[3390] 付録作戦ますますエスカレート!

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《私は斜め切りが好き》

■気になるデザイン[88]
 付録作戦ますますエスカレート!
 津田淳子

■装飾山イバラ道[111]
 師走にレトロなナポリタン
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[90]
 2012年 年末の気になるデジカメ関連ガジェット
 岡田陽一




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■気になるデザイン[88]
付録作戦ますますエスカレート!

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20121211140300.html
>
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この5年くらいだろうか。女性誌やムックなどについてくる付録が凄いことになってますね。いわゆる「ブランドムック」という呼称で、トートバッグなどがついているものが多く出版されている。

私はそうしたバッグに興味がないので、「そんなにたくさんの種類を出して、それが凄いものだと何十万部も売れてるって、いったい世の女性はどれだけバッグが欲しいのだ!?」と首を傾げて見ている毎日です。

でも、千円台でブランドに使用料支払って、バッグつくって、雑誌部分も一応あって、それをパッケージングして......というところには興味津々で、どんどんエスカレートしていくさまを、興味深く眺めている。

そうした中で、ブランドバッグ以外の付録がつく雑誌やムック、書籍もかなり増えている。シリコンスチーマー(レンジでチンして手軽に蒸し料理ができる容器)とか、パウンドケーキ型とか、シリコン製のマフィン型とか、もうどっちが主体かわからないほど充実した付録ばかりだ。

シリコンスチームなべつき 使いこなしレシピBOOK
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072751685/dgcrcom-22/
>

Paris発、パウンド型で50のケーク
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418090142/dgcrcom-22/
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Paris発、Bob's Muffins
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418110003/dgcrcom-22/
>

2012年も、その付録エスカレートっぷりは収まるどころか凄くなる一方で、書店店頭は「雑貨屋か!」と突っ込みたくなるような様相だった。と書くと、私は付録反対派なのかと思われる人もいるかもしれないが、書店が盛り上がるのはうれいしことだし、次にどんな手が!? ということも楽しみなので、私は割と付録肯定派です。

デジクリのコラム、今年は今回が最後なので、2012年に発売された雑誌や本で、付録について驚いたものをいくつかご紹介したいと思います。

まずは物量で驚いたのは、『魚焼きグリルでかんたん本格レシピ』(2,100円)。こちらには、柄の短いフライパンのような「グリルプレート」がついている。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418120025/dgcrcom-22/
>

これは魚焼きグリルで、付属のグリフプレートを使うと、魚を焼く以外にいろいろな料理ができるというもの。これで「石焼風ピザも焼ける!」らしい。いやあ、以前にパンケーキを焼くフライパンがついている本や石焼ビビンバをつくる石鍋がついている本もあったが、それと肩を並べるすごさだ。

次はちょっと付録としては見たことがなかったものがついている『毎日らくらく離乳食レシピ 赤ちゃんがパクパク食べてくれる〈ののじ〉新初めてのカトラリー付き』(2,625円)。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/430961521X/dgcrcom-22/
>

グッドデザイン賞を受賞したという、赤ちゃん用のスプーンやフォークが3本ついた本。赤ちゃん用の付録というのもそうだし、グッドデザイン賞を受賞したようなものがついてるというのも、あまり見たことがない感じだ。

びっくりした付録といえば、もうこれが一番じゃなかろうか。結婚情報誌『ゼクシィ』の9月号に付録された「乙女すぎる ドライバーセット」、そして同じく『ゼクシィ』の10月号に付録された「そのまま使える婚姻届け」と「【妄想用】にんまり婚姻届」だ。

『ゼクシィ』9月号
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008DHYEV8/dgcrcom-22/
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『ゼクシィ』10月号
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008PUN15S/dgcrcom-22/
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『ゼクシィ』は今年の3月号付録「素敵すぎる印鑑ケース」以降、「な、なんだそりゃ!?」という付録を毎号つけていて驚かされているのだが、上記ふたつがその中でもすごい。乙女すぎるドライバーセットって、もうその字面だけみてもわけがわからないですよね(笑)。結婚して引っ越ししたら、いろいろ組み立てたりするのに必要ってことのようだけど、いやいやいや、そんな連想ゲームっぽい付録なんですか(笑)。

