[3889] あの時3Dプリンターを導入していなかったら......

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,900文字)


《最近はテレビ取材全然来ませんけど(笑)》

■ショート・ストーリーのKUNI[172]
 黒ごきぶりの会[3]
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[57]
 あの時、3Dプリンターを導入していなかったら......
 織田隆治

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■ショート・ストーリーのKUNI[172]
黒ごきぶりの会[3]

ヤマシタクニコ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150409140200.html >
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紳士たちの集まり「黒ごきぶりの会」は閉店後の某うどん店を会場に、月一回開かれている。今宵も春の新メニューだという「五色うどん」をまず賞味した後、デザートの草団子を食べながら会話がはずんでいるところだ。

ちなみに五色うどんは黒ごきぶり会の五人にあわせて黒ごまだれ、おろし大根だれ、甘辛しょうゆだれ、南蛮だれ、カレーだれという五種類のたれで冷たいうどんを賞味するというものである。

「うまい。まったくうまい。なんだこの団子のうまさは! いやあ、うどんもうまかったが、この団子もすばらしい」

自称一流企業のサラリーマンの中島洋介がほめちぎるのはいつものことだが、決してそれはおせじではなかった。地方公務員の安田一郎も相づちを打ち

「五色うどんは明日からメニューに正式に登場するということだが、ヒットまちがいなしですな。おや、もうこんな時間ですか」

「あー、申し訳ない。今夜は私のせいで20分遅く始まりましたから」

タクシー運転手の本山淳二が言う。たちまち高校教師の塩尻康夫がひきとって

「いつもの道が通れなくて迂回してきたとのことでしたね。たいしたことではありません。われわれみんな、遅く帰ったからといってパパに叱られるわけでもない」と言ったので一同爆笑だ。

笑いがおさまったところで塩尻が言う。

「ところで、それで思い出したのですが、最近は待ち合わせの時刻というものが実にアバウトになっておりますな。あ、いや、本山さんのことはまったく問題ではなく、別の話なのですが。私は仕事柄、若い世代のことはよく知っているつもりでおりますが、そもそも何時何分に待ち合わせということをしない。だいたい何時ごろ、どこどこで、と決めているようです」

「その通りです。携帯がありますから、それで十分なのです」

仕立ての良さそうなスーツを着た中島が、お茶をごくりと飲んでから言う。

「各自、乗り物の都合もあるでしょうから、何時何分と決めないことのほうが実際的だし柔軟なやりかたなのかもしれません。もっとも、そのやり方が通用するのはごく親しい友人たち数人規模の場合でしょうが」

「そもそも昔と違って時計を持ってない人が多いんです」デザイナーの小田達也が言った。

「ほう、そうなんですか」安田がしみじみと言う。

「時計と万年筆は大人になるための必需品と思ってましたが......」

「古い、古い! 今はそれも携帯で十分。だいたいどこに行っても時計があるじゃないですか。腕時計なんてうっとうしいだけです。ぼくも持ってません。おっほん」

「なるほどいつもばかばかしい、じゃない若々しい小田さんらしい」

「確かに、最近はどこに行っても時計がある。家の中でもです」

「御意! ペン立てからスタンド、パソコンにも電子レンジにも炊飯器にも時計がついている。もちろんテレビの画面にも」

「もう、ほっとけい! と言いたくなりますよね!」

小田のおやじギャグを無視して、安田が

「困るのはそのたくさんある時計がそれぞれがびみょうにずれていたりするときですね。一体どれを信用すればいいのか、どれを基準にすべきか」

「その場合はやっぱりテレビでしょうかね」

「やはりそうなりますか」

すると、急に本山の表情が曇り始め、団子の串を持つ手が一瞬空中で止まった。

「どうしたんです、本山さん」

「だんごがのどに詰まったんですか!」

「こういうときは......掃除機だ!」

「あ、いや、団子は詰まってません。掃除機は必要ありません。そうではなく、実は......

