めて主催側に渡す(現地ではちゃんと紙幣集め係がいる)。やだ、もう、期待以上!

大分盛り上がっても尚、客席最前線で地べたに座りっぱなしだったけど、バランスを崩したパキスタン人は倒れこむし、知らないパキスタン人たちも上から「あんたも立って踊れや! ほら!」とにこにこジェスチャーしてくる。一体感と思い思いの好き勝手感がない混ぜでこの上なく気持いい。

●やっぱりいつかは現地で...

そんなこんなで日本にいながらにして、という前提ではかなりパキスタン気分を味わえた3月後半でした。それでも現地の聖者廟の雰囲気のほんの一部なんだろうな。

YouTubeで眺めてても、今回のイベントみたいに女子までわいわい踊る、みたいな絵はあまり観たことがない。女子の不自由さも余所者感も織り込み済みで構わないから、いつか現地で眺めてみたいです。以前訪れて帰国した時には二度と行きたくない、なんて思ってたのに不思議なものです。

●知らないパキスタン人にウルドゥを書いてもらう

ここまで延々カウワーリ三昧でしたが、当日現地であれこれTwitterでつぶやいていたら、フォローして戴いている、以前大学でウルドゥ語を教えてらした先生からTwitter経由ですごい指令が飛んできました。

「会場にいるパキスタン人に、とある出店屋台のとある料理をウルドゥ語で書いてもらう。その出店屋台のお店の人は不可!」

どうやら、とある料理を巡って、Twitter上の印度料理クラスタの方の間で議論が起きていたようで、現地の人に料理の名前を書いてもらったら解決する...かも? という試みのようでした。

案外引っ込み思案なワタシ、暫くもじもじしてから意を決して数名当たってみる。ほいほい逃げられる(笑)。何でだろうか、デジタル一眼レフぶら下げた上に手帳とペンで臨んだのが、怪しい取材か何かと間違われたのか。

日本に居ながらにして日本人と交流のなさそうな、純度の高そうなパキスタン人じゃなくて、日本人と話してる人なら話が早そうだ、と思って日本人女性と話をしていた方に話しかけたら、流れるような日本語で色々説明付きで書いてもらえました。

フタを開けてみたらその流暢な日本語のパキスタン人は、八潮にあるカレー屋さん、アルカラムの社長さん。当日も出店してて、来る前から必ず食べるお店リストにピックアップしてたお店。しかも日曜限定で、その辺のカレー屋ではあまりお目にかかることのない、ハリームというカレーを出していたので大喜びで食べた後だったのでびっくり。

□やっと書いてもらえたウルドゥ。アルカラムの社長さんのサイン入り(笑)
└< http://twitpic.com/90zb2j
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八潮って、パキスタン村と呼ばれる地域があるほどにパキスタン人コミュニティが出来てるらしく、アルカラムを始めとして、この辺りならではというパキスタン人向けなカレー屋さんがいくつかあるそうです。アルカラム、いつか食べに行きたいお店リストの常に上位にいるのですが、遠くてなかなか...。

□アルカラム Al Karam - 八潮/パキスタン料理 [食べログ]
└< http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110205/11021841/
>

ありゃりゃ、ホントにパキスタン一色な記事になってしまってドン引きですね、これは。でも反省はしてません! 多分次回までには正気に戻ってることだと思います。こんなにニヤニヤ反芻しながら記事書いたのははじめてかしら。個人的に、これは墓に入る前には一度は体験したかったのですよね、生カウワーリ。もう現地行くしか見る手立てはないだろう、と思っていたので、今回の一連のイベント主催の方たちには本当に感謝。

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■今回のどこかの国の音楽

もはや今回はこのコーナーが機能しないくらいパキスタン一色ですが、抗って別の国を紹介するのも不自然なので(居直り)。音度外視で、パキスタン・バザールの臨場感を脳内反芻するとこんな感じ。過去に見たことのあるNusratの壮観なお金ばら撒かれ動画は見つかりませんでした。残念。

□Nusrat Fateh Ali Khan "Dum Mast Qalandar"
└<
>

日本であまり名前を聞かないけど、おそらくワタシが今のところ最も大好きなのが、下記の人相の悪い兄弟によるカウワーリ。こちらももうお兄さん(長髪)は他界しており、他のペアでは代え難いこの強くて美しいハーモニーは聴けませんが、悪人顔の弟さんも(酷いこと言ってますが弟さんの歌い方がかなり好き)かなりの年齢ですが、まだ一人で続けてるようです。

