アナログステージ[130]懺悔道中膝栗毛ラストスパート/べちおサマンサ

投稿:  著者:  読了時間:8分(本文:約3,700文字)


コンニチハ、ふきのとうがスーパーの野菜売り場に並び始めて、ニコニコなべちおです。あのホロリとした苦味が、冬の終わりと、春の始まりを告げる味に感じてきた中年です。

ふきのとうは、天ぷらで食べるが美味しいですが、オイラはやっぱり、軽く湯がいて、おひたしで食べるのが好き。高野豆腐と一緒にだし汁で和え物にしても美味しい。

だいぶ昔の話になるのですが、『ばっけ味噌』という、東北地方のほうで食されている、ふきのとうの味噌和えをいただいたことがあったのですが、美味しいですね。白いごはんにピッタリ。むこうでは、ふきのとうを「ばっけ」というのですね。

さてさて。実は今回、前回スライドさせたネタを掲載予定だったのですが、なんだか、間違って削除してしまったようで、ネタが沈没してしまいました。サルベージすることもできないので、今回も巡礼ネタで。すいません。

前回の様子と、簡単な注意書きは下記をご参照ください。

・アナログステージ[129]巡礼から得る新しい空気と心
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150210140200.html >




お寺を紹介するときは、山号と寺号(院号)、仏像マニアなゆえ、いつもはご本尊さまだけ記載しておりますが、今回は、不動明王さまオンリーなので、あえて記載しておりません。宗派や諸々の札所番なども省略しております。

・関東三十六不動霊場会・公式ホームページ:
< http://tobifudo.jp/36fudo/index.html >

●懺悔道中膝栗毛 ─ 廿一編(関東三十六不動尊 千葉編)

前回は、連休を利用した不動尊巡りツアーの最終日ということで、後記ではなく、メインで書かせていただきました。そんな関東三十六不動尊巡りも、いよいよ残すところ千葉だけになり、満願(結願)までラストスパートです。

・竹園山 最勝寺 教学院(目青不動尊)

いきなり千葉ではなく、東京の三軒茶屋近くにある教学院です。デジクリでは書いておりませんが、以前に一度だけ参拝に来たことがあります。実は、今回の巡礼でも、足を運ぶのが億劫になっていたお寺さんだったので、近場でありながら、最後のほうになってしまいました。

その理由は、三軒茶屋という場所柄、人と車で溢れていて、駐車場(コインパーキング)まで辿り着くのが大変という裏事情が。前回もそうだったのですが、駐車場難民が確定するところなので、車で動いているオイラには、どうにも近寄りがたいお寺さんだったりします。

しかも、一方通行だらけで、道を入り間違えると、はるか彼方へ進まされてしまいます。今回は、別の駐車場を発見したので、前回のような苦労はしませんでしたが、やっぱり都心は車より、電車で移動が間違いなく便利ですね。

さて、お寺さんのほうはというと、参拝者は見事にオイラだけでした。檀家寺さん特有の質素な佇まいで、不動堂の中は真っ暗でなにも見えませんが、ほかのお寺さんでは感じることがあまりない、ピリピリとした、すごい緊迫感がある空気が堂内から放たれております。

目青不動さまが秘仏になっているだけあって、その力なんでしょうかね。子どもの頃から、お寺とか神社を怖い場所と思ったことはないのですが、この不動堂は緊張感がすごいです。「怖い」という感覚とは違うのですが、まぁ、機会があれば足を運んでみてください。

・普和山 最上寺(厄除岩瀬不動尊)

高速道路でビューンと移動し、千葉県に突入です。お寺の駐車場に車を停めると、境内を改修工事している最中で、土木資材があちらこちらにゴロゴロしておりました。石像の仁王さまが、とても印象的です。

本堂にあがると、檀家さんなのか、地元のかたたちなのか分かりませんが、本堂で机を並べて井戸端会議をしており、「ものすごいタイミングが悪いときに来てしまった」と後ずさりしてしまいました。

さすがのオイラも、こんな大勢のかたたちが見ている前での勤行は、気後れする。視線もバッチリ集まっているのが、背中から良く分かる。ほかに参拝者さんがいれば気持ちも楽だが、とにかく気まずい。線香だけ焚いて、経も唱えずにご朱印だけいただくのは、今回決めたオイラ流儀に背くので避けたい。