ちょうど二週間前、先々週の木曜の朝のことなのですが。私はダイニングキッチンから続く居間で、いわゆる朝ドラを見ておりました。妻はなぜかその日は上機嫌で台所で片付けやら何やらをしておりました。自分の部屋に行って何かしてたと思うとバッグを持って戻って来て、それから、私が朝ドラを見ている横にやってきて、しばらく一緒に見ていました。そして、『ねえ』と私に話しかけたところではっと気づいて小さく『あ』と声を上げ、そして言いました。

『これ、録画なんだ...』

『ん ? ああそうだよ。それが何か?』

『...じゃあもう間に合わない......』

『え?』

『あ、なんでもないわ』

それまで上機嫌だった妻は急に、いまにも泣きそうな顔になりました。

ご存知でしょうが、録画画面でも、そのときのリアルタイムは右下に表示されています。でも、朝ドラだと左上には放映時の時刻が表示されています。妻は私が朝ドラを見ているのでまだ8時〜8時15分だと思い、実際に画面にも表示されているのでつい勘違いしていたのです。本当は放映から一時間も経っていました......。

私は朝ドラは毎朝見ていますが、勤務の関係で見られないときもあるので毎朝録画されるよう設定しています。そうしていると気楽なもので、最近は見たいときに見るという感じになっておりまして......妻はそのあと、自分の部屋に引き揚げてしまいました。出かける支度をしていたはずなのですが、とりやめたようです」

「その部屋にはほかに時計がなかったのですか?」

安田がメガネの位置をなおしながら聞いた。

「その部屋どころか、それこそうちには時計はあまりないのです。玄関にはインテリアを兼ねた置き時計がありますが、滅多に見ません。ふだんはほとんどテレビで間に合ってしまうんです。何の番組をやってるかでだいたいわかるし。もちろん、携帯ももっていますし」

「なるほど。テレビに頼るのも危険、ということだなあ」

塩尻が言うと、本山は団子の串を皿に置き、深刻な表情で言った。

「気になるのは、妻がその日、何の予定があったかということなんです。妻の落胆ぶりはかなりのもので、私が『どうしたんだい』と言っても『もういいの』と言うばかりでした。涙ぐんでいるようにも見えました」

本山自身がいまにも泣き出しそうなくらいだったので、みんな一瞬黙り込んだ。小田が思い切って

「うーん、まず考えられるのは、たとえばどこかのスーパーの新規オープンで先着100人に卵1パック進呈! とか。これ、間に合わなければ相当くやしいでしょう」

「くやしいかも知れませんが、泣くほどのことでも」

「では2パック」

「あの、たぶん......なんというか、この機会を逃すともうないという、一度きりのチャンスだったのじゃないかと思うんです。何のチャンスか知りませんが」

「桜を見に行った......のではないな」

「いくらなんでもそんなあわただしい桜はないでしょう」

「ひょっとして......どなたかと待ち合わせていたとか?」

中島が言うと、安田もうなずき

「私もそう思います。しかも、とても大事な人でしょう」

「奥様はその日は上機嫌だった。つまり、大事な人とはいっても、仕事の関係とかではない」

「妻は、現在仕事はしていません」

「了解です。ですから、別の意味での『大事な人』だ」

「しかも、その人は......時間にとても厳しい人だ」

「その通り。『だいたい何時頃』という待ち合わせ方はしない人でしょう」

「つまり、そこそこの年配の人?」

「年齢は必ずしも関係ないかもしれませんが、携帯に頼る人ではない。そして、少なくともその方と奥様は今のところ、そう親密ではない。むしろ、その日が親密になれる機会だった。なのにそれがだめになってしまった」

「親密といいますと」本山がすかさず尋ねた。

「あ、いや、何もそういう意味とは限りませんよ」

「何も言ってませんが」

「いや、その、何もそういう意味と言ってると言ってるとか言ってないわけなので、なにやらわからなくなりました。えへん、おほん」

「えー、その。朝ドラの実際の放映時間から一時間も経っていたということですが、それでもまだ9時台ですよね。そんなに早い時間にデー......あ、いや、待ち合わせとなると、相手はある程度高齢である可能性が高くないですか。彼らはおそろしく早起きです。そして、遅くまで寝ている輩に対して手厳しいのです」

「わかります! 私のように夜型の人間はまるで人間でないような扱いなんです! 朝の11時に寝ている人間なんて信用できないというんだから、ひどいもんだ! そう思いませんか」

