[3959] 縦書きは悩ましい

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,700文字)


《身内ネタで盛り上がることはありません》

■ショート・ストーリーのKUNI[179]番外編
 縦書きは悩ましい
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[64]
「Value3D MagiX MF2200D」キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
 織田隆治

■アナログステージ[137]
 いま手にしているもので遊ぼう──新感覚SNS『sqore』
 べちおサマンサ




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■ショート・ストーリーのKUNI[179]番外編
縦書きは悩ましい

ヤマシタクニコ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150730140300.html >
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あんまり暑いのでつい風邪をひいてしまって二、三日、微熱状態。小説を書きかけたが頭がまわらなくて、どうにもこうにもまとまらない。それで、今回は小説はやめて、ふだんばくぜんと思っていることを書くことにします。

最近、ユニクロのチラシを見てたらレディースもののところに「ウインドウペン」という文字列を発見した。アンクルパンツの柄のひとつとして。

一瞬「?」と思い、その後私の脳内に「♪ヘイフレン ウエイクアッ アイムスロウインロックサチョウウインドウペン〜」と歌が流れた。スコット・マッケンジーの「What's the difference」(「花のサンフランシスコ」のB面)の出だし。「windowpane(窓ガラス)」という単語はこの歌で知ったと思う。

チラシにあった柄は細い線で構成されたシンプルな格子模様で、伝統的というかベーシックなものだが、それがカタカナで普通に「ウインドウペン」と表記されるようになってるとは知らなかった。

じゃあ今まで何と呼んでいたのだろうと思って、一応調べたがよくわからない。「窓枠格子柄」と書いてるサイトがあったが(直訳だ)、その方が初耳っぽい。

で、思うのはカタカナの「ウインドウペン」を目にしたとき、それと英語の「windowpane」がただちに脳内で結びつかないということだ(私だけですか?!)

ウインドウペンと前後するころ、新聞の読書欄を見ていたらおもしろそうな本が紹介されていた。題名が「ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン」。新聞なので縦書きだ。

ややこしいタイトルだな、こんなタイトル、いっぺんに覚えられないなーと思って、しばらく見てたら別にややこしいタイトルでもなんでもないことに気づいた。とりあえず図書館で予約することにしたが、図書館のトップページでタイトルを入力するときもなんだかめんどくさいなーと思った。

そして先日、順番がまわってきてその本を入手。現物の表紙を見たら英語で「Novel 11,Book18」とあり、日本語の「ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン」はごくごく小さな文字で添えられているだけではないか! 

現物を見る限り、むしろわかりやすいタイトルなのだが、日本語で(カタカナで)縦書きにするとなんとややこしく、わかりにくくなることか。それに、どんな小説かもイメージしにくい。

おっちょこちょいな主人公が活躍する、調子のいい物語と勘違いする人がいても不思議はないし、ひげづらの強面の大将の伝記小説かもしれない。だけど、英文字のタイトルを先に見れば、それはないような気がする。なんとなく。

と、ここまで書いて読み返し、なんでこの本のタイトルを「11番目の小説、18番目の本」としなかったのかと思う。そのほうがわかりやすいと思うが、訳者の村上春樹はたぶん、元のタイトルのまま、英語のタイトルにしたかったのだろう。

「ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン」は、まあ読み仮名をつけてみました、みたいな。だけど、新聞ではそっちのほうが縦書きで、大きく表示されているのが問題なのだ。

そんなことを、長年勤めた職場では毎日のように考え、悶々としていた。同じように今日もどこかでだれかが、悶々としていると思う。パンフレットやチラシではなく、「基本縦書きと決まってる定期刊行物」に、どうしても入れなければならない英語、カタカナ語をどうするか。

たとえばどこかに「オーバー・ザ・レインボウ」という名前のおしゃれな店が新しくできた、という記事を書こうとする。

縦書きで、店名はカタカナで書けばいいのだが、店主が「できたら、英語で『Over the Rainbow』と書いてほしいんですよー」と言えば、やはりできるだけ尊重したい。店名だけ英語。

そんな場合、当初は全角文字を縦に並べていた。めちゃ読みにくい。大文字はまだしも、小文字だと鼻くそがぱらぱらと散らばってるみたい。ぱっと見て意味もとりにくい。おしゃれな店名も台なし。

