クリエイター手抜きプロジェクト[423] イベントレポート編 Ruby言語の開発者が来た〜/古籏一浩

投稿:  著者:  読了時間:11分(本文:約5,400文字)



今回は、信州OSS(オープンソースソフトウェア)協議会のイベントレポートです。

・イベントの詳細ページ
< http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2015/03/10/19528 >

ネタが尽きているわけではなくて、近場でめぼしいイベントがあれば、レポートを残しておくというような感じです。もちろん、面白くなかったり書いても仕方ないイベントに関しては完全にスルーです。ちなみに、このテキストは途中までリアルタイムに入力しています。多少、文章が散漫になっているかもしれませんが、ご容赦のほどを。

会場は塩尻市にある「えんパーク」3F多目的ホールで行われました。「えんパーク」は小規模〜中規模のイベントを行う場所としては便利なところです。

・えんパーク
< http://enpark.info/ >

会場はほぼ埋まっていて、背広組がほとんどでした。塩尻市長などお偉いさん方もたくさんいました。私はどういうイベントか調べずに私服で行ったので、ちょっと場違いな状態に陥りました。設立総会みたいだったので、背広を着てくる人が多いわけです。仕方ないので会場の隅っこに小さくなってました。

今回はそんなに興味があるイベントではないのですが、Ruby言語作者の"まつもとゆきひろ"氏が来るということで参加しました。見てみたいというだけの話ですが......。"まつもとゆきひろ"氏は日本人プログラマなら多くの人が知っているRubyというプログラム言語の開発者です。

・Ruby
< https://www.ruby-lang.org/ja/ >




ようするに凄い人でスーパープログラマということになってます。こっちはスーパーで買い物するだけのプログラマなので雲泥の差です。さて、講演してくれるのは二人いて、そのうちの一人が"まつもとゆきひろ"氏ということです。

どうも記念講演には無理して来てもらったとアナウンスされてました。まあ、確かに交通の要所ではあるけど、ちょっと不便な塩尻市に来るのはご苦労なことです(翌日都会で何かあるようなので塩尻経由みたいな感じ)。塩尻市では過去に何度かRuby言語に関するイベントなどを行っているので、まあそれもあって来てくれたのかもしれません (発表スライドを見ると地元民がRuby World Conference 2014にも参加しているようです)。

とりあえず、前振りが結構長いのですが、メモがてら書いておきます。単純に言えば、お客様から今回設立した公社(かな?)が仕事を受けて在宅ワーカーにまわす、といういうな感じらしい。でも、同じような構想は1980年後半にもありまして、その時はあまりうまくいかず終了したような感じ。当時はテレワークという呼称でした。

次はインターネットが普及した時に同じような事があったのですが、これもうまくいきませんでした。塩尻市はいち早く塩尻インターネットを立ち上げサービスを開始したのですが、急速に進化する環境に追いつけず途中で放り投げたような状態になりました。今はサービスは終了してます。

当時の考えとしては、インターネットがあれば地方でも仕事ができるはずだったのですが、実際には東京に集約されていきました。それも極度に集約されました(今でもその流れが続いてるかと思いますが)。

地方に物理的なネットワークがあっても、身近な知恵のネットワークがなかったので、問題解決までに時間がかかり、スピードと量、質で負けたような感じはしました。まあ、全部負けですね。

今度は三度目の正直のような感じもしないでもないのですが、う〜ん......昔とは整備されている環境も全然違うし、関係する人数の多さも全然違うので、行けるのかもしれませんが、こういうのはやってみないと分かりません。

過去の失敗や他の事例などを参考にしつつ、継続できるようにいろいろやっているようです。まあ、継続性は大事なのは確か。仕事ひとつ受注・発注して終わりではどうしようもないですし。

基本的に一社一社が小さいので、連携してコミュニケーションを取りたいというのもあるようです。まあ、今回はビジネス絡みなので、趣味で楽しんでいる人には関係のない話ですが。ということで、何か場違いな感じなのは、多分このビジネス絡みのせい。

基本的な考え方としては、オープンソースで地産地消したいということみたいです。でも、技術者が不足していてどうしようもないとの事。そもそも、誰がどんな技術を持っているのか分からないため、協業のしようもない。

これと同じことが20年前にも発生していたので、こう言っては悪いけど 20年間解決できなかったという事にもなります。そういうのをやろうと試みた会社もありましたが、潰れてしまいました。

今回は協業型営業活動+協業型受託活動+協業型ソリューション企画開発活動という三本柱で問題を解決していこうという方針のようです。凄いデジャヴなんで眠くなってきました。機密事項満載のスライドと言っていたのですが、機密事項をプレゼンしてもよいものなのか謎です。

と、ここで休憩になりました。この時点で肝心なまつもとゆきひろ氏が、まだ名古屋で到着していないという事実がTwitterにより判明(本人のツイートによる)。計算上は時間に間に合うはずなのですが、本当に間に合うのかどうか。

ということで、次の講演が始まりました。が、その前に塩尻市長の挨拶。市長曰く、行政は安定に汚染されているので、あんまりよくないとのこと。ただ、市は朝の連ドラよろしく「まじめにコツコツ公務員」がよいのではないかと。

ということで、公務員ではできない暴走したオープンソースをよろしく......とは言ってませんが、新しい事はやらないといけません。旧来のままではよくないが、かと言って不明確な新規事業も難しい、そんな時代なのかもしれません(財政の問題もあるのでしょうけど)。

