もじもじトーク[37]日本語Webフォント最新事情・その1 縦組みWebサイト/関口浩之

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

今日はテーマは「日本語Webフォント最新事情 その1」です。

●デジクリデビューした頃

今日はデジクリにデビューした頃を振り返ってみました。2014年7月11日が最初だったので、今から1年と8か月前ということです。

第1回テーマが「デジタルフォントが豊富に手に入る時代」、そして、第2回と第3回が「日本語Webフォント基礎講座」でした。

そうか…、最初のテーマは自分が関わっている仕事のテーマだったんですね。なので、今回より数回にわたり、日本語Webフォントに関するお話を書くことにしました。

日本語Webフォントって何かいいことあるの? 身近な存在なの? と思う方も多いと思います。

でも、みなさんが日頃みているWebサイトで、Webフォントを使用していることが、最近すごく増えてきているんです。





「もじもじトーク」第1回の冒頭部分をコピペさせてください。

『わたくし、現在、フォントの仕事に携わっています。日本語Webフォントサービス「FONTPLUS」を立ち上げて苦節3年。表示が遅いとか、文字詰めできないなどの問題を、いろいろと改良しつづけ、今年やっと市民権を得られつつある状況になりました。

毎週、全国各地でWeb関連のセミナーやイベントで、日本語Webフォントのエバンジェリング活動してますので(地方巡業ってやつですね)、どこかでお会いしているかもしれませんね。』

そうか…、自分はWebフォントエバンジェリストという仕事を5年間ずっとやっているんですね。会社勤務で5年同じ仕事をし続けるケースは少ないかもしれませんね。

●汗だくヘロヘロのセミナーイベント

昨日、下記イベントを開催しました。自分の会社が主催で、自社セミナールームで定期開催するセミナーイベントを1月に立ち上げました。そして、昨日が2回目のイベントだったんです。

・FONTPLUS DAYセミナー Vol.2
[筑紫書体 〜書体デザイナー藤田重信氏をお招きして〜]
http://fontplus.connpass.com/event/27301/

会社主催ですが、いまやっている事業を東京で担当しているのは僕ひとりなので、実質、自分が企画しているということになります。技術メンバーは開発センターで仕事しているので結果的にそうなってしまうんです。。

自分が主催するセミナーイベントって書きましたが、共同主催しているグラフィックデザイナーさん、関連会社の社員、ボランティア的にお手伝いしてくれるパートナーさんの協力があってこそ、成り立っているイベントなのです。

昨日のイベントは自分として反省すべき材料がいくつもありました。

まず、予期せぬ機材トラブルにより、司会者であり、最初の登壇者である自分が冒頭の10分間ぐらい、平常心を完全に失ってしまったことです。

日中開催していた別のセミナーが終わって会場が使えるようになってから、聴講者が入場するまで30分しか時間の余裕はありませんでした。事前にやった映像機材のリハーサルでは5分だったので、すぐに設定が完了するはずだったんです。

ところが、複数ある大型スクリーンを同時に表示することができず、結局、聴講者がどんどん着席して、セミナー本編が始まる5分前でやっと映像機材のセッティング完了という、超バタバタな状態だったんです。

また、今回はテレビ局のカメラ取材が入るという特別なセミナーだったので、万全の状態で開場したかったのです。

そんな中、セミナー本編開始直前でなんとか映像機材の準備が整いましたが、汗だくだしヘロヘロ状態だったのです。

セミナー本編が始まって、司会者の立場としてのオープニングトーク、それに続く自分が担当するトークセッション前半は、まったく自分のペースが作れずでした。

焦ってもどうにもならないので、後に続くセッションへのスムーズな橋渡し、そしてゲストスピーカーが心地よく講演いただくための雰囲気づくりすることに注力しつつ、どうにか自分のトークセッションは終了しました。

ゲストスピーカーに「筑紫明朝の生みの親」である藤田さんをお招きしての講義60分、それに続く、質問コーナー30分は聴く人みんなが藤田さんの書体の話に吸い込まれました。

セミナー本編は時間通りにスタートできたし、全プログラムすべて予定通りに進行しました。

ただし、聴講者入場開場からセミナー開演までの30分の間、聴講者にはゆったりとした心持ちで着席してもらい、BGMを聴ききながらセミナー本編の開始を待っていただくという状態ではなかったと思います。気にし過ぎかな……。

無料セミナーといえども、参加して良かった、タメになった、感動した、素敵な仲間と出会えた、というような空間を提供したいと考え、イベントを企画したので今回は反省することしきりです。

セミナー会場は日中、二部屋ともに常に予約が入っているので、パーテーション撤去作業(二部屋を仕切っている防音壁を撤去)から、聴講者入場までの時間が限られています。

だからこそ、しっかりとした準備、人員配置、心のゆとりをもって望むことが重要と痛感しました。

とはいえ、セミナーイベントが本業ではなく、営業活動の一部なわけで、時間もリソースも多くを割けないため、バランス良くが大変だったりします。今回は、次回以降で改善するための良い経験だったと思いました。

●日本語Webフォント最新事情 〜縦組みWebサイト〜

今回のテーマにたどり着くまで、長かったですね(笑)。

まずは、こちらのWebサイトをご覧ください。

株式会社そうさす様
http://sosus.co.jp/

※Firefoxではうまく表示できない場合があります。その他のブラウザでも、古いバージョンではうまく表示できない場合があります。

いままで、縦書きWebサイト、あまり見たことないですよね。スマホで見ている方は、ピンチアウトして文字を大きくしてみてください。どんなに大きくしてもきれいですよね。

パソコンで拡大表示しても、もちろんきれいです。このWebサイトの文字は、すべてWebフォントなのです。

それから、そうさすの文字の雰囲気をよくみてください。普段よくみる明朝体ではないですよね。「筑紫Cオールド明朝」という書体です。味わいのある明朝体でしょ! 昨日のセミナーの藤田重信氏(フォントワークス社)が設計した書体です。

CSS3で「writing-mode」という縦書き表現するためのプロパティがあるのですが、最近、主要ブラウザ最新バージョンは、このプロパティに対応するようになりました。今後、縦書きで表現(ページ全体的または部分的に)するコンテンツが増えてくる気がします。

僕も縦書きWeb推進会議メンバーですが、今年に入り、縦書きWebのコンテストを開催したり、徐々に盛り上がりつつあります。

・縦書きWebデザインアワード
http://tategaki.github.io/awards/

・縦書きWebの技術解説
http://tategaki.github.io/#commentaries

日本語Webフォントをもう少し詳しく知りたい方は、2014年7月24日の記事をぜひご覧ください。

・もじもじトーク[02]Webフォント基本講座(1)
http://goo.gl/mbNyGs

次回から、Webフォントを深堀りしていきますね。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
Webフォント エバンジェリスト
http://fontplus.jp/

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。電子機器メーカーにて日本語DTPシステムやプリンタ、プロッタの仕事に10年間従事した後、1995年にインターネット関連企業へ転じる。1996年、大手インターネット検索サービスの立ち上げプロジェクトのコンテンツプロデューサを担当。

その後、ECサイトのシステム構築やコンサルタント、インターネット決済事業の立ち上げプロジェクトなどに従事。現在は、日本語Webフォントサービス「FONTPLUS(フォントプラス)」の普及のため、日本全国を飛び回っている。

小さい頃から電子機器やオーディオの組み立て(真空管やトランジスタの時代から)や天体観測などが大好き。パソコンは漢字トークやMS-DOS、パソコン通信の時代から勤しむ。家電オタク。テニスフリーク。