[4041] オマケのネガティブ・セレモニー

投稿:  著者:  読了時間:29分(本文:約14,000文字)


《写真は真実なんか写らない》

■おかだの光画部トーク[148]
 2015年「CSS Nite in KOBE」をふりかえる
 岡田陽一

■ところのほんとのところ[132]
 今日から写真集「Einstein Romance」のための写真展
 所 幸則 Tokoro Yukinori

■ネタを訪ねて三万歩[129]
 オマケのネガティブ・セレモニー
 海津ヨシノリ




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■おかだの光画部トーク[148]
2015年「CSS Nite in KOBE」をふりかえる

岡田陽一
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20151222140300.html
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今年最後の光画部トーク、あと10日ほどで2016年になってしまいますので、2015年マンスリーで開催し、先日なんとか最終回を終えた「CSSNite in KOBE」をふりかえります。

歳を重ねるごとに一年が短く感じると言いますが、いろいろと仕事で忙しくしている中、毎月定期的にイベントを開催していると、輪をかけて一年あっという間に過ぎてしまった印象です。

2015年の「CSS Nite in KOBE」は、一人のスピーカーに三時間専門的な話をじっくりと聞くというスタイルにシフトしました。

イベント的には、一時間程度のセッションを四〜五人のスピーカーがそれぞれ担当するという方が、見栄えというか、お祭り的な感じで盛り上がりますし、イベントやった感がありますが、数人のスピーカーに東京や他の地域から来ていただくと、講師料に加えて交通費・宿泊費がかなり高くついてしまいます。

運営側の話になりますが、そのコストをまかなうためには、少なくとも150人から200人の参加者を集めなくてはならなくなり、今度はその人数が入れるキャパの会場を探すことに苦労することになります。

その規模の会場で、アクセスがよく、天井が高く大きなスクリーンがあり、会場使用料も手頃なところ……のような好条件の施設は神戸には数件しかありません。必然的に、休日など参加しやすい日は予約がいっぱいで、空いている日を探すのに苦労します。

会場の空き日とスピーカー数人のスケジュールが奇跡的にマッチしたとして、神戸のような地方都市で、200人規模のイベントを開催しようとすると、かなりの労力を割いて告知、プロモーションをやらないと満席にはなりません。

このように、オムニバス形式でのイベントを成立させようとするとかなり大きな負荷がかかり、継続してクオリティを維持しながら開催していくのはとても大変なのは想像していただけると思います。

そういうこともあり、参加者の人数を35〜45人程度にして、一人のスピーカーに深く話を聞くというセミナーであれば、さまざまな問題がクリアーできると考えて実際にチャレンジしてみました。

参加する側からのメリットは、三時間という時間、ひとつのトピックについてじっくりと学べるので、深く掘り下げたニッチな内容で満足度が高い。タイムリーな内容の話が聞ける。など、地方都市で、個人規模で運営するにあたり、身の丈にあったスペックで一年間やってきました。

1月24日開催 Vol.5「なんとなくから根拠のあるデザインへ 〜 人の行動をするためのコンテンツ設計」長谷川恭久さん

コンテンツを作ったり、デザインするのにセンスや好き・嫌いという漠然としたものではなく、利用者体験を『数値化』することによって、どのようなコンテンツ設計が必要なのかを提案できるようになるためのノウハウを解説した回でした。(参加してよかった度平均:4.6)

2月27日開催 Vol.6「月間10,000PVのブログになるまでに学んだSEO」&「脱初心者!Googleアナリティクス活用法」日比野ななえさん

Googleアナリティクスの基本的なことをじっくりと学ぶ回でした。(参加してよかった度平均:4.32)

3月20日開催 Vol.7「リモートワークでも「ちゃんとWeb」するコミュニケーション&ディレクション術〜オフィスを持たない制作会社が取り組む、満足度の高いプロジェクト管理」たにぐちまことさん

さまざまなコミュニケーションツールやWebサービスを使って、リモート環境で高い品質のプロジェクトをこなすディレクションをテーマにした回でした。(参加してよかった度平均:4.75)

4月24日開催 Vol.8「デバイス多様化時代に備えるWeb制作環境の効率化」こもりまさあきさん

昨年あたりからWeb制作の方法が大きく変化したのですが、効率化のためのWeb制作環境構築に関しての回でした。(参加してよかった度平均:4.5)