小田が声を張り上げたが、だれも同意しなかった。

「とにかく、これはもう」

「間違いないでしょう」

一同、うん、うん、うん、とうなずきあった。いまや彼らのの脳裏にはすでに本山夫人がロマンスグレイの紳士と早朝デートしている図ができかかっている。本山はたまらず

「だれなんですか、その人は。妻が待ち合わせに行けなくて、そしてそれがために親密になる機会をなくしてしまったという、その人は!」

「本山さん、落ち着いて落ち着いて」

「私と妻は愛し合っているんです。私が......小さな会社をおこしたときも、それがうまくいかず借金をかかえて倒産、そしてこつこつと返済してきたときも......ずっと私を支えてきてくれました。秘密があるなんて......いつもジュンちゃん、ジュンちゃんと私のことを呼んでいるあの妻が、そんな」

本山はやけっぱちとばかりに団子を食べまくり、隣の席の塩尻の皿にも手を伸ばして食べ始めた。茶を飲む。団子を食べる。また茶を飲む。むせた。

「本山さん、気が気でないのはわかりますが、こういうことはまあ、その、放置しておくしかないかもしれません」

「そうです、奥様がふられるまで」と言いかけた小田を塩尻がおさえこみ、あわてて言った。

「私はやっぱり、スーパーで先着100名に卵1パック説を支持します。卵1パック、いや2パックで涙ぐんでもおかしくないじゃありませんか! そうです、卵だと思います! 卵に決まってます!」

本山は泣きじゃくりながら団子をほおばっていた。そのとき、この店の従業員である辺利が言った。

「本山さま、今日遅れてお越しになったのは、いつもの道が通れなくて迂回したからだとおっしゃってましたね」

「ええ......ぐすっ......わが家から700メートルほどのところに**線のMが丘駅があるんですが...その駅舎が大規模な改築工事に入っていまして、特に南出口付近が通行止めになっていて......ぐすっ......その影響が出てるんです。......ぐすっ」

すると中島が口元をハンカチでぬぐいながら言った。

「ああ、そういえばそんなニュースをテレビのローカル番組で見た記憶があります。『さよならMが丘駅』というテロップが出ていました。築60年とかで風情のある駅のようでしたが、取り壊されるのですね。新しい駅舎には今風のカフェも入るということだが、どこもかしこも同じだ。画一的でおもしろくないですな」

「それなら私も見たような気がする。私が見たときは確か、ひげをはやした駅長さんがあいさつしてました」安田も言う。

「ひげの駅長?」

「ええ。今の駅長ではなく、むかし駅長を務めていた人ということでした。代々の駅長さんが出席しておられたようですが、特にその駅長さんが印象的でした」

それを聞くと本山は、はっとして言った。

「その駅長さん、知ってます。私も妻も、当時......20年以上前、まだ若かったときお世話になった人です。駅長なのに腰の低い人で、広場の清掃をしたり水を撒いたり、妻がコンタクトレンズを落としたときもみんなといっしょに真剣に探してくれて......妻はそれ以来バレンタインデーにはチョコレートを渡していました」

辺利が穏やかな笑みをたたえて言った。

「私もそのニュースは拝見しておりました。私の記憶によれば、それが先々週の木曜日のことでございます。工事はその日の朝9時半から始まりました。それに先立ってちょっとしたイベントがあったのです。たぶん9時ごろから」

「え、ということは!」

「奥様が会うつもりでいた人は、ひょっとしたらその駅長さんだったのではありませんか。事前にどこかでイベントのことを知っておられたのでしょう」

「そ、そういえば妻はカメラも準備していたようだった。手にしていたバッグから見えていた。ふだんあまり写真に興味はないようだったのに、へえっと思った記憶が」

「奥様はあなたとふたりで思い出のMが丘駅に行って記念写真を撮り、駅長さんにも再会したかったのでしょう」

「なんてことだ。私はそんなことはまったく気づかなかった。工事のことは仕事柄知っていたが、迂回しないといけないので面倒だなとしか思っていなかった......ああ、妻はさぞかし私のことを鈍感なやつと思ったことだろう」

中島が満足げな笑顔を一同に、そして辺利に向けた。

「さすが辺利だね! しかし、そのニュースが放映されたのが先々週の木曜日だなんて、よく覚えているもんだ。新聞にも載らなかったし、地元ならともかく、この店とMが丘駅は少し離れている。それとも、辺利もMが丘駅に何か関係が?」

「私はMが丘駅には何の関係も思い出もありません。ただ、その日はこの店のすぐ近くでスーパーがオープンしたのです」

「え、スーパーが? まじで?!」

「はい。私は午後の休憩時間にこの店でスーパーのチラシを見ていました。開店記念で先着100人に記念品、と書いてありましたが、ああもう間に合わない、惜しいことをしたなと思っていました。そのときテレビでそのニュースが流れたので、オープンする店もあればなくなる駅舎もあるのだなと、しみじみとした気分で見ておりました」

