[3279] 原始人と知恵の実

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《まさかあれしきのコトで抜け殻......?》

■アナログステージ[番外]
 時間に玩ばれているだけの屑人
 べちおサマンサ

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[23]
 電子書籍制作をめぐる現場の課題をレポート
 沢辺 均

■デジタルちゃいろ[16]
 原始人と知恵の実
 browneyes




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■アナログステージ[番外]
時間に玩ばれているだけの屑人

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20120612140300.html
>
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コンニチハ、べちおです。決算でバタバタしているのと、相変わらず仕事に追われているので、今回はだいぶ前に書いたコラムを3話分チョロチョロっと。


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【休肝アナログクリエイターズ】 No.1005 平成21年5月27日..丑の刻.発行
http://mixi.jp/home.pl   嘉永8年創刊   前号の発行部数
3部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで  mailto:ぺぷしも@コーラ
登録・解除・変更・FAQはこちら  http://人生楽ありゃ苦もあるさ.jp

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          《こちらからお断りですけどね》

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■宵もソングDEポート[新連載]
日本のシーンに活を入れる。

北酒場唄彦
< http://bachio.posterous.com/
>
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●河川敷歌手は笑う

こんばんは、北酒場唄彦(きたさかば うたひこ)、河川敷歌手をやっております。皆さんは、カラオケボックスなどに行かれたりしますでしょうか。ハッハハ、ボクは行かないんです。なぜかって? ボクの曲が入ってないからです。いまのカラオケは、13万曲くらいのリクエストに応えている時代に、ボクの曲が一曲も入っていないとは、まったくもってナンセンスです。

仕方がないので、先日、ボクのデビュー曲『鯉が恋をすると濃い』を、レーザーディスクに収録し、営業を兼ねてスナックまわりをしたんです。そしたら、どういうことでしょう、「レーザーディスクなんか持ってくるな!」と塩を撒かれてしまったんですね、ひどい話でしょ。といっても、レーザーディスクも置いていないようなスナックは、こちらからお断りですけどね。

どちらというと、ボクは若い子向けの曲を歌っているので、場末のスナックより、都会のクラブのほうが、需要がたくさんあると踏んだのです。ヤングが眠らない街といえば、渋谷・六本木が有名ですが、ちょっと怖いので、横浜の港南台へ行ってみました。しかし、見事に住宅街で、営業もクソもありません。それ以前に、こんなことはマネージャーがやる仕事です。

でも、うちのマネージャー、「わん!」としか吠えれないので、意思疎通が難しいのと、ササミジャーキー貰ったら尻尾振って大喜びしてしまうので、役に立たないんですけどね、アハハハー。

5月を過ぎたところで、もうすぐやってくる夏! 夏といえばイベントの季節です。今夏は、なんと、サマーフェスティバルが3本も入っており、今から力が入ります! ということで、皆さんにご紹介しようと、いまマネージャーに確認したら、なんとかと謂うところの、町内の盆踊り3件でした。ハハハ......たしかにサマーフェスティバルには違いありませんね......。

【北酒場 唄彦/ミュージシャン】
ハンディカラオケ持って、どこでも営業行きます、お願いします。


●他人と同じである必要はない

芸術は爆発するものではなく、暴発して引火した種から蝶々が生まれるのだ。音楽しかり、音階が円周率のような超越数と同じクラスなら、フーガは誕生していなかっただろう。いや、そこは違う気もするけど、人間の聴力には限界があるのはご存知の通り。

色覚においても、スペクトルが違っていたら、信号の配色はワタクシたちが知らない色になっているのかも知れない。その「赤」が本当の赤なのか、もしかしたら他人にはワタクシが見えるところの、「紫」という色に見えているのではないだろうか。

C(ド)の音も、ワタクシはCにしか聴こえないが、他人にはE(ミ)に聴こえており、もしかすると、知らない音階が存在しており、その音がワタクシだけ聴こえていないのかも知れない。その石は、本当は豆腐より軟らかいのはないだろうか、ワタクシが食べたメロンの味は、本当は他のヒトが食べているリンゴの味が正解なのかもしれない......。

