もじもじトーク[30]字字字に行ってきました/関口浩之

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。あっという間に11月ですねー。「今年もよろしく〜」って挨拶したのが最近のような気がしますが……(笑)

あと数回デジクリにメルマガ書いたら「デジクリゆく年くる年」号の季節になりますね。

今年は原稿書くのがいつも前日の夜または当日の朝になってしまい、デジクリ編集部に「原稿ドタキャンなのかな」とご心配かけすることもありましたが(すみません)、どうにか休まずに続けられています。

今日で「もじもじトーク」は30号なので、デジクリデビューして約一年半ですねー。これからもよろしくお願いします!

今日は虎ノ門ヒルズで開催のセミナーに参加してました。最後のセッションが終わったのが18時でした。

打合せやイベントが終わると、いつもなら急ぎのタスクが溜まっていて、喫茶店に駆け込んで、ノートパソコンを広げるのが常なのですが(ほぼ100%)、あれっ、今日は久しぶりに急ぎのタスクがなさそうじゃありませんか!!!

ということで、虎ノ門からひと駅となりの銀座駅近くで開催されている『もじもじ』な展覧会に立ち寄ることにしました。





●「ggg」というギャラリー

まず、今日立ち寄った会場の説明をさせてください。

それはggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー:ginza graphic gallery)というギャラリーです。銀座駅から徒歩5分ぐらいのところにあります。

グラフィックデザインと密接なかかわりがある大日本印刷が、画廊のメッカである銀座にgggを1986年に設立し、1991年にギャラリー建物を新築されたようです。

ここではグラフィックデザインやタイポグラフィなどの展覧会を定期開催しています。セミナーやイベントを開催できる会場も併設されています。

・gggのWebサイト
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

僕は文字好きなので、AXISフォントなどを手がけるタイプデザイナー鈴木功氏のトークイベントに参加したり、定期開催されるデザインや書体の企画展に何度か立ち寄ったことがあります。

gggサイトで開催されてる企画展を調べて、興味のある展覧会にふらっと立ち寄ることをおすすめします。入場無料の企画展が多いです。気軽に立ち寄れる雰囲気だし、画廊と違い売り込みをされることもありません。これ、大事です。

そうそう、大日本印刷の前身である「秀英舎」は銀座が発祥の地なんです。活版印刷で有名な会社です。なのでgggを銀座に設立したんですね。

大日本印刷が秀英体という書体のメーカーであり、印刷業界では有名な会社である理由は秀英舎が前身であるからなのです。

でも、現在の大日本印刷(DNP)は印刷屋さんというよりも、エレクトロニクスや素材の分野で高いシェアをもつ製品もたくさん製造していますよね。印刷だけでは食べていけない時代ということです。

●「字字字」という展覧会

11月の企画展のテーマは「字字字」です。「大日本タイポ組合」が主催するイ
ベントです。

テーマはまさに文字です。立ち寄らないわけにはいきませんよねw

会場名称が「ggg(ジージージー/スリージー)」でイベント名称が「字字字(ジジジ)」なんです。なんか、ややこしい。

この企画展の入り口のパネルに主催者のこういうコメントがありました。

『こんにちは、大日本タイポ組合です。「カタカナは漢字の一部からできているんだから、カタカナを組み合わせたら漢字のようになるんじゃないか」と思いついたのがきっかけで、文字を組み合わせたのが1993年。

東京タイプディレクターズクラブ(東京TDC)に憧れて、いっそのこともっとビッグな名前にしようと「大日本タイプ組合」と名付け自画自賛したものの、未だに無冠。むしろ名前に縛られて、とにかくなんでも文字でこなさなくならなくなったのは自業自得というべきか。

モジモジしているうちに気付いたら22年経ってしまいました。これまでやってきたこと、これからやっていきたこと、自問自答しつつまとめてみたら、文字通り文字だらけです。

ここggg(ジージージー)での展覧会、タイトルは「字字字」といいます。よろしくお願いします。』※ggg 大日本タイプ組合 企画展のあいさつより引用

これを読んでから企画展のパネル数十点を見学したのですが、展示作品をとても楽しめました。

そして、それぞれの展示作品の横に、作品名とコメントが書かれたタグたくさん置かれていて、持ち帰れるようになってました。とても親切な企画展だなぁと思いました。

展示作品の撮影許可とメルマガ記事掲載の許可をいただきましたので、いくつか紹介します。じゃ〜ん。
http://goo.gl/mxO0b0

最初の作品ですが、一瞬、スマイルが二つ並んだ楽しいグラフィック作品に見えてしまします。だけど、その作品のタグには『Smilemarkの顔が「ジ」と「じ」になっています』と書かれています。

おぉー、「ジ」と「じ」ではないですかーーー! こういうの好きです。

一番下の写真ですが、会場の『ggg』の立体ロゴに「ウ冠」と「横線」を加えて『字字字』にしています。楽しいです。

一時間ぐらい見学しましたが、カタカナ、ひらがな、アルファベットと漢字がお互いの違いを主張しつつも、仲良く共存していることを感じました。

たまには、パソコンや仕事から一時間でもいいので距離をおいて、文字やグラフィック、芸術にゆっくりふれあうのもいいなぁと思いました。

芸術の秋なので、皆さんも肩の力を抜いてアートを楽しんでみてはどうですか?


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
http://fontplus.jp/

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。

その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。

小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。