私症説[72]ダジャレ、変換ミス、言い間違いをムリヤリ詰め込んだ映画祭/永吉克之

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第28回東京国策映画祭で上映される、戦前から戦後にかけて盛んに撮られた社会主義国の国策映画を観に博多に行った。

作品は、『理不尽な李夫人』(中国・1949)、『選管ポチョムキン』(ソ連・1925)など、いずれも抑圧された人民が階級闘争に目覚めるという、典型的なプロパガンダ映画で、面白くないのは観る前からわかっていた。

にもかかわらず、大阪から博多くんだりまで観に行ったのは、『理不尽な李夫人』で、農民を搾取する地主一家の姉妹の役を演じた化膿姉妹が部隊挨拶に登場することになっていたからだ。

「この映画への出演を決めた動悸は、日本にも定着しつつある格差社会というものについて考えましょうというマッサージを世界に発疹できると思ったからですのよ」

と、姉の恭子が言うと、妹の美香は、

「わたしがこの役を引き受けた銅器は、いちどでいいから火葬階級の人たちから搾乳してみたいと思っていたからです。監督から出演のソファーをいただいたときは、凶器しました」

と語った。ふたりとも、厄をもらったときの乾燥を危機として離す姿がほほえまし買った。





                 *

『選管ポチョムキン』で、選挙管理委員が飼っている象を演じた堀木たまきが上映後、立食形式のレセプション海上で、ひとりで寿司を頬張っているのを見て昂奮したわたしは、彼女の高等部を拳骨で殴った。

「遺体じゃないか! なにをするか!」

「堀木さんを恥めて見たのは、東京メトロのCMなんですよ、実は。はい」

「え! 大阪人の永吉が、どうして東京限定のCMを見ることができるのか? それは、あたしに地下づくための好日なんじゃないのか?」

「家、ちがいます。You中部で見たんですよ」

「ぐわ! なぜ、動画斎藤であたしのCMが見られるのか? 一帯どんな仕組
みになってるのか?」

「ユーザーが投降するんですよ」

「げろげろ! そういうことだったのか。これですべての謎が溶けたのか!」

「古いな。“げろげろ” はもう死後ですよ」

「あ、創価!」

すっかり息東郷したわれわれは或るコールが欲しくなったのだが、彼女の大好きな症候酒も、わたしの大鉱物のイモ常駐もなかったので、生姜ないからカクテルを飲むことにした。彼女は過失オレンジ、わたしはジンと肉をオーダーして、完敗した。

                 *

ロシアに次いで社会主義国となったモンゴルの栄華『仁義好かん』(1943)。そのなかで、横綱、朝青龍の役を熱演した妻武器聡が、会場の片隅で丸くなって、ハウスバーモント加齢を食べているのを見て、また昂奮したわたしは朝鮮的な態度で彼に鼻仕掛けた。

「なんで股、あんた見たいな池面俳優がハウスバーモント加齢なんか食べてるんだい?」

「なんでって、そりゃ日本人の好きな和食ベスト3は、ククレカレー、ボンカレー、そして、ハウスバーモント加齢なんだからね」

「ハウスバーモント華麗のCMといえば、斎場秀樹だぜ」

「オレ以外の幽明人の名前を口にするな! 新誤算家といわれた、合否ロミ、野口御老、斎場秀樹はすでに過去の人だ。まあ、合否ロミはパチンコ&スロットのCMで、ローカルに括約しているがね」

「わたしはパチンコは機雷だ」

「へえ、遭難だ。ぼくもパチンコ屋の騒音が深いでね」

すっかり域統合したわれわれは、会場に設置された公衆欲情の広い浴槽にとっぷり使って、上映作品についてしばし語り合ったが、妻武器聡のインテリジェンスには舌を撒いた。

永「近藤の映画祭は、社会主義国のプロパンガス映画ばかりでウンザリだったけど、キャスティングに救われて、どうにか見られたと言えるんじゃ内科な?」

妻「たしかに、永吉さんの言うことはスリランカ(註1)だけどね、殺気も言った通り、なにしろ60年異常もまえの作品ばかりだから、陶然、観客の受けとめ肩も、冬至とはかなり違うよな」

(註1)高級ダジャレ:スリランカの旧国名は「セイロン」つまり「正論」

永「いやぁ、妻武器さんの歯無し、ために鳴るなぁ」

妻「アイソトープまして(註2)」

(註2)超高級ダジャレ:アイソトープとは「同位体」と呼ばれる原子のこと。つまり「同位体まして」→「どういたしまして」

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妻武器聡の噺に幻惑されているうちに、いつの間にか浴槽には、今回の栄華に出演していたスターたち、織田有事、中村指導、学徒、竹野内浴衣、密談、天海有機、愛撫紗季、北乃奇異らが背離こんでいて、芋を洗うような混雑になっていた。

「おい、湯船のなかにタオルを餅こむな!」

「湯船で、軟禁豆食いながらビール飲むのやめろ!」

「きゃー置換がいる!」

「こらこら、そこのカップル、こんなところで成功するなよ!」

土豪が飛び交うなか、誰かがひときわ大きな声を貼り揚げた。

「わ、掃きやがった!」

わたしと妻武器聡は、放しを中段してそちらを三田。泥水した愛撫紗季が、湯のなかでゲロゲロ履き出したので、他のスターたちは彼女を報知したまま、一世に湯船から逃げ出して行方を鞍馬した。失神した愛撫紗季は湯船の底で動かなくなっている。

妻武器も2下駄が、わたしは止まった。これは移管、このままでは彼女は溺死するぞ! あえて水中の栗を拾うべく、わたしは下呂まみれの愛撫紗季を唾棄あげて由佳に横たえ、マウストゥマウスで人工故宮をほどこした。

いつまでもマウストゥマウスを続けて痛かったのだが、愛撫紗季が石木を鳥もどして閉まったので、わたしは唇を離し、チッ、と舌打ちを舌。

しかし、これを¥に彼女との高裁が始まる鴨しれない。無効にその気がなくても、唇を重ねてしまったのだから、彼女はわたしと血痕する以外に洗濯死はないのだ。

彼女はスターだから、鐘はたんまり漏っているはず。血痕すればもう俺は働か泣くていい。それどころか彼女が火星だカネで酒池肉林の毎日。持久1000円のバイト軟化やってら劣化!

ちょっと待てよ。杏な和解女を相手に城というのか。上段じゃない。下阪神にこそ男女の絆がある野田。都市をとって、ほとんど宦官になっている俺には無理な装弾だ。

とまあ、そんな映画祭だった。


【ながよしかつゆき/戯文作家】thereisaship@yahoo.co.jp
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