[3396] 藤子・F・不二雄ミュージアムに行って来た!

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《トラブルは連鎖する》

■ネタを訪ねて三万歩[95]
 超ミニサイズ本を出版
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[329]
 modo601でキャラクターアニメーション
 吉井 宏

■ドラえもん占星術[13]番外編・その2
 藤子・F・不二雄ミュージアムに行って来た!
 効率の良い回り方や裏技などをご紹介
 Ririco




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■ネタを訪ねて三万歩[95]
超ミニサイズ本を出版

海津ヨシノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20121219140300.html
>
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EPUBなどの電子出版旋風は、まるで突然やってきた黒船であるかのように印刷業界に衝撃を与えています。しかし、それはテレビがダメになったのと同じで、良質のコンテンツを提供できない作り手側の問題も孕んでいるのではないでしょうか。作り手の勘違いは、昨今の日本のメーカーの多くに見え隠れしていていてかなり痛い問題ですね。

例えば、よく聞く話として「デジタルカメラの写真は空気感を映し出せないが、フィルムカメラはそれが出来る」という、なんの説得力も科学的な裏付けもない話は、裏を返せば「要するにあなたはデジタル機器が使えないのでしょ」ということだったりするわけです。

印刷業界であれば、本の温もりだとか、シズル感のような話も同様ですね。重要なのはコンテンツ。印刷したい本でなければ駄目な表現、素材、そして内容をまず語るべきだと感じています。

そんな中で、ちょっと面白いモノを作ってしまいました。自画自賛になりかかっていますが、通常ではあり得ないミニサイズの著書です。なんと横50mm×縦75mmという名刺以下のサイズしかありません。それでも16ページのフルカラー印刷本です。

ただし、データ作成時の画像解像度は225lpi/450ppiなので小さくてもとても綺麗です。しかも、作成した本はminibookサイトでの販売が可能なのです。もちろん内容によっては拒否されるかも知れませんが、それは公序良俗違反のものだけでしょう。さて、価格設定は税込みで210円と315円。私は迷わず210円を設定しました。売れることを願うよりもこの手作りショップ的な流れが楽しいからです。

ミニブックしろくま
< http://www.minibook.co.jp/
>

新刊はなんと超ミニ本です
< http://kaizu-blog.blogspot.jp/search/label/AuthoredWorks
>

これは面白いと、まず最初に思い描いたのは写真集でした。通常、自分の写真集を作るとなるとかなりハードルが高いので実質無理な世界でしたが、このミニ本で思いが叶ってしまいました。

「TOKYO SCENERY」は、facebookなどにアップした写真を中心に再トリミングするという独自のルールで整理した写真集です。撮影時には当然トリミングして撮影するわけですが、facebookなどでの公開時に微調整トリミングをしています。そして、今回は更に思い切ってトリミングを行ったというわけです。

ちなみに、私の撮影スタイルは100%横位置撮影です。縦長に撮影することは原則ありえません。それを強引に縦長にトリミングするという、厳しいレイアウト処理をクリアさせた作品ということになります。ちょっと大袈裟ですが、ささやかな拘りというわけです。

ところで、携帯電話やiPhoneを使った撮影した作品は一切使っていません。これもささやかな突っ張りです。要するにカメラに対するリスペクトなのです。

ですから、大半はミラーレスのマイクロフォーサーズシステムで撮影しています。小さくて交換レンズが揃っていること。更に古いマニュアルレンズが使えることが決め手になりました。

実は、速攻性を優先させるために、広角レンズ付きと中望遠レンズ付きの二台持ちしているのです。こんな芸当はミラーレス一眼でしかできません。もちろん毎日というわけではありませんが、この武装がかなりの頻度なのは確かです。また、マイクロフォーサーズカメラボディーは、白、黒、赤と三台所有しており、気分転換を兼ねて色々組み合わせています。

そして、四台目はコンパクトカメラです。大半がスナップ撮影なので困ることはあまりないのですが、場所によっては誤解を受けかねないので意識的にコンパクトカメラに切り替えて撮影することがあります。更にもう一台、予備をカバンに忍ばせています。それもコンパクトカメラなのですが、撮影場所の情報をメモするようなスタイルで活躍しています。

もちろん、五台を常時持ち歩いているわけではありません。常時携帯しているのはコンパクトカメラの二台で、予め何か面白そうな撮影が可能だと思われる場所に出掛ける場合は、ミラーレスを一台または二台という感じです。どちらにしても、この時の当たり外れも撮影に大きく影響してくるので、案外真剣に吟味していたりします。

