[3767] 封印していたプラモデル作りを再開

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《もう1インチほしいな》

■ネタを訪ねて三万歩[115]
 "封印"していたプラモデル作りを再開
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[404]
 「iPhone6 Plusを見てきた!」他、小ネタ集
 吉井 宏


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■ネタを訪ねて三万歩[115]
"封印"していたプラモデル作りを再開

海津ヨシノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20140924140200.html
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facebookでのグループ参加が引き金となり、"封印"していたプラモデル作りを再開することにしました。プラモデルと言ってもガンプラ(ガンダムのプラモデル)ではなく、私の場合はAFV(Armored Fighting Vehicle)です。つまり、装甲戦闘車両。

学生の頃はエアブラシを基本にラッカー、アクリル、エナメルという3種類のプラモデル専用塗料を利用していました。もちろん復活の狼煙とともに、同じ環境と言いたいところですが、部屋のスペースや換気の関係でエアブラシとラッカーは御法度と決めました。

そうなるとウェザリング処理がかなり制約されてしまいます。しかし、長いブランクの間に新しい技法が色々と編み出されており、私はその中のひとつにチャレンジする事にしました。それは油彩です。

油絵の具をテレピン、ペトロールなどでウェザリングを行うウォッシュ技法。これが意外と新鮮でリアルな表現に繋がっていきます。問題は下地処理。新たに色々揃えると大変なので、手持ちのリキテックスで代用することにしました。ところが、ここからが大騒ぎの連続。

まずプラモデルは開封後に、台所などで利用する中性洗剤を希釈した水で表面の油分を洗い流します。パーツが細かいので安手の筆などを利用するとベストです。乾燥後にマスキングテープなどで仮組をし、必要な部分は接着しておきます。細かいパーツはランナーから離さず着色をします。

ここでサーフェイスを行う事が理想ですが、パテ盛り処理などがない場合は特に必要ないでしょう。ここではサーフェイス処理を省いて話を進めます。

まずリキテックスはアクリル絵の具ですが、そのままではプラスチックへの食いつきが悪いので、ストレートな塗り込みは避けなければなりません。特にガッシュの食いつきはかなり弱いです。

そこで、モデルの質感に合わせてグロスポリマーメディウム、またはマットメディウムを混ぜることで食いつきを良くします。両者とも接着剤的な性質がありますので、効果はかなり違ってきます。

また、グラデーションメディウムを混ぜると乾燥を遅らせて筆跡を鈍らせる事が可能です(^o^)それから、希釈には水ではなくリターディングメディウムを使うと良いでしょう。

問題はこうして調合したリキテックスを塗るときの注意点です。希釈に注意し、三回ぐらいの重ね塗りで完結できる状態で作業を進めます。一回目はプラスチックの表面でかなりの部分がリキテックスを弾いてしまいますが、気にせず一通り塗りつぶします。

これを三回ほど繰り返すと相当良い感じになります。必要に応じて四回ぐらいでの完結で考えても良いかも知れません。ちなみに私は四回完結です。なお、この下地処理では完成作品の色味よりも幾分暗めの色に設定をします。

さて、ここで一番気にしなくてはならないのは乾燥時間。通常の状態で完全に乾燥させるためには三日ほど必要のようです。重ね塗りの時間的感覚は一日ぐらいで良いと思いますが、四回目が終了したら三日ほど放置した方がよいでしょう。

充分に乾燥したら、ラッカー系のトップコートスプレーを全体に軽く吹きかけます。ここでラッカー系が登場してしまいますが、仕方がないです。もちろん、外でダンボール箱に入れて軽くさっと吹きかける程度で充分です。

この乾燥にも一日以上時間を費やします。充分に乾燥したら油彩でのウエザリングに入ります。面相筆で下地よりもかなり明るめの色を雨だれ式に全体にスポットし、テレピン油を少しだけ付けた筆で擦っていきます。

言葉で説明するのはかなり難しいのですが、実際にやってみると絵心があれば数時間でコツが掴めます。あとは根気よく続けるだけです。

さて、AFV系のプラモデルでは履帯(りたい)、つまりキャタビラがPVC(ポリ塩化ビニール)系というモノが少なくありません。伸縮がある程度可能で整形も容易ということなのでしょう。

