《これを超える幻想絵画は見たことない》
■挑んで死にたい、ダンボールアーティストとして[07]
驚くほど大きかったダンボールロボットの扱い
いわい ともひさ
■グラフィック薄氷大魔王[441]
悪夢を生成する人工知能「Deep Dream」
吉井 宏
■挑んで死にたい、ダンボールアーティストとして[07]
驚くほど大きかったダンボールロボットの扱い
いわい ともひさ
■グラフィック薄氷大魔王[441]
悪夢を生成する人工知能「Deep Dream」
吉井 宏
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■挑んで死にたい、ダンボールアーティストとして[07]
驚くほど大きかったダンボールロボットの扱い
いわい ともひさ
< https://bn.dgcr.com/archives/20150722140200.html
>
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●調整する余裕すらなかった短納期対応
昼は会社員としての仕事、夜はダンボールロボットの組み立てに追われた嵐のような一週間が過ぎ、あとはダンボールロボットのテレビ番組への登場を見守るばかりとなりました。
納品前は本当に緊張感がありました。納品物は自宅からテレビ局まで車で運んだため、途中で事故にでも巻き込まれたら終わりです。
交通事故は他人の不注意によって起こることもありますし、車を運転しているときは気が抜けません。
ダンボールロボットを無事にテレビ局まで届けた後の開放感は格別でした。
驚いたのは、納品から二日後のテレビ番組収録に、ダンボールロボットが使われたことです。
テレビ局の担当さんには何度か同じことを聞きました。それは「もしも納品が間に合わなかったら、どうするつもりだったか」ということです。
「そのときは、うちのスタッフにも手伝わせましたよ」と笑顔のご回答でした。
20年以上も会社員として働いていたため、当然ながら納期の重要性は身に沁みて分かっています。
納期ギリギリになって期日が守れないことにでもなれば、多くの関係者に迷惑をかけますし、その分、余計な費用も発生します。
会社間取り引きであれば、担当者は元より、その人が所属する会社は、時間をかけて積み重ねた、お金では買えない「信用」を一瞬にして失います。
時刻表通りには動かない海外のバスや電車などを目の当たりにすると、日本人は厳しすぎるだろうとか思わなくはないですが、それが現実です。
納期に間に合わないことが濃厚になったら、速やかに関係各所に連絡して納期調整を行うなり、担当さんが言う通り、人海戦術で急場をしのぐなりしないといけません。
ただ、今回は元々十分な制作期間がないため、いきなりお尻に火が付いた状況であり、受ける側としては制作に取り掛かる前に納期交渉を行うか、最悪の場合はお断りするというのが無難なところでした。
もともと慎重な性格であることは、このような納期に対する考えからも読み取っていただけるのではないかと思いますが、このときは何とかしてやるという意欲が勝りました。
ここまではお仕事を受ける側の気持ち。お仕事を依頼する側の心境を想像してみると、これはもう本当に綱渡りです。
依頼する相手は趣味でダンボールアートを作っている会社員。会社名や営業であることなどはブログにも掲載していましたが、一度しか会っていない人のことなど詳しくわかるはずはありません。
友達としては良いけど、仕事をすると問題が出るということは良くある話です。
前回も書きましたが、番組は名古屋を拠点に活動する男性アイドルグループの初めてとなる冠番組で、テレビ局も彼らを力強く後押しする意向であると聞いていました。
担当さんや関係各位の度胸には頭が下がりました。ただ、テレビ局側も万が一のことを考えていなかったわけではないでしょう。
では何故、依頼できたかを考えてみると、恐らくは「修羅場に慣れていらっしゃる」ということではないかと思います(笑)
テレビ業界の深淵を垣間見たような気がしました。
●頭に浮かんだトップクリエイターの言葉
納期に対する厳しさを百も承知で依頼を受けたときに、過去に聞いたトップクリエイターAさんのお話が頭に浮かびました。
ウェブ業界で活躍されていたAさんは、あるとき専門外である映像制作の依頼を受けたそうです。
学生のときに8ミリフィルムで映像制作を行っていたことを依頼主が誰かから聞き、Aさんは映像もできると思ったようです。
あくまでも趣味で行っていた映像制作であり、プロレベルのものは作ったことがなかったそうですが、お仕事を受けて四苦八苦しながら納品したそうです。
こういった舞台裏は、なかなか表には出てきません。そして「トップクリエイターのAさんが今度は映像作品を作った」というお話だけが大きく取り上げられて、それを見た人達は「Aさんは才能豊かな人だ」と捉えます。