とにかく、撮影に関しては納得がいくまで、同じ場所に何度も訪れていたりします。当然、その場所に向かう用事があるときに限定するようにルール決めをしています。そうしないと仕事に影響が出てしまうからです。

もちろん一発でいい感じのシーンを撮影できることもありますが、何度か訪れないと角度やアングル、そしてレンズが決まらないことがあります。しかし、それもまた楽しいわけです。なにより、予想外の被写体に遭遇することが出来るからです。

ちなみに、私は滅多に人物を画面に入れることはありません。入れてしまうと人物に意識が移ってしまうからです。無人の空間もまた町並みの一部であり、そのシーンから画面に映り込んでいない人々の生活を想像して欲しいという思いがあります。

なお、誤解が出てしまうとまずいので自己フォローしますが、人物写真が嫌いなのではなく、町並みがテーマなので極力入れないという意味です。人物写真は別途要請により撮っていますが、こちらは公開できないのが少し残念というわけです。

ということで、「TOKYO SCENERY」は一気にVol.2まで、作成しました。このシリーズは今後も定期的に発行する予定です。

加えて、2005年ぐらいから続けているToyWarsの世界をすこしだけ整理した「2.5D 緩やか3Dイラストレーション」も出しました。本当は世界観なり、ストーリーを決めてから作り込まなくてはならないのですが、特に限定せずにダラダラと作り続けてきたものを整理した感じです。

実はこのToyWarsをダラダラ連載していたことで、今年の多摩美術大学造形表現学部デザイン学科の卒業制作で、女生徒から逆指名を受けてしまいました。デザイン学科の私が関わっているデジタルコミュニケーションコースでは、学生数名を教員が担当することになっているのですが、3年目にして逆指名は初めてでビックリしてしまいました。キャラクターを作りたいという強い思いからだったそうです。

彼女は幼児のイラストや工作から、その子へオリジナルイメージの縫いぐるみを作るという壮大なプロジェクトを成功させてくれました。

Junko All Stars 思い出を形に
< http://www.j-allstars.com/
>

そう考えると、特に限定しなかったことが良い出会いと結果に繋がったわけで、ちょっと不思議で複雑な感じではありますが、それもまた吉(よし)ですね。

更に、ライフワーク的にのめり込んでいる手作りおかし本として「手作り おかし "KAIZU STYLE SWEET"」も発行してしまいました。

最近は学生からの要望によるお茶会や、展示会の陣中見舞いとしての差し入れなどでオーダーが多くて嬉しい悲鳴を上げていますが、お陰で少し腕が上がりました。もちろん、オーダーといっても販売しているわけではありません。ちなみに、facebookでプロの方からの裏技的なアドバイスを頂けるようになったこともスキルアップに繋がっています。

他にも色々とアイデアはあるのですが、取り敢えず少しずつ形にしていきたいと思います。とにかく、特定の人だけの世界ではなく、誰でも参加出来るというのが一番気持ちいいですね。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

[ママがサンタにキッスした]by ジューシー・フルーツ in 1981

12月はクリスマスソングということで、今年はこれ。オリジナルは、1952年6月15日にジミー・ボイドが13歳で録音したそうです。日本でも様々な人がカバーしていますが、私は正直これ以外はハズレだと思っています。アップテンポで歌うイリア(奥野敦子)さんのボーカルは明るくキュートで気持ちの良い流れです。

[メン・イン・ブラック3]by Barry Sonnenfeld in 2012(U.S.A)

トミー・リー・ジョーンズファンの私としては絶対に外せない作品ですが、これほどの完成度と内容だったとは、良い意味で完全に裏切られました。エンターテイメントとしても一級ですね。こんな映画が日本から出てこないことがちょっと残念ですが、肩書きだけでしか人を判断しないオジサンやオバサンが生き残っている以上はどうしようもないですね。

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次回のアップルストア銀座でのセッションは、Apple側の都合により2月の開催となりました。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com
>
< http://kaizu-blog.blogspot.com
>

私は現在レーザープリンタを一台、インクジェットプリンタを5台を所有しているのですが、そのうち一台は老朽化していてシアンが出なくなってしまったために、どうでもいいプリント専用機とし、カートリッジが消耗したら廃棄するつもりでした。

ところが、前日まで元気に駆動していた一台で黒が全く出なくなってしまいました。多分ノズルが詰まって壊れたのでしょう。腹が立つのはカートリッジの替えを購入したばかりの出来事だったこと。

更に別のプリンタもかすれが止まらなくなってしまいました。そして、なんとこちらもトナーを交換したばかりのレーザープリンタがまったく印刷出来なくなってしまいました。トラブルは連鎖すると言いますが、いくらなんでも酷すぎます。


