もじもじトーク[25]宇宙のお話・第一回宇宙ステーション、人工衛星、月/関口浩之

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

デジクリの夏休みを挟んだので約一か月のごぶさたです。いかがお過ごしでしょうか? 35度を超える猛暑が続いてましたが、ようやく過ごしやすい季節になりましたね。

これまで四話にわたり「まちもじ特集」(街中で発見した素敵な文字)をお送りしました。お楽しみいただけましたでしょうか? 街中文字のネタが溜まったら、またいつか特集したいと思ってます。

さて、今回より四話にわたり宇宙のお話をします。

最近、宇宙や天体に関する素敵な話題が多かったですね。先日は国際宇宙ステーションに「こうのとり」5号が無事ドッキングして話題になりました。

また先月7月27日、冥王星探査機「ニューホライズン」が、打ち上げから9年半の長い旅を経て冥王星に最接近したことも記憶に新しいですね。


●国際宇宙ステーションって地球からどのくらいの距離にあるの?

8月19日、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ補給船「こうのとり」5号が種子島宇宙センターから打上げられ、8月24日にドッキングに無事、成功しました。

・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の記事
< http://www.jaxa.jp/projects/rockets/htv/index_j.html >

さて、質問です。

地表から国際宇宙ステーションまでの距離ってどのくらいなのでしょうか? 気になりますよねー。

地上から約400km上空を飛行しています。

JAXAのWebページに、[目標軌道 高度:350km〜460km]と書かれています。

おぉー、結構近いじゃないですかーー。400kmといえば、直線距離で東京から神戸あたりまでです。

地球の直径が12,742kmなので、地球のサイズから見れば、わりと地球の表面に近いところを周回していることになります。

ちなみに、地上の大気の構造を簡単に説明すると、

・対流圏……10kmぐらいのまでの空気の層です。雲が流れたり、雨を降らせているのはこの対流圏の中で起きています。

・成層圏……10〜50kmあたりを指します。オゾン層が存在する層です。

それより上空の層として、中間圏(50〜80km)、熱圏(80〜800km)、外気圏(800〜1,000km)があり、地球の大気圏を形成しています。

なので、国際宇宙ステーションは、熱圏の層を飛行しているのです。限りなく大気は薄いですが、真空ではないようです。

ちなみに、飛行機は対流圏と成層圏の合い間を飛行しているようです。高度1万メートル(10km)ということですね。

●気象衛星は、どのあたりを周回しているの?

最近、天気予報をみると、雲の動きや台風の動きの写真スライドが滑らかに表示され、画像もカラーになり解像度も鮮明になりましたよね。

2005年に打ち上げられた気象衛星「ひまわり」6号と、2006年に打ち上げられた「ひまわり」7号が、昨年10月7日に打ち上げられた「ひまわり」8号に切り替わったからなのです。

ここ10年でカメラ性能は向上し、通信技術も進化しました。その結果、気象衛星からの情報が格段に進歩したということだと思います。

さて、人工衛星の高度はどのくらいでしょうか?

高度は約36,000kmです。

ということは、気象衛星「ひまわり」8号は、国際宇宙ステーションよりも100倍ぐらい遠くで飛行していることになりますね。結構、離れていたのですね。

●地球の衛星、お月さま

お月さまは地球から一番近い天体ですが、宇宙ステーションや気象衛星までの距離に比べると、相当遠いような気がします。

では、地球から月までの距離は実際どのくらいなのでしょうか?

・平均……38万4,400km
・月の軌道の近点……36万3,304km
・月の軌道の遠点……40万5,495km

気象衛星「ひまわり」までの距離が3万6,000kmなので、その約10倍の距離です。

お月さままでの距離は人工衛星の距離の100倍ぐらいだと思っていたので、思ったより遠くなかったです。とはいえ、近くないです……(笑)

僕の趣味であるベランダ天体観測のお月さま写真(昨年の皆既月食の様子)を掲載しましたので、ぜひ、お楽しみください。
< http://goo.gl/1LVtac >

地球の衛星である月は、地球の誕生に大きく関わっているといわれています。地球の誕生は46億年前ですが、ちょうどその頃に火星ぐらいの大きさの天体が地球に衝突して、その衝撃で地球の破片が飛び散りました。

その破片が地球の重力に影響されて周回している間に、合体して月が形成されたということです。これが「ジャイアント・インパクト説」という仮説です。月の誕生由来の説としては現在、最も有力とされています。

ところで、地球に対して、お月さまはいつも同じ面を向けているの知ってましたか?

満月のとき、兎が餅つきをしている模様しか見たことないですよね。月は地球の周りを公転しているわけで、普通に考えれば、横面や裏面を地球に見せることがあってもいいと思いませんか?

月は地球を一回公転する間に、ちょうど一回自転しているのです。おおー、公転と自転がぴったしシンクロナイズしているのか〜! 模型で説明するとわかりやすいのですが…。

なぜ、お月さまは裏面を見せないのでしょうか? 恥ずかしいからかな(笑)

月は球体ですが重心位置は中心ではなく地球寄りにずれているのです。月よりも質量の大きい地球の引力によって徐々に重心が偏ってしまい、結果として、常に同じ面しか地球に見せなくなってしまったのです。

地球と月は親子のような間柄ですね。海の満ち引きは月の引力に大きく関係していますし、月齢を暦として利用することもあるわけですし。

「宇宙特集」第一回は、われら地球にとって最も身近なお月さまのお話や宇宙ステーション、人工衛星のお話をしました。次回はもう少し、範囲を広げて、太陽系のお話をお送りする予定です。

ほんと宇宙は不思議ですね。そして楽しいですね〜☆


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
< http://fontplus.jp/ >

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。

その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。

小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。