グラフィック薄氷大魔王[458]「ミニマリスト=ポトラッチ?」他、小ネタ集/吉井 宏

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●スター・ウォーズ ep7、いつ観に行けるんだろう?

来週には観に行った人の情報がSNSにあふれるだろうけど、もしストーリーの重要部分を知っちゃっても、本編を見始めたらすっかり忘れて観るタイプなので大丈夫w あんまり心配してない。「めちゃくちゃ期待した映画はつまらなく感じる」ってのもよくわかってるので、思い入れなしのまっさらな姿勢での鑑賞を心がけるつもり。

早く観たいのは山々なのだが、混んだ映画館が苦手なことはおいといても「このワクワクがあと半年も続く」って考えたら、ネット配信やBlu-rayを待ってから観るのもいいんじゃないか? とも思ってる。マジに。

まあ、1月後半までには観に行っちゃうだろうけど。そういえば、iPad ProとPencilも、発売後1か月以上たってもワクワクが継続してるな。入手できてないからw





……と思ってたら、あれえええ?? シネコンの予約状況を調べたら、ぜんぜん空いてるじゃん! 予約殺到でぜんぜん席がないって話じゃなかったっけ? 字幕2Dでいともあっさり予約できちゃったよ。やった! また観たくなったら3Dの吹き替え版かIMAXにしよう。

空いててよかった。僕的には「人生の一里塚」とか「人生の方向を決定づけた」的映画だけど、普通の人には「またうるさくキャンペーンやってるシリーズものSF映画のひとつ」でしかないのかもね。

SWの存在感がこれだけ大きくなったから錯覚してる人も多いかもしれないけど、ep4公開当時高校1年生、周囲にSWに夢中になってる同級生はほとんどいなかった。せいぜい数人程度。友達が多くなかったのかもしれないけどw

アレに似てるかも。「我々ビートルズ世代は」とか言っても、当時夢中になってたのはクラスにせいぜい数人で、ほとんどの人は橋幸夫を聴いていた、って話。……反感買いそう。

●SWのタイアップと広告上映

『「スター・ウォーズ」上映前に、日本アニメ「ワンピース」のルフィから、「スター・ウォーズ」に対する応援メッセージが上映』だそう。
https://t.co/WWvCrjscZY

僕の場合、SWの映画本編と中身を構成してるモノやヒトや事情には興味あったけど、それ以外はまったく興味がなかった。ep4の頃からそう。

フィギュアもプラモもライトセーバーのおもちゃも買ったことがない(先日、韓国の雑誌のSW特集の取材を受けたんだけど、「SWグッズを手にした写真」を撮ると言われて困ったw 結局当時のムック本で撮ったけど)。

同様に、サードパーティ?の派生映像にも興味なかった、というか嫌いだった。昔、松下電器などが高品質なタイアップ広告やってたりしたけど、どんなにうまく作っても「商売に利用されてる感」が出ちゃうし、本編以外にキャラクターが出てくるとガッカリする。

今回のep7でも無神経なタイアップが多くてウンザリしてるけど、「ルフィが応援」はいくらなんでも無神経すぎるんじゃない? (流れるのは一部の系列のみらしい)

対抗策……広告の上映が終わって本編が始まる時間をみんなで共有。席を予約している人全員、(事前に席の位置を確認の上で)本編上映開始直前に入場する。ってのはどう?

本編上映前の長すぎる広告や予告編が大嫌いな人は多いと思う。もちろん広告収入が重要なのは知ってる。だったら、広告なし料金として100〜200円くらいアップした料金を設定し、その人たちが本編上映前に入場する3分を設けたらいいんじゃない? 映画を観る時間を短くできるから、客が増えるかもよ。

思ったんだけど、巨額の権利料や広告費を使ってタイアップ広告出して反感を持たれるより、直接制作費に出資するほうが旨味が大きいんじゃない? 大ヒットしたらリターン大きいし、エンドクレジットにロゴが出るかもよw できるかどうか知らんけど。ルーカスが作ってたときは、全額自費だったからできなかったはず。

●プラモデルの値段

模型屋でプラモデルを見るなんて何十年もしてなかったんだけど、先日、材料を買いに行ったついでにチラチラっと「おー! ウォーターラインシリーズなんて今も売ってるんだな」とか見てた。

驚いたのが値段。駆逐艦なんて200円くらいじゃなかったっけ? それが1000円以上するんだよ。空母や戦艦になると3000円超える。1/35の戦車とか5000円!高級品じゃん! 1/72の小さい飛行機は安いのは100円くらいだったけど、1000円以上するし。1/32の飛行機は当時も滅多に買えないくらい高かったけど、それでも2000円くらいだったと記憶してるけど、今はなんと1万円超えてるw

プラモ屋に入り浸ってた1974年〜1978年くらいの感覚からすると、5〜10倍くらいの値段。小中学生の買うものじゃなくなってる。普通の物価上昇率よりぜんぜん値上がりしてるよね?

