[3380] 圧倒的に破壊力のある本

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《昔の本は勢いがあって、のびのびしていて、美しい》

■気になるデザイン[87]
 圧倒的に破壊力のある本
 津田淳子

■装飾山イバラ道[110]
 自分が信じた油
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[89]
 楽しいiPhone動画アプリ「ROADMOVIES」
 岡田陽一

■展覧会案内
 177人のクリエイターによる福島仕立てのアロハシャツ展「EAST ALOHA」




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■気になるデザイン[87]
圧倒的に破壊力のある本

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20121127140400.html
>
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もう今週末は12月なんですね......。おそろしや。今年の総括というわけではないのですが、年末になるとバタバタバターッとなってしまうので(つくっている『デザインのひきだし』の締め切りが年末年始なので、毎年慌ただしいのです)、ちょっと早いけど、今年のことを振り返ってみようかと。

気になるブックデザインの本はいろいろありましたが、ブックデザイン関連で2012年で気になったことと言えば、ブックデザインに関する展覧会が多数開かれたなぁということ。それも非常に見応えあるものが多くて、とても刺激を受けました。

中でもあまりの凄さに、見ている途中で知恵熱というかぐったりしてしまい、休憩してから再度見たほどの展示が、武蔵野美術大学で開かれた「近現代のブックデザイン考I」だった。

これは明治以降につくられた、近現代の書物の礎とも言えるすばらしいブックデザインの本の展覧会で、それらの本が「造本の美」「装丁の美」「本文の美」の3カテゴリに分けて展示されていた。

いろいろな版式を用いて刷られた、今のオフセット印刷では出ないような色の印刷や、今でも新鮮に映るビジュアル。また造本も非常に分厚い本を中綴じしていたり、本文組も一見トリッキーにも見えるような実験的な組がなされていたりと、一冊を丹念に眺めて見てはため息をつき、ということの繰り返しで、さほど広くない会場だったが、見終わるのに(途中の休憩時間は抜いて)3時間くらいかかってしまった。

どれも工夫や技術や手技が駆使された美しい本ばかりで、もう欲しくなってしまうものばかり(苦笑)。実際、展覧会を見終わったあと、古書店で何冊か買える値段のものは買い漁りました。

実物を手にしてみると、重さや質感、ページを開いた感じなどでも、また違った印象を感じるものもあって、「他の本もどうにか手に入らないものか」と、財布を覗きつつため息をついているのでした。

こうした展覧会に出されている本は、この時代につくられた本の中でも選ばれしもので、全部が全部こうしたすばらしいブックデザインの本ではなかったということは重々承知だし、本の置かれている状況や流通の状態、本にかけられる手間ひまやお金など、今とは状況が違う部分も多いこともよく分かっている。

それでも「昔の本は勢いがあって、のびのびしていて、美しい」と感じてしまう。それは単に「流通の制限緩かったから」とか「バーコードがないから」とか、そういうことではないような気がする。

明治から昭和まで、本は最先端メディアのひとつだったのだと思う。インターネットがこんなに情報の先端を走るようになる前までは。そうした先端メディアをつくるという意識も、本づくりに影響を与えていただろうし、加えて、印刷や抄紙、製本の技術も大きく進歩してきた時代の中で、そういったものの可能性を使いこなし、より面白いものをつくろうという気概が大きかったのではないだろうか。

そうした空気が、自由でのびのびした感じや圧倒的な勢いを感じさせる本づくりを加速させ、時代を超えた今でも、見る者に新鮮さすら思わせる本をつくってこられた要因ではないかな、などと考えた。

もちろん、現在でもすばらしいブックデザインの本は多数出されている。でも、この展覧会で見たような、圧倒的に破壊力のある本というのは、非常に少ない気がする。自戒も込めて、今の閉塞感ある本ではなく、もっとのびのびした本づくりをしたいなと、この展覧会を見て強く感じたのだった。

他にも本当にブックデザイン関連の展示が多い一年だったが、残念ながらそのほとんどがもう既に終了してしまっている。しかし、たった今行われているすばらしい展示が、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の「横尾忠則 初のブックデザイン展」だ(ああ、本日まででした)。

