[3878] 非常勤講師オファー祭り

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,500文字)


《パリでも「ゆるキャラ」大人気w》

■ネタを訪ねて三万歩(121)
 非常勤講師オファー祭り
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[426]
 「Printemps 150周年記念マスコット」他、小ネタ集
 吉井 宏




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■ネタを訪ねて三万歩[121]
非常勤講師オファー祭り

海津ヨシノリ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150325140200.html >
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2月に大きな封筒を投函する必要が出て来て、大騒ぎしてしまいました。大きいと言ってもA4の書類を折らずに入れるための角2封筒(240mm×332mm)です。

結果から言うと、久しぶりに手書きで宛名書きをしたのですが、見事に5回も失敗してしまいました。当然油性ペンで書いていましたので、封筒はゴミ入れに格下げとなりました。

普通、宛名書きはプリンタで処理するのですが、手持ちのプリンタには収まらないサイズであったことが失敗の元。

プリンタはインクジェットもレーザーもA3ノビ対応機種を持っていましたが、ほとんど使わずにいて、インクジェットはお約束のインク詰まりで昇天。レーザーは寿命で昇天。以降はA4限定機種に鞍替えしたというわけです。

後から冷静に考えればラベル的な処理で済んでいたわけですが、焦っていると思考回路はフル活動しませんね。では、何を間違えたのかというと、一文字飛ばしです。ひとつ先の文字を先に書いてしまうのです。

頭でわかっていることを、手が先走りしてしまうと言うワケです。焦る必要はないのにどんどん焦ってスピードが速くなり、気が付くと失敗というわけです。かなり情けない結末でした。

年取った証拠? と一瞬焦りましたが、PC処理でスピード感覚が崩壊していることを痛感しました。手書きだと漢字が書けなくなる点も、焦る要因のひとつかもしれません。

普段から手書きをほとんどしていないことのシッペ返しですね。出来るだけ手書きを心掛けるためにわざわざアナログの手帳を使うようにしていますが、それも最近はかなりの殴り書き。今年の課題は焦らず丁寧に書く......ですね。いや、もっと手書きをしなくては......ですね。

手書きと言えば、色々な書類への署名などの書き込み。当然ながらボールペンの使用となるのですが、どうしたわけかボールペンが必要なときに限って見つからないのです。どうでもいいときにはその辺に転がっているのに、いざという時に行方不明。しかも一本しかないわけではないのに、いつも本当に不思議で仕方がありません。

情報も似たようなことが多々あります。なんとなく目に入った情報も、特に興味もない状態だとスルーしてしまいますが、数日経って、ソレがどうしても必要となった時、ソレがどこのサイトだったか思い出せない展開に似ています。

正に予想外の顛末ですね。これが結構多かったりして、我ながら毎度同じようなバカを繰り返していることに苦笑いです。まっ、でも、多くの人が似たり寄ったりではないでしょうか。あまり気にし過ぎるとストレスが溜まって体に良くないです。

●講師のオファーが次々と

ところで、予想外で思い出したのですが、2005年から関わっていた多摩美術大学造形表現学部は2017年3月で閉部されてしまうので、実質今年が最後の授業になりそうです。

最後の年に共通教育科目を履修する学生は予想できませんからね。履修者5名以下で不開講ですから、まず最後の年の授業はないでしょう。

それは2013年の4月に通達がありましたが、いざ最後の年になると万感胸に迫るものがあります。学生と騒げないと、私は鬱になってしまうかも知れません。本気でそう悩んでいました。

思えば2010年からデザイン学科にも関わりましたが、某大学の専任を固辞して選んだ道でしたので、あっけなく4年で終了という結末には呆然です。

そんなことを思いながら2014年の12月を迎えたとき、駿河台大学から非常勤講師のオファーが舞い込んできました。

2008年と2009年の後期に、駿河台大学メディア情報学部の非常勤講師として関わっていましたが、当時知り合った学生達や一部の先生方とは今も交流があるので、懐かしさと嬉しさが同時に交差してしまいました。