5月24日開催 Vol.9「Webデザインの現場ですぐに役立つ Photoshop仕事術」鷹野雅弘さん

同タイトルの本が出版された直後だったので、著者の鷹野さんにPhotoshopでのWeb制作についてさまざまなTipsを聞いた回でした。(参加してよかった度平均:4.5)

6月26日開催 Vol.10「コンテンツマーケティングを加速させよう!ストーリー型Webライティング講座」松尾茂起さん

人気の書籍『沈黙のWebマーケティング─Webマーケッター ボーンの逆襲─ディレクターズ・エディション』の著者から、ストーリー仕立てライティングするノウハウを聞いた回でした。(参加してよかった度平均:4.57)

7月25日開催 Vol.11「SVG MANIAX in KOBE」&「これからのWebサイト設計〜CSSフレームワークでつくるマルチデバイス対応サイト LIVE版」松田直樹さん

二冊の書籍を立て続けにリリースされたタイムリーなWebサイト設計とSVGの内容を学んだ回でした。(参加してよかった度平均:4.52)

8月28日開催 Vol.12「Webマーケティング発想でのコンテンツ戦略とサイト設計【完全版】」益子貴寛さん

マーケティングから見たサイト設計、コンバージョンのためのコンテンツの工夫などをたっぷり聞いた回でした。(参加してよかった度平均:4.72)

9月19日開催 Vol.13「予算の少ないWebサイト制作案件のための素材写真撮影Tipsと写真の基礎」岡田陽一

発売直前の書籍「Web制作のための撮影から管理、レタッチまで〜デザイナー&ディレクターが写真を上手に撮る本」を題材に、素材撮影のTipsをお話した回でした。(参加してよかった度平均:4.75)

10月10日開催 Vol.14「人を惹きつける美しいウェブサイトの作り方」瀬口理恵さん

発売直後の同タイトルの書籍を題材に、Webサイトのビジュアルデザインについて学んだ回でした。(参加してよかった度平均:4.5)

11月6日開催 Vol.15「戦略的プレゼンテーション術とクリエイティブディレクション」杉本真樹さん

会場を神戸ITフェスティバル内に移し、人に伝え共感を与え行動に変えるプレゼンテーション術について学びました。(参加してよかった度平均:4.87)

12月13日開催 Vol.16「Web制作者はマーケターのように考えなさい」志水哲也さん「Webのキャッチはこうつけよ 〜広告から見る名文の秘訣〜」高畑哲平さん

ファイナルは、スピーカーを二人と少しだけスペシャルな感じで神戸電子専門学校にて開催。マーケティングとライティングについて学んだ回でした。(参加してよかった度平均:4.8)

延べ488人の方が会場に来てくださいました。12回すべてにわたってアンケートで高い評価をいただき、続けてやってきてよかったと感じています。ご参加いただいたみなさん、登壇してくださったみなさん、運営を助けてくれたスタッフ、会場のスタッフみなさん、係わってくださったすべてのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました!


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
mailto:okada@fuwhat.com Twitter:http://twitter.com/okada41

年末。残すところ後10日足らずというのに、仕事納とは程遠く、タスクは増えるいっぽう。ありがたいことですが、もしかしたらお正月休みがないかも……ってくらい大忙しです。

みなさん、よいお年をお迎えください。

【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
mailto: okada@fuwhat.com
Twitter: http://twitter.com/okada41


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■ところのほんとのところ[132]
今日から写真集「Einstein Romance」のための写真展

所 幸則 Tokoro Yukinori
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20151222140200.html
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12月19日(土)まで開催された植田正治写真展「幻影」では、合成、多重露光といった技法を駆使し、シユールレアリズムに影響を受けた作品が展示されていた。

実はこの時代の写真家って好奇心が旺盛で、たくさんそういった作品を生み出している。植田さんだけでなく、マグリットに限って言っても、影響を受けた作家がどれほどいたのか。

海外ではマン・レイはシュールレアリズムの作家としてあまりにも有名だろう。写真による作品が最も有名と言っていい。合成がどうとか、撮りっぱなしがどうとかなどと言う人がいるが、メーカーか馬鹿に洗脳されてるのか?