ただし、塗装はそのままでは剥げてしまいます。お金を掛けてカステン(モデルカステン/連結可動履帯)を利用したいところですが、下手をすると本体のプラモデルより出費を考えなくてはなりません。

まずは普通の履帯への対策としてマスターしておきたかったので、当面はカステンには手を出さないことに決めました。そこで、塗料の食いつきを強くするためのプライマーとして、ガイアマルチプライマーを事前に塗布する必要があります。

そんなわけで、とりあえず実験用にと、大昔にストックしていたプラモデルの箱が収まったダンボール箱六つも発掘しました。数十年ぶりに開けてみると、絶版品がかなりあり、ちょっとしたお宝の出現にビックリしてしまいました。

そうなると、とりあえずのテイスト作成用に使うのを躊躇してしまったのですが、昭和時代の1/144のガンダムプラモも数点混ざっていたので、これを練習課題とすることにしました。

素材はガンキャノンです。モールドも甘く、パーツも少ないので作りやすい反面、最新版の同製品と比較すると小学生にも見向きされない造形なので、ガンダムプラモとしてのリアルなモデリングは求めず、AFVのための塗装に徹しました。

まず、リキテックスでフィールドグレー色を作成し、実際の色よりも彩度を上げ、丁寧に四回ほど塗り重ねてマット感のあるイメージに仕上げます。

充分に乾燥させてから、トップコートスプレーにてコーティング処理を行い、乾燥後に油彩で汚しをするわけですが、とにかくペトロールの臭さには参りました。ラッカーを避けた意味はほとんどなくなってしまいましたが、もう後には引けません。

ということで、一気に作り込んだ実験習作は概ね成功したので、次はいきなり1/35のAFVとも思ったのですが、様子を見るために新たに1/72の小さいAFV系をいくつか買い込みました。

その中から、同時制作でM3リー/グラントとM4A3シャーマンを手がけたのです。小さいので作りやすく、塗装で勝負と思っていたわけですが、見事に思惑は外れました。

バリが多く噛み合わせも甘いので、修正が大変な作業になりました。いきなり本格化してしまったわけです。道具は色々もっていましたので特に困りませんでしたが、ブランクは大きいですからね。とにかく仮組までと思っていた矢先に、いきなりM3グラントを踏んづけて破損してしまいました。

※M3リー/グラントとは、第二次世界大戦中にアメリカで製造された戦車のことで、グラント及びリーというふたつの愛称は、いずれもイギリス向けの仕様で生産されたイギリス軍の型式違いによるものです。

※M4A3シャーマンとは、第二次世界大戦時にアメリカ合衆国で開発・製造された中戦車で、通称はシャーマン。色々なバリエーションがあり、70年代まで世界各地で使われていた。

※バリとはプラスチック成形時に発生する、プラスチックが少しはみ出してしまった状態。羽根付き餃子のような感じです。

残りはM4A3シャーマン。ところがM3リー/グラントよりもバリと噛み合わせがひどく、小さなパーツが多すぎて修正は大パニックになりました。

ここで昔の感覚が少し戻ってきたようで、無意識に手すりのようなパーツは細い(0.3〜0.5mm)銅線などで代用することにしていました。この方がきれいに処理できます。

そのためには、一度大きな穴のあいている該当する位置をパテで埋めてから、ピンバイスで穴をあける作業が必要になります。1/72だとマッチ箱のようなサイズですから、本当に神経ボロボロになります。

そうです。素直に1/35で始めれば良かったのです。とにかく、ひとつでも完成させないと次に行きたくないので頑張るしかありません。こんなに神経を集中したのは何か月ぶりだろう……。

そして仮組もいよいよ終わりという段階で、ついにやってしまいました。パーツがひとつ行方不明なのです。小さいので絶望です。

ただし、唯一の救いは類似パーツがあるのでそれを元に型取りすればなんとかなりそうですが、余計な作業が入ってしまったので気力はなくなり、しばらく放置することにしました。やはり作り慣れていた1/35あたりで肩慣らしがよさそうです。

しかし、私が以前作っていたときの二倍以上の価格設定には、正直お気軽に手が出ません。それでも無理して購入し、組み立て式のリアルな履帯や装備品などを別に買い求めると、本体価格の更に二倍以上に膨れあがってしまいます。