□Sabri Bros "Shabaz Qalandar"
└<
>

【browneyes】 dc@browneyes.in

日常スナップ撮り続けてます。
アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
>
□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF
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おそらく次回までには正気に戻る...と書きつつ、パキスタン月間が終わったと思ったら、4月は南印度の新年イベントがテルグ地方、タミル地方と控えています。5月以降は代々木公園の各国フェスも本格稼働。なぁんて、こう見えても今年はかなりお遊び自粛の予定なので、どうしても、というもの以外は控えるつもり。どうしても、が多いのが困りものですが。

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編集後記(04/03)

●手塚治虫文化賞選考委員を務める学習院大学の中条省平教授の「マンガの教養」を読む(幻冬舎新書、2010)。大学中心の教養主義が崩壊した21世紀のいま、かつて「反」の象徴だったマンガを「教養」として語り、教える土壌の整備が急務であると主張する筆者による「読んでおきたい常識・必修の名作100」セレクションがこれだ。マンガの「教養」をこむずかしく語るのではなく、個人的に愛するマンガを一作家一作品に限って100編を厳選し、見開き一作品でその魅力を真剣に語る構成だ。選択と解説の中に、マンガの多様性と歴史性、テーマと話法と作画技術を盛り込むことで「教養」が自然に立ち上がる。マンガが本当に好きなんだ、この先生。

さて、その100作品、わたしが読んだ作品が48、読んでいない作品が52、いまも持っている作品が15と出た。マンガオタクの走りを自称するわたしとしては、ちょっと不甲斐ないが、ここ25年くらいはあまり読んでいないのだから仕方がない。著者に賛同できるベスト5は、と思ったが選べない。みんな好きだから順位がつけられない。マンガやっぱりわたしの青春だった。

以下の筆者の捉え方、まったく同感である。「かつて三島由紀夫に批判された教養主義者たちがほとんどマンガや劇画など読まずに、マンガや劇画に夢中になる若者を軽蔑していたように、いまマンガ・アニメをさかんにもちあげる政財界のお歴々は、おそらく真剣にマンガと向きあったり、アニメに心底魅了されたりした経験はないでしょう。そんな人々が国策の一環としてマンガ・アニメの経済力を利用しようとする......なんとも醜悪な光景です。」(柴田)
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●(続き)焦っている我々に対し、落ち着いている救急隊員さんたちのかっこいいこと。マスクマジック、制服マジックのせいか、めっちゃイケメンだし優しい。状態を確認し、ストレッチャーで救急車へ。焦らなくてもいいですからね、電気は消さなくていいですか? 保険証は持ちましたか? ドアの鍵を閉めてくださいね、と指示してくれる。救急車の中は機能的でかっこいい。それぞれ何に使うのか質問したくなる。「撮影」という単語が頭に浮かぶが、早々に打ち消した。救急隊員さんたちは、少しだぼっとしたスーツみたいなグレーパンツ。ジャージとかじゃないんだね。上着は青の不織布で、ベルトや長靴、ヘルメットには反射板がついている。こういう時、ちゃんと制度があって、税金納めていて良かったと思う。救急車がなかったらと思うと恐ろしい。今だと消費税があるから納税しない人なんていないよね、などとも考えつつ。

うちのまわりは大きな病院だらけで、緊急時にはいいなぁと購入を決めた。大阪に住んでいたら、結局このあたりの病院で手術することになる。老後のことを考えると病院に近い方がいいし、高齢化社会なので手放す時にもいいだろう。住人には病院関係者が多いと担当者さんに教えられていたし、エレベーターでの世間話では、通院するために引っ越ししてきたと言う老夫婦もいた。15年ぐらい使っている銀行からも、引っ越ししてからは「お医者さんですか?」と営業電話や訪問があったりするぐらい。一日中Macの前にいるお仕事です、不規則さはお医者さんに近いかもしれません、と言いたくなるが否定だけしておく。ローン組む前に連絡してくれよぅ。救急隊員リーダーが、携帯電話で搬送先を探す。そんな場所にいながら、どこからも断られる。目の前の病院、徒歩5分の病院......。そうよね、もっと重病、重症患者が行くところよね。発症してから六時間なんて緊急性ないわよね。で、隣の区の救急診療24時間体制の病院へ。(続く)(hammer.mule)
< http://www2s.biglobe.ne.jp/%7Eikayaki/index119.htm
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救急隊員さんの服装をと調べていたら、顔の似ている人が!