言わずと知れた奇才・横尾忠則氏が手がけた本を、これでもか! という冊数を展示した展覧会だ。会場に一歩入ったその瞬間から、濃密な空気に包まれる。展示されている本の力強さ、そして指定紙やラフ、色校正などの貴重な資料も見ることができ、こちらも大変見応えのある展覧会だ。今日、時間があれば、ぜひ駆け込みで見ていただきたい。

近現代のブックデザイン考 I 書物にとっての美 A Thought on Modern and
Contemporary Book Design I - Aesthetics for Books
< http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/1488
>

横尾忠則 初のブックデザイン展
< http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000588
>

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko

ピンクメタリックのぷちぷちを使った表紙が目印!『デザインのひきだし17』全国書店/ネット書店にて大好評発売中です。
< http://dhikidashi.exblog.jp/18528113/
>
デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/
>


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■装飾山イバラ道[110]
自分が信じた油

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20121127140300.html
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だいぶ前の冬に私はハチミツにハマっていて、ニュージーランドからマヌカハニーやマヌカオイル、マヌカリップクリーム等々を個人輸入していた。今はだいぶ収まり、たまに調子が悪いとマヌカハニーをなめるくらいだ。そういえば、マヌカハニーの飴も冷蔵庫に常備している。

ハチミツはハチミツ以上のものではないのに、その素材そのものをずいぶんとありがたがる癖が私にはあるのかもしれない。それは私に限らないのかも。速水もこみちがオリーブオイルを多用するように、何かをこよなく愛するが故にしているサマは、人から見るとタダの「使い過ぎ」に見えてしまうものである。

(ここからもこみちのオリーブオイル使いを知らない人に)

  もこみちは彼の料理番組「MOCO'Sキッチン」で、肉や魚の料理を手早く作
  って最後はなぜか自分で食べる。その料理は自分で考えたレシピで男っぽ
  いものが多いけれど、キャベツの切り方や塩の振り方さえもカッコ良く豪
  快だ。ちょっと大げさなのも狙っているのかもしれない。

  そしてその料理は何がメインに使われていても、必ずと言っていいほどオ
  リーブオイルが登場する。ずいぶんとオイリーな料理だなぁと思って見て
  いると、皿に綺麗に盛られた後にも上からオリーブオイルをかけて仕上げ
  られるのだ。

  これは「追い鰹」ならぬ「追いオリーブオイル」というもこみちのための
  造語までできて有名になった。

最近の番組ではオリーブの里でのロケで、ますますそのオリーブ熱を燃やしていたのを見た。素材って知れば知る程奥が深いし、どんどん高級品に出会ってしまってその素晴らしさをさらに知ってしまうのだろう。

●絹製品のいろいろ

最近の私の素材への探究心のターゲットは「絹」だ。絹ってカイコが作る繭のあのシルクのこと。絹だから繊維なわけで、それは衣料品の範囲に収まる程度かと思うとそんなことはない。私の絹ブームは顔を洗う洗顔料からだった。

界面活性剤を含まないというその商品は、80%以上が絹から出来ているというまったく泡立たないクリーム状のものだ。使ってみると思いのほか調子がいいし、絹って何なの? という疑問が湧いた。

そして調べれば調べるほど、絹の良さが解り、身の回りの絹製品が増えてしまった。今では頭を洗うシャンプーまでが絹製品だ。

冷え性なので靴下も絹入りのもの。パジャマも絹が良いとはよく聞くので欲しいけれど、そうすると足の先から頭まで絹びたしになってしまう。最近では絹のサプリメントまであるという。ただこのブームもそのうち収まって、最後には一品か二品ぐらいの愛用品が残るのだと思う。ハチミツの時のように。

私自身が試している段階なので、まったく人にすすめるつもりもないし結論はたぶん普通に良いというだけだとわかっている。化粧品って、気に入っている間はすごく効いている気がするものなのだ。

最近は女性を中心にゲテモノ美容が流行っているという。ナマコ石鹸やかたつむりクリーム、蛇の毒化粧品などだ。ハチミツに詳しい私が知っているのは蜂毒エキス入りの美容液類。本当にありとあらゆる製品ができている。