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■グラフィック薄氷大魔王[329]
modo601でキャラクターアニメーション

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20121219140200.html
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このところ、Luxology modo601でようやく搭載された、キャラクターアニメーション機能をいろいろいじってます。今までキャラアニメは、3ds MaxとCAT(Character Animation Tool Kit)というプラグインばかり使っててました。CATはキャラを歩かせたり演技させるのがすごい簡単。以前はサードパーティでしたが買収されて3ds Maxの標準機能になってます。

ゼロからリグ(ボーンを組み、仕掛けを仕込んだもの)を作ったことがほぼなかったんですが、昨年、LightWaveやCINEMA 4Dでリグ組みを何度かやってみました。そのややこしさには懲りてたんだけど、せっかくmodoでそれができるようになったんなら、使ってみなくちゃもったいない。

7月には、ある仕事で18個のキャラクターにリグを仕込んで短いループアニメーションを作ったのでした。「空中に浮いたキャラクター」はむずかしくないのです。「足を地面につけたキャラを仕込んだり動かす」ほうがややこしいのです。

一か月くらい前から、modo601でキャラクターにリグを仕込むところから本格スタート。足には苦労しました〜。インバースキネマティクス(先端を引っぱると本体まで動く仕組み)を足先に逆向きに仕込むやつ、仕組みがよくわかんないけどチュートリアルムービーのとおりにやってみたり。

今までに確認したこと。「キャラクターの体を動かす(リグ)、表情を変える(モーフィング)」、「目でモノを追わせる(ターゲット)」、「モノの受け渡し(リンクの親を替える)」、「触角とかをボヨヨンと慣性で動かす(ソフトボディ)」などキャラクターに関すること。

「キャラにピントを合わせて背景をぼかす(被写界深度)」、「カメラに被写体を追わせる(ターゲットカメラ)」、「モーションブラー」、「カメラディストーション(レンズの歪み)」、「フォグ(空気のかすみ)」など環境に関することなど。他には「布や軟らかいもの落っことす」、「バラバラとモノを散乱させる」、「ロープの動き」、「簡単な煙」などなど。

唯一、布をスカートのようにキャラクターに取り付けて動かすとき、どう設定しても布がキャラを通り抜けてしまうのが未解決。本格的クロスシミュレーションが未搭載の現時点ではしかたないかも。

とはいえ実際のところ、アニメーション関連機能これだけできりゃ、たいていの3Dアニメーションは作れるはず。だよね?

で、大前提。ちゃんと作るなら、3ds Maxを使えばいいのはわかりきってるのですが、「根性で」modoだけでやるとどうなるか? 今のところ「無謀だ」という説が強いようですけどね。「根性で」は楽しいんですけど、仕事で切羽詰まってるときには通用しないんで、切羽詰まる前にやっておこうってことで。

今のところ、YouTubeやVimeoを見ても、modoだけでキャラアニメがどこまでできるかの限界みたいな動画が見当たらないんで、確信がないままやってる状態。マニュアル見ても、はっきりしない。搭載されてる機能がちゃんと動いたとしても、めちゃくちゃ重かったりめんどくさかったりする可能性だってある。

その点、3ds Maxはさすがに機能満載。「ボタン一発」ほどではないけど割と簡単にできるようになってるし。なんつってもマニュアルやチュートリアルがWeb上によりどりみどり無尽蔵。modoはその点まだまだ。

じゃあなんでmodoなのかというと、「基本Macだけでやりたい」が大きいのと、「モデリングとペイントはmodoでしかやるつもりがない」「modoはレンダリング速くてきれい」。あといくつか互換性の問題もあるけど、やはりmodoに慣れてるから。

どっちにしても、一つの3Dソフトの中で完結できるのがいちばんいい。2つ以上のソフトを使うと、データを書き出し・読み込みなどやりとりがめんどくさいし、マテリアル設定やエッジのウエイトなど二度手間が多いし。とりあえず、どこまでできるかな? ってことで。

......実は2台のMacのBootCampにWindows7・8をインストール、3ds Maxもスタンバイ済み。逃げ道もしっかり用意してます。新興のmodoで未踏の地に分け入るのも楽しいんだけど、「老舗の業界標準ツール」の安心感や信頼性には抗いがたい......。

っていうか、今までもPainterやZBrush、一時期夢中になってたCINEMA 4DやLightWaveなどなど。特定のソフトに肩入れした状態でいろんなところに書きまくったりしゃべりまくると、やりにくくなるってのがある。modoにも肩入れしすぎない方針。どんなに夢中になってるソフトでも、あっさり裏切る可能性もありますのでよろしく、と予防線まで張ったりして。

●TDWキャラのマネキンヘッド完成!