今回は情報処理教育センター管轄で、担当科目はコンピュータ・リテラシー関連です。デザインに直接関わっているわけではありません。

しかし、昔から、非美術系の大学でデザインについて授業をしたいと考えていた私にとっては、不思議な巡り合わせかも知れません。もちろん、前記したようにコンピュータ・リテラシー関連ですので、ガッツリとしたデザインの授業はできませんが、細部でそれなりにアドバイスはできるのではないかと感じていました。

そんなこんなで、年明けから準備に明け暮れていました。実は前回少しだけ触れたMS-Officeは、この為だったのです。

ビジネス文書を作成する人達が、デザインで少しでも武装できれば、世の中の流れが少し変わるような気がしています。そんな思いを4月から学生に伝えたいと、妙にテンションが上がってしまいました。

昔から思い描いていた悲願みたいな展開になってきたからです。もちろん、ちょっと大袈裟ですが。

もっとも新しい展開というわけではなく、前回駿河台大学で担当していた課目のひとつに情報処理技法という、類似した授業がありましたので、かなりリラックスして準備をしていました。

そんな、どちらかと言えばテンションが上がりかけた段階で、今度は跡見学園女子大学から非常勤講師のオファーが舞い込んできました。私は埼玉県に縁があると確信しました。

担当は全学共通教育で、様々な学部の学生の一般教養課目です。女子大なので他の大学よりも言葉遣いなどに注意が必要ですが、何にせよ適度な緊張は大切ですね。そんなわけで、予習の時間が突然増えてしまいました。

実はTVドラマ「ごくせん」のファンだった私は、2008年に駿河台大学からオファーが入った時、駿河台大学は「ごくせん2008」の赤銅学院高等学校として撮影に使われていたのです。

これで東京工芸大学と実践女子短期大学から声が掛かればコンプリートなどと、馬鹿なことを考えていました。つまり、「ごくせん2002」の白金学院高等学校は実践女子短期大学。「ごくせん2005」の黒銀学院高等学校は東京工芸大学厚木キャンパスが撮影現場だったからです。

その後、2010年から東京工芸大学の厚木キャンパスからのオファーが入り、いよいよ実践女子短期大学と思っていましたが、世の中そんなに甘くはないですからね。もちろんまだ諦めていませんよ。

話を戻すと、この埼玉祭りは一段落したものの、非常勤講師オファー祭りはまだ続いていたのです。更に続けて突然(こればかりですが)二松學舍大学から新たに声が掛かりました。今度は国際政治経済学部管轄です。

この時期に声を掛けて頂いたことにビックリです。経緯を整理するとかなり長い文章になってしまうので省きますが、高く評価して頂いた様々な教育機関の先生方には本当に恐縮しっぱなしです。

しかし、もっと学生の時に色々と勉強をしておくべきでしたと少し焦っています。もちろん、今からでも遅くないですからね。多様な教育機関に関わることが出来たことは、大いなる縁と感じています。

そしてこの縁を大切に、それぞれの大学で得た色々な経験をそれぞれの大学の学生に伝えられればと、今からワクワクしています。

そうはいっても、なんだかよくわからない突然の展開に完全に狼狽状態の私ですが、冷静になってみると、私は10年サイクルで大きな変化が発生していることを思い出しました。

10年前は予想もしなかった大学の非常勤講師の始まりの年。その更に10年前は完全フリーとなった年。すると10年後にはどんな展開が待っているのでしょうか? 