時間概念ほど、人との差を感じるものだ。1時間を2秒くらいに感じていたり、1日を1週間に感じていたり、見えない時流(ここでは基本原理の時流ではなく、時の流れ)を泳ぐことは無意味か。空を見上げれば、青い先には黒い世界が広がっており、その先はピンクの世界が無限に広がっていると、脂肪がついたメタボな胸を躍らせる。

という話しをしていたら、部下ちゃんから「いいから早く仕事進めてください」って、怒られてしまいました。

●時間に玩ばれているだけの屑人

あまりの情けなさっぷりに、ハラワタが煮えくり返り、味噌を食べてウンコすれば、モツ煮として出てくるんじゃないかと危惧しております。長ネギ刻んで、一味(七味でも可)唐辛子をかければ、エコ・ロハス。

なにをそんなにハラワタが煮えくり返っているかというと、またお金を落としたくさい。金額は分からないけど、848,095,191,176ジンバブエ$くらい。日本円に換算して、1まんえん相当。

次のお小遣い支給日まで、1万ちょっとで遣り繰りしなければいけないないのに。って、アホみたいにバカスカバカスカ遣って、酒飲んで銭無し芳一になった自分が悪いんだけど。でも落とすのは計画外。なんで落とすんだろ。カルマかね。

カミさんに、「オカネ、落としちゃったネ、でも、ボク悪くナイ、悪いの、このポッケ」なんて絶対に言えないしなぁ、セツナイ。なんか、二日酔いで起床した朝と、お金を落として気がついた時のシチュエーションって、すごく似ているんですよ。もう絶対にやらない(呑まない)って。落胆ぶりもそっくりです。こう、心臓がね、チクチクするの。

いま、ワタクシのポッケに入ってる全財産が、149円とピック3枚だけ。で、カミさんに「金。金を出せ。キミの金はボクの汗だ。さぁ、1万出せ」っていうことは確実に言えない。ちなみに、持っていると、持っているだけ使ってしまうので、昨年から、分割小遣い制を強制的に強いられております。前借厳禁。どうしても必要なときは......

次のお小遣い配給日までの残日数×500円×30%をカミさん銀行に支払う(差し引かれる)のだ。っつーか、どこの金融屋だよ! オマエは灰原達之かっ! 日掛けの街金より酷い。で、その次ってのが15日なので、あと10日間くらいを、149円とピック3枚で凌げる、なにかいいアイデアありませんかね。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio
> ←まとめ

○お金を落とすのは変わっておりません。なんでだろ/デジクリに寄稿するまえは、「休肝アナログクリエイターズ」ってネタを書いて遊んでいたりしていたんだっけ、懐かしいw

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[23]
電子書籍制作をめぐる現場の課題をレポート

沢辺 均
< https://bn.dgcr.com/archives/20120612140200.html
>
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出版デジタル機構の準備室が開設されたのが去年2011年10月で、今年の4月2日に法人設立した(株式会社出版デジタル機構)。あれからもう8か月たった。早かったな〜、って8か月だ。

その出版デジタル機構で、ちょっとみなさんに見ていただきたいのが「技術部だより」という名のレポート。この「技術部だより」は、電子書籍をめぐるさまざまな問題をレポートしている。

その一つ目がこれだ。
◎EPUB3 固定レイアウトの現状
・固定レイアウトについて
・なぜ、EPUBに固定レイアウトの仕様が追加されるのか?
・国内のEPUB 3導入事例
・EPUB 3固定レイアウトの現状
境祐司さん+宮崎綾子さんの二人にお願いしてレポートしてもらった。
A4サイズの5ページのPDFファイルになっている。
< http://www.pubridge.jp/info/20120514b/
>

二つ目
◎電子書籍の外字画像にCIDを使う際の注意点
・CMapファイルとはなにか
・CMapファイルにはどんな種類とバージョンがあるのか
・結論
・リンク
こちらは小形克宏さんのレポート。
< http://www.pubridge.jp/info/20120515/
>