先週、エコプロダクツ2012(東京ビッグサイト)ヤマトマネキンのブースで、僕のキャラのマネキンが展示されてるの見に行きました。TDWキャラのマネキンヘッド! めちゃくちゃよく出来てるんですよ〜!

僕は画像と色指定を提供しただけですけど、原型師さんと塗装の人ががんばってくれたようで、そのまま「作品」って感じでした。大きい立体をやってみたかったけどこういう形で実現するとは思わなかった〜。

< http://twitpic.com/bm2orm
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< http://twitpic.com/bm2peq
>

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

今年の目標って何だっけ? 昨年最終の284回を見返すと「目標は人に言わずにおこう」だって。そんなこと考えてたのか。バカだなあ〜。あと、「DVD映画をものすごい勢いで見てます」とも書いてあるな。こちらは今年夏までくらいで失速。ここ数か月ぜんぜん見てない〜。

●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」ver.2.0がリリースされました。
「長押しロール」のオン・オフ切り替えスイッチを追加しました。
「オフ」ではレスポンスが速くなるので、素早い演奏が可能になりました。
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV
>
●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb
>


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■ドラえもん占星術[13]番外編・その2
藤子・F・不二雄ミュージアムに行って来た!
──効率の良い回り方や裏技などをご紹介

Ririco
< https://bn.dgcr.com/archives/20121219140100.html
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こんにちは。占い師のRiricoです。「ドラえもん占星術・番外編」の第2回は、ドラえもんの誕生日である9月3日に川崎市に2011年にできた「藤子・F・不二雄ミュージアム」のレポートです。

詳しいことはミュージアムのホームページに載っていますが、私Riricoが、ミュージアムに何度も足を運んで得た「ここはこのように見た方がいい!」「こう回るとベスト!」など、ミュージアムを楽しむための基本的なハウツーをお伝えしましょう。

●ミュージアムのチケット購入

チケットは、コンビニの「ローソン」の「Loppi」で事前購入になります。直接ミュージアムに行っても、チケットの購入も入場も出来ませんので、ご注意下さい。チケットの予約はインターネットか電話(一般予約:0570-084-003 一般発売初日特電:0570-084-245)でおこないます。入館チケットの発売日は毎月30日で、翌々月入館分から発売されます。

ミュージアムの休館日は、毎週火曜日と年末年始(12月30日〜1月3日)です。ゴールデンウィーク(4月29日〜5月5日)及び夏休み期間(7月20日〜8月31日)は開館しています。臨時休館日などもありますので、事前にホームページでチェックしてください。ちなみに今決まっている臨時休館日は、2013年1月15日(火)〜1月24日(木)です。この期間は展示替えをしています。

チケットの代金は、大人・大学生1,000円、高校生・中学生700円、子ども(4歳以上)500円。すべて税込価格です。3歳以下は無料! 一回の申し込みで6名まで可能。障害者手帳をお持ちの方は入館料が無料となります(ミュージアムに要問合せ)。

入館時間は1日4回あります【入れ替え制ではありません】
(1)入館指定時間 10:00/入館締切時間 10:30
(2)入館指定時間 12:00/入館締切時間 12:30
(3)入館指定時間 14:00/入館締切時間 14:30
(4)入館指定時間 16:00/入館締切時間 16:30
つまり、10時に入館した人は、極端に言えばミュージアムの閉館時間まで中にいられる、ということになります。

☆ここでちょっと裏技! インターネットでチケットを購入する場合のみ【プレリク抽選先行】という仕組みがあり、一般の予約よりも数日早く予約を取れます。行きたい日時をより早くゲット出来ます。インターネットでチケットを買うには、ローソンチケット会員登録が必要(無料)になります。ただし、申し込み多数の場合は抽選ですので、ここだけ注意をしておいてください。

【プレリク抽選先行】の申し込みは、上記の手続きを取り「藤子・F・不二雄ミュージアム」ローソンチケットの販売サイト「ローチケ.com」で行います。
< http://l-tike.com/fujiko-m/
>

無事、チケットが予約出来たら、後は最寄のローソンに出向き「Loppi」にてチケット購入します。これで、チケットも手に入り、ミュージアムに行く準備が整いました。

●ミュージアムへの行き方

小田急線およびJR南武線の登戸駅より直行便が運行しています。藤子先生が描いた漫画のラッピングバスとなっており、外側だけでなくバスの中もキャラクターにあふれ非常に可愛い感じです。約10分間隔で運行し、所要時間は約9分。料金は大人200円(小児100円、特殊100円、特殊小児50円)です。