部分的に横書き(ふつうの英語)を90度回転させたかっこうで入れてもいいが、それをすると行変えがちょっとややこしくなる。一回きりならなんとでもなるが、同様のケースが今後もあるということを考えないといけない。

で、ああだこうだと言ってるうち……「やっぱりカタカナ表記は便利だな」「なんとかカタカナで了解してもらおうよ」「だいたいここは日本だし!」という結論になってしまう。だが……。

仮に「Over the Rainbow」の店主にカタカナ書きを了解してもらったとする。すると今度は「うーん、どうしてもだめならいいですよ、はい。ただし『・』はなしにしてくださいね」と言われたりする。

つまり「オーバー・ザ・レインボウ」ではなく「オーバー ザ レインボウ」だと。もちろんそれは可能だ。ただし、その場合、「」は必須になる。「」でくくっておかないと、センテンスの途中に完全に一字分のアキが二つもできてしまう。日本語の文章としてはおかしなことになる。これは縦書きでも横書きでもだけど(おかしいですよね?)。

というふうになんだか問題をどんどん派生させながら、事態は縦書きが不利な方向に進むのである。自治体主催の施設やイベントの名前でも、最初から英語表記っていかがなものかと思うけど、実際あるし。

アポストロフィが入った店名なんて縦書きどうすんのだ? だいたいそういう言葉は、カタカナでどう表記するのかも悩ましかったりする。

いや、安易にカタカナ語を増やさず、きちんと適切な日本語に置き換えたらすむ話なんだけど。

地域のタウン誌(私の勤めていたところではない、別の)で、長年縦書きだったのを去年から全ページ横書きにしたところがある。ああ、いよいよ思い切ったなと思う。

いずれにしても、縦書きの新聞はそのうちなくなるだろう。少なくとも、一部のコーナーを除いて基本横書きになると思う。出版物全般としては縦書きがなくなることはないだろうが。

ところで、書きかけていた小説というのはある国で「貧乏ゆすり禁止法案」が反対運動むなしく衆参両院を通過して……という話だった。

なんでそんな法案ができたかというと、切れ者で通っている野党党首は貧乏ゆすりをしているうちにどんどん頭が冴えてくるという体質で、いつも国会では舌鋒鋭く総理大臣を追及、総理はタジタジになってしまう。

それで、法律で貧乏ゆすりを禁止してしまえと総理大臣が考えたのである──こう書いてみるとほんまにまったくつまらん話である。なんじゃこりゃにもほどがある。でも、私も貧乏ゆすりで頭の回転がよくなる体質なら、こんな話でもちゃんと完成したかもしれん。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
< http://midtan.net/ >
< http://koo-yamashita.main.jp/wp/ >

とまあ、そういうことです。あ、いまは風邪はほぼ治りました。みなさんもお気をつけて。


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■3Dプリンター奮闘記[64]
「Value3D MagiX MF2200D」キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

織田隆治
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150730140200.html >
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なんかもう完全に夏ですねぇ……。朝からセミの声が五月蝿くてしょうがない。

夏と言えばワンダーフェスティバル。通称ワンフェスです。

え? 知らない?

まあ、一般の方は知らないかと思います……。ここでも何度か書いていますが、日本、いや、多分世界最大の、模型、フィギュアの展示即売会です。たった一日で、幕張メッセに五万人の人が押し寄せます。
< http://wf.kaiyodo.net/ >

ここ数年、毎回参加しているのですが、もちろん今年も行ってきました。

本当に、最近では3Dプリンターで出力したフィギュア等も増えてきました。三年前にはまだほとんどなかったので、ここにきて凄い増殖を見せています。

時代はかなり変わってきていて、特にホビーユースの間では、3Dプリンターは相当に大きな地位に上り詰めてきました。

3Dプリンターは、なんだかもうマスコミもあまり伝えなくなり、普通の人は忘れかけているように思いますが、ここ二〜三年で激しく進歩してますね。

そこで、何が必要になってくるか、ということですが、もちろん3Dソフトになります。

ワンフェス会場でも、そういったデジタルモデリングへのアプローチがかなり進んでいて、3Dソフトメーカーも出店数が増えてきました。

かくいう僕も、今回のワンフェスで、3DモデリングソフトであるZBrushが割引で販売されるというので、そのブースに行き購入してきました。

ZBrushは、生物等のモデリングに特化していて、最近の映像制作にもかなり使われており、スタンダードなモデリングソフトになってきました。

僕は今まで、こういった生物系のモデリングは、ほとんど手作りしてきたんですが、最近の色々なニーズに対応するために、そろそろZBrushを覚えないとななんて思っていたところで、ちょうど良いタイミングでした。

「え? 今までZBrush使ってなかったんですか?」とか、良く言われていました(笑)。基本的に手作りの人でしたので、やってなかったんですよねぇ……。

この年で新しいソフトを覚えるのは結構きついのですが、頑張ってやってみるしかないでしょうね。というか、頑張るしかない!

