[3943] Apple Musicが始まった〜!

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《等身大アイアンマンは名古屋でも展示》

■挑んで死にたい、ダンボールアーティストとして[06]番外編
 イベントで過去最大のダンボールアート作品を初公開!
 いわい ともひさ

■グラフィック薄氷大魔王[439]
 Apple Musicが始まった〜!
 吉井 宏




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■挑んで死にたい、ダンボールアーティストとして[06]番外編 
イベントで過去最大のダンボールアート作品を初公開!

いわい ともひさ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150708140200.html >
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●過去最大の作品をThe Foundryのイベントで初公開!

前回の続きとして、テレビ局から依頼をいただいたダンボールロボットのことを書くはずでしたが、予定を変更して最近のことにします。

過去の振り返りばかりでは面白くないので、これからは近況も織り交ぜていきたいと考えたためです。

今回は2015年7月1日に東京で開催された、「The Foundry Summer Session 2015 in Japan」にて、私の制作したダンボールアート作品を展示していただいたお話です。

2013年にブログ上で作ると宣言していながら、思うように進められずにいた等身大のダンボールアイアンマンで、身長2メートルという過去最大の作品になります。

時間をかけて形にした思い入れの強い作品だったので、できるだけ多くの人の目に触れる場で公開したかったのですが、その願いが実現しました。

●ポスト・プロダクション向けのソフトを開発・販売するThe Foundry

イベントはMODO Japan GroupとThe Foundryの共催で行われました。

The Foundryはイギリスが本社の会社です。映像制作やCGといったクリエイティブな分野の中でも、より狭く深い範囲のソフトウェアを扱っているのが同社の特徴です。

クリエイティブ系のソフトというとAdobeが有名です。Adobeは、ウェブ、グラフィック、映像などの広範囲な分野に対してソフトウェアを提供しています。
Adobeはクリエイティブ業界全般に対して、非常に幅広くサービスを提供していますが、The Foundryは、主に「ポスト・プロダクション」という狭い市場をターゲットにしています。

ポスト・プロダクション(=ポスプロ)とは、ハリウッドのSF映画でお馴染みのVFX(高度なCG映像制作や動画合成など)の制作を行う会社のことです(ポスプロという用語が制作工程そのものを指すこともありますが、今回は会社という意味で使います)。

映画に登場する実在しない生物や乗り物、現象などは、すべてCGで制作されることもありますが、その多くは元となる実写に対して後からCGを含む様々な特殊効果を追加して映像を完成させます。

Adobeも映像編集用のPremiere Proや映像合成用のAfter Effectsというソフトウェアを提供しており、それらは映画の世界でも利用されていますが、それらのソフトウェアだけでは、ポスプロのすべての要求には応えられません。

映画で求められる表現は特殊なものも少なくないため、既存のソフトウェアでは要求を満たせないことがあります。

アカデミー賞で、視覚効果賞を含む11部門受賞という華々しい結果を残した映画「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」は、ニュージーランドのWetaというポスプロが映像制作を担当しました。

Wetaは現在も世界トップレベルの実力を誇るポスプロですが、ロード・オブ・ザ・リングの三部作の中で、何万人もの兵隊が戦いを繰り広げるシーンがありました。

これらはCGで描かれましたが、CGと言えどもこれだけの群集を戦わせるという処理は当時の市販ソフトでは実現できず、独自にソフトウェアを開発しました。

既存のソフトウェアでは映像化が困難な場合は、ポスプロがソフトウェアを自社開発することも珍しくありません。

The Foundryは、ポスプロが自社開発したソフトを買い上げて改良を加え、市販ソフトとして販売することを得意としています。

The Foundryの製品がポスプロのすべての要求を満たすわけではありませんが、Adobeが広範囲な利用者をターゲットとしているのに対して、The Foundryがポスプロの高度な要求に応える製品を開発していることがわかると思います。

●MODOがThe Foundry傘下になってからも途切れない代理店とのご縁

私はMODO(モド)という3DCGソフトを愛用しています。最近、9回目のアップグレードを果たしたMODOですが、一番最初のバージョンから使っています。

MODOは、アメリカのLuxologyという会社が開発したソフトウェアでしたが、途中でThe Foundryの傘下に入りました。

それまで、The Foundryの製品ラインナップにCGソフトはなかったため、MODOが加わったことで、ポスプロ向けのサービスが強化されました。

MODOだけを主力製品としていたLuxologyという独立系の会社が、より広範囲にサービスを提供するThe Foundryという大きな会社の傘下に入ったことで、開発の速度が上がり、MODOがより良いものになっていくことは大歓迎でした。