さらに準備中なのが「inDesignデータ→電子書籍で字形変化する文字」。
乞うご期待、なのだ。

また、緊デジサイト< http://www.kindigi.jp/
>になるが、仕様とガイドライ
ンが公開されている。

◎制作仕様書+緊デジ制作ガイドライン(2012年6月7日)
・制作仕様書 ver 1.2(PDF)
・緊デジXMDF制作ガイドライン フィックス+リフロー(PDF)
・緊デジ.book制作ガイドライン フィックス版(PDF)
・緊デジ.book制作ガイドライン リフロー版(PDF)
・緊デジ.bookリフロー用テンプレート(zip)
・シャープ XMDF制作TOOL紹介(PDF)

これらは、電子書籍制作をめぐる現場の課題にできるだけ対応しようと、さまざまな人の協力を得てつくったものだ。だから一種のレポートとしても読んでもらえると思う。

緊デジ事業は、出版社申請がはじまり、制作会社の公募も機能6月11日から開始した。いよいよ本番直前という感じ。6万タイトルの電子書籍へむけて、まだまだ気を抜けない毎日だ。

【沢辺 均/ポット出版代表】twitterは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/
>(問合せフォームあります)

ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年とってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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■デジタルちゃいろ[16]
原始人と知恵の実

browneyes
< https://bn.dgcr.com/archives/20120612140100.html
>
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●写真のワークショップに参加してみた

春先に、山谷を撮り続けている写真家の新納翔氏とひょんなことから知り合ったのだが、ちょうど1テーマを数回で完結するライトな単発ワークショップ計画中という話だったので勢いで参加させて戴いた。

先月で第一弾は終了し、今月は第二弾が開始ということで、繁忙やら何やらで今回は残念ながら見送ろうと思ってたのだが、つべこべ言わずにいいから来いや! というありがたいお声がけも戴いたので、日曜日に第二弾その1にも参加してきました。

□新納翔 website
└< http://j.mp/LtP8CS
>

取り敢えず今回は、第一弾参加を通じて感じたあれこれなど。技術指導寄りというよりは、自分だけでは思い至れずにいた「考え方」を得るよい機会になったので、その辺りを中心に書いていきますね。

●WEBだけで完結させない

デジカメやトイカメラ、はたまたiPhoneなどもあいまって、写真人口はどんどん増えてます。講師の新納氏はフィルム手焼きもデジタルもどちらもやる方なのですが、ワークショップのコンセプトはまさにこの、誰もが写真を撮って、ネット上ではカジュアル、そして積極的に発表するようになったデジタルな時代でありネットの時代、そこで留まらないで敢えてその先のステップに行ってみようよ、というもの。

海外でも実際、ウェブ→電子写真集で完結してる成功例めいた事例も既にあったり、そのスジの人(古くからの写真家とか写真評論業界? なんてのが明確にあるのか、定義されてるのかわかりませんが)以外の見る側の写真の見方も多様になってはいる。

ワタシ如きであってもオンライン限定の活動であれば、第一線には遠く及ばないものの、海外を中心に多少の評価なりリアクションなりもらって、作品を雑誌にちょっと掲載していただいたり、メールインタビューを受けたりなどはあるので、そういったアプローチにフォーカスする、というのも間違った道とは思えなかったり、というのは多少あります。

銀塩・デジ論争同様、新興写真好きが故に出来る発想なのかもしれないけど、それはそれで今後のあり方の可能性としてはゼロとも言えないのかなー、と。

そんなこんなで、今後もずっとプリントが写真をやっていく上での最終形態であり続けるかどうかは、個人的にはわからないのですが、現時点での主流の最終形態のひとつはやはりプリントであろうな、というのは常々思っていたし、デジタルデータとしてのみ存在する自分の作品が、紙というものの上で像を結んだ時にどう見えるのかは、機会があったらやってみたいという思いもずっと持っていたので、まさに好機でありました。

●任意の人に見せるという緊張感

という感じで、この第一弾のワークショップについては、写真の技術そのものについてはすっ飛ばし、とにかく実際に「アウトプット」をしてみる、でした。

プリント自体ももちろんアウトプットだけど、ウェブにポイっと掲載するような、不特定多数への投げっぱなしジャーマンではなく、任意の人(たち)の前で作品を見せ、説明をし、フィードバックをもらう、というのもアウトプット。