でも、考えてみれば時代劇で見る「ガマの油」だってなんだかゲテモノだし、一種のショックを与えて興味を惹き付ける技は昔からあるのかもしれない。

●一族伝来の万能油

昔から良いと言われているものは確かに良いけれど、劇的に良いのかと言えばその実態はわからない。「一番効く何か」があればそれを知りたいものだ。すごく効く成分はたぶん「軟膏」や「クリーム」などの保湿系製品になっていると思う。それは昔から一族の中で一番影響力のある人物が愛用しているものを、他の皆も愛用しながら伝わってきた。

「うちはアロエ軟膏!」とか「いやー絶対に馬油でしょ」のようになぜか冬のお肌を守る役目のものになっている。「タイガーバームだね」「オロナインだけありゃいいよ」とか「ニベアでも塗っとけ」等のように製品名信仰というのもあるかもしれない。

とにかく、一番影響力のあるお母さんとかおばあさんがそればっかりを買うために、皆がそれを使うしかなくて一族の伝統というのは作られる。そして、それらを塗っておけば、皆大抵何とかなってきたのだ。ここ大事なポイントだ。

たぶん何を塗っても、ほとんどがベースとなる油の効用ではないだろうか。だからどれでもそこそこ効くのだ。もちろんそれが自然由来であるかどうか等をいろいろ気にするわけだけれど。

「そういう時こそオリーブオイル!」と脳内のもこみちが言いそうなのでこのへんでまとめよう。冬のお肌には何かしら「自分が信じた油」が効くのである。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

気まぐれ猫動画の6つめは、猫とカメです。カメがなぜ猫に向かっていくのかは今までの猫との生活の中に理由があるのでしょう。カメってけっこう速いのがわかります。

・Small turtle attacks a fluffy cat
<
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■おかだの光画部トーク[89]
楽しいiPhone動画アプリ「ROADMOVIES」

岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20121127140200.html
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あっという間に11月ももう終わり。今年も残すところ12月を残すのみとなりました。残りの週や日にちを数えると、なんだか焦ってきますよね。

今回は、忘年会やクリスマスなどの年末年始のイベントを楽しく残す、面白い動画アプリのご紹介です。

車のメーカーであるホンダが提供する「ROADMOVIES」というアプリ。車をただの移動手段というだけでなく、車に乗って出かけることをもっと楽しんでもらいたいという、とってもホンダらしいアプリです。

「ROADMOVIES」(無料)
Honda Motor Co.,Ltd.
iPhone4、iPhone4S、iPhone5
iOS5.1〜6.0.1に対応(2012年11月27日現在)
< https://itunes.apple.com/jp/app/roadmovies/id575022047?mt=8
>
< http://www.honda.co.jp/internavi-dots/roadmovies/
>

先日リリースされて、無料だったのですぐにダウンロードして試してみました。簡単でとっても楽しい動画が撮れて、その場ですぐにFacebookやYouTubeで共有できるので、これからのシーズン何かと盛り上がると思います。

では、中を見てみましょう。
アプリを起動します。
< http://flic.kr/p/dwBr9u
>

まず「運転中は危険なので...」という警告が出ます。
< http://flic.kr/p/dwBrd7
>

危険なので運転中に操作するのはやめましょうね。車載用で車にiPhoneを取り付けるマウントなども販売されているので、それらを使うと走行中も自動で撮影できます。

基本的には短いムービークリップをどんどん撮って、アプリが自動的に繋げて音楽を付ける編集をしてくれる。というアプリです。

似たような動画アプリと違うところは、出来上がりの動画の秒数が24秒と決まっているところ。最初に1秒のクリップを24カット、2秒を12カット、3秒を8カットの中から選びます。
< http://flic.kr/p/dww1RZ
>

ここが意外とツボで、長い距離を移動する間の出来事を撮る時は、カット数が多い方がよさそうですし、あまり変化がないようなシーンでは、3秒×8カットの方がいいかもしれません。何度か撮っているうちに勘がつかめてきますので、いろいろ試してみましょう。