そうなると、本気で作るためにはプラモデルキットだけで6,000〜100,000円が軽く飛んでしまいます。別の意味でストレスの宝庫になりそうです。


■今月のお気に入りミュージックと映画
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[Cold Blooded Old Times]by Cuff the Duke in 2012(Canada)

アルバム"In Our Time EP"に収録されている曲で、Bill Callahanのカバー。オリジナルのフォークテイストに現代風アレンジが加わった心地よい楽曲。何故か懐かしい、フォークロックを思わせるボーカルが魅力的な曲です。

Bill Callahan - Cold Blooded Old Times - Don't Look Down(18秒目から)
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CUFF THE DUKE - Cold Blooded Old Times(Smog Cover)
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[The Hobbit: The Desolation of Smaug]
by Sir Peter Robert Jackson in U.S.A/NZ/UK

邦題は「ホビット 竜に奪われた王国」。ホビット三部作の二作目。あまり評価が高くないシリーズですが、私は意外と気に入っています。

マーティン・フリーマン演じるビルボ・バギンズが一作目より精神的にも体力的にもやたらと強くなっているのが気になります。しかし、全体的にテンポがあり、アクションシーンもよく見ていると所々に軽いギャグも含まれていて、それなりに楽しめました。

ただし、やはり「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの前の話のはずなのに、主要キャストが老けてしまっているのは誰の目にも明らか。なんとかCGで違和感なく処理して欲しいですね。それだけが気になりました。ちなみにラストが三作目に繋がるような終わり方になっている点も少し不満があります。


【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

プラモデー作りを再開したことにより、部屋の中を数日掛けて大掃除しました。年末ですらしたことのない大掃除です。ここで処分の対象となったのは書類関係。さすがに片っ端から処分するわけはいきませんが、時効の書類や、既に使っていない家電類の保証書やマニュアルなどが山のように出て来ました。

その中から念のために保管していた書類についてはスキャンニングしてからシュレッダー、またはマーカーで塗りつぶしという作業をひたすら繰り返しました。また、ダンボール箱の処分も大変でした。多くは家電の元箱なのですが、既に保証期間の切れているモノなどを思い切って処分しました。万が一の修理時の輸送用に確保していたのです。

そんなわけで本当に恐ろしい量の紙ゴミが発生しました。分別リサイクルを厳守し、2週間掛かってある程度納得できる掃除が終わったはずだったのですが、あまり部屋のスペースは変化していませんでした。どこかに抜本的な対策が必要だったのかもしれません。

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■グラフィック薄氷大魔王[404]
「iPhone6 Plusを見てきた!」他、小ネタ集

吉井 宏
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●iPhone6 Plusを見てきた!

大きい! 薄い! 確かにレンズがはみ出してるw

うん。外出時に使うiPad兼iPhoneとしては、最低でもこのくらいのサイズがほしかった。もう1インチほしいな。片手操作しない僕には、iPhoneが小さくていい理由がないのです。iPadで通話できないからしかたなくiPhoneを使ってる状態。

PlusでないほうのiPhone6も少し大きくなったから、片手操作派に不評なのは分かる。要するに、iPhone6 Plus、iPhone6と、iPhone6 miniを出せば円満解決w

ただ、せっかく大きいのに画面の幅が狭いのが違和感。やけに縦長/横長なミニミニiPadって感じ。

早く使いたいのは山々だけど、機種変更するのはiPhone7 Plus以降になるだろう。あるいは、GalaxyNote的大判Androidスマホに戻る可能性も。やっぱ、ひつじのしつじくんに画面を歩き回ってててほしい。

●WACOM Bamboo Stylus fineline

さっそく購入。このタイプの静電気を細い先端から出すペンは「垂直に書かないと線が出る位置がズレる」という話があったけど、なるほどそのとおりだった。逆に言えば、垂直に近い感じで書けば大丈夫とも言える。

僕はiPadガラス表面に硬い樹脂のペン先が当たる、ツルツルカチャカチャな感触が苦手だし、滑りすぎて形がちゃんと描けない。液タブに敷いてるビニールをiPadサイズに切って貼ってみたらかなりマシになる。

