グラフィック薄氷大魔王[427]「Surface Pro 3」「Painterの画面キャプチャ」他、小ネタ集
── 吉井 宏 ──

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●割といいかも、Surface Pro 3

ようやくペンがある状態でいじれたよ〜。よく行く家電量販店、ペンが用意されてないことが多いのだ。

Fresh Paintを使って描いてみた。筆圧は硬い。ちょっと力を入れないと描けないけど、慣れればなんとかなるだろうレベル。コントロールパネルを開けてみたけど、筆圧調整できるような項目は特に見当たらなかった。

WACOMのユニットではないので、WACOMドライバを入れてああでもないこうでもないと苦労する心配がないのは、逆にシンプルでいいのかもしれん。

筆圧よりも気にしていたのが画面の摩擦。ガラスの上に樹脂のペン先だからツルッツルで描きにくいだろうし、WACOMペンなら使えるエラストマー芯が使えないのは致命的。

かと思ったら、なんかしっとりした感触。かすかに粘り気があってペンが画面に密着する感じ。力を入れて描くと摩擦が増す感じはintuosの表面に近い。割といいかも。




画面が無段階で傾けられるのは良い。っていうか、絶対必要な機構。それが初代Surface Proにはなかったんだよ〜。あと、12インチの画面は10インチにくらべりゃめちゃくちゃ広い。あと3インチ大きかったらなあ......。

首が痛くならないように気をつけてCintiq Companion Hyblid を使っても、翌日に頭痛になるのはたぶん首のせい。よほどの理由(PC一体型17インチCintiqが出るとか)でもなければ、液タブ系は使わないと決めてるので、Surface Pro 3はたぶん買わないと思う。

●Cintiq用ソフトケースのリサイクル

何度も何度も、出したり仕舞ったりを繰り返してきたけど、ついにCintiq Companion Hyblidを手放した。画面が狭い以外に性能の不満はないけど、どれだけ気をつけていてもスマホネックで首と肩だけでなく頭が痛くなるのはなんともしようがない、ってことで。

で、Cintiqソフトケースが残った。一度実家に持っていくのに使っただけだが、けっこう気に入ってるのだ。内側が青いふわふわで、あまりに感触がいいので思わず手を突っ込んでいつまでもすりすりしていたい感じ。

ふと思いついて、MacBook Pro 15インチを突っ込んでみたら、あつらえたかのようにピッタリサイズ! いいわこれ。持ち歩きの時に使おう。
< http://www.yoshii.com/dgcr/cintiq-softcase >

●ZBrushをまた使いたくなってきた

へえ! 「WIRED」にZBrushの記事が出る時代になった。ちょっと感慨深い。
< http://wired.jp/2015/03/14/zbrush/
>

僕はといえば、3DCGブームだった1997年頃にLightWaveなど普通のポリゴン系ソフトから始めようと思って挫折。2000年に現COOのJaime Labelle氏にZBrushを薦められたのがきっかけで使い始めた。

それまで、モデリングといえばポリゴンの切ったり貼ったりが主な作り方で、思い通りに作れるとはとても言えなかったのに、ZBrushならポリゴン関係なく思い通りに形が作れ、色まで塗れちゃう。

2〜3年のうちにイラストの仕事もPainterからZBrushに移行。

ZBrushの「ZSphere→Adaptive Skin」でローポリモデルをいじっていたことから、CINEMA 4Dのポリゴンモデリングも無理なくできるようになり、2005年からはMODOを使い始めて今に至る、って感じ。

MODOを使うようになってZBrushから離れちゃった理由は、ZBrushが基本的に「ディテール重視」のツールだから。僕が作るキャラクターってディテールないもんw 「神は細部にではなくシルエットに宿る」。

それでも、最近ちょっとずつZBrushを復活させようとしてるのは、MODOでの作り方が初期のように手探りではなくなってるから刺激が少ない。カンフル剤としてZBrushを使いたいなと。

●PowerMateのLEDライト

話題になってすぐ購入し、もう12〜13年も使ってるPowerMate。Macの音量ボリュームの調節だけに使ってます。ただ、底部のまぶしい青色LEDライトがジャマで、黒いテープを巻き付けてる。

で、最近、新しいドライバ(アップデータチェックでは検出されない新バージョン)を入れたら、LEDの光量コントロールやオン/オフができるようになってる〜! 黒いテープをようやく剥がせる!
< http://griffintechnology.com/support/powermate
>

っていうか、BluetoothのPowerMate、なんで未だに日本で売られてないんだろ?

●Painterの画面キャプチャ

昔の画像を整理してて出てきた画像。Painter4〜5(?)の画面キャプチャ。これ、実サイズで831×624pixelの画面。800×600pixelと記憶してたけど、この中途半端なpixel数って何だっけ? ナナオのディスプレイを使ってたけど。
< http://www.yoshii.com/dgcr/painter-gamen >

今、フルHDより一回り広いシネマディスプレイを使ってて、昔のPainter初期代表作などをよくあんな小さい画面でよく描いてたなと思ってたけど、パレットが小さいからぜんぜん大丈夫だったんだな! ってわかる。幅はPhotoshopのパネルの2/3くらいのコンパクト。

Painter12で確認してみたら、今も同じ幅。そのへん、やはりPainterはアーチスト寄りのツールなんだなあと実感。

またすごいキャプチャ出てきたよ。Artschool Dabblerの画面。これ641×481pixelの画面。引き出し式のパレットってすごい便利だったけど、その後この方式はどのツールにも引き継がれてないのは残念。
< http://www.yoshii.com/dgcr/dabbler >

●Sketcherなんて知らないでしょ?

ついでに。昔のPainterの話題ではこれが最強だろうなw FractalDesignが出してたグレースケール専用Painter、「Sketcher」の存在を誰が覚えているだろうか? ソフトのパッケージなんてほとんど捨てたけど、これだけは小物入れになってて残ってる。
< http://www.yoshii.com/dgcr/sketcher >

Macでフルカラー表示がかなり贅沢だった時代に、白黒だからちょっと安いって感じだったのかな? フルカラーが普通な今はあんまり意味ないかも。当時でもほとんど使わなかった。

●Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」

パリの老舗百貨店 Printemps の150周年記念マスコット「ROSEちゃん」。日本語のページも用意されてます。
< http://departmentstoreparis.printemps.com/ja
>
< http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
>


【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

ミヤネ屋で「50億円が藻くずに」って言い方してて、テロップまでそうなってたw 「海の藻屑と消えた」と「札束が紙くずになった」が混じってるんだろうなあ。ところで、「海の藻屑と消えた」ってのは小学生のときから連合艦隊の本とか読んでておなじみの慣用句だったのだが、当時は藻屑がイメージできず、朝食に出る「もずく」だと思っていた。海藻だからそんなに違ってないw

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
< https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii
>
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
>
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp
>
・App Store「REAL STEELPAN」
< https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8
>