秒×カット数を選んだら、次の画面になります。ムービーのアイコンでカメラが起動します。
< http://flic.kr/p/dww1Wx
>

が、その前に右下の歯車アイコンを選んで外部サービスの設定をしておきましょう。
< http://flic.kr/p/dwBwzL
>

FacebookとYouTubeのアカウントを登録しておけるので、こちらの画面から設定しておくと、編集が終わったらアップロードが可能になります。

カメラを起動した画面です。
< http://flic.kr/p/dwBwKd
>

画面にあるアイコンは見たらだいたい機能はわかると思います。中央下の◎アイコンが分りにくいですね。これはインターバル撮影の設定です。車に設置して運転中に自動で撮影するような場合に使います。
< http://flic.kr/p/dww2bn
>

アイコンをタップすると設定パネルが出てきます。距離か時間を選択できます。「Distance」を選ぶと、何キロごとに撮影するのかを設定できます。
< http://flic.kr/p/dwBK5w
>

「Time」を選ぶと何分ごとに撮影するのかを設定できます。
< http://flic.kr/p/dwwezi
>

自動ではなく自分のタイミングで撮りたい場合はoffにしておきます。

右側にあるシャッターボタンをタップすると撮影開始。ボタンの周囲が設定した秒数赤くなり必要なカット数を撮影します。

長距離を移動する場合、ずっとこのカメラを起動したままにしておく必要はなく、他のアプリを使ったり、スリープさせておいて必要な時だけ再度撮影できるので、無駄に電池を消耗するのを避けられます。

注意が必要なのは、途中、失敗したカットがあってもそこだけ削除して再撮できないこと。それも含めてハプニング的な動画を楽しむくらいの感覚で使いましょう。

必要カット数撮り終えるとカメラ画面から次の画面に切り替わります。
< http://flic.kr/p/dwwpzB
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中央下のチェックアイコンをタップして次のエフェクトを選択する画面に移ります。
< http://flic.kr/p/dwwpHM
>

ノーマルか8種類のエフェクトの中から好きなものを選びチェック欄をタップします。

次に、用意されている6種類の中から音楽を選び、
< http://flic.kr/p/dwwpMi
>

チェックをタップすると編集がはじまります。iPhone5で数10秒かかります。
< http://flic.kr/p/dwBVAW
>

書き出しが終わると、次の画面でタイトルを付けたり、説明を書いたりする画面になります。ここでカメラロールに保存したり、YouTubeやFacebookに直接アップロードすることができます。
< http://flic.kr/p/dwwpS2
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今まで撮ったものは、このアプリ内のアルバムに保存されているので、後からアップロードすることもできます。
< http://flic.kr/p/dwBVFA
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それでは、わたしが試しに撮ってみた動画をどうぞ。
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どうですか? なかなか楽しいムービーですよね。無料ですし、12月のイベントシーズンに是非使ってみてください。

【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < twitter:http://twitter.com/okada41
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これから怒涛の12月&年末年始に突入しますよ。みなさんくれぐれも体調を崩さないようにお気をつけください。


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■展覧会案内
177人のクリエイターによる福島仕立てのアロハシャツ展「EAST ALOHA」
< http://rcc.recruit.co.jp/co/exhibition/co_nen_201211/co_nen_201211.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20121127140100.html
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会期:2012年11月27日(火)〜12月21日(金)11:00〜19:00 日休 入場無料
会場:1)クリエイションギャラリーG8
   東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F TEL.03-6835-2260
   2)ガーディアン・ガーデン
   東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F TEL.03-5568-
   8818

多くの方々にアートやデザインの楽しさを感じてもらおうと、1990年からはじまった毎年恒例のチャリティー企画展。2つのギャラリーと交流のあるクリエイターの方々にボランティアで制作していただいた作品を展示・販売し、収益金をチャリティーとして寄付してきました。2009年からは、「CREATION Project」と題し、デザインの力による豊かな生活の提案を目指しています。