Aさんはプロの現場でも実際にはこのようなこともあり、少し無理めな仕事でも頑張って受けることで、仕事の幅を広げられると仰っていました。
テレビ局から依頼されたダンボールロボット制作も、まさにこのような状況でした。
どんなに大変でも、たかが一週間程度のことだし、万が一に納期に間に合わなかったとしても(そんなことは微塵も考えませんでしたが)死ぬわけでもなく、ならば挑戦する以外の選択肢はない。そんな心境でした。
●予想外に大きく扱われたダンボールロボット
番組の放送開始予定は2014年4月8日(正確には、深夜12時を過ぎているので、9日)でしたが、初回は別の企画があり、ダンボールロボットの登場は二回目からになるとのことでした。
制作依頼をいただいたときに、制作舞台裏のお話を自身のブログに書いても良いとの許可を得ていました。
ただし、番組にダンボールロボットが登場するのは二回目の放送からとなるため、4月16日分の放送後まではブログでの公開は不可とのこと。
登場しないとは聞いていましたが、自分自身が関わったものなので、初回から番組を見ることにしました。
深夜番組であることに加え、初回は放映がさらに遅い時間だったこともあり、番組は録画して、翌日の仕事が終わってから見ました。
そして、見るなり驚きました。なんとオープニングの番組タイトルで、アイドルの男の子達よりも大きい、ダンボールロボットのイラストが書かれているではありませんか!
事前にダンボールロボットの役どころは大きくないと聞いていたので、驚きは尚更でした。
番組の最後には次回の予告もあり、そこにはアイドルの男の子達と絡むロボットの姿がありました。背面どころから、ど真ん中の立ち位置。
これには良い意味で期待を裏切られました。そのときの模様はブログでもご覧いただけます。
< http://iwaimotors.com/blog/2014/04/boymenrobo01/
>
ダンボールロボットは「ロボット先生(ロボ先生)」と命名され、二回目の放送では、ど真ん中で司会を行っていました。
主役はアイドルの男の子達であり、ロボ先生が目立ち過ぎたためかどうかは不明ですが、徐々に隅っこに追いやられてしまいました(笑)
番組は一年間続き、その間、毎週ロボ先生のイラストが番組のタイトルとして出続けました。2015年からは番組名が変わって内容も一新。放送エリアも増え、引き続き、アイドルグループの冠番組として放送されています。
このグループがジャニーズ並みに売れるようになったら「この子達の駆け出しの頃に番組にかかわったんやで」と自慢するためにも、彼らには頑張って欲しいと思います(笑)
テレビ初仕事がこのような露出の大きなものとなり、とても幸運でした。
なぜ、このような大きな扱いになったのか、真相は不明です。ただ、ご相談をいただいた当初から予定が目まぐるしく変更されており、テレビ番組の制作(特に今回のようなバラエディ番組)というのは、権限を持つ方の瞬間的な判断で物事が決まり、取捨選択はギリギリまで行われるのだろうと感じました。
制作開始時にダンボールロボットのCGを見せていましたが、途中、ヘルメットの中にインカム(頭に装着するタイプのマイク)を仕込むだけの余裕が必要となり、形状が変更になりました。
納品の二日前、試着のためにテレビ局に持ち込んだときはすでに形は固まっていましたが、着彩したのはその後だったため、テレビ局の方達が最終的な形を確認できたのは納品当日、4月6日(日)のお昼過ぎでした。
初回放送の時点で、番組タイトルにロボ先生の最終形が正確に描かれていたことから、わずか二日で番組タイトルのイラストを仕上げた、ということになります。
制作の仕事は、納期に近い後工程ほど大変なものですが、まさか私の後にまだそのような工程があるとは思いませんでした。描いていただいた方には、心から御礼申し上げます。
次回は、会社員時代に趣味と仕事をどのように両立していたかをお伝えします。
【いわい ともひさ/ダンボールアーティスト】
Blog < http://iwaimotors.com/blog/
>
Twitter < https://twitter.com/iwai
>
Behance < https://www.behance.net/iwai
>
今週の一言:暑さ対策としてベランダにプランターを設置し、グリーンカーテンを育て中。でも、葉がモサモサにならない。なぜだろう……。
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■グラフィック薄氷大魔王[441]
悪夢を生成する人工知能「Deep Dream」
吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20150722140100.html
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●悪夢画像の衝撃!