なんだかそれを考えるとワクワクしてしまいます。次の変化までに出会う素敵な人達へ、今から感謝の言葉を贈りたいと思います。

ちなみに、この怒濤の突然オファーにもかかわらず、予め段取られていたかのようにほとんどスムーズにスケジュールが埋まってくれたことに驚きを隠せません。ほとんど軌跡のレベルです。

問題は私の体調管理だけですね。今まで以上に体調管理に注意して大学生活をエンジョイしたいと思います。なにせ私は講師として教えに行くという意識がまったくありません。

あるのは学生に教わりに行くという向学心だけですから......。いや、元気をもらう? かな。

■今月のお気に入りミュージックと映画

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[レナウン「ワンサカ娘」]by 小林亜星 in 1965(日本)

偶然見付けてちょっと楽しくなってしまいました。色々な歌手が歌っていたようですが、シルビー・バルタン版が一番イイですね。1965年から1966年にかけて、この曲を日本語で歌う彼女のCMがTVに流れていたそうです。70才になった彼女は今でもキュートです。

レナウン ワンサカ娘 シルヴィ・バルタン
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[Non-Stop]by Jaume Collet-Serra in 2014(U.S.A)

邦題「フライト・ゲーム」。リーアム・ニーソン主演のアクションスリラー映画。今回は大西洋上空を飛ぶ旅客機の中で、見えない敵と戦う航空保安官。96時間シリーズで渋い演技を見せた彼の真骨頂という感じデスね。96時間も三作目の「96時間/レクイエム」が楽しみです。

Non-Stop Official Trailer #1(2014)
< >

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com >
< http://www.kaizu.com
< http://kaizu-blog.blogspot.com >
< https://www.facebook.com/yoshinori.kaizu >

ほとんど活動の場をfacebookにしてしまっているわけですが、実はLinkedInも2010年から始めていました。facebbokを始める2年も前です。ただし始めただけでほとんど何もしていなかったことを猛省。

そもそも海外の友人からのお誘いが連発していたので始めたという、不純な動機だったのが問題でした。そんなわけで、友達申請が幾つか発生すると慌てて対処に走るのですが、承認したにも関わらず承認されない事件が多発していて困惑していました。

しかし、やっと原因が分かりました。私は二重登録をしていたようです。つまり、メールアドレス違いで2つ登録していたのです。ちょっと真面目に整理しないとダメですね......と思っても、当分は無理なので夏前までの課題ですね。気が付いてよかった〜。しかし、消したい方のアカウント用パスワード忘れていました......。


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■グラフィック薄氷大魔王[426]
「Printemps 150周年記念マスコット」他、小ネタ集

吉井 宏
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150325140100.html >
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●Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」

パリの老舗百貨店 Printemps の150周年記念マスコット「ROSEちゃん」を作りました。
< http://www.printemps.com/ >

キャラクター紹介ページ↓
< http://www.printemps.com/actualites/150-ans-printemps-mascotte >

Twitterで「#150PRINTEMPS」タグで検索すると、記念イベントのあちこちに引っ張りだこのROSEちゃんの写真が出てきます。みんないっしょに写真撮ろうとしてます。パリでも「ゆるキャラ」大人気w
< https://twitter.com/search?q=%23150PRINTEMPS&mode=photos&src=tyah >

あと、ROSEちゃんのFRP人形を制作した会社にも写真がいろいろあります。
< http://atelier2a.canalblog.com/archives/2015/03/18/31730069.html >
< http://atelier2a.canalblog.com/archives/2014/11/10/30931789.html >

La Maison du Chocolat(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)の記念チョコになりました。150周年イベント中にPrintemps店内の特設会場で買えるそうです。
< http://bit.ly/1blylUc >

●ScanSnapモアレ低減テクニック

先日からエプソンGT-X820でやってる、イラスト掲載印刷物のスキャン作業。一枚ずつスキャンしてるのでめちゃくちゃ時間かかる。それでもけっこうはかどったかと思うと、棚の奥から未スキャンの分厚い束が次々出てきてやる気が萎える。