今まで生物系、3次曲面の3Dモデリングは、ほとんど六角大王なんかでやっていましたが、時代のニーズには逆らえません。まあ、それでも手になじんだ六角大王は使い続けて行くんでしょうけど。

もうMac版も開発が止まって放置プレイになってしまったんですけど、いまだ使い続けている六角大王SP4のMac版。そろそろ絶滅危惧種に指定してもらえませんかね?(笑)

Win版でも購入してみようかなぁ……なんて思ったりもするんですが、今の六角大王のWin版は、アニメーションとか余計な機能(僕にとって)が増えちゃってるんですよね。

まあ、「使わなければなんということない!」ってことでしょうけど、Mac版でUVだけアプグしてくれないかなぁ……それははかない夢でしょうね……。

そんなわけで、ワンフェスでZBrushを購入して帰ってきましたが、帰って早々本業がバタバタしてしまって、パッケージすら開けていない現実……。今週末にはインストールくらいはするぞ!!!!!!

で、本業でバッタバタしている中、事務所に大きな荷物が届きました。そう、それはムトーエンジニアさんの3Dプリンター「Value3D MagiX MF2200D」。

デカい!(笑)事務所の狭い扉では、梱包したまま通過出来なかったので、扉の外で、運送屋さんが梱包を解いてくれて、本体を運び入れてくれました。

ありがと〜! なんせ、60kg弱はある機械。そう工作機械(笑)、そう簡単に一人では動かせません。無理するとギックリ腰ですもんね。

あらかじめ用意していた台に設置しましたが、その存在感はハンパないです。まあ、広いオフィスではそんなに大きくは感じないでしょうけど、10畳ほどの狭い工房ではね……。

「とても……おおきいです……」
サイズは705×680×680mm(フィラメント、外部突起部含まず)ですもの。

今まで使っていたBFB3DTOUCHよりも二周り以上は大きいです。これまで大きく感じていたBFB3DTOUCHが小さく感じられます。

BFB3DTOUCH(ダブルヘッド)の出力範囲は、
X(幅)=230mm Y(奥行)=275mm Z(高さ)=210mm

MF2200Dの出力範囲は、
X(幅)=300mm Y(奥行)=300 mm Z(高さ)=300 mm

ちょっと見ると、そんなに違いはないように感じられますけど、この差はとても大きいんです。今まで、後2〜3cm大きかったらなぁ……なんて思うことがよくありまして、このサイズで安定して出力できるのでしたら、僕的には万々歳!

昨日運び込まれ、今日昼からセッティングに来て頂けます。新製品発表会では、出力しているところを見るだけでしたが、これからどんどん出力してみて、MF2200Dの使い心地をレビューしていきたいと思います。

やっぱり、機械は自分で使ってみないと、良さも悪さも分かりませんよね。ワクワクしています!

が、、、、、、今日も貫徹でお仕事してて眠いです……。がんばるぞぉ!ってことで、レビューは夏休み明けに!

ではでは! みなさま、良いお盆休みを!

え? 僕? 盆休みありませんよ……はい。


【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
< http://www.f-d-studio.jp >


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■アナログステージ[137]
いま手にしているもので遊ぼう──新感覚SNS『sqore』

べちおサマンサ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20150730140100.html >
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コンニチハ、べちおです。熱中症対策はバッチリですか? 二日ぶりのデジクリです。今週は毎日出張で、体がへんにアチコチ痛いです。

前回の終わりに、「新感覚SNSの『Sqore』をご紹介してみる予定です」と書いてしまった手前、天丼について熱く語るわけにもいかないのと、濱村デスクから「キャー、べちおさーん、カックいい〜! 木曜日まで待っちゃうぅ」ってコメントいただいているので、『sqore』のお話です。