先月から話題になっている、Googleが開発した人工知能が見る悪夢「Deep Dream」。くわしい解説はリンクを読んでいただくとして、簡単に言うと「人工知能に画像認識させ、今まで学習した膨大な画像を参考に、何が見えたか描かせるもの(たぶんw)」。
普通は写真の不明瞭な部分は画像認識できないんだけど、「何でもいいから何に見えたか描けっ!」って感じでムリヤリ認識させる感じかな? 不明瞭な写真どころか、砂の嵐のようなノイズ画像でさえ「何が見えた?」ってしつこく問われるので、人工知能は一生懸命に自分の知っている何かに似てないか探して画像上に表現する、という仕組みらしい。
NAVERまとめ「人工知能の見る悪夢『Deep Dream』で生成された画像集」
< http://matome.naver.jp/odai/2143609640846730901
>
最初にこれで生成された画像を見たときのショックはすごかった。まさに夢、というか悪夢。夢って、頭に浮かんだ映像からの連想で次から次へ幻想が展開されていく感じだと思うから。
また、20歳頃に興味を持って以来、古今東西いろんな幻想絵画を見てきたけど、Deep Dreamはダントツにすごい。連想の自由度という点で、これを超える幻想絵画は見たことない。
連想で浮かぶものを画面に無制限に定着させていくってのは、どこかで歯止めが効いちゃったり「構図や構成的・辻褄的にこれはないわ」ってなっちゃうんだけど、Deep Dreamは歯止め効いてないw
アウトサイダーアートやアール・ブリュット、薬物影響下の人の絵も似たような感じの歯止めが効いてない凄みや怖さがあるけど、その点でも負けてない。
「歯止めが効かない系の絵」は人間は人工知能にかなわなくなってくるんじゃないか? 今の段階では連想の元ネタ画像が少ないらしく、表現されるものの幅が狭いんだけど。
●動画バージョンは悪夢そのもの
悪夢画像のショック覚めやらぬうちに、今度は動画が出てきた。これこそ、悪夢! 逃げ出したくなるような怖さ。まあ、連想で出てくる画像の元ネタが気色悪いものが多すぎる傾向はあるから、「楽しいものばかり見えるバージョン」も見たいw まあ、犬やネズミや鳥がちょっと可愛かったりするw
< http://www.gizmodo.jp/2015/07/_googledeep_dream_movie.html
>
こちらは、ピザのCMの動画をDeep Dreamで処理したもの。途中から何の映像だったか忘れてしまい、毛の生えた塊を持ち上げたり液体に突っ込むところでハッと我に帰る始末w 「何だこれは? あっそうか、ピザだった」。ムービーに最初からある圧縮ノイズを拾うのか、固定された犬がいくつもあるのがちょっと残念。ちゃんと1フレームずつ処理してるのかな? っていうか、猫を増やしてほしい〜。
< http://gigazine.net/news/20150714-deep-cheese-dreams/
>
静止画だけでなく、動画も連想の素材として使えるようになったらもっとおもしろくなりそう。
●Deep Dreamを使ってみた
この人工知能悪夢を、自分がアップした画像を元に生成できるサービスが始まった。
< http://wired.jp/2015/07/06/google-deep-dream/
>
このサイト。画像をアップすると、「印象派的線描画」と「悪夢」の二枚が生成される。もちろん後者にしか興味はないw
< http://deepdreams.zainshah.net/
>
時間帯によってぜんぜん繋がらなかったりめちゃくちゃ遅かったりする。ときたま非常に快調に、何枚でも次々に処理されることもある。一枚を数分で処理できることもあるので、連番の動画を一枚ずつ処理して動画を作れるかもしれない。数日かかって約70枚の画像を処理してみた。後半でいくつかアップしました。
●コツっぽいものなど
70枚もやると、どんな感じに悪夢が生成されるか、だいたい予測できるようになってくる。コントラストのはっきりしたイラストや写真、またはモノがはっきり写っている写真などは向いてない。余白やのっぺりした部分にマチエールのように「目」が連なるだけで、あまり面白くならない。
ゴチャゴチャとした木や不定形の雲や影などのほうがだんぜん面白くなる。Photoshopの雲模様なども「それっぽく」なるようだ。また、ガウスぼかしで不明瞭にしてからアップするといい結果になることが多い。ボカしの強度によっても結果がちがう。
画像のサイズによって処理時間や生成される悪夢の状態がかなり変わるようだ。僕の感じでは800pixel程度の画像がバランスがいいような気がする。
●悪夢作品集w
いろんな画像を処理した70枚から、面白いものを選んでみた。リンクは上がDeap Dream、下が元画像。
・2Dイラスト
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初期にやってみたものの一枚。やはり画像認識しづらそうな部分が面白くなるようだ。