次の講演は「事業コンサルが語るOSSと収益の関係。成功するビジネスとは」でした。人は裏切るがビジネスは裏切らない、とのこと。オープンソースが大好きだと言ってましたが、私はカゴメソースの方が好きです。あとはおたふくソースのお好み焼きソースとか......って、そのソースじゃないですね。

オープンソースは知っていればコストが安く済むけど、知らないと高くつく。まあ、学習コストを考えると、どれでも似たようなものかもしれませんが。あと、いい技術者がいても儲かる時代ではない、いいアイデアがあっても儲かる時代ではないとのこと。でも、技術一本、アイデア一本だけで行けた時代なんてあったのでしょうか......。

Ruby系の求人などが紹介されましたが、伸び率2000%、Javaは-30%、案件数で比較するとRubyが1でJavaが4というような割合だそうです。Ruby on Railsエンジニアの年収が1300万円で全米の平均年収1位とのこと。日本だと400万円未満が30%くらい。6割の人は、それ以上。老後のことも考えると「まじめにコツコツ公務員」の方がよさそうな雰囲気。朝の連ドラは多分、今のところ正しい。

そうこうしているうちに"まつもとゆきひろ"氏が到着。運悪くトイレに行っていて、本人が到着するところを見る事ができなかったのですが、デイパックを背負ってやってきたらしい。スーパープログラマはデイパックを背負ってやってくる......。

肝心の講演はタイトルが間違っていたみたいだけど、気にせず進行。とりあえずコンピューターの歴史から。計算尺とかエニアックとか懐かしい単語がたくさん出てきました。コンピューターは計算機なのに、すでに計算機ではなく情報操作危機......じゃなくて機器とのこと。

今はネットワーク駆動社会で、つながることがパワーになるそうな。量的な変化から質的な変化になるそうな。まあ、これも以前からよく聞きます。

で、何とここでMac Bookのバッテリーが切れてしまいました。ということで、1行前までがリアルタイムレポートで、ここからは思い出して書くだけのレポートです。

講演はビジネスユーザーに向けて話しているわけなので Web関係の技術者にとっては新しい事は何もありません。でも、ビジネスユーザー向けのイベントは、このくらいがよいのだそうです。まあ、コード最適化とか話されてもビジネス関係(社長・営業)の人にはちんぷんかんぷんでしょうし。

ということで、あっさりと講演が終わりました。その後は懇親会に出席することになりました。地元の塩尻ワインで乾杯......なのですが、アルコールは駄目なのでウーロン茶で乾杯。"まつもとゆきひろ"氏はアルコールでなく、白いブドウジュースで乾杯してました。赤ブドウのジュースにすればRuby色でよかったのに、と隣の人(Ruby少女)がつぶやいてました。

それにしても、まわりを見ると食事よりも名刺交換の嵐。いや〜、こういうのが名刺交換会というのかと滅多にない体験をしました。もっとも私服で食べている私の所に来る人は皆無で、設立団体の長の人と会場手配した人で、名刺もこの二人と"まつもとゆきひろ"氏の合計三人。まあ、そもそも場違いなのでこんなもんです。

何にしてもスーパープログラマと言われる"まつもとゆきひろ"氏の現物を拝見したので目的は達成されました。あとは、ひたすら食べるだけです。5000円払ったので、その分は食べて帰らないといけません(笑)

食事よりワイン代金の方が高いと思われるのですが、そこは根性で食事。不景気でコンビニ弁当も買ってないので、こういう豪華な食事にありつかねばいけません。ピザは安そうだから、高級っぽいものを選択して食べるという感じで。

とりあえず、"まつもとゆきひろ"氏本人から名刺を何とかもらって、裏にサインをしていただきました。貧乏になったらなんでも鑑定団に出します、と言っておいたので、本当に出品しても大丈夫だと思われます。まあ、そんな事がないようにしたいものですが。

無事に懇親会も終わり、ようやく帰宅の途に。とにかくスーパープログラマはデイパックを背負ってやってくる、というのがわかったのが一番の成果(嘘)


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

デイパックとリュックの違いが分からず、編集長に指摘されました。どっちも背負うものじゃないのかなあ、という程度の認識しかない。

デイパックなんて背負わないので、スーパープログラマになれないのだと悟りました(多分)。まあ、どのイベントに行っても何か違うんですよね......。

新入社員にExcel 2013の使い方などの説明をするのが面倒っぽい人向けに、例のページを作りました。まあ、役立つかはわかりませんが。

「マウスをセルに移動させて......」という説明文は、本当にマウスそのものを画面に移動させ貼り付けてしまうという人がいたいみたいなので「マウス(マウスポインタ)をセルに移動させて......」のように説明してあります。

知ってる人にはくどい文章ですが、知らない人にとっては「マウス」という単語が何を示しているのか分からないのです。昔あった「コピーって? ゼロックスですか」みたいな世界です。

・「コピーって? ゼロックスですか」
PC-9801とMS-DOSをめぐる千夜一夜物語パソコン初心者珍問奇答パニック集
< http://www.amazon.co.jp/dp/4874083234 >

ところで、未だに近所のローソンがオープンしません......。

・Excel 2013使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Excel2013/ >

・Adobe JavaScriptリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00FZEK6J6/ >

・Illustrator自動化基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA >

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/ >

・データビジュアライゼーションのためのD3.js徹底入門
< http://www.amazon.co.jp/dp/4797368861 >

・4K/ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/ >

・JavaScript逆引きハンドブック
< http://www.amazon.co.jp/dp/4863541082 >

・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/ >

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< https://www.ddc.co.jp/estore/cgi/item/start.cgi?m=DetailViewer&record_id=243 >
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。