[3619] 軍師大好き

投稿:  著者:


《反芻することで記憶になる》

■まにまにころころ[49]
 軍師大好き
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[373]Adobe Illustrator CS5〜CC編
 アートボード別にSVG保存する
 古籏一浩

■講師だって、最初は初心者だもの[番外]
 自己紹介に困らない自分になりたい2014年
 森 和恵

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■まにまにころころ[49]
軍師大好き

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
< https://bn.dgcr.com/archives/20140120140300.html
>
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こんにちわん、コロこと川合です。明けましておめでとうございます。もう20日ですか。そうですか。ともあれ、本年もどうぞ宜しくお願いします。

◎──まだパッとしない「軍師官兵衛」

さて新年が始まって、今年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』が始まりましたね。ちょうど第三話を見終わってからこれを書いているのですが、続き物のドラマを三話も連続で見るなんて、いつ以来か分からない。まあ、たまたま放送時間にテレビの前にいられることが続いた偶然もあるのですが、LINEの番組公式アカウントからの通知を見て「あ、今日放送日か、見なきゃ」って思わされたり。

舞台となっているこの辺りの時代の歴史物が好きで、ちょうど昨秋辺りから、宮下英樹の漫画『センゴク』を読んでいたことも大きいです。『センゴク』の舞台も戦国〜安土桃山時代が中心で、官兵衛も出てくるんですよ。

さらに加えて、「軍師」ってのが大好きなんです。最初に軍師に興味を惹かれたのは、たぶん中学生の頃。三国志ブームがあって、諸葛亮孔明が大好きで。中学生なのに、将来は軍師になりたいって言ってたほど。

昔から体動かすより頭動かすのが好きだったので、豪傑、猛将より、知将に惹かれるんですよね。体力より智力で勝負!

戦国時代が好きで軍師が好きとなれば、『軍師官兵衛』は見ざるを得ないです。黒田官兵衛より、どちらかといえば竹中半兵衛の方が好きでも。三話まで見た感想が「なんか、パッとしないなー」であっても。(笑)

軍師好きは私に限らず昔から多くいるようで、大抵、歴史に残る軍師は様々な逸話や伝説が、真偽はともかく付加されています。格好の創作対象なんですね。中国古代王朝・周の軍師として有名な呂尚(太公望)なんて、『封神演義』では仙術使いの道士ですし、『三国志演義』の諸葛亮(孔明)だって祈祷で強風吹かしたり寿命延ばそうとしたり。

でも真偽なんてどうでもいいんです。作り話にしても多くの場合きっと、少々マユツバでも「あいつならやりかねない」と思わせるだけのものが実際あったからだと思うんです。太公望なら仙術も使うさ、孔明が祈れば風も吹くさ!

ということで、有名な軍師を数名、簡単に紹介。

◎──呂尚(太公望)

周の武王に仕えた軍師で、殷の紂王を倒して周王朝の樹立に貢献、斉の国の王に。ちなみに原泰久の漫画『キングダム』で秦が戦っている斉は、呂尚の斉が何代か後に田氏によって乗っ取られた後の斉。

釣り好きを指して太公望というのは、呂尚が釣りをしていたところを、文王にスカウトされたという逸話から。ある朝、文王が占いしたところ、すげー人材に出会うって結果が出て、そこで出会ったのが呂尚。話して意気投合し、「あんたこそ、うちのじーちゃん(大公)が待ち望んでた逸材だわ」って。

◎──諸葛亮(孔明)

中国三国時代、劉備に三顧の礼で迎えられた軍師。その「三顧の礼」って言葉自体が、劉備が孔明を口説くのに三回お願いしにいったという逸話から。もう有名すぎて何も書くことがないので、トリビアをふたつほど。

孔明の奥さんは色黒で美しくないと言われているんですが、褐色のアジアンビューティだったという説も。いずれにしても、見た目はともかく、孔明に負けない才女だったそうです。

また「伏龍」孔明と並び称された軍師「鳳雛」ことホウ統は、孔明の姉の義父の甥っ子で、『三国志演義』ではホウ統の兄弟が孔明の妹と結婚し、義理の兄弟にもなっているそうです。