ScanSnapでなんとかならないのかな? ScanSnapにはモアレ低減機能がないし、最高画質JPGで保存しても、かなり劣化するのだ。

しかたない、今までけっこうバカにしてた「Photoshopによるモアレ/網点の除去テクニック」をScanSnap画像で試してみた。「ボカして縮小」っていう、「そんなことしたらどんなモアレだって消えるに決まってるわ!」な単純テク。

まず、ScanSnapの「エクセレント画質」でスキャンする。通常は300dpiのところ、このモードでは600dpiなのだ。スキャン速度はめちゃくちゃ遅くなるけど、フラットベッドスキャナで一枚ずつスキャンするよりはぜんぜん速い。

スキャンした画像をPhotoshopで開いて「ガウスぼかし」を半径1〜2pixel程度で適用し、「バイキュービック法-シャープ(縮小)」で半分の300dpiに縮小してみたところ......。

おー! GT-X820のモアレ低減と遜色ない画質にできた。いや、ボカシの強度を調整出来る分、より高画質かも。Photoshopでボカシをかける前に明度補正で白値と黒値を調整しておけば、縮小してからヒストグラムが櫛状にならないメリットもある。

< http://www.yoshii.com/dgcr/scansnapmoare.jpg >

画像は、上左がGT-X820モアレ低減、右上がScanSnap+Photoshopモアレ除去、下がScanSnapエクセレント画質でスキャン直後の600dpi画像。

これ使えるわ。どんどんScanSnapして大丈夫。

というか、ひょっとしてGT-X820などスキャナのモアレ低減って、解像度大きく取り込んでボカシ処理して縮小出力してるんだろうな。ScanSnap以外の他社ドキュメントスキャナには、モアレ低減機能が搭載されているものの、処理速度が非常に遅くなるらしい。たぶん当たってる?

●Safariがおかしい

雑誌「WIRED」は、紙版を買うとPDFの電子版ももらえる。ダウンロードページに行ったら、入力欄も変だしダウンロードボタンも表示されない。おかしいなとChromeやFireFoxで表示したらぜんぜん違うレイアウト。

なんか最近のSafariって調子悪いのか、表示がおかしいことが多い。表示されない部分があったり、レイアウトが妙に崩れていたり、英日切替スイッチが効かなかったりもする。

こういうとき、以前なら「Safariをリセット」ができたんだけど、今のバージョンにはリセットがない。履歴やキャッシュを捨てても直らない。

ブックマークの都合でSafariをメインにしてるけど、Chromeにくらべてめちゃくちゃ遅いし重い。そろそろChromeにメインを移行しないと実害が出そう......と思ったら!

ぐはっ! 原因わかった。拡張機能「AdBlock」のせいだった〜〜〜〜! オフにしたら正常に表示される。レイアウトが変だったページもちゃんと表示されるようになったー。なんだそうだったのかー! スマンかったSafari。

●3Dプリントデザインコンテスト結果発表

rinkakの3Dプリントデザインコンテストの結果が発表されました〜! 見応えありました。グラフィティを3D空間の動きに拡張した上、手で触れられるモノとして定着させた最優秀作品には驚かせられました。3Dプリントの可能性を体現した作品だと思います。

応募の大半がプロダクトやアクセサリーやインテリア系な中で、キャラクター作品にも優れた作品は多かったのですが、飛び抜けた3Dプリント作品とするには意外性や実用性などのプラスアルファが必要かなと思いました。

< http://bit.ly/1C1p0cU >

今後の参考にいくつか書いてみます。

候補の数10個を実際に3Dプリントで出力、それらを見ながら議論してたわけですが、事前に有力と思われたいくつもの作品が「出力不可で実物がない」状態に。当然、賞候補からはずされました。

3Dデータなら何でもプリントできるわけじゃないんだよね。

出力されたものはディスプレイの中と違って強度や構造が重要になってくる。重力の中に置くと形を保てないので出力不可なものもあった。あと、繊細すぎる形状も出力途中でボロボロ壊れるし、支持材が取り出し不可能だったりする。