昔から撮りっぱなしの写真家なんかいない。素養のない人は写真家が暗室で何やっていたかを知らないようだ。

四十代より下のアート好きと称するギャラリーをやってるような人は、写真がどういう歴史を歩んできたかもろくに知らないようだ。暗室に入っていたフィルム世代こそ、色々な挑戦をしていたのだ。

特に白黒なんかでは、たとえば黒い帽子を宙に浮かしたりする手法は、わざわざ言う必要もないけれど、セットでなければ合成なのだ。どっちも意図してしているという意味では大差ない。評価も変わるわけでもない。

目のない人は先入観だけで判断する。まるで宗教のように。

東京よりパリ、パリよりニューヨーク。都会に行けば行くほど、もはやメディア(フィルムだのセンサーだの)に対するこだわりはない。どうしても印画紙の匂いがしないとだめだと、意地になってる人は大都会にもいるけれど、嗜好としてはもちろん構わない。

しかし、そういう人はただのマニアと言っても過言ではないと思う。そういう人がやっているギャラリーは、昔の切手屋さんのような歴史を歩むだろうね。

[ところ]だって人生のほとんどはアナログ暗室人間として生きてきたし、その頃にしか撮れなかった写真作品は、記録としての意味もあるのは当然であり、貴重な文化遺産でもある。

しかし、写真を体験したことのない人は、メディアにこだわり過ぎるようだ。そうか、脳が硬直しかかっているか、ろくに勉強もしていなんだろう。

そもそも写真の大もとの構造を考えてみると、ピンホールという現象があってのことであり、それは人がいようがいまいが存在したのだ。フィルム全盛なんてたかが60〜70年で、写真の基本っていうのもどうかしている。

写真の基本を言うなら、半年は暗室漬けになってからしてほしい。ピンホールも一度体験してみるといい。一番簡単なのは大型カメラで体験できる。レンズもいらない。ただ、黒い紙に針で穴をあければいい。それが写真の原点だから。その時に暗箱に花びら入れるとか、水入れて魚を泳がすとか、いくらでも楽しめたはず。

だいたい、その現象を写真と訳した人がダメなんだ。真実なんか写らないよ。光で見えるものが映るだけ。表面だけだよ。

さて、今日から個展が始まります。さっきまで設営で大変だった〜。


●所幸則写真展「アインシュタイン・ロマンス」という贈り物
─写真集は芸術表現の高みを目指す─

写真家・所幸則は2015年12月22日より27日までの6日間、東京・渋谷のギャラ
リー・コンシールにおいて、写真集「Einstein Romance」を観賞するための写
真展を開催します。
http://galleryconceal.wix.com/gconceal#!gallerya/cywb

現在、写真はデジタル化の流れにより、パソコンやタブレットの画面上で楽しむ機会が増えています。しかし、写真が本来持つ表現力、その奥深さはプリントや高精細印刷を施された写真集でなければ伝わりません。

2015年年8月に上梓した写真集「Einstein Romance」は最高クラスの美術印刷技術を持つ、京都のサンエムカラーで印刷されました。この写真集ではドットが規則正しく並ぶ一般的な印刷とは異なり、特色も必要なだけ使いランダムな極小ドットで構成される高度度なFMスクリーン印刷が使われています。

そしてB4変形横位置は現在、手製本でしか作れません。それも最高レベルのところに発注しています。それだけで1800円、国内最高の印刷技術を持つ職人集団とのコラボレーションがなければ得ることのできない芸術表現が、この写真集に結実しています。

価格も10,000円前後を想定しないと現在は売ることができませんが、10,000円で本を買う人達がどれほど日本にいるでしょう。手に取ってほしいから半額の5,000円(税なし)に設定しました。

そこで写真集「Einstein Romance」を実際に手に取り、圧倒的なクオリティと、高度な印刷技術による写真集の可能性について感じ、考えていただく機会を持ちたいと考えました。日本に根付いたはずのすぐれた印刷技術による写真集文化が危機を迎えている今、ぜひ見ていただきたいと思います。

会場には、写真集「Einstein Romance」をじっくりと観賞していただくスペースのほか、オリジナルプリントの展示、高精細なモニターでオリジナルの音楽とともに所幸則の作品を楽しんでいただける展示も計画しております。なお、写真展期間中、午後数時間はほぼ毎日、本人が在廊いたします。