☆ここでちょっと裏技! 一番早いバスは、9時30分です。ミュージアムに早く着いて開館を待つ(並ぶ)ために、定刻よりだいぶ前からバス乗り場で並ぶことをお勧めします。もっと早く行きたい方は、タクシーでもワンメーターで行けますので、行きはタクシー、帰りはバスというのもいいと思います。

登戸駅以外では、小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩16分、JR南武線宿河原駅から徒歩15分というコースもあります。徒歩15〜16分というとかなり遠く感じますが、駅からミュージアムまで藤子先生のキャラクターの目印が立っていますので、それを見ながら歩いていくとあっという間に着いてしまいます。2回目の方や、体力(ミュージアム内も結構歩きますので)がある方にお勧めです。

ちなみに、行き方の注意は一点! ミュージアムやミュージアム付近には駐車場がありません。電車→バス又は歩きでミュージアムに行ってください。

●入館までの時間

ミュージアムに着きました。入り口付近には、各キャラクターのフィギュアや細かい仕掛けもありますので、それらを見ながら待つのもいいものです。

入館時間が来ましたら、まずはエントランスで「おはなしデンワ」を借ります。これで展示物などの説明が聞けます。日本語(大人用、子ども用)の他、英語、中国語、韓国語の音声ガイドが用意されています。貸し出しの際に、使い方などの詳しい説明があります。

ちょっとご注意! 大きい荷物やベビーカーを持っての入館は出来ません。必ず一階にある「コインロッカー・ベビーカー置き場」においてから入館してください。小さなお子様をお連れの方は、おんぶひも等があると便利です。館内は食べ物の持ち込みは禁止されています(離乳食を除く)。

●館内1F・2Fの展示物など

一階の展示室には、藤子先生の代表作のカラー原画が展示してあり、かなりの数の作品を見られます。立体画像のドラえもんとのび太による「まんがができるまで」の説明もあり、大人も子どもも楽しめます。

展示室を抜けると「ヒストリーロード」に出て、藤子先生が漫画家になるまでのエピソードや貴重な品々の展示、そして現在に至るまでの詳細な解説があります。そこを抜けると「先生の部屋」の展示があります。先生が実際に仕事をしていた時においてあった小物や蔵書、コレクションなどが見られます。

一階から二階に上がり、先生の切り絵をもとに作られた「動物たちの部屋」を抜けると二階の展示室になります。ここでは、作品をテーマ毎に分けて展示してあります。漫画の原画など、こちらの展示室も一階とはまた別の雰囲気で楽しめます。

二階の展示室を抜けていくと「きこりの泉」があります。これはドラえもんの原作にあった「きこりの泉」の話を再現していて、手動のポンプを押すと「綺麗なジャイアン」が浮かび上がってきます。「綺麗なジャイアン」はかなり有名なエピソードです。「ドラえもん」てんとう虫コミックス36巻の「きこりの泉」に収録されていますのでぜひ読んでみてください。私もおすすめの話のひとつです。

ここでちょっと裏技。展示室など、ここまでは写真撮影不可ですが、泉から出てくる「綺麗なジャイアン」は撮影OKです。ぜひ「綺麗なジャイアン」と写真を撮ることをおすすめします。その他にも、森のほうなどをよく見ると......ここから先はネタばれになりますので、ご自身で色々注意深く見てください。

その次が「先生のにちようび」の展示です。普段は奥様や娘さん達に囲まれ、忙しい中でも家族との時間を大切にした先生の、プライベートでの優しさが見られるコーナーになっています。娘さん達をよろこばせた先生手作りの品やそのエピソードなど、心温まるスペースとなっています。

ここまで、最初に借りた「おはなしデンワ」で説明やエピソードを聞きながら進んでいくことをぜひおすすめします。正直、全部聞いて回るとかなりの時間になりますが、お子様用にはクイズもありますし、これをネタに親子で会話するのもいいものです。

「先生のにちようび」を過ぎた後の、三階に上がる前の二階で「おはなしデンワ」は回収となります。ただ、「もう一度戻って、聞きなおしたい」「見落としたところがあった」「カフェに一番乗りをしたかったので、一階に戻ってから聞きなおしたい」など色々な事情でもう一度「おはなしデンワ」を借りたい場合は、スタッフに理由を言えば再度貸し出しOKですので、ご安心下さい。

デンワを回収後「みんなのひろば」では、色々な不思議ゲームで遊んだり、ミュージアム限定のプリクラや、大きなドラえもんの形をしたガチャガチャなどで楽しめます。ガチャガチャの中身もミュージアム限定ですので、こちらもおすすめです。