さてここから、日本の軍師。

◎──太原雪斎

今川義元の軍師。漫画『センゴク外伝 桶狭間戦記』でも大活躍。幼い今川義元の教育係として三顧の礼で迎えられた僧で、成長し当主となった義元を補佐。武田、北条と和し、一方で織田(信長の父、信秀)を攻め、織田にさらわれた竹千代(徳川家康)の奪還も成し、政策面でもフルサポートと八面六臂の活躍で、今川氏を隆盛させる。

もう、どう見ても僧ってイメージじゃない。(笑)1555年に60歳で没した太原雪斎があと5年長生きしていたら、桶狭間は……

◎──山本勘助(道鬼斎)

武田信玄に仕えた隻眼の軍師。推量することの「ヤマカン」の語源とも。軍略に築城に法整備にと、こちらも八面六臂の活躍で武田氏を盛り立てるものの、仇敵上杉謙信に軍略で上を行かれて、川中島に散りました。

まともな史料があまりなく、長くその実在さえも疑われていた山本勘助ですが、昭和44年になって出てきた書状から、どうやら実在したらしいとのこと。

その書状が発見されたきっかけは、大河ドラマ『天と地と』を見て触発された人が探し出したという、歴史好きの凄さを垣間見るもので。実在が疑問視されていたため、その大河ドラマ『天と地と』には山本勘助は出てこないのに、この書状の発見のおかげで、平成2年の映画版『天と地と』には山本勘助が登場。

◎──竹中半兵衛(竹中重治)

信長家臣の秀吉によって三顧の礼で迎えられた軍師。孔明のせいでか、軍師はみんな三顧の礼。二回は断るらしい。(笑)

元々は織田氏の敵、斎藤義龍、龍興の親子に仕えていた。龍興がさっぱりダメ主君だったので、いい加減にしろよと手勢たった16人で龍興の居城・稲葉山城を一日で奪取。それを知った信長が、「すげーな、おい、俺のとこにこいよ」と誘うも拒否。稲葉山城を龍興に返還して他国へ向かい、ほどなく隠遁。

三年ほどして、秀吉に口説き落とされ、織田家に。調略で落としたり、兵糧攻めで落としたりと、味方の血を流さない戦にも長け、次々と敵を攻略。秀吉、大出世。

息子に軍議を説いていたところ、息子がトイレに立とうとしたら「小便垂れ流してでも軍談中に席を立つなアホ。軍談に集中して失禁したらむしろ誉れに思え」と叱りつける厳しいお父さん。大河ドラマ『軍師官兵衛』初回で幼少期の官兵衛が、話に集中しては失禁していたのはおそらく、この話が元ネタ。

また、黒田官兵衛が謀反を起こした荒木村重の説得に出たまま帰ってこなかった時のこと、官兵衛まで寝返ったとブチ切れた信長が秀吉に、見せしめに官兵衛の息子を処刑しろと命じた際、半兵衛が「はいはい、じゃあ始末しときますわ」と引き受けた振りをしつつ「あの官兵衛が裏切るわけないやん」と、こっそり保護。

ほどなく半兵衛は病没してしまうも、荒木に一年間捕らわれていた官兵衛が救出されて、疑いが晴れたところで官兵衛親子は涙の再会。官兵衛、大感謝。竹中家の家紋をもらい受け、黒田家の家紋のひとつに。

◎──黒田官兵衛(黒田孝高)

竹中半兵衛と「両兵衛」として並び賞される秀吉の軍師。後のキリシタン大名としても有名で、『軍師官兵衛』の三話で宣教師の話に興味を持っていたのはその前振り。官兵衛の活躍は大河ドラマに任せますが、野心家としても有名。

天下取りを狙っていたとも言われ、関ヶ原の戦いに家康側として大活躍した息子、黒田長政(半兵衛に助けられた子)が「家康さん大喜びで、握手までしてくれたで」と報告したところ、「右手で握手したんやったら、空いてる左手はどないしててん。刀握って刺さんかい!」と叱ったらしい。

◎──紙の書物のすごさ

軍師、軍師と書いてきましたが、最後にちょっとデジタルクリエイターらしい話を。今回、太公望から官兵衛まで、歴史上の軍師を紹介しましたが、彼らの話が今に伝わっているのは、様々な書物に書き記されて残っているから。古いところでは、太公望の話が記された司馬遷の『史記』なんて紀元前のもの。