どうしようか戸惑っているところに、先日の苔不動(秩父)の奥さんからいただいた「プロじゃないんだから、お経を間違えたっていいんだよ! 堂々と発声することが大事」という言葉を思い出す。

とはいえ、すごい緊張してしまいました。こんなに緊張するなんて、小学生のときの学芸会以来です。小学生のころは、まだシャイだったんです、ボク。中学生になってから、変人として生まれ変わり、今に至ります。

・妙高山 大聖院(高塚不動尊)

最上寺から一時間以上の道のりを移動し、着いた高塚不動さんも、また静かな佇まいのお寺さんでした。お墓参りにきていた檀家さんを除けば、またもやオイラひとりの参拝でしたが、お寺のムスメさんらしきかたに対応していただき、軽く会話を楽しみました。

「この裏の奥にも不動さまを祀ってあるので、そちらもよかったらどうぞ」と声を掛けてくださったので、足を運んでみることに。ここで、大きな勘違いをしていることに、まったく気がついていないオイラがおりました。

境内に『奥の院はこちらから』と書かれている案内板を見かけ、その案内に従って進んでいくと、かなりへヴィーなハイキングコースに突入。「なにかおかしい」とうっすら思いながらも、獣道のような山道を登って進む。

20分ほど経過しただろうか、ムスメさんが言っていた不動堂の存在が遠い。引き返すのも癪だし、そのまま進んでいくも、足元はスニーカーではなく、裸足に雪駄。足が痛い。しかも、くもの巣が容赦なく纏わりついてくる。「ぜったいに間違えたわ、これ」と気がついたのは、山頂近くの鳥居の前でした。

おそらく、ムスメさんが言っていた裏の不動堂は、本堂の裏のことを指していたのだと思い、ハァハァいいながら山頂に到着。風神雷神門をくぐり、そこから見渡せる南房総の海は、絶景のひとこと。ものすごい充実感だ。しばし休憩し、奥の院と呼ばれるここは、元不動堂だったようです。

キレイな景色と澄んだ空気を、たっぷりと体に沁み込ませ、「リフレッシュ完了!」と満足しているも、来た道を戻らないといけないという現実がやってきた。周りにはマイナスイオンで溢れているが、気分はマイナスで溢れる。

顔面蒼白でハァハァしながら下山し、お寺に着いたときには、「今日はもう帰ろうかな」モードに。そして、本堂だとばかり思っていた堂が、じつは庫裏であり、本堂は庫裏の奥だったことを知る。

本堂で勤行しなければ、巡礼の意義がない。ハァハァしながらも本堂へ向かうが、これまた本堂が遠い。すごい階段で、ハァハァをとおり超えて無言。目玉が、黒目から白目に回転しかかったころに、本堂へ到着。無事に勤行を済ませ、境内を散策してみると、秋葉権現の祠が。神仏習合だったんですね。

なんだかんだで、高塚不動さんで2時間近く時間を費やしてしまい、先を急ぐことに。後々、この時間遅れが、成田山での悲劇を引き起こすとは、このときはまだ分からなかったのでした。

次回、関東三十六不動尊巡り、グランドファイナルです、お楽しみにどうぞ。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp

NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。愛機はD90とGRD4。全国寺社巡りで、過去の懺悔道中をしております。

・インスタはこちら→< http://instagram.com/bachio >
・Twitterはコチラ→< http://twitter.com/bachiosamansa >
・まとめはコチラ→< http://start.io/bachio >

※ボチボチTwitterに出没してます(2015年2月現在)

○前回、後記を書き忘れてしまったのを、配信されてから気がついた。モノ忘れというより、新しい情報が入ってくると、いま現在の情報が、古いものとして削除されてしまうのは、加齢がなす業なのかな。

今回掲載予定だったネタも、『原稿を入稿した→ネタを入れ替えたことを忘れる→なんで下書きトレイに残っているんだろ?→入稿済みなのは削除』という流れを、無意識に行っていたのだろう。困ったもんだ。

○小池龍之介の『こだわらない練習』を読了。まろやかな文面でありながらも、人間が持つ思考と思想を、この上なく的確についた内容で、読み手によっては人間が変わってしまうくらいの力がある。

「分かっているが、分かっていないふりをしていたい」「アタマの中で散々と蹲っていたものが、文章として纏まってしまった」と、心の迷子になっているかたには面白いです。

・『こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごしかた』
< http://www.shogakukan.co.jp/pr/koike/kodawaranai/index.html >