「でも、それが先々週の木曜日って......」

「今日、またチラシが入ったのです。『オープン2週間記念セール!』と書いたチラシがね」

辺利はにっこり笑った。

【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
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そうだ、あれを買わなくちゃ、とメモに書いてそこらに貼っておいたりする。最初は「○○○」と品名だけだが、ついつい後回しになり「○○○買うこと」となり、それでもずるずる後回しになって最近は「○○○買え!」と書いたメモを貼っている。そんなふうに書く自分も自分だが、そう書かれてもまだ後回しにしている自分も自分だ。○○○が何かは内緒です。


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■3Dプリンター奮闘記[57]
あの時、3Dプリンターを導入していなかったら......

織田隆治
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150409140100.html >
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もう4月である。寒かったり暑かったり、コロコロと気温が変わる。昔から「花冷え」と言うらしく、桜の咲く季節は急に冷えたりする。

って言っても、この気温の変化には体調を崩す事が多いですねぇ......。という僕は、体調を崩す余裕もないような仕事三昧。

3月末にかけては年度末という「何故か忙しい時期」を、なんとかやり過ごし、4月になったら落ち着くかなぁ、と思ってはいたんですけど、まったくそんな様子もない有様。

物を作る仕事をやっているんですが、最近はすごく仕事が増えているように思います。

やっぱり景気が良くなって来てるのかな? と、少し実感してます。

数年前の僕の仕事は、主に3DCGを制作し、たまに模型、だったんですよね。それが、今は立体制作がメインとなり、たまに3DCG、に変化しています。

その原因は、実は色々とあるわけです。まず、リーマンショック。当時の僕の仕事は、「広告宣伝」がメイン。ここで、少し仕事が減りました。

ヤバいなあ......なんて思っていたら、あれよあれよと言っている間に、グググッと仕事が減り出しました。こりゃ本格的にヤバい!

あまりそれまで営業をしてなかったので、色々とやってはみたものの、景気が下がるとまず「企画宣伝」ってところの予算が減ってくる訳です。

そして、「こりゃ、色々と整理していかないといけないなぁ......」と戦慄していました。

そうこうしている間、なんとか貯金を切り崩して生活していましたが、なんとか少しずつ仕事量も増えて行き、ホッとしたのもつかの間。

次は「東日本大震災」が来てしまった訳です。この時、色々なメーカーも打撃を受け、そういった「広告宣伝」という予算も当然削減されるわけです。色々企画が進んでいた仕事もストップ。

元々少なかった仕事もグッと減り、かなり経済的にヤバい状況になりました。被災された方から見れば、そんなに大したことではないのですが、僕的にはかなりピンチなのでした。

まず、事務所をふた回りほど狭い所に移動を余儀なくされました。この時期、営業をかけても仕事は発生せず、どう考えても良くなる要因が見つからなかったんですよね。

そこで、目に付いたのが「3Dプリンター」だった訳です。当時、「3Dプリンター」は、ようやくマスコミにも取り上げられ始めたところでした。

もともと立体制作等を生業にしていましたし、3DCGもやっていて、これはやるしかない! と思いました。

でも、その当時の僕にとって、60万強のお金、設備投資を直ぐに用意するようなことはできずにいました。

でも、この機会を逃すわけには行かず、友人、知り合いに融資、投資をお願いして、なんとか資金を調達できました。本当にありがたいことです。

そして、念願の3Dプリンターを導入することができました。

当時はまだ、昨今のように3Dプリンターを導入している所もなく、色々と試行錯誤してサンプルなんかを制作し、多くの方に見て頂いて、仕事の量も増えて行きました。

もともと「博物館」や「科学館」「資料館」などの展示模型製作会社に居たこともあり、仕上げ作業や塗装など工作技術があったので、3Dプリンターで出力した物を、綺麗に仕上げる作業はお手のものでした。

そういった経緯もあり、人づてに僕が3Dプリンターで制作業務をしていることが伝わり、広がって行ったわけです。

当時、テレビ取材なんかも来て、ニュースなんかにも出たこともありますが、最近は全然来ませんけど(笑)

