Take IT Easy![50]プログラミングを学ぶ、教える/若林健一 / kwaka1208

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こんにちは、若林です。

私もCoderDojoとして活動してる「子ども向けプログラミング教育」、このところテレビ番組で取り上げられたり、ニュースで取り上げられたりと、大変注目が集まっています。奈良でも、参加した方の声を聞いて「うちも参加したい」という声をいただき、キャンセル待ちが出るほどで嬉しい悲鳴をあげています。

小学1年生にプログラミング教育--武雄市、DeNA、東洋大
< http://japan.zdnet.com/article/35060367/ >

CoderDojoは小中学生のためのプログラミング道場
< http://coderdojo.jp/ >

私自身がプログラミングを覚えたのは中学・高校生の頃でした。パソコン本体はMZ-2000を祖母に買ってもらいましたが、当時は今のようにインターネットもなく、プログラムを入手する手段といえばパッケージを買うか、本に載っているBASICのソースやマシン語のデータを入力するしかありません。

中学生には、おいそれとパッケージソフトウェアを買うわけにもいかず、本に載っているプログラムをせっせと入力したものでした。




しかし、当たり前のように入力ミスがたくさんあり、一発では動きません。最初の頃は、意味もわからずに入力していたので、どこが間違っているか想像もつかず、プログラムを最初から最後まで画面と本を見比べて、間違っている箇所を探す地道な作業の繰り返しです。

そうこうしているうちに、動かないケースとその原因の対応付けが身についてきて、おおよその原因と箇所が特定できるようになり、気がつけば自分でプログラムを改変できるようになりました。

このようにして、私はプログラムを学んだのでした。何をするにも、動機付けというのは大切ですね。

それに比べると今の子ども達の恵まれていること。わざわざ自分で作らなくても、スマートフォン用のゲームを含めて無料で遊べるものがたくさんありますし、その内容も画面がきれいだったり、イベントがたくさんあったりと、私たちが子どもの頃に遊んだものの比ではありません。頑張って自分で打ち込まなくても、遊ぶネタには困らないのです。

それでも、忍者(Dojoに参加する子ども達のことを忍者と呼びます)はDojoでの活動だけでなく、家に帰ってからも作ったものを改造したり、同じテーマに自分ひとりで再チャレンジするなど、熱心に取り組んでいます。

私たちの子どもの頃のように遊ぶネタ欲しさではなく、純粋に作る楽しさを感じてくれているようで、教える側としては嬉しい限りです。

子ども達がプログラミングを学ぶと、どんないいことがあるのでしょうか? 私は次のように考えています。

1)YouTubeを観たり、ゲームで遊んでいた時間を、モノづくりの時間に転換できる

子ども達は(大人もでしょうけれど)デジタル機器に興味津々です、スマートフォンやゲーム機やパソコンが大好き。子ども達にとっては、ゲームをするのも作るのも同じぐらい楽しいこと、「ゲームをばかりしてたらダメ」ではなくて「ゲームを自分で作る」という新しいテーマを与えることで、YouTubeを観るだけ、ゲームをして終わっていた時間を、モノ作りを経験する時間に変えていくことができます。

2)パソコンやスマートフォンなどが動く仕組みを理解し、ITリテラシーが高まる

プログラム作りを経験することで、デジタル機器がどのようにして動くのか、どんな工夫が必要なのかを知ることができます。これらを知ることによって、普段自分たちが使っているアプリや機械がどんな風に動くのかをイメージできるようになります。

これは、すぐに効果が現れるものではありませんが、いわゆるITリテラシーの基礎として大人になった時に役に立つはずです。

たとえば、ITリテラシーの分野でなかなか理解の進まない「セキュリティ」についても、内部の動作イメージを持つことで、正しい理解を得ることができるようになるでしょう。

3)学校で習ったこと、特に算数や理科の授業で習ったことが生きる

プログラムを作る上で必要な知識は、プログラミング言語だけではありません。算数で習った四則演算、座標、方程式。理科でならった公式など、授業で習っただけで実生活で使うことのなかった知識が、プログラムを作る上では必要になります。

例えば、キャラクタを動かすためにはX座標、Y座標を理解していなければなりませんし、動かす方向を変えるためには普段の生活では滅多に使わない「マイナスの数字」も使わなければなりません。

算数や理科で習った知識を「道具」として駆使することでより理解が深まる。つまり、「プログラムを作る」というは、学校で習ったことの実践の場でもあるのです。

学校の勉強にもつながる、となれば関心が高まる保護者の方も多いのではないでしょうか。いつもゲームで遊んでばかりのうちの子にプログラムなんかできるかな? 関心を持つかな? 

そんな心配はありません、今までにDojoでたくさんの子ども達を見てきましたが、小学一年生でも楽しんでやってますし、みんな時間を忘れるぐらいに真剣に取り組んでいます。

最初はどうしていいかわからなかった子も、帰る頃には「家に帰ってまたやる!」と言ってくれます。どうぞ、近くのDojoを探して参加してみてください。

そして、保護者のみなさんには教える立場にも参加していただきたいのです。各地のDojoで使っているScratchというプログラミング言語は、プログラミングを職業としない方でも扱える簡単なもの。

多くのDojoでメンター(教える人)が不足していますので、子どもを連れてくるだけでなくメンターとしても参加していただければ、より多くの子ども達が浪費している時間を、より有意義な時間に置き換えることができるのです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
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