これって、紙なりなんなりに書かれたアナログものだから残ってるんですよね。私が漫画『センゴク』を読んでいるのは、Kindleで。仮にこのKindleが二千年後に誰かの手元にあっても、たぶん『センゴク』は読めない。(笑)

記録媒体であり、同時に表示媒体でもあり、長期保存も可能で、電源も不要。紙の書物がどれだけすごいかを、改めて実感した次第です。

電子書籍は紙の書籍に取って代わるものではなく、両者それぞれ、一長一短で、特性を活かした棲み分けなり使い分けがされていくんでしょう。

【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
< https://www.facebook.com/korowan
>
< https://www.facebook.com/caputllc
>
< http://manikabe.net/
>
kindle、気軽に買えすぎて、請求が怖い……


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■クリエイター手抜きプロジェクト[373]Adobe Illustrator CS5〜CC編 
アートボード別にSVG保存する

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20140120140200.html
>
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今回は、Illustratorでアートボード別にSVG保存するスクリプトです。IllustratorにはSVG保存の機能があるのですが、書き出すファイル名が重複したり連番になったりと、制作者の思い通りのファイル名になりません。

ということで、今回のスクリプトはアートボード名をSVGファイル名として保存します。つまり、アートボード名が「logo_x」なら「logo_x.svg」として保存されます。アートボードが複数あれば、複数のsvgファイルが保存されます。


// SVG保存 GUIバージョン
// 書き出し先をグローバル(folderObj)変数で保存。あまりよくないけど。
try{
if (!folderObj){
var folderObj = new Folder("~/Desktop/");
}
}catch(e){
var folderObj = new Folder("~/Desktop/");
}
(function(){
// GUI
var winObj = new Window("dialog", "SVG保存", [0,0, 480, 280]);
// 保存形式とバージョン
winObj.add("statictext", [ 15,10, 110, 35 ], "SVGプロファイル:");
var svgType = winObj.add("dropdownlist", [120, 5, 220, 30],
["SVG 1.1", "SVG 1.0", "SVG Tiny 1.1", "SVG Tiny 1.1+", "SVG Basic 1.1", "SVG Tiny 1.2"]);
svgType.selection = 0; // 初期値をSVG1.1にする
// 保存先フォルダの指定
winObj.add("statictext", [ 25,50, 110, 75 ], "保存先フォルダ:");
var saveBtn = winObj.add("button", [ 120, 45, 220, 70 ], "保存先を指定...");
var savePath = winObj.add("statictext", [ 230,50, 470, 75 ], folderObj.fsName);
saveBtn.onClick = function(){
folderObj = Folder.selectDialog ("保存するフォルダを選択してください");
savePath.text = folderObj.fsName;
}
// 画像の埋め込み指定
var embedBtn = winObj.add("checkbox", [ 120, 80, 220, 105 ], "画像を埋め込む");
embedBtn.value = true;
// 文字の埋め込み指定
winObj.add("statictext", [ 80, 115, 110, 130 ], "文字:");
var fontText = winObj.add("dropdownlist", [ 120, 110, 220, 135 ],
["Adobe CEF", "SVG", "アウトラインに変換"]);
fontText.selection = 0;
winObj.add("statictext", [ 40, 145, 110, 170 ], "サブセット:");
var subsetText = winObj.add("dropdownlist", [ 120, 140, 300, 165 ],
["なし", "使用される文字のみ", "英数字", "英数字と使用される文字",
"英数字と欧文特殊文字", "英数字、欧文特殊文字と使用される文字", "すべての文字"]);
subsetText.selection = 1;
// CSSプロパティ
winObj.add("statictext", [ 15,175, 110, 200 ], "SVGプロファイル:");
var cssType = winObj.add("dropdownlist", [120, 175, 220, 200],
["プレゼンテーション属性", "スタイル属性", "スタイル属性 (実態参照)", "スタイル要素"]);
cssType.selection = 1; // 初期値をスタイル属性にする
// キャンセルボタン
var cancelBtn = winObj.add("button", [ 200, 230, 300, 255], "キャンセル", { name : "cancel"});
// OKボタン
var okBtn = winObj.add("button", [ 320, 230, 420, 255], "書き出し", { name : "ok"});
// ダイアログの表示処理
winObj.center();
var n = winObj.show();
if (n == 2){ return; } // キャンセルされたので以後の処理はしない
// アートボードの数だけ繰り返す
var ab = app.activeDocument.artboards;
for(var i=0; i<ab.length; i++){
ab.setActiveArtboardIndex(i);
var aName = ab[i].name;
var fileObj = new File(folderObj.fsName + "/" + aName + ".svg");
saveSVG(fileObj);
}
alert("書き出しが終了しました");
// Save SVG関数
function saveSVG(fileObj){
var exportOptions = new ExportOptionsSVG();
var type = ExportType.SVG;
// DTDを指定。SVG1.1を指定
var temp = [SVGDTDVersion.SVG1_1, SVGDTDVersion.SVG1_0,
SVGDTDVersion.SVGTINY1_1, SVGDTDVersion.SVGTINY1_1PLUS,
SVGDTDVersion.SVGBASIC1_1, SVGDTDVersion.SVGTINY1_2];
exportOptions.DTD = temp[svgType.selection.index];
// 画像を埋め込む
exportOptions.embedRasterImages = embedBtn.value;
// 小数点以下の桁数は3
exportOptions.coordinatePrecision = 3;
// 文字のエンコーディング。UTF-8に設定。
exportOptions.documentEncoding = SVGDocumentEncoding.UTF8;
// 全てのフォントを埋め込む
exportOptions.embedAllFonts = false;
// フォントの種類
var temp = [SVGFontType.CEFFONT, SVGFontType.SVGFONT, SVGFontType.OUTLINEFONT]
exportOptions.fontType = temp[fontText.selection.index];
// 使用される文字のみ
var temp = [SVGFontSubsetting.None, SVGFontSubsetting.GLYPHSUSED,
SVGFontSubsetting.COMMONENGLISH,
SVGFontSubsetting.GLYPHSUSEDPLUSENGLISH,
SVGFontSubsetting.COMMONROMAN,
SVGFontSubsetting.GLYPHSUSEDPLUSROMAN, SVGFontSubsetting.ALLGLYPHS];
exportOptions.fontSubsetting = temp[subsetText.selection.index];
// CSSプロパティを設定
var temp = [SVGCSSPropertyLocation.PRESENTATIONATTRIBUTES,
SVGCSSPropertyLocation.STYLEATTRIBUTES,
SVGCSSPropertyLocation.ENTITIES,
SVGCSSPropertyLocation.STYLEELEMENTS];
exportOptions.cssProperties = temp[cssType.selection.index];
// SVG形式で保存
app.activeDocument.exportFile(fileObj, type, exportOptions);
}
})();