最終日の27日にはESPACE KUUキュレーターである太田菜穂子さん、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科非常勤講師の片山裕さん(ビジュアルアーティスト)とのクロージングトークを開催する予定です。

[ところ]の在廊日程は、所幸則Blog「CHIAROSCUARO」でご案内します。
http://tokoroyukinori.seesaa.net

今回は期間も短いので、[ところ]は出来るだけギャラリーにいるつもりですし、いない時も呼んでくれれば15分以内にはギャラリーに戻りますから、ぜひ会いに来て下さい。写真集には目の前で直接サインをさせていただきます。

「アインシュタインロマン」以外にも「One Second Shibuya」も販売します。アインシュタインロマンとワンセコンド渋谷のオリジナル楽曲付きDVDも、数は少ないですが明後日夕方から2,160円で販売します。

アインシュタインの楽曲は大口俊輔くん、「あまちゃん」の出だしのアコーディオンは彼ですが、コムデギャルソンのショーの楽曲なども手掛ける新進気鋭のピアニストです。

ワンセコンド渋谷の楽曲は、ラーメンズの音楽などを手掛ける天才チェリスト、徳澤青弦くん。どちらも写真を見てインスピレーションを得て書き下ろした曲が、vの作品集と同じ順番で動く映像にリンクさせ映像作家の西村たけしが編集した見ごたえのあるものです。

本とDVDセット、もしくは本二冊セットの方は消費税カット。どちらかでもこの個展会場で本を買った方はトークショーのドリンクをサービス。もちろんオリジナルプリントを買ってくれた方もドリンクサービスさせていただきます。


●「アインシュタイン・ロマンス」という贈り物
太田菜穂子(東京画 コミッショナー)2015年11月5日

人類の歴史とは“時間”というどうにもならない魔物に翻弄されるそれだったのではないでしょうか? 人は「不老不死」の妙薬を求め、「ミイラ」となり再生を信じ、「タイムカプセル」という玉手箱に想いを託し、「タイムマシーン」という乗り物の発明に大いなる関心を寄せてきました。

時間を超える存在への憧れや欲望がこうした発想を生み、そこには膨大なエネルギーと情熱が注がれてきました。しかし、“時間”は人間の前に“無常”として立ちはだかり、決して止まることなくひたすら未来に向かって疾走し続けてきました。

ただ、所幸則が「アインシュタイン・ロマンス」として捉えた時間の姿は、それとは様相がかなり異なります。宇宙の律動のように精緻で、音楽のような立体感で時間と融和し、ひたすら私たちに並走するかのように描かれています。

写真である以上、それが現実世界で撮影されたものであることは確かです。が、ここに写し出された風景はあたかも、パラレルに存在する“もうひとつのあるべき世界”に出会ったかのような感覚、さらに写真でありながら、“動いている”を実感するその不思議な感触は、美しい時間と共に永遠に走り続けることを許されたような開放感として体感されるのです。

Imagination is more important than knowledge. Knowledge is limited. Imagination encircles the world.

空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。Albert Einstein(アインシュタイン)

所幸則の写真実験は、空想することを起点とし、世界の表層を覆った雑念を除き、その奥から真実を彫り起こす作業、既成概念の呪縛を解く行為なのかもしれません。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則  http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト   http://tokoroyukinori.com/


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■ネタを訪ねて三万歩[129]
オマケのネガティブ・セレモニー

海津ヨシノリ
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20151222140100.html
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私は概ね郊外の大学へは、一時間ぐらい余裕を持って出かけることにしています。都心と違って、いざというときに交通機関の振替が簡単ではない故の用心です。一時間の余裕があるので、毎週家を出る時間が微妙に違うのです。私自身の都合と気まぐれで、毎週30分ぐらいの間でズレが発生しています。

ところが、先月気が付いたのですが、某大学で授業がある日に限り、乗車していると必ず同じ人に会うのです。同じ大学の関係者であれば特に気になることではないのですが、知らない人で、大学とは無関係。つまり、どう考えても普通ではあり得ない状況なのです。