今では、3Dプリンターもかなり出回り、色々な所で使われるようになってきています。当時から使っている3Dプリンターは、今でもバリバリ現役で頑張っています。

うちにも3Dプリンターも三台に増え、レーザー彫刻機なんかも導入し、狭いながらも色々な立体制作ができるようになりました。

本当に、当時出資していただいた方には感謝しています。あの時、3Dプリンターを導入していなかったら、どうなっていたことか......。今では想像もできません......。

そういった感謝の気持ちを忘れてはいけないですね。今、なんとか色々とお仕事が出来ているのは、誰のおかげか? 忘れてはいけないと思う今日このごろです。

って事で、そろそろ仕事に戻らねば......。5月にはワンフェスの新作原型のアップもあったり、色々な仕事の納期があったり......。

しんどい時は、そういった当時を思い出して、気力を振り絞るようにしています。感謝、感謝ですね。

【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
< http://www.f-d-studio.jp >


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編集後記(04/09)

●朝日新聞批判なんかもうやめようと思っていたが、4/7のトンデモ社説「検定発表 教科書はだれのものか」を読んで、それは撤回する。いわく「領土問題は、社会科の全社が扱った。『日本固有の領土』『竹島を韓国が不法に占拠している』など編集の指針をなぞる社が多い。相手国の主張や根拠まで扱った本はほとんどない。これでは、なぜ争っているか生徒にはわからない。双方の言い分を知らなくては、中韓やロシアとの間で何が解決に必要かを考えるのは難しいだろう。文科省は答えが一つでない問いについて、多様な人々と話し合いながら解決の道を探る力を育てようとしている。その方向とも相いれない」

「竹島は日本固有の領土である」これは、歴史的にも国際法上も揺るぎない事実である。「韓国が不法に占拠している」というのも日本国民レベルのコンセンサスである。朝日新聞は以前からこれを認めておらず、韓国の不当な領土権主張を日本のそれと対等の比重を与えてきた。政府の見解に対し異なる意見を持つ人や団体やメディアが存在するのは、当たり前のことである。だが、こと領土となると話は違う。日本の領土の範囲は歴史的にも国際法上も明確に決まっていて、異論を差し挟む余地はない。朝日だけが韓国の領有権主張を簡単に認めて、日本側と対等に明記しているのだ。中国の主張も受け入れている。

「相手国の主張や根拠まで教科書に書かないと、なぜ争っているか生徒にはわからない」というが、領土問題で相手国のプロパガンダを併記する間抜けな国家がどこにある。領土問題は答えが一つに決まっている。多様な人々との話し合いで決めるものではない。朝日は「多様な人々」という表現が好きだな。移民ウエルカム、日本崩壊が狙いだからな。どうしてもというなら、竹島が韓国に奪われた経緯や、中国が尖閣諸島の領有権を言い出したタイミングと理由など、すべて明記すればいいが、それはサブ教材でいい。いやそれは必要だな。朝日に洗脳された教師が変なこと教えないように、必ず使わせる教材ね。

「政府見解は絶対的なものではない。時の政権で揺れ動く」というが、領土問題は不動、盤石である。「教育内容が国に左右される危うさを、この社会は先の大戦で痛感したのではなかったか」というが、朝日新聞の大東亜戦争イケイケドンドン記事が戦争を拡大したことは痛感している。「教科書は、国の広報誌であってはならない」というが、それは韓国と中国に申し入れたらどうだ。朝日新聞には「新聞は他国の広報誌であってはならない」と言いたい。朝日は尖閣諸島についても、日中両国の主張を長年併記してきた。そのうち「日中両国がともに領有権を主張する沖縄」と書くだろう。嗚呼。(柴田)


●住宅ローン続き。とはいえ、サービスと金利と団体信用保証料を比べても、今のフラットは魅力的だったので、フラットにする。期間は長めにして安全策を取ることに。

月々多めに自動積み立てをしておき、残りから返済できるようにする。何かあったら積み立てを一部崩せばいいし、たまれば一部繰り上げ返済すればいいだけだ。

変動は考えなかった。やきもきするのはイヤだ、安心が欲しい。低金利だし、今後どうなるか不透明。まだしばらくは政策から金利は上がらないとは思うんだけど、株価上がってるし、どうなるかわからないよね。借換前の変動金利部分は、結果的に固定金利だった(笑)。

そうして、聞いたことのない金融機関のFAX事前審査なるものに申し込んだ。続く。(hammer.mule)