ファイル名の前に文字などを付けたい場合は、以下の行に文字を追加してみて
ください。

var fileObj = new File(folderObj.fsName + "/" + aName + ".svg");


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

もう、小正月も過ぎてしまいましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

正月の連休に自動化関連とか昨年やっておくべきものを、ごっそり処理しました。といっても、とりあえず現在の状況を追加したくらいですが……。

・Illustrator CC自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/IllustratorCC/
>

・Adobe Bridge CC自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/BridgeCC/
>

・Adobe Premiere CC自動化作戦(JS低機能さが何とも、どうにかならないか)
< http://www.openspc2.org/book/PremiereCC/
>

・Adobe MediaEncoder CC自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/MediaEncoderCC/
>

・Photoshop CC自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCC/
>

・InDesign CC自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/InDesignCC/
>

・AfterEffects CC自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/AfterEffectsCC/
>

・ExtendScript Toolkit CC自動化作戦
< http://www.openspc2.org/book/ExtendScriptToolKitCC/
>

・Adobe CS2〜CS6,CC JavaScriptリファレンス&ライブラリ
< http://www.openspc2.org/reibun/AdobeJS/index.html
>

・Adobe JavaScriptリファレンス
(Kindle版。なぜか正常に検索できないのかは調査中)
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844395955
>

・ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>

・Nexus 7(アンドロイドタブレット)使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Android/Nexus7/
>

・JavaScript逆引きハンドブック
< http://www.amazon.co.jp/dp/4863541082
>

・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/
>

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/
>
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。


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■講師だって、最初は初心者だもの[番外]
自己紹介に困らない自分になりたい2014年