・風景や雲
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雲の部分に塔が見えるのはいかにも典型的なDeep Dream。元画像にはまったく無い地上部分の不思議なクルマや人影が面白い。川にちゃんと船を浮かべてあるのがオカシイw
・繰り返し適用のテスト
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川の写真の右下の動物の集団部分を切り抜いて、再びDeep Dreamしてみるテスト。数度繰り返してみたけど、アンシャープマスクをきつくかけるような感じになるばかりで、絵柄の変化はなかった。
・駐車場の木
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これも鳥や動物が満載のDeep Dreamらしい画像になった。木の下にいっぱいいる人物は元の写真には無い。木の下には人がいるもんだっていう人工知能の先入観によるもの?
・桜の花
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桜の花びらがいい具合に犬などの動物に変化。
・水槽の熱帯魚
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魚の下部や背景に不気味なものがたくさんいる。
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白くて微妙な立体感のあるものを試してみた結果。元が何なのかわかんないよね。制作中の立体作品と、右下は「ドゥーボーイ」のフィギュアの後ろ姿の写真。後頭部に顔が生成されてるのがイイ。
・幻想絵画
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禁じ手? ウィーン幻想派の画家、エルンスト・フックスの画集のモノクロ絵のページを撮った写真。もともとDeap Dreamっぽい彼の絵を処理すると、カラーが混じったさらに面白い絵に生まれ変わった〜!
・3DCGの画面キャプチャ
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MODOで作成中のTDWキャラクターのキャプチャ画像から。ポリゴンのラインに反応したり、鼻部分にディテールが追加されていたり、ニョロニョロと何かが生えてたり。
・TDWキャラクター
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TDWキャラは明快すぎるためか、普通にDeep Dreamにアップしてもあまり面白くならないが、ボカした画像だとそれなりに面白くなる。ボカしなし、少しボカし、大きくボカしの三種。
・雲模様などぼんやり画像
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Photoshopの雲模様、エアブラシで描いたふわふわ、文字をボカしたもの。「目」ばかり目立つけど、そこそこ面白い。
・チョコレート
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食べ物の写真が元だとインパクトあるよ! 見事に犬が生成されてるw
・お膳の料理
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何の料理なんだ? キモチワル〜〜〜ww
・中華あんかけ焼きそば
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いろんな生き物が鮮明に生成されてて、新鮮な海産物って感じだから火は通ってないねw
以上。たくさんの画像を処理してみると、見慣れたモチーフが繰り返し出てくるのでさすがに飽きてくるw もっと自在に無数のモチーフから生成されるといいんだけど。もちろんアップデートしていくんだろうな。Photoshopのフィルタになったりしてw
●おまけ
印象派的画像でおもしろかったもの。
・風景や白いもの
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・TDWキャラクター
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< >
【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
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Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
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ここしばらく大ネタばかりで、たまった小ネタが賞味期限切れ寸前。というかすでに切れてるネタ多し。来週号を逃すと、デジクリ休み明けの8月末になっちゃう〜w