予定をひっくり返して突然早く出かけたり、遅く出かけたりする私と、まったく同じタイミングなのです……。ちょっと、いや、かなり不気味です。授業後に帰りが一緒になる学生と、電車が同じになる確率でさえ20%ほどですから、かなり怖い結果です。考えすぎでしょうか。しかし、本当に気になって仕方がありません。

それと連動しているか否かは分かりませんが(考え過ぎですが)、秋以降から車のトラブル続きで落ち込んでいます。

最初に発生したのが走行開始時にドアを自動ロックする機能で、連動しているモーターと歯車(?)にトラブルが発生したらしく、後部右側のドアから爆音か発生して大騒ぎ、取り敢えずパーツ交換で涙。

その三週間後には、突然アラウンドビューモニターで左側が明らかに異常表示で確認不能。そうこうしているうちに、ドアミラーが動かなくなり修理で涙。

更にその三週間後には、長さ3センチぐらいの鋭利なネジがタイヤに刺さってパンク。複雑な刺さり方であったのでタイヤ交換で涙。実はその二週間後に、まったく同じ場所に同じネジが刺さったのです。

こんなことはどう考えてもあり得ない偶然であり、イタズラの可能性も捨てきれないので、一応警察には通報しました。まっ、大きな事故にならなかったことを考えれば安く済んだのかも知れませんが、すべて車検の一か月後ぐらいから発生したトラブルなので、何とも後味の悪い事件でした。

しかし、今年は出校する大学が増えたりするなど大きく変化した年でもあり、オマケのネガティブ・セレモニーぐらいに考えていた方が良いのかも知れませんね。

各大学では本当に学生に恵まれ、新しいコトや思い出さなくてはならないコトが恐ろしいほど短期集中で身に付いた年でもありました。もちろん10年以上も学生と関わっていると、私のモチベーションも当然ながら若干の波が発生しますが、良い意味でそれをアップしてくれる学生が多かった年であったことは確かです。

とにかく、ポジティブなコトが多すぎると、ネガティブなコトも同じぐらい押し寄せてきそうですから、車のトラブルは緊張感を持つという意味でのお知らせぐらいに考えています。

さて、大きく変化と言えば大袈裟ですが、ついにOffice365を2シリアル設定しました。Windowsも含めて三台のマシンで、どうしても必要になってしまったからです。MacPro、MacBookPro、VAIOの三台です。

確かにApple三兄弟(Numbers、Pages、Keynote)はお洒落かも知れませんが、色々な意味でOfficeを越えていません。とにかく致命的なのは、Excelのピボットテーブルに該当する機能がないことでしょう。これは完全にアウトです。また、グラフ機能もExcelの豊富さには敵いません。

とにかくMicrosoft三兄弟(Excel、Word、PowerPoint)は、様々なOSとデバイス上で利用できる利便性は計り知れないのです。そして、日本語処理が貧弱なのは以前お話したとおりです。

ところで、三兄弟という括りがとっても面白いと思います。ただし、Adobeだと簡単にはいきませんね。

AdobeDTP三兄弟ならInDesign、Photoshop、Illustratorですが、Adobe映像三兄弟となるとPremiere Pro、After Effects、Photoshopですね。更にAdobeWeb三兄弟となるとDreamweaver、Muse、Animateでしょうか。まっ、分類にさしたる意味はありませんが、ツールが多い分だけユーザーの裾野が広いということですね。

そんなわけで、来年の話をすると鬼が笑いますが、来年の私は過去の作品のリメーク&モディファイに少しエネルギーを割こうと思っています。作りっ放しのまま忘れ去れている作品は可哀相ですからね。

2000年1月19日より、ほぼ毎日アップしているTCDW(The Capricious Daily Work/毎日の気まぐれワーク)も来月23日ぐらいに5000になる予定です。実は「毎日の気まぐれワーク」を直訳すれば "The whimsical work of daily" で、"The Capricious Daily Work" はどちらかというと「気まぐれな日々」というニュアンスなのですが、雰囲気を優先して採用しました。

ということで、今年もダラダラとした駄文にお付き合いいただきありがとうございました。来年も相変わらずのマイペースですが、少し落ち着いたので新しいコトにどんどんチャレンジしてみるつもりです。

facebookを通じて多くの旧友と再会できたことは、私にとって大きな刺激となりました。もちろん学生からの予想外の突っ込みも。


■今月のお気に入りミュージックと映画

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[Real Love]by Tom Peter Odell in 2014(U.K)

