クリエイター手抜きプロジェクト[430]イベント編 DevFest Japan 2015 - Google I/O 2015報告会
── 古籏一浩 ──

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今回は先週の土曜日、6月20日に行われた「DevFest Japan 2015 - Google I/O 2015報告会のネタです。イベント名が長いので以後、DevFestと略します。

DevFestは開発者向けのイベントです。毎年Googleが開催している開発者向けのイベントGoogle I/Oで発表された内容をもとにして、日本の開発者同士が学ぶというものです。

報告会とありますが、単純に日本語に翻訳して流すとかいうわけではなく、その他Google Developer Expert(GDE)による開発時のTIPS情報も含まれます。

・DevFest Japan 2015 - Google I/O 2015報告会
< http://googledevjp.blogspot.jp/2015/06/devfest-japan-2015-summer-google-io-2015.html
>

今年のDevFestは、これまでと違い構成が変更されています。構成は二つまたは三つに分かれていて、最初に行われるのがGoogle I/O報告会、次がブレイクアウトセッションです。




会場によっては、ブレイクアウトセッションの後にライトニングトークがあります。私がいる信州会場ではGoogle I/O報告会、ブレイクアウトセッション、ライトニングトークの三部構成。ブレイクアウトセッションは全国に中継するのではなく、各会場ごとに好きなネタを、その会場に来てくれた方々にプレゼンします。

GDEが全国各地に遠征するのは例年通り。信州会場には中村敦さんが来て、ブレイクアウトセッションで何らかのトークをしてくれることになっていました。

・スピーカー
< https://sites.google.com/site/devfestjapan/2015summer/speaker
>
・中村 敦
< https://twitter.com/atusi
>

Google I/Oでは発表のほとんどすべてがAndroid関連でしたので、昨年までのように様々なネタを次々とプレゼンするということができません。アメリカでのGoogle I/O開催当日に、今年は昨年までのようなパターンでは難しい、という流れになってました。そのため、今年は昨年までとは違う構成になりました。

当初、私は聞くだけで、何もプレゼンとかする予定にはなっていませんでした。が、一人でブレイクアウトセッションの一時間は持たないかも、ということで急遽直前にネタを仕込むということになりました。

ところが、私が担当しているGeo/Google Map関係は特に目立ったネタがありません。Google I/Oの発表でも「地図がオフライン対応します」という一分もかからないネタしかない状態。

とにかく地図を絡めた何かで、ということでGoogle Mapsを使ったゲームである「パックマン」と「イングレス」について適当に発表することにしました。

パックマンは有名なゲームですが、今年のエイプリルフールだけGoogle Maps上で遊ぶことができました。実際の地図の道路上にドット(餌)が表示され、モンスターも道路上を動き回ります。また、イングレスでもポータルがモンスターになっていました。

・Googleマップにパックマン
 地図がそのままゲーム画面に Ingressもパックマン化
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1504/01/news062.html
>

プレゼン用の資料は、手慣れているIllustrator CS6を使いました。まあ、PDFを作成して、Acrobatで全画面表示という具合です。Illustratorだと細かい調整ができるので、他のアプリケーションよりも便利です。InDesignでも作れますが、何十ページも作るわけではないのでIllustratorで十分です。

Illustratorでプレゼン用の資料を作っていると、こんなスクリプトがあったら便利だなと思うこともあります。が、思うだけで作ったりはしません。作り出すと時間がかかるからです。まずは、プレゼン資料を作りあげてしまうことが大事です。高速化や効率化などは、その後で。

プレゼン資料は前日にできあがりました。ここらへんは、難しくありません。1ページを30秒で展開していけば20分ほどで終わるはずです。昨年のようにシナリオ全部書いて読み上げれば楽ですが、今年は時間がたっぷりあるので適当にやることにしました。ちなみに昨年の持ち時間は3分でした。

さて、今回は様々なガジェットも会場に持っていくことになっていました。Google I/OでIoTに関する発表があったので、いくつかのハードウェアを持っていくことにしました。まあ、悪く言えば展示合戦。

・IoT
< https://ja.wikipedia.org/wiki/モノのインターネット
>

・Brillo, Weave
< https://developers.google.com/brillo/
>

私が持っていったのはゲームセンターで稼働していた、ナムコのゲームの基板(ゼビウスの二層基板)とポケットコンピューター/ハンドヘルドコンピューターのPASOPIA mini(単3電池だけどスマホよりもバッテリー長持ち)、Firefox OS携帯(auのFx0)、Apple Watch(他の人も持って来ていたので合計二台の展示。サイズは異なる)、RED Scarlet-X(4K/5Kビデオカメラ)、IchigoJam(1ボードで動くBASICコンピューター基板)です。

他の人が持って来たのは、ポケットミク、カメラやセンサーを搭載した自作のハードウェアが二台、Android Wear、1Chip MSXなどでした。

しかし、一番うけがよかったのはGDEの中村敦さんが持って来た二台のドローンでした。広い部屋の中でドローンを飛ばすという実演をしてくれました。

その後、何人もが実際にドローンを操作して、その難しさを知るという貴重な体験をしました。安いドローンは操作が手動なので難しいのですが、コンピューター制御された高価なドローンは高さは安定しているし、スマホで画面みながら操作できます。

やはり金額が高くなるとドローンも違います。ただ、最初は安いドローンで練習した方がいいとのこと。操作に慣れていないとドローンが天井に刺さります。

・ドローンが刺さりました(´・Д・)
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いろいろ聞くと、ドローンレースなるものもあるそうです。 30年前は車でレース、今はドローンでレースといったところでしょうか。いくつかのドローンレースの映像を見るとSFの世界です。日本でも開催されているようです。

・ドローンレース
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ドローンを使って空撮する場合は、なるべく垂直にあげて、そのまま静止させようにすると、よい映像が撮れるそうです。

さて、DevFestが始まると各会場からの発表が行われました。発表内容は以下のサイトにまとめられているので、時間があればご覧ください。なるべく多くiPhoneで撮影してツイートしておきましたので、おおよその感じは分かるかと思います。

私のブレイクアウトセッション部分は、さすがにほとんど載っていませんが、まあ載せるほどのものでもないということで。一応、滞りなく終わりました。

・DevFest 2015まとめ
< http://togetter.com/li/837012
>

あとは、雑談と軽い食事。その後はライトニングトークで終了。二次会はなぜか農業系のネタで盛り上がってました。ということで、今年も無事にイベントが終わりました。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

何も考えずにIllustrator CC2015にアップデートすると、CC2014とCCが削除さ
れてしまうのでご注意のほどを。

会場にあった一台はこれ。安いので練習用として割り切って購入するといったところでしょうか。

・QUADCOPTER
< http://www.amazon.co.jp/dp/B0095D9ICE/
>

空撮するならやはりPhantomの方がよさそう。全然違う。でも、安いので練習してからの方が無難そうです。

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>

・Apple Watch(アップルウォッチ)使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/AppleWatch/2015/
>

・Photoshop自動化基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/
>

・Illustrator自動化基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA
>

・Adobe JavaScriptリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00FZEK6J6/
>

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/
>

・データビジュアライゼーションのためのD3.js徹底入門
< http://www.amazon.co.jp/dp/4797368861
>

・4K/ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>

・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/
>