森 和恵
< https://bn.dgcr.com/archives/20140120140100.html
>
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あけましておめでとうございます。森和恵です。
来ましたね、2014年。今年もよろしくお願いいたします。

さて、お正月の三が日を楽しんだ人も、ゆっくり過ごした人も、お正月あけからは平常運転がされてる頃ですね。あっ! という間に一年が何となく終わっちゃった…ということにならないよう、年の初めに今年の方向性を書き残してみませんか? 冬が過ぎ、春が来て、暑い夏をなんとか過ごした後の秋頃に読み返してみるのもオツなものですよ。

●2014年の私の方向性

そんなこんなで、ここに私の今年の宣言を書き残しておきます。

昨年は、「がんばらずに、自分らしくしなやかに」をモットーに、インプットの年としました。実際にいろんなところに出かけて、勉強をしたり、初めてのことにトライしたりしました。

さて今年は、「自分を見つめ直して、整え・知る」をモットーにやっていこうかと思います。今年は、あちこち無駄に動かずにインプットしたことを整理・活用し、本当に自分のモノにする期間にします。「体力・見ため・知力・財力」……自分をキチンと知ることで、次の段階に進みたいです。

整理するために、去年学んだことを実地で役立てたり、アウトプットしたりします。本当の意味で理解するためには、両方が必要だと思うからです。とはいえ、人の時間は有限です。今年の目標を遂行するためには、いくつかを諦めて時間を作ることも必要だと思っています。あきらめることも、また、整理整頓のうちのひとつですよね。

去年多くのイベントに参加して、自己紹介をする機会が多かったのですが、自分をどう紹介したらいいのかわからない……というなさけないコトになっていました。まわりの人たちは、「私はこういうものです」とキッパリ言い切っている姿が、眩しくてうらやましかったのです。

今年、「自分を見つめ直して、整え・知る」ことで、いい感じの自分を形成し、紹介に困らない自分になりたいなと思います。

●年越しそばとお雑煮

2013年大晦日のゆく年には、具だくさんの年越しそばを頂きました。

日本の年末なら、紅白・除夜の鐘・年越しそばを欠かすことはできませんよね。ないとなんかしっくりこない……という気が、私はします。年齢が若い時は、徹夜でバイトしたりで年末感のない年もありましたが、40を超えてからは、やはりきちんとしようと思ってしまいます。

年越しそばの意味は、「江戸時代に定着した日本の風習であり、蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから『今年一年の災厄を断ち切る』という意味で、大みそかの晩の年越し前に食べる蕎麦である(wikipedia)」なんだそうです。

ってことは、のどごしを楽しんでツルっといくよりは、もぐもぐと麺を噛みきって食べたほうがよさそうです。厄払いには。
< http://r360studio.com/news/newyear2014/img/day20140101-soba >

今年の年末はひとりだったので、日清どん兵衛(袋)をベースにし、どうしても外せなかったかき揚げソバを計画していました。が、家にあったものをあれこれのせるうちに具だくさんのお蕎麦になりました。昆布・丸餅・かまぼこ・わかめが投入されています。

2014年元旦には、関西風のお雑煮を頂きました。

あくる日の元旦の朝は、お雑煮です。いつもは、旦那さんの実家(石川県)で「角餅・昆布かつおのおすまし汁」を頂くのですが、今年は大阪にいたので関西風「丸餅・白みそ」となりました。こちらも具だくさんで、「丸い大根とにんじん・かまぼこ・丸餅・みつ葉・安能芋(ホントは里芋だけどあるものを使った)」です。
< http://r360studio.com/news/newyear2014/img/day20140101-zoni >

元旦のFacebookやTwitterを見ていると、全国さまざまなお雑煮があるんですね。あらためて、日本も広いなと実感しました。味の素レシピで紹介されているものもいろいろあって、お正月じゃない時に別の地域のお雑煮を作ってみたいなと思いました。
< http://park.ajinomoto.co.jp/recipe/corner/standard/ozouni
>

なんでこんなに、がんばって作っちゃったのか?

