おかだの光画部トーク[141]「iUSBport CAMERA 2」でテザー撮影/岡田陽一

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2015年春に、アメリカ、ラスベガスで開催された「NAB2015」で、三脚をはじめとするカメラ関連用品のメーカー、マンフロットからおもしろいカメラ機器が発表された。

「DIGITAL DIRECTOR」という、一眼レフカメラと、iPadを繋ぐガジェット。一眼レフカメラを、iPadでコントロール可能にする。
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そのコンセプトに興味津々だったが、7月中旬に発売された詳細を見てみると、6万円近くする上に、わたしの持っているカメラも、iPad miniも対応機種から外れている。
< http://amzn.to/1MXNIB0 >

これを使おうとすると、カメラもiPadも新調しなければならず、かなりの出費になるので、ひとまず諦めた。




すると、7月後半くらいに、ネットで似たようなガジェットを発見。Mac関連のソフトやガジェットなどを販売する、act2から出た「iUSBport CAMERA 2」という機種がそれ。
< http://store.act2.com/hyper-drive-iusb-port-camera2-n.html >

デモ機をお借りすることができたので、手持ちの機材で使えるかどうか試してみた。
< https://goo.gl/photos/zx3SjMQXMZvg1fLSA >

似たようなガジェットと言っても、内容はまったく異なる。マンフロットの「DIGITAL DIRECTOR」は、iPad Airを装着するホルダーで、有線でカメラとiPadを繋ぎ、iPadでカメラをコントロールする。

一方「iUSBport CAMERA 2」は、カメラのフラッシュを取り付けるシューに取り付け、カメラに繋ぎ、iPadとはWi-Fi接続になる。
< https://goo.gl/photos/6TpWQFX7urYbMJyY7 >

その分、データ転送には少し時間がかかるが、iPadでもiPhoneでもAndroidでも、さらにMacでも、機種を選ばず使用できる。

使ってみた感想だが、ブツ撮り(商品撮影)などで使用すると、手放せなくなると感じた。

ブツ撮りのとき、普段はMacと一眼レフカメラをUSBで繋ぎ、Lightroomを使ってテザー撮影をしている。

商品の配置や、ライティングのチェックをする際に、カメラのファインダを覗くよりも、Macの画面で確認した方が、大きく細部まで見ることができる。

通常の配置なら、これでさほど苦ではないが、例えば、三脚で高い位置にカメラを設置し、ハイアングルで上からテーブル上の商品を撮る場合など、セッティングにとても苦労する。

Lightroomでのテザー撮影は、シャッターを切ることはできるが、その他の設定(フォーカス、露出値、露出補正など)はすべてカメラで行う。

なので、テーブルの商品を少し動かしては、脚立に登り、フォーカスを合わせシャッターを切り確認。これを何度も繰り返す。かなりの重労働だ。

この作業を、手元のiPadでできるので、もう脚立を登ったり降りたりする必要はなく、商品の配置をiPadで、ライブビューで見ながら可能なので、超絶にラクになる。

そもそも、Lightroomではライブビューで見ることはできないので、商品の配置やライティングのチェックも、毎回シャッターを切らなくてはいけない。

シャッターを切る

確認する

商品の位置を微調整

シャッターを切る

確認する……の繰り返し。

ライブビューで見られるということは、これをせずに手元のiPadの画面を見ながら商品を配置できるので、随分ラクなのがわかると思う。
< https://goo.gl/photos/4ZdGz9gNpx9w6ek39 >

ライブビューで確認できるだけでもラクなのに、フォーカスや絞り、シャッタースピード、露出補正など、ほぼすべてのカメラの機能がiPadアプリ側からコントロールできる。
< https://goo.gl/photos/c5151DT9BcJwAeUb7 >

Wi-Fi接続なので、データの転送で少しぎこちなく感じる部分もあるが、34,800円(税抜)なので、買ってみてもいいかもと思う。

他の使い方としては、寒空の下での天体撮影や、タイムラプスなど、カメラを外に設置して、自分は車のなかからコントロールして撮影なんてこともできそうだ。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41 >

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