あと、これは予算的には他の付録に比べてかなりリーズナブルだが、その発想に驚いたのが10月号の婚姻届。「婚姻届けって、役所でもらう以外に、私製のものでもいいんだ!」っていうのも驚きだった。

そして「役所に行けばただでもらえるものをどうして付録するんだろう?」とも思ったのですが、「その役所に行く時間がなかなかとれないんだよ」という声を聞いて、なるほどねぇと思ったものでした。

【妄想用】の方は、「相手の呼び名」とか「毎日のキスの有無と回数」などなど、ちょっと恥ずかしくなるような記入項目があって、まあ何を妄想するのやらという付録だが、ネットでもかなり話題になっていた。

最後の一冊は、『太白&太香ごま油でもっとおいしく』(1,155円)。
< https://www.takahashishoten.co.jp/shopping/978-4-471-40048-4.html
>

これ、ネットで検索すると、単なるレシピ集の書籍なのだが、先日、成城の三省堂書店で買ったものには、この本のテーマとなっている「マルホンのごま油」が3種類付録されていた。

「うわっ! とうとう食べ物がついたか。でも、食品衛生法とか賞味期限とかいろいろ大丈夫なのかな?」と思っていたのですが、このごま油、「サンプル差し上げます」とパッケージに書いてある。

うーむ、たぶんそうした法律とか賞味期限とか流通上のなにかとかをクリアするために、付録がついてるんじゃなくて、サンプルをさしあげます、という体裁で、付録してるんだなぁ、なんて考えた次第。版元のサイトにも付録については全然言及されてないものね。

とまあ、今年も本当にいろいろな付録がついたものだ。出版物は、流通網が非常にしっかりしていることもあって、こうして本に付録してものを売るというのは、けっこういいルートなんだろうなとも思う。

本好き、造本フェチとしては、来年もどんな付録がついた本や雑誌がでるのか、また楽しみである。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko

ピンクメタリックのぷちぷちを使った表紙が目印!『デザインのひきだし17』
全国書店/ネット書店にて大好評発売中です。
< http://dhikidashi.exblog.jp/18528113/
>
デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/
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■装飾山イバラ道[111]
師走にレトロなナポリタン

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20121211140200.html
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早いもので今年も私の年内最後のコラムを書く時期になった。スーパーで正月のお飾りが売っているのを見かけて、この前買ってからそう時間が経っていないはずなのにと驚いた。

ここ最近、ナポリタンやオムライスなど、昭和レトロなものが突然食べたくなる。茹で置きの太麺を炒めてケャップ味にして、必要最小限の具材を入れただけのあのナポリタンの美味しさ。ピーマンとタマネギが炒められた香りが、コーヒーの香りと一緒になると、それは私にとってまさに「昭和の喫茶店の香り」である。

テレビでナポリタンの有名な店のシェフが、スパゲティの麺を前日に茹でて一晩寝かせているのを見た。冷蔵庫の大きな容器を引っ張ると、そこに大量のスパゲティの麺があった。

調理の合理化のために茹でておくのではなく、食感のためにわざと時間をかけて寝かせているという。一度茹でた時にアルファー化した麺は、冷やすと一旦固く締まり、炒められて熱を加えられた時に再アルファー化して独特のもちもち感になるのだそう。

アルデンテのペペロンチーノ派のうちのだんなさんにも、最近やっともちもちナポリタンを受け入れはじめた。なるべく失敗なく作って、我が家のナポリタン率を上げていかなければならない。

●ナポリタン調理のゆるいけれど枠を超えない流れ

自分の家で作る場合は、わざわざスパゲティを寝かせることまではしないけれど、太麺をアルデンテにならないように注意深く「長めに」茹でるのが肝心だ。最近は2mm前後の太いスパゲティが人気なようで、ナポリタン用とPOPがついて売っていることもある。

肉系の具はハムか、ポールウインナー(伊藤ハム)が最適だと思う。関西で有名なあの細いギョニソ(魚肉ソーセージ)に似た形の蓄肉ソーセージ。今は関東の大きめのスーパーでもけっこう売っていて、その便利さに常備するようになってしまった。私は斜め切りが好き。あれはナポリタンの世界を全く壊さずにうまくする不思議な逸品だ。安いからと言って大量に入れないのがコツだ。