トム・オデールは、イギリスのシンガーソングライター。イギリスの老舗デパートジョン・ルイス(Jhon Lewis)2014年版クリスマスCMに起用された曲。彼のボーカルの美しさと、センスの良いCMは心打たれるエンディングで見る者をノックアウトさせてしまいます。このシリーズは色々と素晴らしい作品が多く、毎年方向性が違うのも素敵です。

John Lewis Christmas Advert 2014


トム・オデール公式サイト
http://tomodell.com/

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[KANO 〜1931 海の向こうの甲子園〜]by 馬志翔 in 2014(台湾)

1931年の甲子園大会に、日本統治下の台湾代表として参加した嘉義農林学校(現在の国立嘉義大学)の物語。実話ですが映画の中では少し脚色が入っています。学生達のキャスティングが良く、とても丁寧な作りの映画で気持ちの良い作品です。

私も台湾人の教え子は多く、皆とても素晴らしい学生ばかりでしたので熱く鑑賞してしまいました。特に主役である曹佑寧が演じる呉明捷の孫が、本作に出演しているのも熱いです。台湾はあまりにも近すぎる故、いつでも行くことができると思っているのがいけないですね。本気で遊びに行くことを計画したくなりました。忘れていた風景が見られる気がしています。

映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』予告編



【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/
怪しいお菓子研究家

ここのところFacebookでは外国の方からの申請が異常に多くてちょっとビックリ。もちろん怪しい申請ではなくアート活動をしている方達です。それも千差万別。取り敢えず私の適当英語でもなんとか通じているみたいなので色々質問したりしています。問題は時差ですね。地球の反対側の人達とのコミュニケーションは時間を意識していないと大変です。でも、そんな緊張感はとっても刺激になります。

●1月の画像処理セッションは1月21日の予定です。
modo基礎講座【モデリング:立方体から作る顔】

講演内容:すべての3Dソフトでのポリゴン処理に応用できるmodoによる顔の基本作成を整理いたします。

・立方体が基本
・頂点、エッジ、ポリゴンの使い分け
・エッジの追加と間引きの活用
・ベベルとブリッジの活用

参加は無料ですが、申し込みが必要です。
http://www.borndigital.co.jp/seminar/4081.html

※今年の1月からBornDigitalへ会場を移し、再スタートをした画像処理テクニック講座も2年目93回になりました。順調にいけば8月には100回目を迎えることになりました。これも多くの皆さんのご支持と感謝しております。

これからもマイペースで色々ことにチャレンシしていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。その一環として、次回1月は3Dソフトmodoの基本モデリングとなります。ちなみに、2月はAdobe Fuseの予定です。

yoshinori@kaizu.com
http://www.kaizu.com
http://kaizu-blog.blogspot.com
https://www.facebook.com/yoshinori.kaizu


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編集後記(12/22)

◎デジクリは明日から長い冬休みに入ります。2016年は1月12日(火)にスタート予定です。みなさん、よいお年をお迎えください。

12月31日(木)に「デジクリゆく年くる年」特別号を発行します。

●SFアクション映画「LUCY/ルーシー」を見た(2014、フランス)。DVDパッケージには「人類の脳は、10%しか機能していない。100%覚醒した彼女は人類を救うのか? 滅ぼすのか?」とある。まずはわかりやすい展開で、ルーシーがマフィアによって下腹部に新種の麻薬の入った袋を埋め込まれてしまう。運び屋にされたわけだ。その袋が破れて麻薬が体内で吸収されると、ルーシーの脳は覚醒し(んなバカな)、超人的なパワーはぐんぐん向上し(んなバカな)、派手なアクションシーンでは向かうところ敵なし。もはや誰もスーパーウーマンをとめられない。ルーシーは脳科学の権威であるノーマン博士に会いにいく。