集まってのワークショップは実質計3回(撮影・撮影・講評)でしたが、ワークショップ実施前までに、Facebookグループ上でもメンバーが写真をアップしては、ワークショップ生+新納氏含む数名のプロ写真家さんによるプチ(時折ガチ)講評なども行われてました。

普段ほいほいと色々なウェブサービスに写真をアップしてますが、オンラインとはいえ、ワークショップの場(の延長線上)に写真を出す、という段から早々に緊張しました。なんというか、アウェイのフィールドで「何故これを選んだ?」からはじまり、辛口とは限らないものの、普段は問われない各種ツッコミに唸ってみたり、考えさせられたり。

先に書いた通りで、オンライン中心のアプローチだけ、というのも否定しない派ではあるものの、単純に好きな所に好きなように掲載だけして「見たかったら見てね、お好きにどうぞ!」というあまりに無責任な掲載スタイルというのは、確かにこういう「出すことへの緊張感」を得にくいものなのだな、というのが今回の大きな気づきかもしれません。

カジュアルなだけに覚悟しきらず、甘いセレクションで何でも出せてしまう。基本「見る相手」の想定という概念が曖昧なので、今までとことん自分だけの(その時々の)フィーリング依存だったのだなぁ、と実感しました。オンラインは出した後も、フィードバックは基本、好意的なリアクション。逆に興味がなければ無反応でスルー。要するに、他者から緊張感を得る体験は圧倒的に少ない。

出すにあたってのこの感覚の違いが体感出来たのは、ワークショップそのもの以前のフェーズではあったものの、今後オンラインで写真を出していくにあたっても自分自身の意識の中で多少締まりが出てきそうな気がします。

●アウトプットへ

撮影会の後のセレクション〜プリントについては基本、各自作業。お題は、最低サイズと最低枚数、あとは紙の選定も自分なりにすること、のみ。ワタシはプリンタの入手は当面しないつもりでいるので、オンラインでいちおう納得できそうなラボを探してお願いしました。枚数がそれなりにあったので、お財布的に紙に拘る余裕がありませんでしたが、今回はとにかく出力したものを手にする、という心づもりで。

本職的にも通常の写真の現像的にも、Photoshopによるデジタルデータの扱いはそれなりに知識も経験もあると自負していたものの、それでもまだまだプリント前提のデータの扱いについてはヌケがあったコトに気づかされて愕然としたり(出稿前だったのでよい勉強になりました)、あまり時間がなかったので事前に色校する余裕もなく、覚悟を決めて一発えいや! で。

意図してたのよりほんの心持ち暗い仕上がりかな? という気もしましたが、仕上がりは概ね問題なし。今回は六つ切りでプリントしてもらったので、手にした自分の写真にもう少し感慨を持つかと思ってたものの、思ってたより緊張感が持続しすぎてたせいか、それどころではありませんでした(笑)。

講評当日。「紙の選択で如何に印象が変化するか」を見たり、別の写真家さんの写真も交えつつ、各ワークショップ生の写真を見続けました。長丁場! こんなに沢山写真ばかりを見るという機会もそうそうありませんね、最後は皆、かなりぐったり(笑)。

若干多めの枚数縛りというのも、要するに自分だけの目で選んだベストのみではなく、人の意見や何かを聞いた後、広めに持ってきた中からその場でベストを決めて行こうという趣旨。下記は当日の様子。

□日雇い労働者の街、山谷の現状。写真集作成プロジェクト(新納翔)ワークショップ開催 - READYFOR?
└< http://j.mp/KwlsSk
>
 一枚目と三枚目がちょうどワタシの写真の講評中です!