その他、二階の「まんがコーナー」などでは、ゆっくりと先生の作品が読めます。うちの妹と甥(小1と幼稚園児)が先日ミュージアムに行ってきたのですが、小1の甥は真剣にドラえもんを読みまくって「他も見たいのに、まんがコーナーからなかなか離れなくて困った」とのこと。やはり、先生の作品は年齢を問わず誰でも面白さが分るのだなぁと実感しました。

他にドラえもんが迎えてくれるキッズスペースがありますが、入室は未就学児までなので、残念ながら私は入れません。写真を見ると大人の私も入りたくなるのですが、どうやら「大きなお友達」は入れないようです。残念でした。

●Fシアター(2F)

入館時に「おはなしデンワ」と「館内パンフレット」の他に「Fシアターチケット」の3つを渡されます。この「Fシアター」では、何と200インチワイドスクリーンで、ミュージアムでしか観られない短編アニメが上映されています。席は100席ありますので、そんなに待つこともなく見られるでしょう。Fシアターチケットにも色々なキャラクターが印刷されており、館内パンフレットと同様に、大事に持ち帰りましょう。

☆ここでちょっと裏技! あとで三階にある「はらっぱ」の説明をしますが、個人的には「はらっぱ」に先に行くよりも、まずは「Fシアター」で短編アニメを観ることをおすすめします。何故ならば...、おっと! ここは、行ってからのお楽しみです!

●はらっぱ(3F)

Fシアターで短編アニメを楽しんだ後は、三階に向かいます。ドラえもんをはじめ、いろんなキャラクターたちが皆を迎えてくれるスペースです。ドラえもんの空き地の土管もあり、もちろん入って写真も撮れます。「どこでもドア」もあり、くぐりながら写真を撮るのもいいかと思います。

そして、はらっぱを進んでいくと「ピー助の池」に! ピー助(1980年「のび太の恐竜」に登場)とドラえもんとのび太がお出迎えです。偶にスモークも焚かれ、ここは写真を撮る絶好のスポットです。なお、一人で行っても、係員の方が写真を撮ってくれます。

☆ここでちょっと裏技! はらっぱは、どうしてもドラえもんやその空き地の雰囲気に目が行きがちですが、二階にあった「きこりの泉」周辺同様に、ここでもよーく見ると色々なキャラクターがいます。それを探すのも面白いかと!

●ミュージアムカフェ・テイクアウトコーナー(3F)

色々回っているとおなかが空きますよね。そこで、ミュージアムで食べられるものについて。「ミュージアムカフェ」は、メニューすべてが藤子先生の作品に関わっていて、ミュージアムでも大人気のスペースです。

人気メニューは「フレンチトーストdeあんきぱん」や「小池さんのラーメン」「ジャイアンカツどん」「ドラえもんドリア(2〜3人分)」などが初期からの人気メニューで、飲み物の「カフェラテ」には、ドラえもんをはじめ各キャラクターが描かれており飲むのがもったいないくらいの可愛さです。

通常メニューの他にも、冬季限定の「ジャイアンシチュー(レシピ付き)」などシーズンメニューも豊富にありますので、メニューを楽しみながら食事をされてはいかがでしょう。新メニューの「ねがい星オムライス」のほか、デザートもかなり豊富になってきているようです。早速チェックしに行かねば!

三階にはカフェだけでなく、テイクアウトコーナーもあり「ドラえもんバーガー」や「スネチャマシチュー」など、はらっぱを見ながら食べられるようにもなっています。カフェが混んでいる場合はこちらもおすすめです。

☆ここでちょっと裏技! 正直、ミュージアムでの一番人気は、このミュージアムカフェと言っても過言ではないと思います。普通に行けば平日でも1時間待ちは当たり前で、休日などは2〜3時間待ちという状態です。そこで「ミュージアムカフェで食事をするには!」のヒントを少し。

まず、「とにかくカフェに行きたい!」方向けアドバイス。一番最初に入館出来る10時のチケットを取り、おはなしデンワやチケットなどを受け取った後、展示物を観ずに二階の「返却口」でデンワを返します。その後、三階のミュージアムカフェに向かってダッシュ!