・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
< http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
>
・rinkakの3Dプリント作品ショップ
< https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii
>
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
>
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp
>
・App Store「REAL STEELPAN」
< https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8
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編集後記(07/22)
●「八ツ場ダム」と書いて「やんばだむ」読む。ああ、思い出した。鳩山由紀夫内閣が発足し、国土交通大臣に就任した前原誠司は認証式後の会見において八ッ場ダムの事業中止を意気揚々と宣言したが、すったもんだのあげく、二年後にダム建設事業再開決定したんだっけ。「コンクリートから人へ」とかいう情緒的で無意味なキャッチフレーズのおかげで、日本の国力が大いに減衰させられたことも苦々しく思い出す。あの「まにふえすと」とやらで、いいことがあったのかというと、なーんにもなかったのだった。さて、「八ツ場ダム」はその後どうなったのか、ちゃんと調べてレポートしている記事を読んだ。
ご贔屓の「Daily Portal Z」@niftyである。ダムライター・萩原雅紀さんの記事「八ツ場ダムはいまどうなっているのか」である。相変わらずタイトルの付け方に芸のない「Daily Portal Z」である。ほんとにもったいないといつも思う。萩原さんのモットーは「ダムの是非についての判断をしない」ということだ。そして、そのダムの地域が盛り上がるように、少しでも役に立ちたいという心意気がナイスだ。さすがにダムライターならではの、ポイントをおさえたわかりやすい写真だ。「完成するとこの画像のおよそ下半分が湖になる」なんて写真は、じつに説得力がある。山々の紅葉がとてつもなく美しい。
そして、資料館のジオラマを撮影した写真を用いた説明で、この工事の全容が理解できた。工事中よくテレビに映っていた橋は開通していて「不動大橋」と名付けられた。旧川原湯温泉駅のはるか高いところに架かる「八ッ場大橋」の橋脚の上の方には、通常の満水位を示す青い線、洪水を溜め込む最高の水位を示す黄色い線が引かれている。うーん、リアルだ。橋の上から見た「八ッ場ダム本体の建設予定地」は、わかりやすい写真だ。ダム本体の工事現場まで入り込んで取材する。まだ仮の堤防を造っている段階で、ダム本体はまだ着手していない。ここまでが2014年11月初旬の時点のレポートだ。
およそ半年後の2015年7月、ふたたび彼は八ッ場ダムを訪れた。現地のあまりの変貌ぶりに驚く。いよいよ本体工事が始まっていた。基礎掘削は来年の春までの予定で、来年の夏からダム本体のコンクリートを打ち始めて、三年ほどで完成する予定だという。八ッ場ダムは関東地方の洪水被害低減や、上水道用水の確保などの役割を担う。民主党大臣の人気とりの思いつきの事業中止が通っていたら、いまどうなっていただろうか。「Daily Portal Z」はほぼ毎日チェックしている。日本で最も早い時期につくったオンラインマガジン「Wonder-J」が目指していたジャンルと近親感がある、と勝手に思っている。 (柴田)
< http://portal.nifty.com/kiji/150721194116_1.htm
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Daily Portal Z「八ツ場ダムはいまどうなっているのか」
●納期の件、友人の件、くるものがあります……。
Deep Dream。気持ち悪いよ〜(涙)。学校の木の机にある模様を目に見立てて、鉛筆で落書きしていたのを思い出した。じーっと見ていると、いろんなものに見えてきて気持ち悪いの。落書きしたら、その落書きの形にしか見えなくなるから。
マラソン続き。短い距離を階段で下りるより、平地を長い距離歩くほうがマシなのだ。土地勘がないので適当に歩いていたが、結構距離はあった。でもマシ。エレベーターは空いてて、一台見送ればいいだけだった。
名古屋駅のホテルに戻り、お風呂に入る予定だったが時間切れ。ちょっと休んで荷物のパッキングをするので精一杯。ドアノブにかかっていた追加バスタオル類は使えず。ギリギリランナーは、18時レイトチェックアウトにする必要はなかった……。続く。 (hammer.mule)