●ただただシンプルなサービス

『sqore』は、そのまま「スコア」と読みます。「スクォーレ」とか斜め上な呼びかたをしなくても大丈夫です。「新感覚なSNS」とカッコつけてみましたが、どのへんがカッコいいいいのをまずご紹介。

sqoreは商品の殆どについている、バーコードを利用したSNSになります。バーコードを読み取ってバトルするゲームとかありましたが、sqoreは残念ながら格闘ゲームではありません。SNSです。

登録はアプリをダウンロードして、FaceBook経由などで簡単にアカウントは作成できます。余談ですが、オイラがFaceBookのアカウントを捨てられない理由のひとつに、あちこちのSNSなどで、Facebook認証をしているため、捨ててしまうと、とても面倒な事態に発生してしまうのを回避していたりします。

アカウント作成が終わったら、簡単なプロフィールを書いて終わりです。FaceBook経由だと、フレンド一覧がズラズラとでてきて、自動でフレンド登録されてしまいますが、あとからでも好きなだけ追加できるので、まずは誰もフォローせずに、じっくりと始めてみることをお薦めします。

タイムラインには、『友だちのスコア』と『世界中のスコア』を選択できるタブが上のほうにあります。友だちがまだ誰もいない状態であれば、タイムラインは真っ白で、まったく面白くもなんともありませんが、『世界中のスコア』と開いてみると、ズラズラと表示されてきます。

表示されたタイムラインには、まったく脈絡がなく表示されておりますが、タイムラインをスクロールして眺めていると、すべてのコメントにタグが付いていることに気がつくはずです。そのタグこそ、sqoreの面白さの入り口になります。

・世界中にスコアしよう:sqore
< http://www.sqore.it/ >

使いかたというよりも、sqoreのデモ動画を見つけたので、これを見るとSNSマニアな皆さんには、サラっと理解していただけるかと。

・Sqore -世界中にスコアしよう:Vimeo
< https://vimeo.com/120780987 >

動画の中にもあったように、アイテム(本やら飲み物やらお菓子やら)についているバーコードを読み取ると(実はQRコードでも認識したりする)、すでに登録されているアイテムであれば、アイテムに対してのコメントが画面にドカーンと表示され、そのアイテムの感想や思いなどを読むことができる。

「ふーん、この人、そんなふうに思っているんだ」とか「おー! わかる、わかるw」といったように、話の対象ネタは、諸々のアイテムたちになります。まったく意味のわからない、身内ネタで盛り上がることはありません。

ちなみに、たくさんコメントが付いているときは、コメントの上を押しながら右に払い除けると、下に埋もれているコメントを読むことができます。

●アレもコレも試したくなるバーコードの魅力

Sqoreがリリースされてから暫く、様子見で遊んでいたのですが、ヘンなノイズがまったくないので、快適の一言。というよりは、ノイズになる要素がまったくないと言ったほうが正解かも。

ほかSNSのように肩に力をいれず、何気なしに、いま手にいているアイテムを共有するだけの、簡単な世界観がとても居心地良い。オイラが待っていたのは、こんなシンプルなサービスだ。

TwitterやFaceBookなどでの、いままでのフレンドと交流しながらでも、Sqoreは面白いと思うけど、Sqoreは別な視点で遊ぶのが醍醐味のような気もする。

しつこいようだけど、読み取るアイテムは何でもいい。自分の部屋にあるものを次々に読み取って、たくさんの知らない人と、『そのアイテム』を通じて繋がる楽しさを実感してみてください。

試しに、オイラの太ももを、アイテムとして認識されるか、すね毛をバーコードに見たててスキャンしてみたが、カメラをどんな角度にしても、まったく反応しなかったのでバーコードのスキャン精度は非常に高いといえる。

そうだそうだ、今まで遊んでいたSqoreのアカウントを消して、新しく「べちおサマンサ」の名前でSqoreを再始動したので、見つけたら覗いてみてね。フォローも大歓迎です。ちなみに、いまフォロー、フォロワーさんともにゼロです。

オイラがデジクリで紹介するSNSは、どれもこれもリリースして暫くすると、なぜか沈没していってしまうサービスが多いので、Sqoreには、ぜひとも頑張って盛り上げてほしいと願っております……。


【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp

NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。愛機はD90とGRD4。全国寺社巡りで、過去の懺悔道中をしております。※なぜか若狭三十三観音を巡礼中(2015年7月)

・デジクリ夏季休暇前のアイドリング寄稿は、今回で最後になります。復帰前にまた時間ができたら、ポツポツとお邪魔しますので、どうぞヨロシク。ではでは、ダークな地下世界に戻りますw 

事故などに気をつけて、楽しい夏季休暇をお楽しみくださいね!