野菜の量も決して多すぎず少なすぎず、見覚えのあるナポリタン的な量を超えないようにする。タマネギは一個使おうとすると多い場合は、切り残すぐらいがいい。ピーマン一個とタマネギは一個をキリ良く使ってしまうと、比率的に圧倒的にタマネギが多いので残すべきだと思う。残ったタマネギを使い忘れて反省したとしても、皿の上のナポリタンのバランスを優先すべきだ。

マッシュルームなどのキノコ類は、喫茶店では必ず入っているのでやはり入れた方がいい。この前ナポリタンを作った時にマッシュルームがなかったので、秋田のアンテナショップで買ったあわび茸というキノコを入れた。クセがなくて食感が柔らかくていいので、これは邪魔にならなくて美味しかった。

代わりのキノコ候補では、シメジはギリギリでOKだけれど椎茸は匂いがキツすぎてダメで、えのきはトロミが出るのでダメだと思う。エリンギはちょっと弾力が強過ぎる。ベストはやっぱり生のマッシュルーム。缶詰の方が好きな人もいるかもしれない。

味付けはケチャップでほとんど決まるので、お好きな酸味のものを入れる。量はナポリタンのあの赤い色になるまで。決め手の調味料に色がついていることの有り難さも、ナポリタンの素晴らしさだと思う。だいたいこの色だと思うぐらい入れれば、たいがい美味しい。

旨味はほとんどが具材から既に出ているので、コンソメ類をちょっと入れて胡椒と塩で仕上げれば問題ない。隠し味にほんのちょっぴりのカレー粉を入れると香ばしい感じになるけれど、カレーが隠れないと失敗なので無理に入れなくてもいい。バターも好きなら最後に入れる。

麺、肉類、野菜、キノコ、調味料、油のバランスがうまく取れるとコレだーっ!と思うナポリタンになる。うるさいことを言ったけれど、少々のバランスの悪さが起こったとしても具材同士のジャイロ機構のおかげか、けっこう勝手に立ち上がってくれるものだ。入るべきものが入っていれば、自然に美味しくなるのがナポリタンなのかもしれない。

●美味しい店特有の出来事

たまには外で見本の味を食べながら、自分のナポリタン観を補正していく。全然味のことではない発見がひとつある。今まで見てきた中ではナポリタンの美味しい喫茶店が夫婦で経営をしている場合、いつもケンカしていることが多い気がするのだ。深刻な言い合いなわけじゃないけれど、あらここでもケンカねと思う。

スパゲティ系のお店はタイミングが第一だから、それを乱されることが気に障るせいなのかは謎だ。譲れないバランス感覚が味を守ってきたけれど、相手に対してもそうなってしまうのかな。

昭和の味を守る世代の夫婦にはケンカはつきものということかも? 美味しい見本として長くその味と店を続けて欲しいので、言い合いが始まるといつもハラハラしてしまう。私の身勝手ながらも、夫婦仲良くナポリタンを守って欲しいものである。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
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気まぐれ猫動画の7つめは、猫と子豚です。猫動画というより豚動画かな。小さい生き物特有の動きと声の高さが可愛い。

・Manuka Piglet - Sunday 17th Janaury 2010 - 15 days old
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■おかだの光画部トーク[90]
2012年 年末の気になるデジカメ関連ガジェット

岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20121211140100.html
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早いもので今回の光画部トークが2012年のラストになります。年明けのデジクリ開始までしばらくお正月休みになるようなので、光画部トーク的に今年を振り返りながら、年末年始の物欲シーズンに気になるデジカメ関連ガジェットのご紹介で締めてみます。

2012年も多くのメーカーから、さまざまな機種のデジカメがたくさん発売されました。その中でわたしが購入したのは、SONY NEX-5N。年のはじめにカールツアイスのレンズと共にゲットしました。

今流行りのミラーレス一眼ですが、他社の製品と比べてセンサーサイズが大きく、一般に普及しているデジタル一眼レフに使われているセンサーサイズと同じ大きさのAPS-Cサイズ。なので、他社のミラーレスよりもボディは大きいのですが、それでも一眼レフのサイズよりは格段に小さいので、クオリティと高性能と携帯性をすべてが揃ったカメラで気に入っています。