多分、これで最初のミュージアムカフェの回に入れて、ちゃんと好きなものを食べられるかと思います。「おはなしデンワ」は後でも貸し出してくれるので、朝食兼昼食を食べた後にはデンワを借りて、一階の展示室からゆっくり回ればいいかと。

「カフェに行きたいけれども、12時以降のチケットなんだけれども...」の方向けのアドバイス。12時ですと、休日ならば既に2時間待ちは当たり前になっています。まず、カフェの紙に名前と人数を書きこみます。大体の目安時間まで、先に展示物を見たり、Fシアターでアニメを観たり、はらっぱでのんびりしたりしているうちに2時間ぐらいあっという間に経ってしまうでしょう。

「最終の16時から入館の券なんだけれども、カフェに入れるかな?」方向けのアドバイス。カフェの最終受付が17時までですので、混んでいる時にはかなり厳しいかと思います。空いている平日ならば、何とかカフェで食事が出来るかな? って感じかと。

でも、ミュージアムのボリュームから言うと、ミュージアムを観て、カフェで食事だと、かなりスピードを上げてみることになると思います。このへんは、行く前に優先順位をつけていくとよいでしょう。

それと、これは完全な「ネタばれ」ですが11時まで、数量限定メニューで「先生の朝食」があります。どんなにすごいものかと期待しましたが、本当に普通の朝食です。一応、お品書きに先生のこだわりなども書かれていますが、いたって普通の朝食ですので「せっかくミュージアムに来たのでキャラクターのものが食べたい!」と、いう方はちょっと肩透かしを食らうと思いますので、ご注意を。

●ミュージアムショップ(1F)

カフェで楽しい食事をした後は、一階に戻り、ミュージアムショップへ! 名前の通り、藤子先生のオフィシャルグッズが買えるお店です。定番の文具系やバッジ、フィギュアからお菓子まで、多種多様なものが売られています。

個人的に買うとしたら、おすすめはやはり「丸カン入りクッキー」1575円ですかね。いかにも「ミュージアムに行ってきました!」というデザインですが、丸型のカンが可愛く、クッキーもプレーンとチョコと2種類、クッキーの柄も4種類あるのでお得です。それと、パーマンバッヂとエスパー魔美バッヂをイメージした「タブレットケース」840円。魔美のケースはハート型で可愛く、持ち歩きに楽しめると思います。

その他、カフェ同様、季節物の商品があるようでサンタの靴下に入った「ブーツセット」などは色々な年代の方が買われているようです。ポチ袋などは、定番商品の一つです。なお、こちらも休日にはかなり混みますので、余裕を持って買い物をされた方が良いかと思います。

●その他

ミュージアムでは11月22日から12月25日までクリスマスフェアーをやっています。プリクラもクリスマスバージョンがあったり、ひろばにはツリーも設置。そして、日が暮れるとイルミネーションで飾ったはらっぱがみられるようです。カフェメニューもクリスマス限定の「ドラグラタン」や「ハニーローストチキン」なども登場しているようです。

このように、シーズンにあわせて、色々なイベントも行われているので、こまめにミュージアムホームページ等をチェックされるといいでしょう。

これをもって「ドラえもん占星術」はいったん終わりにしまして、新企画をスタートします。「ドラえもん占星術」同様、よろしくお願い致します。

※参考文献:藤子・F・不二雄ミュージアムホームページ
< http://fujiko-museum.com/pc.php
>
藤子・F・不二雄ミュージアム公式図録

【Ririco】jujumoon@nifty.com
ホームページ:「占い屋・Ririco(リリコ)のページ
< http://homepage3.nifty.com/jujumoon/
>

先日、調子が悪くて検査をしたところ、肝臓の数値が異常だと出て、確かにお酒は呑みますが「量は若い頃よりは明らかに減っているよなぁ...」なのに何で肝機能が異常?...と、腑に落ちない点が多かったのですが、肝臓の数値の異常は、何と、普段飲んでいた常備薬が原因と判明しました。普通は、「薬は病気を治すもの」と思っていた私にはビックリでした。いやいや薬も毒になることがあるんだなぁ、と実感したこの頃です。

◇イベント情報

第一金曜日恒例、16時より、町田の猫カフェ・ねこのみせにて占いイベント
第三土曜日恒例、16時より、町田の猫カフェ・ねこのみせにて占いイベント
※西洋占星術をご希望の方は、鑑定の約2週間前に、データ等をご連絡下さい。
※ねこのみせでのイベントでは、通常のライダーウェイト版のタロットカードはもちろん、猫柄のタロットカードを数点用意しており、好きな柄を選んで占いが可能です(どれを選んでも結果は同じですのでご安心下さい)。その他はWebサイトにて!
※1月の「ねこのみせ」でのイベントの変更等ある可能性がありますので詳しい事は、私にメールにてご連絡を下さいませ。

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編集後記(12/19)

