装飾山イバラ道[105]チケット予約・今昔物語
── 武田瑛夢 ──

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いやぁ、とうとう発売が発表されましたね。待ってました! 新機能も多数搭載されて嬉しいかぎり。発表会の様子は情報サイトやYoutubeで確認したけれど、色は悩みますねー。でも私はやっぱり「白」かな。男性の多くは「黒」かもしれません。

・新しいやつの白
< http://www.takaratomy.co.jp/products/lineup/detail/furby477419.html
>

URLに出ちゃってたので察しの良い方にはばれましたね。iPhone 5発表のどさくさにまぎれて、白いファービーのページのご紹介でした(すみません)。

・商品情報|ファービー|タカラトミー
< http://www.takaratomy.co.jp/products/furby/
>

私は実際にAmazonでこの「マシュマロホワイト」を予約しましたが、10色もあるので色を決めるまで悩みまくって一回頭がショートするかと思いました(笑)。○カチューみたいな「ビタミンイエロー」か、汚れにくそうな「アップルレッド」か、異色の黒い「ビターブラック」が最終候補。

全身黒は今までのファービーにも確かないので珍しいし、おしゃれな感じがします。結局は頭がショートして真っ白になった感じで、ファーが一番モフモフしてそうな「マシュマロホワイト」に決定。

だんなさんに「色を決めなきゃ予約はできないから、今のところ最初の一匹は白にするね」と伝えると「二匹目があるのか!」と言っていました。たぶんしばらくすると、ちょこっと色違いだったりバージョンアップ版が出たりするかもしれませんね。




発売は10月20日とまだまだ先なので、その前にiPhone 5が売り出されます。Appleは発表から発売までが本当に短い。今日は先ほどiPhone 5の白も地元で予約をしてきました。

地元なので予約分を順にさばいていって、自分の分の引き渡しがいつになるかはわからないとのこと。そういう意味では大型店での予約の方が良かったかな。

と、ここまでで「ですます調」が私的に限界に達したので、以降は「である調」でいきますが、よろしいでしょうか。

●80年代〜90年代のチケット予約

最近はネットで映画館の座席も予約ができるので、時間前に行って並ぶ必要がないし、「予約」の管理が簡単になったことでいろいろな無駄が減った。しかし、その無駄のような作業も今は懐かしくも思える。

たとえば雑誌「ぴあ」を片手に「電話ボックス」の「公衆電話」で「テレホンカード」を使ってガッチャンガッチャンとコンサートなどのチケット予約のための電話攻撃をがんばっていた時代。

予約開始時刻が来たら、ひたすらその作業を繰り返すしかチケット確保の道はなかった。なかなか予約センターに電話がつながらないことを覚悟して戦いに臨む。公衆電話のボタンさばきの見事な熟練の友達を尊敬したりしていた。「どのタイミングでつながるかなんて運次第だから! あきらめちゃだめだよ」

思えば家の電話でやればいいようなことを、わざわざ外の電話ボックスでやっていたのは、その時代の家の電話には「自由」がなかったからだと思う。携帯電話なんて未来マンガの世界の話だったので、家にひとつしかない電話回線を「遊び」のために独占するなんて無理だった上に、たいてい予約開始時刻というのは家に親がいる時間帯だった。

自分が欲しい何らかの権利の確保のためには労力を捧げるのが絶対で、それはとても地道な手段が多かった。しかし不思議なもので、その必死さを見せられるのは本当に気のあった友達とか兄弟とかに限られる。

学校や職場では、チケットというのは「なんだかチケットあるけど行く?」と労なくして手に入ってる方がかっこいい雰囲気があったと思う。「優雅vs.がむしゃら」ということか。

●優雅さの中にある瞬発力

若かりし頃、私のアルバイト先でも「ぴあ」をいつも持ち歩いているようなイベント大好きな先輩女子がいた。何かと情報通で、優雅にチケットを手に入れる手段も知っているように見えた。私は派手なイベントなど別の世界というタイプ。

ある日、彼女が「ホイットニーのチケット余ってるけど、いる人!」と突然職場で大声を上げた。私はその勢いと自信に満ちた声に押されて「はいっ!」と手を上げてしまったのである。

当時ホイットニー・ヒューストンと言えば映画「ボディガード」がヒットして有名だったので、チケット代は高かったけれどなんだか貴重なチャンスのように思えた。そんなことで数人の中に混ぜてもらって、生まれて初めて海外のアーティストのコンサートに行った。

これは、今調べたら1993年の日本武道館の「Whitney Live In Japan」だったようだ。主題歌の「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を歌っていてものすごい声だったのを覚えていて、見ることができたことに感謝している。

きっと私にチケットを売ってくれた彼女は、人脈や情報網を持っていたということだと思う。あちこちに声をかければ余るのがチケットというものだけれど、余っても何とかするパワーがあるのだろう。

職場で立ち上がって大声で皆に聞くというのは、勇気のいることだ。しかし、コンサートチケットという性質上、チャンスを分けるにも時間切れでは意味がないので一瞬の勇気を使った。こういう瞬発力には憧れてしまうので、私は今も忘れられないのである。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

水分と同じくらい猫動画を欲する私も感動した猫動画を、きまぐれに紹介したいと思います。けっこう昔の動画で「子猫の列車」という題名ですが、その意味は見たらすぐわかります。可愛すぎて息が止まりそうです。

・Kitten Train
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