ノーマン博士はルーシーの「生命が究極的に何を目的とするのか」という問いに「生命の果たすべき役割は情報を伝えることにある」と答えた。もはやSFアクション映画ではない。次第にわかりにくい展開に変わる。一匹の類人猿が出てくるシーンが何度かある。この思わせぶりが何を言いたいのか、すぐに気がついた。人類が最初にニ足歩行をした祖先といわれる、類人猿ルーシーではないか。脳が100%覚醒したルーシーは、生物の起源を探る脳の旅に出る(たぶん)。ルーシーがルーシーと出会うことで、人類のルーツを確認し、さらに生命の起源の深奥に向かう(たぶん。書いてるわたしも意味不明)。

肉体のないルーシーは過去と未来を行ったり来たりする(たぶん)。CGによる宇宙や時間のイメージの連続。ファンタジーの合間には、マフィア対警察の銃撃戦が行われている。まだ人間だったルーシーの、脳の覚醒中のアクションはすごかった。この勢いでマフィア連中を叩きのめしてくれるのか、痛快だなーと思っていたら、100%に近づくに連れて、もう神の領域、俗世の争いには関わりを持たなくなる。モーガン・フリーマンの博士演技のおかげで、なんとなく科学的な話のように見えなくもないが、もちろんまじめにストーリーを論じる映画ではないだろう。それにしても、あの麻薬は何だったんだ。

もっとよくわからない映画が「トランセンデンス」(2014、英中米)だった。死の直前に、妻の手で「意識」をスパコンにインストール(アップロード? いずれにしてもおかしな話)された男は、ネット空間で軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを入手、究極の進化を果たして神のような存在になり、ナノテクノロジーが云々という話だが、かったるくて眠くてオチが分からなかった。広大なコンピュータ格納庫のシーンで、「コンピューティング」と日本語表示があったが、あれは何だったんだ。図らずも見てしまった、結果がナントモなSF娯楽作二本、好きだな。2016年もこういう映画を沢山見よう。 (柴田)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00OHI6D4S/dgcrcom-22/
「LUCY/ルーシー」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00MXZVPO0/dgcrcom-22/
「トランセンデンス」


●「結果がナントモ」に頷きました。/スター・ウォーズが一位じゃないと聞いて驚いた。まさかの伏兵「妖怪ウォッチ」だとは。品薄状態じゃなくなったから、子供たちの興味は別に移っているのだと思ったわ。

大阪市天王寺区が、Ingressの防犯エージェントを募集している。ここの区長は若い。橋下市長のやった区長公募で選ばれた人で格闘技好き。この区は以前デザイン料のことで炎上した。とはいえ、広報誌のデザイン一新、スマホアプリの開発など、結構頑張っている気がして密かに応援している。

Ingressでの防犯エージェントは誰のアイデアなのだろうか。どちらにせよ、人気のない公園(なのか? 行ったことがない)に、一人でも多く人が立ち寄るようになればいいよね。

私も応募しようかなぁ。応募者少なかったら、今後新しい取り組みが減っちゃうかもしれないし。けど、Ingressやってますって敵味方にPRしながら歩くのは躊躇するなぁ。お店オーナーだったら、協力事業者として何か提供するんだけどなぁ。

「火の用心」の見回りは、うちのまわりでは減ってきたように思う。逆に増えているのが個人宅のネオン。派手にピカピカして、住宅街の夜道を明るく照らし防犯に役立っているよ。 (hammer.mule)

昭和59年(1984年)9月9日生まれ
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/page/0000179030.html

ユーレカの日々[19]デザインはなぜ無報酬とされたのか/まつむらまきお
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20130213140300.html

グラフィック薄氷大魔王[334]「iPadで打ち合わせ」「タダデザイナー募集の件」/吉井 宏
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20130213140200.html

広報紙 2012年11月
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/cmsfiles/contents/0000208/208808/2411-1.pdf

2015年9月 表紙を折ると兜に(2014年9月の進化版)
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/cmsfiles/contents/0000260/260510/2709-1.pdf

スマートフォン向けアプリゲームIngress(イングレス)を活用した寺田町公園の見守り活動に取り組みます!(大阪市天王寺区役所)「真田の心を引き継ぐエージェントよ、寺田町公園を守護せよ!」
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/page/0000333882.html

183/1000 寺田町公園(大阪市天王寺区)
http://nippon1000parks.blogspot.jp/2012/11/1831000.html

真田の抜け穴があったりする。大坂の陣400年「天王寺 真田幸村博」のイラストやロゴが好き。来年は観光客が増えるのかな。
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/page/0000240646.html