※新納氏、今クラウド・ファンディングによる写真集制作の支援者公募もしてますので、気になる方は是非。

ワタシは以前FBグループに写真を出した際に貰った厳し目の意見などから、今回もめいっぱい叩かれる覚悟でいたのに、意外によい評価を戴いてしまったが故に舞い上がってしまい、その場での絞込みセレクションを自分らしくないものにしてしまったのが未だに心残り。そこで崩れちゃったら、それまでの作業は一体何だったんだ......。

□Toyosu絞込みセレクションではなくプリントして当日持っていった全作品
└< http://j.mp/KvUxrz
>

●知恵の実

配偶者に言わせると、ワークショップ第一弾終了後、しばらくぼんやりして見えていたようで、まさかあれしきのコトで抜け殻......? と自分が情けなくも思いましたが、色々な意味で自分の中では予想外に色々なコトを考える大きな機会となっていたようです。

なんというか、まだ消化しきれてる気がしないので、うまく言えないのですが、平たく乱暴に言うと、原始人が知恵の実食べちゃって知恵熱出してる......的な感じですかね。

どんな形になるのかは定まってないですが、今後も......というか、これから更に写真と深く関わっていきたいとは思ってます。自分らしく、ね。これまではホントに手放しで撮るのが楽しくてただ撮ってた。それから何がどう変化する|させる|させたいのか、その辺も含めてカメラと、カメラの結んだ像と共に語っていきたいと思ってます。

......そして修行はまだ続く。

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■今回のどこかの国の音楽

□Gunga Sain Dhol Party
└<
>

すっかり麻痺してしまって、この動画が一般の人にどの程度のどん引き度合いなのかよくわからないのですが、この太鼓はパキスタンのSufi音楽につきもののDholといいます。彼らはこの太鼓に合わせてスーフィーダンス(トルコの旋回舞踊みたいな優雅なものではなくもっと怪しげw)をし、皆で陶酔の境地に至り、神に近づくのです。

個人的には映画音楽よりイマドキ音楽よりこの辺りが最もストライクゾーンな訳ですが、このGunga SainというDholプレイヤーはつい最近偶然知り、パワフルだしイケメンだし、いいじゃない、と動画や情報を掘り下げて行ったら、この方(3人いますが、一番大柄で長髪がGunga Sain氏)、なんと生まれつき聾唖で振動のみでDholを操るDhol叩きなのだそうです。

パキスタン国内に留まらず、主にヨーロッパや北米などにも公演に招かれて行ってるようです。日本にも来てくれたらいいのに......と思いつつ、この動画(より更に怪しい動画)のように、現地で見る熱には代え難いものがあるんだろうな、そもそも女子じゃ現地のこういう場にすら入れませんが......。

フランスの番組で彼のドキュメンタリーが作られていたようで、音声はウルドゥ、字幕フレンチで詳細を知るにはハードル高すぎるのですが、パキスタン国内の聾唖者を取り巻く事情なども含めて垣間見ることが出来ます。

□Gunga Sain The Documentary Part 1 - YouTube (〜Part3まで)
└<
>

【browneyes】 dc@browneyes.in

日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
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□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF
>

ワークショップ第二弾その1からの帰宅直後から、肩をぶっ壊してしまったようです。珍しく三脚まで背負って歩いてたので疲労? 実は左肩、右肩と、それぞれ半年〜一年スパンで痛めて、去年の春くらいでやっと治ったばかり。もう痛いのはイヤだ。というか、第二弾その2でカメラを一日じゅう振り回せるのかが気がかり。

実は前回、ワタシ自分の歳を偽った文を書いてしまって、気づいてたのに訂正しないまま記事にしてしまった。昭和に社会人はやってませんでした、ごめんなさい! ごめんとか言った所で困るのはワタシだけ......か。

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編集後記(06/12)

●古い漫画を整理していたら「ガダラの豚」全3巻が出て来た(双葉社、2001)。中島らもの原作を阿萬和俊が漫画化したものだが、これを読んだ当時はずいぶん原作が改変されているけど、大丈夫なのかと思った記憶がある。3巻で「第一部おわり」とされて未完である。原作は単行本で600ページ近いボリュームでものすごく濃い内容だったから、構成作家を間に入れて再構成しないと漫画化がむずかしかったのかもしれない。いま読んでみるとそこそこおもしろく、続きが読みたくなるが、原作とは違う形で一段落している。でも、こんなわかりやすい話だったのか、もっと難儀な小説だったような気がする。気になってたまらず、文庫版(集英社、1996)全3巻をひっぱり出して読み始めたら、止まらない。