一方、非常にユーザーフレンドリーで、趣味ユーザーも大切にしてくれていたLuxologyが、規模の大きなThe Foundryの傘下に入ったことで、完全にポスプロ向けの製品となり、価格的にも趣味ユーザーの手に届かないものになってしまわないかという不安もありました。

しかし、今のところ、MODOはLuxologyの良さを残すものになっていて安心しています。

特に日本においては、LuxologyがThe Foundryの傘下に入った後も、同じ代理店がMODOのサポートを続けてくれているということが大きいです。日本のユーザーは安心してMODOを使い続けられています。

私はMODOの古参ユーザーの一人として、日本の代理店とは長くお付き合いさせてもらっていますが、The Foundry傘下になった後も良好な関係が続いており、本当に感謝しています。

●一か月半かけて作り上げた等身大ダンボールアイアンマン

2013年にブログで初めて公開したダンボールアート作品がアイアンマンでした。ネット上での反応がとても良く、ダンボールアートにのめり込むきっかけとなりました。

そのときに作ったアイアンマンは顔の部分だけでしたが、全身を作ると意気込んでブログでもその過程を公開していました。

しかし、先に進められないままに時間が流れ、休止状態となっていました。ただ、宣言したからにはどうしても形にしたいという思いを、ずっと持っていました。

そして、2015年の初めに6月末までに完成させるという期限を設定しました。理由は、アイアンマンが主役となる「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」という映画の公開が同年の7月となっていたからです(笑)。

5月の後半から一か月ほどかけて設計を行い、6月後半になんとか形にすることができました。過去に等身大のアイアンマンを作っていたときは、制作過程をブログで公開しながらも途中で進められなくなり、残念な気持ちがあったため、今回は途中経過は公開せず、黙々と作り続けました。

ダンボールは、いつもお世話になっている工房で高性能なレーザーカッターを借りて切りましたが、高速なレーザーカッターを使ってもすべての部品を切り出すために6時間以上かかりました。

縦30cm、横60cmという大きさの板ダンボールを、合計で50枚ぐらいは切ったと思います。そりゃ、6時間以上かかりますよね。部品点数のあまりの多さから、すぐに組み立てに取り掛かるのをためらってしまいました(笑)。

完成した等身大のアイアンマンは、これまでに作ったダンボールアート作品の中でも最大のもので、もっとも多くの時間をかけて形にしました。

もっと磨きをかけたいところもありましたが、自らに課した6月末という期限を守り、完成させることを優先しました。改良は後からでもできるので、まずは形にしたいという気持ちでした。

●The Foundry Summer Session 2015 in Japan 東京会場で作品を公開!

作品の完成直後に開催予定となっていたのが「The Foundry Summer Session 2015 in Japan」というイベントです。

このイベントは、MODOの最新バージョンであるMODO901の製品紹介を中心としたもので、東京、九州、大阪、名古屋という四大都市で開催されます。

ダンボールアートはMODOを使って設計しており、活用事例の一つとして会場に展示させてもらいたいとMODO JAPAN GROUPに相談したところ、快諾していただきました。

私は中部圏に住んでいるので、名古屋会場でのみ展示するのであれば楽なわけですが、東京で開催されるイベントがもっとも規模が大きく、一念発起してこちらの会場まで作品を持ち込みました。

大変だったのはダンボールアート作品の輸送。2メートルもある作品なので、分解しても手荷物として運べる大きさのものではありません。

宅急便の場合は、壊れてしまわないかという心配がありましたが、他に選択肢はありませんでした。

イベント当日はあいにくの雨です。ダンボールは紙なので、湿度の高い日は苦手です。

結果として輸送時に一箇所だけ破損した部分がありましたが補修が効く部分だったので、裏側からガムテープを貼って補強しました。

当日の模様は速報としてTwitterとFacebookに流し、イベント翌日にはブログで詳細を書いて公開したところ、大きな反響を得られました。

< http://iwaimotors.com/blog/2015/07/ironman43lifesize/ >

本記事は2015年7月8日(水)のメルマガで配信されていますが、翌9日はThe Foundryのイベントが名古屋で開催されます。

東京で披露した等身大アイアンマンは名古屋でも展示するので、お近くの方やご興味のある方は是非、会場まで足をお運びください。

イベントには次のページから[事前の申し込み]が必要となりますので、お忘れなく!
< http://modogroup.jp/blog/2015/06/05/the-foundry-summer-session-2015-in-japan-start/ >


【いわい ともひさ/ダンボールアーティスト】
Blog < http://iwaimotors.com/blog/ >
Twitter < https://twitter.com/iwai >
Behance < https://www.behance.net/iwai >

今週の一言:今回は番外編として、予定を変更してダンボールアート展示のお話を書きましたが、次回は前回の続きとして、テレビ番組で使われたダンボール作品についてお伝えします!