対応アプリで(Bamboo Paperしか試してないけど)掌の接触が無視されるのは一応効くけど、ズームやスクロールの操作と誤認識されたりもする。どっちにしても「汗ふきリストバンド」で画面に手を置けるようにして描くほうが快適。

腰を据えて描いてみると、従来のいろんなペンと比べて最上級なのは確か。ツルツルカチャカチャが大丈夫な人だったら、finelineは相当いいペンだと思う。あと、走り書きで文字をメモするんだったらぜんぜん使えるし。

実用的総合的には、う〜ん、Su-Penの細いやつのほうが上かなあ。WACOMでも同様の導電繊維のペンが出たのでそっちも試してみたい。intuos Creative Stylus2も控えてるし。

そもそも、歴代Cintiq液晶タブレットを使ってきて不満タラタラな僕なので、iPad+ペンへの期待値が高すぎるんだろうなあ。紙と鉛筆にはまだまだ及ばない(導電繊維のsoloも昨日届いたので次回書きます)。

●銀座松屋のリサ・ラーソン展

< http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20140911_lisalarson_8es.html
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行ってきた。作家としての軌跡を知るにはいい展覧会だと思ったけど、ショップで売ってるグッズのおそろしいほどの多さに驚いたというか、ちょっとがっかりしたw そっか、やっぱどこかが大々的に資本投下してるのね。ライセンスに多くの会社が群がってる状態なんだろうけど。やっぱ北欧デザインという記号と作家の魅力が鍵なんだろうな。

以前、新宿伊勢丹でやってたリサ・ラーソン展は作品の販売だったけど、松屋のは作品販売は申し訳程度で、巨大なグッズ売り場がメインな感じ。ぬいぐるみや文房具やお菓子。「陶芸作家」ってことが置いてきぼり気味w

リサ・ラーソンと言えば僕的に「鳩」なのに、展示されてなかったのは残念!!
< http://www.hushykke.com/?pid=34124073
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そんなに好きなら作品いくつかでも持ってるんだろうな? ……持ってないですw 小型の作品ならちょっと高めのフィギュアくらいの値段だから普通に買えるよ。でも「陶器」なのがダメだわ。地震で部屋めちゃくちゃになったの経験してるから、割れモノはこわい。樹脂製だったらほしいのだが。

実は、リサ・ラーソンは僕的に立体作家として理想の業態というかスタイル。彼女が陶芸でやってるように、FRPや樹脂でやってみたい。

リサ・ラーソン作品は「陶器の置物/インテリア/コレクション用」であって、何かの役に立つとかじゃない。値段も高くないし、そこらへんは僕が前から言ってる「カジュアルな彫刻作品」にほぼ重なる。ファンも買うだろうし、通りすがりに気に入って買う人もいるでしょう。で、部屋に飾る。いいじゃない!

TDW作品を、ああいった形で世界に売れたらいいよなあ! いわゆるフィギュアとはちょっとずらしたニュアンスで。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

東京デザイナーズウイーク2014に出展します。準備の具体的な日程が決まって大きく前進した気分。いろいろ決まってくると肩の荷が下りた感じ、ラクになるね〜。無限大だった不安のサイズがどんどん小さくなっていくみたいな。

ところで、東京デザイナーズウイークの略ってTDWなんだよね。僕のThe Daily WorkもTDW。TDWで検索すると前者ばっか出てくるのがウザかったw

展示タイトルをTDWがつくものにすると混乱するので、TDWの文字はなるべく出さない方針w

いろいろ忙しくなるということで、この連載、11月5日掲載分まで1500文字程度のショートバージョンにします。と思ったんだけど、ちっともショートにならなかったw 次回からは短くまとめる!