漫画ではオカルト、ホラーに絞った展開となっていたが、原作はそれだけではなく、ミステリー、雑学、医学、最新科学などをぶちこんだ壮大な中島ワールドであった。参考文献にアフリカ研究、超能力、トリック、密教、呪術、文明、言語、医学など44の書物が並ぶ(そのいくつかはわたしも持っている)。主人公の民族学者・大生部多一郎の敵は、アフリカの伝説の呪術師バキリで、物理的なトリックから催眠術、衛生学(寄生虫に伝染病)、毒物、幻覚性植物など、普通の人間には未知のノウハウを持ち、さらに近代的な科学知識まで備えた不死身の怪物である。文庫第3巻では、そのバキリが東京に現れ、大生部の仲間たちを次々に不可解な死に追いやり、最後はテレビ局の迷路で世紀末スペクタクルが展開する。おもしろい。おもしろ過ぎる。

中島らもはサービス精神過剰だから、リアルなストーリーにも丹念にギャグをふりかける。会話がほとんど漫才である。さまざまな場面でしゃれた饒舌が続く。「積もる話は山ほどあるが口はひとつだ。口はひとつだが、時間はたくさんあるよ。あんたにとっては、だが」「どういうことだ」「私にはほとんど時間がない」「テレビカメラで撮っているがかまわんかね」「私が盗っ人なら、それは困るが、幸いわたしはそうではない」─これが、呪術師長老と主人公のけっこう切羽詰まったタイミングの会話の一部だ。ギャグを削除すると、ストーリーがスリム化しテンポがよくなるが、それでは中島らもではない。ここは好き嫌いが出るところだろう。ハリウッドの饒舌映画はきらいだが、らものギャグの応酬は好きだな。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575825123/dgcrcom-22/
>
→漫画版をアマゾンで見る(レビュー2件)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087484807/dgcrcom-22/
>
→文庫版をアマゾンで見る(レビュー38件)

●「休肝アナログクリエイターズ」に噴いた。/EPUB3のレポ、いま読まないと先送りしちゃうよな......。/Dholの動画を怪しいと思わなかったのは、どこかが麻痺しているのだろうか......。和太鼓と同じに思えます。祭り囃子とか。/「ガダラの豚」は小説版だけ。とても面白くて一気に読んだ覚えがある。

WWDC情報はいっぱい出てるから書かなくてもいいよね。乗り遅れて詳細収集中。なので個人的話。待ってた甲斐があった。MacBook Pro。Airと比較して悩むはずが、Retinaとノーマルとの比較で悩んでいる。あまり持ち歩かないので13インチで十分。外付ディスプレイに繋ぐのでRetinaでなくても良い。データのやりとりでDVDドライブを使うことはほとんどないので、なくてもかまわない。たまに持ち歩くと、肩や手が数日痛むので軽い方がいい。仕事でデータを作っていると、虹がくるくる回って、実際に作っているのと同じぐらいの時間を待たされる気がするので、メモリ最大+SSDにしたい。忙しい時に限って、HDDがぱんぱんになる(終わらない仕事が重なると、データの移動ができない。整理する時間がとりにくい。気がつくとiOSアプリが圧迫している)ので容量は多い方がいい。Retinaの13インチがあれば即決なのに〜。Firewireポートがなくなるので変換ケーブルが必要になるのね。Retinaでメモリを16GBにするとして、256GBなら20万ちょい、512GBなら25万ぐらい。うーむ。/出荷予定日が2〜3週間って! ちょっと!(hammer.mule)

< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/12/news020.html
>
AppleがWWDC 2012で実際に発表したこと
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/12/news019.html
>
iOS6
< http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2012/06/11_00.html
>
タワーレコード株式会社の子会社化について
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/11/news078.html
>
「radiko.jp」月間ユーザーが1000万人突破 開始から2年で