もう一点。いちおう「コンテストに出品」するわけなんで、実際に出力したものをしっかり写真に撮って、作品ページに載せておいてほしいです。作品そのものの出来が良くても、「作品の顔である写真」が適当だとめちゃくちゃ損だと思います。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

有楽町国際フォーラムの「アートフェア東京2015」に行ってきた。3年ぶりくらい。NICAF(国際コンテンポラリーアートフェスティバル)時代から時々見に行ってる。「アートの今カタログ」の目次か見出しをざっと見る感じ。見るととりあえず安心する。何年も見てないと不安になるw

そういえばちょうど20年前、泊まりがけで行った横浜のNICAFから朝帰る支度をしてたら、ホテルのテレビで東京都心で何か大変なことが起きているというニュース。それが地下鉄サリン事件だった。20年たったなんて信じられない。まだ事件に関するいろいろ継続中だし。

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
< https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii >

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >

・ハイウェイ島の大冒険
< http://kids.e-nexco.co.jp >

・App Store「REAL STEELPAN」
< https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8 >


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編集後記(03/25)

●念願の3.5インチMOを購入した。230Mまで待つつもりだったのに、ほとんど衝動買い。でも、これで超不調だったSE/30ちゃんのバックアップや環境構築ができるぞ! QTもバリバリ作れるし、CGの整理もできるし、ああ、幸せ! ......って、一体いつの話かというと、今から22年も前、「MacUser」の創刊号、HH氏の編集後記だ。先日、倉庫を掃除したときに出てきたので、なつかしくなってパラパラとページをめくった。広告が異常に多い。本体の前後にそれぞれ約100ページもある。薄利多売&「5つのNO!」で有名だった、いまはなきSTEPなんか15ぺージも出している。わたしの最初のMacはここで買ったかも。

特集1が「我がMac選びに悔いなし」、特集2が「3万円でできるKT7チューンアップ」。そして創刊記念特別付録がMacBin MONOのCD-ROM、CD-ROMドライブ19機種比較・MacBin使用法のミニブックらしいが、両方ともない。トップのニュースは「アップルの国内シェアが10%を超える」で、出荷台数28万台と好調。NECは134万台、富士通が42万台、日本IBMが17万台。アップルと日本IBMがNECの牙城に挑んでいた頃の話だ。アップルが好調なのは日本とオーストラリアだけで、米欧市場でのアップルの経営環境は極めて厳しく、「アップルの終焉」の風評がまかり通っていた。

ニューマシンは、Color ClassicII(メモリ8MB/HD160MB)が218,000円。LC475、Quadra610、Quadra650、Duo250、Duo270c(698,000円)。いやはや素晴らしい高性能とお値段の時代だった。ソフトは、QuarkXPress3.2、STRATASTUDIO Pro、Photoshop2.5J、マックライトII 1.5、ATOK8......。「さらば! デジタルアーティスト」というコラムは「神戸クリエイティブフォーラム93」オープニングコンファレンスのレポートだ。討論で奇しくも全員意見の一致をみたのは「コンピュータはあくまで道具。使われてはいけない」ということだったという。恥ずかしくて口に出せない陳腐なセリフだが、当時は新鮮だったのかも。

いまオウムの地下鉄サリン事件の裁判のニュースが流れているが、1995年はとんでもない年だった。1月17日に阪神淡路大震災、3月20日にオウムの事件。今でも覚えているのは、数日間は会社に行かないで自宅にいて(その間の会社の様子を知らない)東欧に旅行中だった妻から「大丈夫か」との電話が来たことと、買ったばかりのMacを一生懸命いじっていたことだ。小さなモニタのついた一体型で、たぶんLC580だったと思うが定かではない。そのユーモラスな形状から「狛犬さん」と呼んでいたが、仕事にはほとんど役に立たなかった。「MacUser」は1998年3月休刊、4月にデジクリ創刊、関係ないけど。(柴田)


●hammer.mule の編集後記はしばらくお休みします