●年賀状をつくらねばならぬ。毎年このシーズン悩む。ふと新聞で「文藝春秋」最新号の広告を見たら、「新・百人一首 近現代短歌ベスト100」という90周年特別企画があった。短歌界の重鎮、岡井隆、馬場あき子、永田和宏、穂村弘の四氏が時代を代表する百首を新たに選んだ。サンプルは「髪五尺ときなば水にやはらかき 少女ごころは秘めて放たじ 与謝野晶子」である。これはいいかも。百人一首はお正月に合う。年賀状に使えないか。

ということで「文藝春秋」を買って来て、百首をチェックしてみた。与謝野晶子作はすばらしいが、さすがに年寄り男のわたしは使えない。読み進めたが、すごく難解なのもあるし、テーマが暗過ぎるのもあるし、わたしの好みに合い、しかも年賀状に印刷されて違和感のない短歌がなかなか見つからない。けっきょく、岡井隆、釈超空、会津八一の三つを候補にし、妻に選ばせた。

この短歌をハガキに縦書きにレイアウトする。簡単な文書を体裁よくつくるのに便利なPagesは縦書きに対応していない。そこで、かつてネットで教わった横書きを強引に縦書きにする裏技をつかう。普通に横書きして、テキストボックスの右下グリッドをググっと左下にドラッグしていくと、ボックスの幅が狭くなり、文字が縦に並ぶ。この方法でテキストボックス5つを設定し、短歌一首を縦書き表示できた。

しかし、今回は32文字全ひらがなだが、天が揃わない。字間、行間など微妙に合わない。どうしても我慢ならない。やっぱりInDesignの出番だ。字間、行間を設定したフレームグリッドにひらがなを投入すれば、きれいに並ぶ32文字。最初からInDesignでやればよかった。

ところで、この「新・百人一首」の百首は各作家の最高位に位置づけられる作品らしいが、そのせいで本家「百人一首」に比べると、あまりに統一感がなく、優雅さがなく、読み上げてみても美しくない。これがもし商品化されたとしても買わないな。本家にはヘボい和歌もあるようだが、トータルで奥深い世界観を醸し出していて本当に美しい。そうだ、この休みに、途中の巻まで読んだ漫画、末次由紀の「ちはやふる」を最初から読み直そうと決意。(柴田)


●『すだれフォント』。多摩美術大学グラフィックデザイン学科4年の鈴木千尋さんの記事を読んだ。授業で作られたそうで、CGっぽい。他の生徒さんはウルトラマンの人形や、扇子、バナナの皮を題材にされたのだそう。

「寝てしまう 昼ごはん後の 歴史の授業」。この記事の『勉強あるあるカルタ』の一枚。あるね。社会人版でも作れるね。全カードがどこかに載っていないかなぁと検索した。

出ては来なかったのだが、『クリエイターかるた』が出てきた。以前紹介したGoogle Docsへ皆が自由に書き込むものだ。私もいくつか書き込んでいた。いま見ると分量が多くて到底全部は読んでいられないが目に入ったのが「走ろう、fixしてないけど、とりあえず走ろう」「IEさえ無ければ」。ああ胸が痛い(涙)。これで何度、いや毎回泣いているよ......。

HTML5のタグを覚えるための『HTML5KARUTA』があった。名刺サイズで108枚。このうち抜粋した36枚をPDFでダウンロードできる。今後購入もできるようになるとのこと。1月6日に各地で大会開催。そういや、HTML5の仕様策定が完了したって。

他に出てきたのが『AVあるあるカルタ』。関連エントリを読むと、出版社に持ち込まれた話もあった。未知の世界のエントリもあった。『容赦ない質問は、イノセントに行け!』という上野動物園の質問掲示板の話の「ひつじのいろは、しろなんだろうか」に爆笑した。そうそう! 詳しくはエントリを。(hammer.mule)

< http://www.excite.co.jp/News/bit/E1355198661309.html
>
「すだれフォント」って何? 美大生の地味で大変な苦労とは
< https://docs.google.com/spreadsheet/lv?key=0Av3kSpsCYs-4dDJtYVRlZEZSbVltOUl4X0RQNjZYSFE
>
クリエイターかるた
< http://roadstohtml5.com/html5karuta/
>
HTML5KARUTA。全部知っててほっとした。
< http://webcre8.jp/create/launch-html5-karuta.html
>
HTML5KARUTA完成まで
< http://www.publickey1.jp/blog/12/w3chtml5html51.html
>
W3CがHTML5仕様策定完了、勧告候補に。HTML5.1のドラフトも発表
< http://ameblo.jp/writer-yoshino/entry-11383280787.html
>
AVあるあるカルタ
< http://ameblo.jp/writer-yoshino/entry-11399784507.html
>
容赦ない質問は、イノセントに行け!