今回のプロジェクトでは、177人のクリエイターがデザインしたアロハシャツを、福島の縫製工場で仕立てます。

アロハシャツはもともと、ハワイに渡った日本の移民が、着物を半袖の開襟シャツに仕立てたのが起源ではないかといわれています。ハワイ語の「アロハ」は、「こんにちは、さようなら」という挨拶の言葉ですが、「愛、慈しみ、感謝、平静、共感」という意味もあります。

また、被災した東北は、数多くの縫製工場が存在し、国内有数の縫製地域としてアパレル産業を支えてきましたが、東日本大震災の影響で大きな被害を受けました。そこで今回のプロジェクトは、福島の工場のみなさんに、縫製の仕事をお願いしたいと企画しました。

アロハシャツは、会期中、1点8,500円(税込)で予約注文販売いたします。職人さんたちが、ひとつひとつ丁寧に仕立てたアロハシャツを着て、楽しんでいただくことが、被災地の産業の応援につながります。

そして、販売収益金は、被災地の子どもたちを支援するために寄付させていただきます。この機会に、多くの方がチャリティーにご参加くださることを願っています。(サイトより)


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編集後記(11/27)

●26日朝のNHKニュース「けさのクローズアップ」で、西日本各地の神社のご神木がとんでもないことになっていると知った。「いま四国を中心に各地で神社の"ご神木"が人為的に枯らされる被害が相次いでいます。木に除草剤などを注入する手口で、葉や表面は枯れるものの、材木としての利用価値は失われないといいます。背景には、材木業界の銘木不足があると関係者が指摘するご神木被害、その実態と背景に迫ります──」。

こんな恐るべき事件が起きているとは、まったく知らなかった。「ご神木 枯れる」で検索したら、ぞろぞろと出て来るではないか。かなり前からこの怪事件は各地で起きていた。NHKは遅過ぎる。高知新聞6月10日の記事では「県内各地で、クスノキやヒノキ、スギの大木が人為的に枯らされる被害が相次いでいる。(略)ドリルで根元に十数カ所の穴を開け、薬剤を注入するという悪質さ。樹木医の懸命の治療でも回復しなかったようだ」とあった。

犯人はだれか? 一番疑わしいのは定石通り「これによって利益を得る者」だ。大木が枯れた直後に「当社が伐採して処分してあげます」と訪ねて来る業者もいるらしい。材木業関係者の仕業というのが分かりやすいが、分かりやす過ぎるのが逆に説得力に欠ける。愉快犯だろうか。テロリストだろうか。

ご神木は神の宿る木やご神体そのものであったり、神の依り代とされるものだ。神に穴をあけ毒薬を注入するというおぞましい行為を、まともな日本人ができるものだろうか。まともではない愚かな日本人も増えて来たが、畏敬の念を抱くべき対象にたいして、触れて許されることと許されないことの区別ぐらいはつくだろう。犯人が日本人だとしたら、その者は祟りを受ける資格を充分取得している。犯人が外国人だとしても、神は分け隔てなく容赦なく祟るであろう。最近耳にした最凶最悪の犯罪である。(柴田)

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樹齢300年のご神木が枯らされる.mp4
< http://matome.naver.jp/odai/2135388257609428401
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ご神木が枯らされる被害が続出 NAVERまとめ


●続き。レポートメニューでは、日ごと、週ごと、月ごとの円グラフ、同じくそれらの線グラフを表示してくれる。アクティビティ(活動)という項目があって、ここで設定する条件によって、グラフの表示内容が決められる。無料版では3つまで。

アクティビティでは、表示項目名と色を決め、条件を設定する。タグまたはその一部を記入し、このキーワードが含むものか、含まないものかを選ぶ。ひとつのアクティビティに、このキーワードによる条件を複数設定できる。あとはそのアクティビティを選んでボタンを押せばグラフ化。アクティビティは保存されているので、一度設定すれば毎回呼び出せる。

生活全体を見渡すものにするとか、仕事のクライアント別で表示するとか、仕事の内容ごとに表示するなど、タグの付け方と条件の設定で、自分のニーズに合うグラフが見られる。続く。(hammer.mule)

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>  QuickLog公式
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まずは無料のLite版から