これにプラスして、秋にはiPhone5に機種変更。仕事以外の殆どの日常の写真は、このふたつで楽しんでいます。

iPhoneやAndroidのカメラが高性能になって、アプリでさまざまなエフェクトや画像調整などが付け加えられ、自分好みにカスタマイズできて、尚かつ、常時インターネットに繋がるカメラを持ち歩ける今、多くの人にとってはそれで充分。足りない部分を補うカメラとして、コンデジやミラーレス一眼、デジタル一眼レフの購入を検討する人が増えているようです。

各メーカーが出している製品は、スマホのような通信機器ではないですから、常時ネットには繋がっていません。今や、多くの人たちの日々の写真を楽しみ方は、撮った写真をSNSなどでその場で共有することなので、カメラだけでは何かと不便。カメラとしてもいちばん出番が多くなるのがスマホというのも頷けます。

そこでニコンはAndroid入りのコンデジを出しています。
ニコン COOLPIX S800c ¥38,100(ヨドバシ・ドット・コム)
< http://bit.ly/Vya39I
>
< http://www.nikon-image.com/products/camera/compact/coolpix/style/s800c/
>

無線LANに繋げば、このコンデジ単体でSNSで写真を共有できるということですが、「だったらiPhoneでよくない?」ってツッコミもあるかもしれませんね。

iPhone・Androidとデジカメが繋がってしまえば、悩みは一気に解決します。通常はお気軽にスマホのカメラで撮影し即共有すればいいですし、ここ一番の時だけデジカメで撮影してその画像をスマホに渡し、加工するなり共有するなり好きにすれば良いということです。

例えばスマホだと、センサーサイズが小さいのでどうしても暗いところは苦手です。やはりセンサーサイズが大きく、ISO感度の設定を高感度にできるカメラで撮りたいですよね。また、遠いところを大きく撮りたい場合は、デジタルズームで大きくするよりも、望遠レンズを使って光学的に大きく撮る方がクオリティもいいものになります。

そんなガジェットとして、気になるのはこちら。
PQI「Air Card」¥6,780(Amazon)
< http://amzn.to/VybJ3h
>
< http://bit.ly/VybSDE
>

数年前から先行して販売されているEye-Fiカードの方式と少し違っていて、更に便利になっています。このAirCardはSDカードのアダブタ部分がWi-Fiのアクセスポイントになっていて、無料のアプリからこのカードにアクセスすると写真をスマホ側に送ることができますし、PCでもブラウザでカード内の写真を見たりダウンロード可能なので、複数のデバイスで使えるのも便利です。

もうひとつ、無線LANでスマホと繋ぐガジェットとして欲しいのがこれ。
TAXAN「MeoBankSD」¥5,436(Amazon)
< http://amzn.to/VuRzHD
>
< http://www.meopad.com/products/MeoBankSD.html
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こちらは、SDカードやUSBメモリーを挿せるカードリーダーに、無線LANとルーターがひとつになったもの。カメラからSDカードを取り出しこのワイヤレスカードリーダーに挿入し、無料の専用アプリからアクセスすると写真をiPhoneに移すことができます。

出張先のビジネスホテルなどでは、インターネット接続が無料の部屋が多くなりましたが、たいていはWi-Fiではなく、LANケーブルを使う有線です。MacBook AirやiPad、その他携帯ゲーム機器などWi-Fiが前提のガジェットは、有線接続だと繋がらないので困るわけです。

でも、これがあればLANケーブルを繋ぎルーターになるので、各デバイスのアクセスポイントとして使える何かと便利な逸品。小さいものなので、外出時に鞄にひとつ入れておくと何かと重宝するはずです。

とここまで、iPhone・Androidとカメラを繋ぐ小物を紹介しましたが、元に戻ってSONY NEX-5Nの話。これが、一年も経たずして、5Nから5Rへと進化して、カメラ自体がスマホと繋がるようになりました。ボディだけ買い換えたい!