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■グラフィック薄氷大魔王[439]
Apple Musicが始まった〜!

吉井 宏
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150708140100.html >
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事前の情報どおりなら「三か月お試しトライアル」なんていらん! 今すぐ正式申し込みするぞ、と思ったけど、できないのだったw 一日遅れでトライアルを登録したものの、あいまいな情報に翻弄され、結局三日くらいかかっておおよその様子がわかってきた。

●基本的な使い方はこれだった

Apple Musicの使い方を説明した記事がWebにいっぱい出てきてるけど、ほとんどiOSのアプリの解説ばかりで、Macのがない。わからないので最初は、iTunesストアで試聴しまくるのと同じく、検索や関連アーチストを辿るような使い方してた。

右肩のハートマークは「おすすめ」を推測するのにも使われるお気に入りボタンだろう。その左のプラスマークをクリックするとチェックマークになるけど、何? あ〜なるほど、わかった! チェックすると、iTunesの従来のプレイリストに自分の所有アルバムと同様に並ぶのね。再生するときはその曲のデータがこちらにあるか向こうにあるか気にする必要はない、と。

で、追加したApple Music由来のアルバムは「オフラインで再生可能なミュージックのみ」表示にすると、プレイリストから消える。納得。

●ラインナップが意外に少ない?

iTunesストアにある曲が全部聴けるわけじゃないのね。なんと、YMOが一枚もない。大瀧詠一もない。ビートルズだってない。レコード会社によるだろうしそのうち増えるんだろうけど。

たとえば、カイリー・ミノーグはPWL時代のアルバムがゼロ。Soniaやジェイソン・ドノヴァンも。PWL関連全滅かと思ったら、デッド・オア・アライブのPWL時代のはあった。まあ、PWLでほしいアルバムは全部買ったからいいけどw

マニアックなやつはどうだ? 映画音楽の作曲家アレックス・ノースを検索してみると、いっぱいある! ロン・グッドウィンもある〜。ジョン・ウイリアムスなんか死ぬほどたくさんある〜w

ブルーグラスもスティールパンもいっぱいある。ペンギンカフェもあった。バブル前のシャラクセエ音楽だけど、好きなんですw ラインナップ、僕的にはまあ、セーフだな。

しかし、聴き放題が各社揃ってくると、聴き放題にないアルバムは存在しないも同然だなあ。

●iTunesにない曲はどのくらい?

おめでとうございます〜!! →自分

「あなたの音楽の趣味はそれほど特殊ではなく、ごく一般的なものであることがAppleによって証明されました。」

MacBook Airで新しく空のiTunesライブラリを作り、iCloudミュージックライブラリを有効にしてみたところ、「2090枚のアルバム/195.64GB」とステイタスバーに表示された。

一方、外付けSSDのメインのiTunesライブラリは「2101枚のアルバム/185.25GB」との表示。

つまり、iTunesストアにないアルバムは11枚しかないのだった。僕の音楽の趣味は特殊だから、1〜2割くらいはiTunesストアにないアルバムだろうと思ってたけど、たったの0.5%だったw なんだ、ずっこけるくらい普通じゃん。

アルバム数と容量が逆転してるのがよくわからない。カセットテープなどからデジタル化した音源を未編集で放り込んであるのが、アルバムと認識されてるのか? いや、逆か。

iCloudから聴ける音楽は、自分でリッピングしたものより音質がいいはずなので容量大きいはず。僕のライブラリは192kbpsでCDから取り込んだものがほとんどなので、容量小さいのだ。

何はともあれ、外付けSSDを繋がずに自分のiTunesライブラリの99.5%も聴ける。MacBook AirのSSD容量を本来なら5分の2も占有する音楽データから解放されているわけだ。もちろんApple Musicでその何百倍の音楽も聴き放題。素晴らしい!

●ようやく人並みに理解できてきたかもw

どこかに書いてあった「オフライン再生に使われるのはキャッシュ」と「オフライン再生は一台のデバイスでのみ可能」と「オンラインで最後に再生したデバイスでしかオフライン再生できない」って話。何だったんだ?