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編集後記(07/30)

●我が娘がこんな教育ママになるなんて、と両親は驚いている。中高通してちょっと悪い子たちにモテモテであった。当然、成績はよくない。そして友達がたくさんいた。当時のわが家はトリプルインカムで余裕綽々だったから、豪華な夕食を何人分でも作ってふるまっていた。ある朝、わが家には14人の高校生がいた。ちょっと悪い子だった娘は、悪い子の気持ちがよくわかる母親になった。加えて異常な教育熱心になった。二人の子供の夏休み宿題は(中学生の宿題は過激に多い)熱心に手伝っている。わたしと妻は、とくに学習面において子供にこんなサポートをした覚えはない。いまの小中学校は宿題が多すぎ。

わたしにも美術科宿題のアシスト役が回ってくる。とりあえずの任務は、七つもあるテーマから一つを選び、アイデア出しと四つ切り画用紙にラフな下書きまで。昨年は市内の有名ポイントの景観を、遠近法バッチリの構図を指導してやったが、絵の具の仕上げがいい加減だったため、惜しくも優秀作品に入らなかった。さすがにそこまで手助けしてはいかんと思っていたのだ。そして、今年も娘から指令が来た。課題を読むとなかなか難しい。これで中学生が理解できるのかと思うくらいだ。道路愛護ポスターは「道路を大切にする心を育て、未来への希望を反映させる」というテーマだ。なんじゃ、これは〜〜。

たまたま、道路に関しては最近気がついたことがふたつある。まず、市内には非常に有名な「五差路」がある。五つもの道路が交差する珍しいポイントである。今まで何の疑いもなく、五本の道路が交差していると思っていた。バス停も「五差路」である。「五差路通り」という標識もある。道路に面した餃子チェーン店の看板にも「五差路店」と書かれている。「ごさろ」という料理屋もある。嗚呼、それなのに、それなのに、交差点に立って数えてみると、何度やっても六本である。「六差路」なのだ。そして、「五差路」に向かう県道の標識にはちゃんと六本の道路が描かれている。なんじゃ、これは〜〜。

Google mapを見るとちゃんと六本ある。調べてみたら、元々あった五差路に昭和35年の区画整理事業の結果、六差路になったという。55年間放置、これからも変わるまい。「五差路」はホントは「六差路」というトリビア。もうひとつは、戸田市がアナウンスした「ラウンドアバウト」だが、行ってみると単なる円形ロータリーで、外国にあるそれとは雲泥の差。わたしは「なんちゃってラウンドアバウト」と命名した。このふたつのネタでポスターどうじゃろと娘に提案したら、そんな小学生の自由研究っぽいものではポスターにならん! と、あえなく却下されてしまった。この歳で夏休みの宿題に悩む。 (柴田)


●「ウインドウペン」と聞くと、デジタルグッズを連想します……。/新聞ネット版の全角英数字がヤダ。/噂のワンフェス。ワンフェス限定なんちゃらの表記をよく見ますわ。/「Sqore」面白そう! べちおさーん、カックいい〜! 待ってて良かった〜。/親に宿題の手伝いをしてもらったことはない。わからないことは自分で調べなさい、それが親の口癖だ。でも教育熱心ではなかったなぁ……。ただ、本にはいくらお金をかけてもいい、そんな方針だったわ。

マラソン続き。帰りの近鉄特急も古い型。なぜか興奮していて寝られず。だんだんと完走できた実感がわく。ノリで申し込んで、練習できず完走の自信はなく、直前まで怖くて逃げ出したかった。でも何故かまったくリタイアのことは考えず、なんとかフィニッシュできた。できるもんなんだなぁ。

帰宅して足じゅうに湿布薬。のど元過ぎればで、次は走って完走したいなぁと、制限時間が緩くて、参加しやすいマラソン大会を検索しまくってたよ。

大阪マラソン、神戸マラソンとはずれてしまい、マラソン熱は下がっているけれど、名古屋はまた申し込みたい。ほんとにいい大会なの。次は6時間は切りたいなぁ。 (hammer.mule)