じゃあ、昔あこがれたニチモの巨大プラモ、1/200の戦艦大和を検索してみると、3万円くらい。あれ? 当時15000円くらいしてたと思うけど、それほど高くないのね。

高いのは当時のままでなくて金型を新しくしてるものもあるらしい。「艦これ」は需要掘り起こしただろうな〜w

●ミニマリスト=ポトラッチ?

先日のTVタックルはYouTubeで見れたし、ミニマリスト氏の著書も読んだ。その後、また極端なミニマリストがテレビで紹介されたらしい。部屋がまったくの空っぽで、生活道具も子供のオモチャさえもない生活w う〜むむ。たけしやいろんな人がああ言うのもわかる。何事もほどほどに。

っていうか、始めてたった一年半なのにミニマリストを名乗って本まで書いてるのに違和感。そりゃ何年やったらベテランとかないだろうけど、僕だって本の処分を始めてからでも7〜8年たってるんだぞ。っていう感じで、妙に競い合ってしまう気分がミニマリスト的なものには含まれてるらしい。

それで思い出した。昔読んだ、かんべむさし「ポトラッチ戦史」。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-409/

ポトラッチとは、自分がいかに豊かか誇示するための贈り物競争がエスカレートし、高価なものや大切なものを破壊して見せるようになった、アメリカインディアンの祝祭の風習だそうで。

自分がどれだけミニマリストなのか誇示するために、どんなに大切なものも涼しい顔をして「いらないもんね」と捨てて見せるという……w

そんなに流行ってるかどうか知らないけど、気分はわかる。モノ減らしとか断捨離とかブームでも、現実にはたいしてモノ減らしできない。だからそのへん超越したミニマリストへの空想的あこがれなんだろうなあ。

●総合芸術としてのCG

「Marvelous Deigner 5 Showreel - 型紙ベースで作成出来る衣服専用モデリング・シミュレーションソフトの最新ショーリール」
http://3dnchu.com/archives/marvelousdeigner5-showreel/

CGのキャラクターが着る衣服を型紙から作れるソフトなんだけど、少なくともデザイン画を見てパターンを引けるくらいの、服飾の技能がなきゃ使えないよね。同様に、キャラクターを踊らせるにはダンスを知らなくちゃいけないし、格闘させたければ格闘の知識が必要。そもそもキャラクターを動かすには演技のスキルが必要。

CGで何をするにしても、専門分野を学ぶかそれぞれの専門家のアドバイスが必要。CGは総合芸術なんだなあ。個人で全部やろうったって無理。純粋に「CGソフトを自由自在に使えるスキル」だけあっても、アプリが載ってないOSみたいなもんだ。

●ロボットに仕事を奪われる?

ロボットに仕事を奪われ始める→奪われ尽くされる、の途中過程では、失業してたいへんになる人続出なのは当然なんだけど……。行き着く先、ほとんどの仕事(価値の創造)をロボットがやってくれれば、全人類は遊んで暮らせる、んじゃないの?

ロボットが誰の所有かにもよるだろうけど。仮に、社会主義的に国有ロボットが奴隷や労働者階級的な準国民になるとしたら、人間のためにロボットが働いてくれるってことにならないのかな? 一家に一台の唯一の働き手として高性能労働ロボットを買うのは、家を買うみたいな負担になりそうな気もするけど。

●不評のバッテリー付きケース

Apple製の純正アクセサリなのにダサすぎるってことで、ボロクソに叩かれてるバッテリー内蔵ケース。
http://apple.co/1J6OVSa

そんなに叩かれるようなデザインかなあ? バッテリー部分がボコッと出っぱってるのは「予備のバッテリーがここにあります」って記号になってるから、僕には「頼もしさアップ」に見えちゃう。

昔、CD/MDウォークマンか何かで、似たような出っぱったバッテリー増設パーツみたいのがあって、カッコイイと思ったせいかも。

しかし、容量の小さなバッテリーを載せなきゃならないほど、スマホを薄く作る意味などないと思ってる。今のほとんどのスマホは薄すぎて持ちにくい。華奢で気を使うから道具としてガンガン使えない。

特に、写真を撮る時はある程度の厚みがなくちゃ落っことしそう。厚さ1.5cmくらいにしたらでっかいバッテリーが入るから、一週間くらいもつぞ?


【吉井 宏/イラストレーター】
H  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

MAKERSリンク展、終了しました。お越し戴いた方、ありがとうございました。数個ですが売れました。9月末に原型データを作り始めて、11月頭から制作本格開始〜一週間前までかかった立体制作はいちおう終了。本業のスケジュールがメチャメチャ。

これから相当仕事に集中しないとヤバい。一年に一回くらいは立体制作やりたいと思っても、やっぱ一年に一回が限界だねえ。……しばらくは立体作りたくなるのをガマンしないと。

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii

・ハイウェイ島の大冒険
http://kids.e-nexco.co.jp

・App Store「REAL STEELPAN」
https://itunes.apple.com/jp/app/real-steelpan/id398902899?mt=8