そんな情報がApple Music理解の入り口になっちゃったもんだから、ずいぶん混乱して遠回りすることになった。

iPhoneでiCloudミュージックライブラリを有効にすると、iTunesの中身は(iTunesストアにないものを除き)全部表示される。Apple Musicで「+」を押してライブラリに追加された曲も入ってる。Wi-FiでもLTEでもオンラインのまま再生できる。

で、iPhoneでオフラインで聴きたいものは「曲をオフラインで再生可能にする」でダウンロードされる。同様にMacで雲マークをクリックしてダウンロードしたものも、Wi-Fiをオフにして確認したらオフラインで聴ける(MacでダウンロードしたApple Musicの曲データをiPhone同期できるか試したけど、できないらしい)。

同時に再生したらどうなるか? 試すと「別のデバイスで再生中のようです」と警告が出て再生が止まる。もう一度再生ボタンを押すと、そのデバイスで再生が始まる。再生権がそのデバイスに移ったということらしい。けど、タイミングによっては両方で再生されてたり、ちょっと挙動がわからない。

まあ、複数台で同時に再生しないかぎり、特に支障なさそう。外付けSSDのメインのiTunesライブラリに、Apple Musicから好きなのをダウンロードしておき、ネット環境のない実家で再生するのは可能なようだ。ダウンロードした曲はいつでも削除できる。容量に応じて調整すればいい。

↑ ネットをオフにしたMacに外付けSSDを繋いで、Apple Musicからダウンロードした曲が再生できるか確認してみた。聴けます! 僕の使い方では制約はほとんどないも同然。いいサービスだなあ!

あと、プレイリストで持ってるアルバムの表示を「マイミュージック」から「すべて」にすると、同じアーチストの持ってないアルバムやバイオグラフィや、同じタイプのアーチストがずらりと出る。これはわかりやすくていいや!

っていうか、持ってないアルバムをフルに聴けちゃうわけで、こりゃー夢のようだw

●ダウンロードした曲はDRM付きらしい

「Apple MusicのiCloudミュージックライブラリはDRM付き:知らなかったと後悔する前に問題を整理してみた - みこぼね」
< http://bit.ly/1Kw9BaX >

「つまり、いったんApple MusicとiCloudミュージックライブラリで自分の音楽ライブラリをマッチさせたなら、自分のオリジナルファイルをバックアップしておく必要があることを意味します。」……そりゃそうだ。

オリジナルを捨てちゃう人もいないだろうと思ったけど、オリジナルを捨てちゃえば自分の所有アルバムとApple Musicの差がほとんどなくなり、「数百万曲全部が自由に聴いていいもの」として平坦になる。

データの管理やディスクスペース容量の悩みから解放されて、自由を手に入れられるんだよなあw

iTunesライブラリや曲のデータは何重にもバックアップあるし、好きなCDは捨てずにとってある。でも、あっさり全部捨ててもいいかもと思い始めてる。

●曲が途切れる件の続報

先日の「10年前にiTunesストアで購入したけど、曲がいくつも途中で途切れてて返金してもらった。10年たったら直ってるかと同じ曲を購入してみたら、やはり途切れてて返金してもらった。」の件。

そのアルバムがApple Musicでどうなってるか聴いてみたら、途切れてないじゃん! 音源直ってるのか? iTunesストアとは楽曲データが別のものなのか? あ、途切れてる曲もある。全部チェックしてみるか。

……なんで僕がこんな検証しなくちゃならないんだ? 結局、途切れていた9曲のうち1曲だけ直ってなかった。

またまたサポートに連絡。Apple MusicとiTunesストアは同じ音源を使ってるのかどうか? もしiTunesストアの音源が直ってるのなら、もう一度購入したいのですが? と。

……「iTunesの音源の直接の調査はできず、解決されているかどうかも特定できない」とのこと orz


【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

Apple Music、日本では7月1日にサービス開始されたけど、その日は忙しくて翌日までおあずけ。トライアルを申し込んだ頃には、SNSにはすでにいろんな情報があふれてて、追いつこうと必死w

で、次回のデジクリに書こうと試行錯誤について逐一書き留めてたのだけど、最初の理解が間違ってたりして紆余曲折。結局、数千文字分がボツに。最初は「期待はずれのサービス」だと思ったのが、「Appleらしい最高のサービス」まで上昇w

もう普通に使えてます。「せっかくApple Musicがあるんだから」って無理に音楽を聴こうとしちゃいそうでマズい。基本、仕事中は無音。「聴きたいときに何でも聴ける自由」を買ってるもんだと思うことにしよう。iTunesストアで音楽購入に使う金額が大幅に減るのは確実だし。