実は、今年のお正月は、仕事があるからと言って実家に帰らず残っていました。ひとり分だから超さぼれるのに、なんでこんなに頑張って作っちゃったかというと、ほぼ日の「2014年我が家のお雑煮」という、Twitterから投稿企画があったからです。前日31日には、年越しそばを予行演習で投稿していました。これをたまたま見かけて、よしやるぜ! と頑張って作ったわけです。

今年は、こういうWebコンテンツ企画に積極的に参加して、仕組みとか流れとか参加者の気持ちとかを体験したいなと思っています。

Twitterで、「#ほぼ日お雑煮」というハッシュタグをつけて投稿すると、だいたい15分後ぐらいには、このページに拾われて掲載されていました。自分の後にもどんどんアップされている様子をみて「ああ、みんな年末なんだなぁ……」と年の瀬を実感しました。

古き良き気持ちなのか、バーチャルな感じの目新しい気持ちなのか、なんだかなぁ、と複雑ではありましたけれど。これが、イマドキってやつなんでしょうね、たぶん。
< http://www.1101.com/ozoni2014/index.html
>

●最近気になるコンテンツ達

長年Webサイトを作る仕事に関わってきたのですが、最近思うことは「サイトデザインって、箱作ってるだけなんだなぁ」ということです。サイトの見た目って、突き詰めるとあまり重要ではないような気がしています。

中身が面白いことのほうが重要なんじゃないかと、強く思うようになってきました。(ここで言う「面白い」は、funnyじゃなくてinterestingのほう)

アウトプットを目標にしようと思ったのも、面白いと感じてもらえる記事を書けるようになりたいなと思ったのがきっかけでした。

ということもあり、最近自分が「面白い」と思って、ほぼ毎日巡回しているサイトをご紹介します。私も、こんなコンテンツを発信できるようになりたいな。

○ほぼ日刊イトイ新聞
< http://www.1101.com/home.html
>

昔からのお馴染みサイトではありますが、最近特に気になっているのは、運営とか見せ方のほう。個々のコンテンツが独立していて、表現方法を内容に合わせてぴったり合うように変えてきてるのがすごいと思います。また、情報の発表のタイミングなどの運営方法が、興味をそそるように計画ずくなのもすごいなと思います。見てて楽しい。

○cakes
< https://cakes.mu/
>

4000本近くのコラムを発信しているサイト。全文を読むには、週150円が必要なのですが、記事のクオリティがプロなので、読んでて心地いいのです。また、コラムのバラエティが多岐にわたっているので、SNSで集まる仲間内発信の情報にはない新しい分野の発見があります。新聞を購読している感覚に近いですね。視野が広がります。

○原宿ブックカフェ
< http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/01.html
>

BSで放送中のテレビ番組です。本にまつわる様々な情報を取り上げています。本屋さん発信のもの、書き手発信のもの、読者発信のもの……。本って、ついつい自分の好みのものばかりを読んでしまいがちなのですが、この番組を見ることで視野が広がる気がします。実際に、普段は読まない本も手にするようになりました。

○schoo
< http://schoo.jp/
>

オンライン上で、生放送の授業を放送している学校のサイトです。最初はWeb系の技術ばかりの授業だったのですが、最近は多岐に渡ってきて楽しくなりました。私自身も、オンライン学習のコンテンツを発信することに興味があるので、番組を楽しむだけではなく、どんなふうに運営しているのかも興味深々です(一度、しゃべる側で出てみたいなーという気もしています)。

……さて、今回はここまで。

お正月気分も消えて、2014年も本格始動しましたね。なんと、一年は52週しかないそうです。もう、3週過ぎてしまいましたね(タメイキ……)せっかく立てた年度の目標が、うやむやにならないように日々を大切に過ごしたいと思います。

【1年間を52週に分割し、1週間を半分に分割する】
< http://goo.gl/rN5Dg
>

次回は、久しぶりに電子書籍のネタで何か書こうかと思います。技術系の話ではなくて、「電子書籍を300冊近く買ってみて」みたいな、利用者目線の話を。お楽しみに。(^θ^)

※記事へのご意見・ご要望は下記より受付ます。
< http://goo.gl/rN5Dg
>

【森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜】
< site: http://r360studio.com
> < twitter: http://twitter.com/r360studio
>
< mail: r360studio@gmail.com >
< サイト制作の教科書 r360study: http://www.facebook.com/r360study
>