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
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・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp
>
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63
>


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編集後記(09/24)

●この飛び石連休4日間のうち2日間、久しぶりに愛車ドッペルギャンガー202 blackmaxで走った。買い物や散歩ではなく、走るために走った。暑い間はあんぱんまん号ママチャリでトロトロ移動していても普通だったが、もはやこれほどナイスな時候になっては、スポーツ車をいつまでもテラスでカバーをかけて置いておくのも面目ないような気分に追い込まれたからだ。つくづくいいデザインだなあ。ここまで黒にこだわった自転車はない。アクセントのオレンジがきいている。プロ野球ナイトゲームを夕食時にBSで見ることがあるが(もちろん妻の贔屓するジャイアンツが出るときだけ)、キャッチャー阿部の姿を見ると、ほとんどドッペルギャンガー配色なのだ。

一回目は荒川土手上を西進し笹目橋を南へ、いつもはほぼそのまま進んで板橋区立美術館や東京大仏、赤塚植物園に行くのだが、西高島平で左折し地下鉄ふた駅分走れば「都立赤塚公園」中央地区だ。周囲を一周してから、志村坂下まで東進、17号線を北へ、戸田橋を渡ればわが家だ。ほとんどサドルに座ったままで約一時間。久しぶりだったので、あとで体にこたえるかと思ったがとくに何もない。一日あけた二回目はママチャリ妻と一緒に、戸田橋を渡り都立浮間公園へ。四季折々に何度も来ている。公園の池を半周してから荒川土手に上がり東進、新荒川大橋を渡って川口市に入り、図書館経由で帰る。ゆっくり実走したのは一時間くらいか。あとからGoogle mapの航空写真で走ったルートをたどるのが楽しい。

今年もまたアジアグラフの審査員を任され、この夏もずいぶん多くの作品(静止画・動画)を見てきた。一番きつかったのがアジア各国から寄せられたCGアニメーションを大量に見なければならない「CGアニメーションシアター」の審査だった。いつもはDVDを見たり、本を読んだりしている夜の時間(テレビを見ることは殆どない)を3回つかったのだから、相当な分量であることがおわかりになるだろう。いま詳細を述べるわけにはいかないので、感想程度にとどめるが(なにしろ、わたしも国際審査員なのだ)、日本の作品が粒ぞろいでとても期待できる。でも、わたしは日本の作品は審査できない(もちろん国内審査はやった)。どこの国の審査員も国際審査では自国の作品は対象外である。これはまことに正しいルールだ。

昨年までの経験では、アジアではおおむね日本と韓国、中国(+香港)の作品クオリティが高い。でも、それ以外の国から、表現技術はともかく、思いもよらぬ発想の作品が出てきたりするから興味津々なのだ。今回の審査では、御三家以外の国、たとえばマレーシア、インドネシアからは出品も多く、これもいい、これもおもしろいと、感心してばかりいた。歳とってなお、こんなおもしろくて意義のある役割を与えてもらって、アジアグラフには感謝している。「アジアグラフ2014東京」はお台場の日本科学未来館で、10月23日(木)から26日(日)まで開催される予定だ。この件はまたお知らせする。(柴田)

< http://www.asiagraph.jp/
>
アジアグラフ


●健康診断の眼底検査の結果には、「動脈硬化性眼底」「視神経乳頭陥凹」とあり、専門医に受診せよとの指令が下っていた。目が乾く、涙が止まらない時がある、かすむ、たまに眼球が脈打つ感じ(脈打ちは右だけ)があった。最後のはまぶたがぴくぴくするのとは別の感じなんだが、眼球の脈打ちなんて変な気もする。

初日は視力検査に、眼鏡が合っているかどうかに、眼底にCTみたいなのに、色素つけての検査などいくつも受けた。視力検査では「かなり悪いですね」と言われたが、眼鏡をかけての検査では「お、視力出ますね♪」と感心された。ド近眼でありながら、眼鏡での補正をする力はあるらしい。出なければ障害者手帳が出るはずだ。

とはいえ、眼鏡だと視界が歪んでしまうため、0.5と0.4までしか出しておらず、両目で0.6程度。車の運転はできない。免許持っていないのは神の啓示だわね。絶対ブレーキとアクセルを間違うと言ったら、一笑に付されたことがあったが、最近の事故だと結構間違いはあるよね……。(hammer.mule)

< http://www.aozora-eye.jp/point/ryokunaisho01.html
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CTみたいなの、はOCTというんだね。光干渉断層計。

< http://m2college.net/fes3/
>
まにフェス。3Fは無料。4Fは有料・予約制。
「マーケティングを伴わないWeb解析に意味は無い社長を納得させる売上UPためのWeb解析とは!?」