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
< http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500 >

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
< https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii >

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >

・ハイウェイ島の大冒険
< http://kids.e-nexco.co.jp >

・App Store「REAL STEELPAN」
< https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8 >


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編集後記(07/08)

●大津秀一「死ぬまでに決断しておきたいこと20」を読んだ(KADOKAWA/メディアファクトリー、2015)。まったく、我ながらこういう分野の本をよく読むもんだ。だが、この本はけっして高齢者だけに向けたものではない。人間いつ死ぬか分からないのだから、健康なうちに決断しておけば、いざ本番にトラブルのない対応がとれるはずだ。死ぬ前に決断しなければいけないことが実際に多々ある。どんな決断があり、どのように悩むか、それを人生の先輩達の姿を通して学ぼうというのがこの本の趣旨である。筆者は現役の緩和医療医。「死ぬときに後悔すること25」という著書もある。かつて読んだような気がする。

病気を医者任せにしないために決断すべきは以下の「医療編」。治療の決定権は自分か家族か、緩和ケアを受けるのか否か、延命治療を受けるか否か、免疫療法に走るのか否か。まあこれらは病気が発覚してからの決断になるだろう。自分の病気について知るべきか否か、耳に心地よい話を信じるか否か、家で死ぬのか病院で死ぬのか、財産はどうするのか、身の回りのものをいかに処分するか、葬儀はどうしたいのか、これらは「健康編」「社会・生活編」にある。他に、心理編、人生編とあり、ほとんどが「何々するか否か」というスタイルで迫り、具体例があるから決断の助けになる。

「耳に心地よい話を信じるか否か」では、近藤誠医師の「がん放置療法」について筆者は否定の立場だ。「実際は放置すると命にかかわるがんが存在するため、がんが進行して死んだら困るという気持ちが少しでもある方にとっては、信じないほうがよい考えです」。度を越した信念を持つ人には迷いがなく、強い説得力を帯びる。そういう人が為す「耳に心地よい話」に人はしばしばひっかかる。とくに心身が弱っているときは「聞きたかった話」にイチコロである。わたしも以前は心酔に近かったが、いまは覚醒している。「がん放置療法」に感化されて判断を誤るな。社を挙げて近藤教の文藝春秋は責任をとれるのか。

ところで、臨死者の視覚がどうなるかは確かではないが、聴覚は最後まで保たれているらしい。本当に心停止・呼吸停止した瞬間に、すべての声かけが聴こえていないとは言い切れないという。わたしの友人が交通事故にあい、救急病院のベッドで生死の境界線上にあったとき、何も見えなかったが、まわりで話す人の声がよく聞こえたという。医師のだめかもしれません宣告や、家族の泣く声も聞こえて、俺は死んだなと思ったそうだ。ところがどっこい、不死身の山男、奇跡的に生還したのだった。死にそうな人のそばで、めったなことを言わないほうがいい、聞こえている、と彼は忠告する。 (柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4040673816/dgcrcom-22/ >
「死ぬまでに決断しておきたいこと20」


●そうなの、MacのiTunesわけわかんないの。iTunesをアップデートしたら、トライアルできるよ、この曲ジャンル好き? この人好き? などと質問され、「For You」なるメニューがあったので、ちょっと聞いて終わっていた。RadioやConnectもApple Musicだったのか〜。Radioとインターネットラジオは別扱いなのね。iPhoneからは試していなかった。「持ってないアルバムをフルに聴けちゃうわけで」に胸が高鳴る! 試したい。

マラソン続き。まだ少し余裕はあったが、収容バスを見てしまうと焦る。腕に書いた関門地点と時間をしょっちゅう見ていた。関門まであと何キロだから、平均何分で走れば間に合う、と何度も何度も計算していた。気持ちは焦っているものの、とにかく暇なのだ。

歩きが混ざると、1kmが遠い。300m先に関門という看板を見る。普段なら300mなんてすぐなのだが、これがもう遠くて遠くて。いつまでたってもたどり着かない。

リタイヤは一度も考えなかった。ただ単に退屈なのと、関門が気になるのと、身体が不調だということだけ。メンバーが決まってくるので、この人には負けたくないなぁとか、置いてけぼりにならないようにしなければとか。

歩くと抜かれ、走って抜き返す。車規制がだんだんと解かれ、コースが狭くなるのと、前の人が歩く(ふさがる)のとで、抜くために右に寄ったり左に寄ったり。たぶんかなりの距離を余分に走っていると思うわ。 (hammer.mule)