SONY「NEX-5R」¥72,810(Amazon)
< http://amzn.to/VuX7Sq
>
< http://www.sony.jp/ichigan/introduction/NEX-5R/
>

細かいところもいろいろと進化しているみたいなので、単なるマイナーチェンジではない、かなりの進化版です。

ということで、2012年は金環日蝕や金星の太陽面通過など珍しい現象も見ることができましたし、iPhone5やiPad mini、Adobe Creative Cloud、Windows8、Kindleなどいろんな興味深いガジェットもいっぱいリリースされました。

来年もこの流れはそのまま続いて、ますます面白い製品が世間を賑わすのではないかと思います。動きが速すぎて追いつくのが大変ですが、2013年もカメラやネット関連注目していきたいと思います。

2012年も光画部トークを読んでいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。寒い日々が続きますが体調崩さないように、楽しい年末年始を過ごしてくださいね。

【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < twitter:http://twitter.com/okada41
>

個人的ないちばん大きな出来事は、やっぱり「ふわっと」が出来たこと。その次は「CSS Nite in KOBE」を初開催できたことです。来年も変わらずよろしくお願いいたします。


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編集後記(12/11)

●インドのSFアクション映画「ロボット」のDVDを見た。レンタルショップで「新作だけど7泊8日」というラベルが貼ってあったが、どういうポジションなんだろう。後から調べたら2010年の映画で、日本公開は2012年。だいぶ前にネットでVFX映像の断片を見て、早く本編をみたいと切望した映画だ。

インド映画といえば、1995年公開の「ムトゥ 踊るマハラジャ」はお気に入りで、わたしの書棚に最後まで残されたVHSテープ10数本のうちの一本である。いまでもたまに再生して楽しんでいる。主演のスーパースター、ラジニカーントは当時46歳のおっさんだ。おっさんとしか表現できない風貌だが、踊りはたしかにキレがある。ただし、長くてくどくてダレる。でもわかりやすいので、モニター脇のテレビ画面を仕事しながらチラチラ見る。

となると、ラジニカーントが「ロボット」でバシー博士とロボット「チッティ」の二役を演じたのは61歳ということか。「ムトゥ」のときより若く見えるから奇っ怪だ。「ワケわからんが面白い」というキャッチフレーズだが、ワケわかるシンプルなストーリーだ。「感情」を与えられたチッティが、バシー博士の恋人サナに恋するが拒絶される。失意のチッティは悪徳博士に「100人を殺す力」チップをセットされターミネーターに変身、むちゃくちゃ大暴走する。そこからの集団変身VFXシーンは、たしかにワケわからんが面白い! 三度見た。......我ながらバカです。

だがDVD版はカット版で、BD版がマチュピチュやブラジル白砂漠で踊りまくるシーンなどもある完全版(約180分)らしい。見たい〜。しかしBDのプレーヤー持ってないのだ。ヒロインが美人だなあと思ったら、94年ミス・ワールドだという。レンタルショップではパッケージをしっかり見なかったが、Amazonで見るとまるでこのヒロインがロボットで主役みたいだ。パッケージ詐欺ともいえる。本当の主役をひた隠し(バレバレだけど)、女性党首を前面に出している某政党のイメージ戦略に似てる、と思う衆院選であります。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008ICZZD4/dgcrcom-22/
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→アマゾンで見る(レビュー10件)


●続き。この『The Email Game』のいいところは、次のメールを読むためにクリックしたり、ショートカットキーを押さなくていいところ。タイマーのせいで、だらだらしなくて済むところ。

佐々木正悟さんの『仕事がはかどるスマホのルール70』を読んだ。これはスマホと書かれてあるようにAndroidでどう仕事をするかの本。紹介されているアプリはiPhoneと共通しているものが多く、知っていることが多かった。Androidアプリとの違いを知るのには役立った。

この本を読んでから実践しているのは、返信の必要なメールは、中身は書かずにすぐに下書き保存して、元のメールはアーカイブすることと、実行の必要なものにはスターをつけること(必要に応じてomnifocus用アドレスに転送)。いったん受信トレイを空にしてしまう方法だ。『The Email Game』では下書き保存はできないから、この二種類のメール以外は処理し、スキップして残ったこれらを通常のメーラー(Webブラウザを使ってる)で処理してみることにしたよ。(hammer.mule)

< http://emailgame.baydin.com/
>
The Email Game。ムービーを見るとわかりやすい
< http://support.google.com/mail/bin/answer.py?hl=jal&はanswer=6594
>
デスクトップWebブラウザ版Gmailで使えるキーボードショートカット。設定でオンにしてから
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844332740/dgcrcom-22/
>
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