年齢のせいなのか、情報過多のなのかは謎ですが、見聞きしたことをすぐに忘れてしまいます。「反芻することで記憶になる」というらしいので、Tumblrで覚書を始めています。Webのこと、アニメの感想、面白いニュース……雑多の情報を2か月書きとめ続けて150件ほど集まりました。カードみたいに情報が並んでいるので、ぼんやり眺めていると相互が結びついて新しい発見があったりもします。
< http://r360studio.tumblr.com/
>


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編集後記(01/20)

●マルチ・レイヤースリラー(と称する)映画「キャビン」DVDを見た。ほかの映画DVDの予告編集に度々出て来て、とても気になっていた一本である。その予告編はずいぶん挑発的なのだ。[古びた山小屋を訪れた5人の男女、そこで彼らを待っていたものは]。荒木飛呂彦のホラー映画分類では「田舎に行ったら襲われた」系ホラーである。山小屋、休暇、若者、湖、殺人鬼、惨劇の文字が出る。定番中の定番の設定だ。[ここまではよくある話と思うかもしれない。ところが]科学者らしき連中がマルチモニタに映る彼らを見ている。[彼らは監視されていた。謎の組織によって。その目的はいったい何なのか]

ああそういうことね。[この展開も想像の範囲内かもしれない]監視カメラ、仕掛け、脱出、ゲーム、生中継の文字が加わる。[だが、これから先の展開は絶対に読めない]一羽の鳥が空中の見えない壁に激突する。若者たちを怪異が襲う。[賭けてもいい。絶対に読めない]傷だらけの男女が建物の中を警戒しながら進む。マルチモニタには研究所の異変が映し出される。神々、生贄、儀式、人形遣い、処女などの文字が加わる。泣き叫ぶ女、ズームバックすると透明カプセルの中、他のカプセルには異形のものたちが。[小さな山小屋の出口は世界の終りにつながっているのか]

わけわからんが、これはもう見るしかないだろう。たしかにこの予告編から全貌は予想できないが、映画を見た後ではけっこう情報サービスしていたんだなと思う。それでも、この展開を読める人がいたらすごい。学者、戦士、淫乱、愚者、処女の5人が山小屋で遭う怪異などはまあ想定内だが、次の舞台に変わるともうものすごいことになっている。笑うしかない大迫力。しかし、これはネタバレ厳禁の映画だから、その内容は秘密だ。見ていない人は絶対にネタバレ情報に手をつけないよう忠告したい。

BC級のこけおどし与太映画だとなめていたのだが、これは久しぶりに見る傑作だ。ホラー映画のオマージュをたっぷりつめこんでいて、陳腐な表現だが「脱帽」。結果としては壮大なテーマになっていたのには驚きだ。処女役の女優がとってもかわいい。最後にはあの人が威厳たっぷりに出て来る。「宇宙人ポール」を思い出して大笑いだ。この映画の前にリメイク版のスプラッター映画「死霊のはらわた」を見た。山奥の不気味な山小屋で、というお約束の「田舎に行ったら襲われた」映画で、予定調和の世界は構えず見られてお気楽だったが、タイトルを見た妻からは思い切り馬鹿にされた。(柴田)

< http://cabin-movie.jp/
>
「キャビン」予告編
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00CWXZ486/dgcrcom-22/
>
「キャビン」


●以前、後記に書いたかも。Weblioの英語の語彙力レベル測定。25問五択。4つの選択肢と、「該当無し」から選ぶ。1問当たりの回答時間は10秒。それよりかかると正答とは見なされない。出題は単語、熟語、成句からランダム。Weblio会員ならば、結果一覧表示後に単語登録できる。

レベルは16段階あり、テストでは10,000語を最上級としていた。私はレベル10で、語彙数4501〜5000語、勉強家(studios person)と撃沈。

大学入試の語彙力レベル測定テストもあった。出される問題は比較的簡単で、先のテストより手応えはあったのに、Dランクで桜の開花予想は3分咲き。大学受験では落とさないのが基本ということなんだろう。単語の意味を正確に記憶していないため、どれも違うと思いつつ、なんとなく選択肢から選んでしまうものもあった。(hammer.mule)

< http://uwl.weblio.jp/vocab-index
>
Weblio。英語の語彙力レベル測定
< http://uwl.weblio.jp/info/about-vocab-test
>
診断結果にはどのようなレベルがありますか?
< http://uwl.weblio.jp/vt/take?bc=exam&mc=UEE
>
大学入試の語彙力レベル測定テスト