[4092] アナログ人間の遠吠え

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《バックアップの速さと信頼性について考える》

■ネタを訪ねて三万歩[132]
 アナログ人間の遠吠え
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[469]
 「iTunesで全部ストリーミング」他、小ネタ集
 吉井 宏




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■ネタを訪ねて三万歩[132]
アナログ人間の遠吠え

海津ヨシノリ
https://bn.dgcr.com/archives/20160323140200.html

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友人から届いた案件は、私にとって初めての体験でした。企業内でつかわれるPhotoshopの操作に関する試験問題作成です。全部で50問。これにはちょっと驚きと新鮮さが同時に襲ってきました。

実は、問題作成という意味では過去にIllustratorの問題作成に関わったことがありますので、正確には初めての体験ではありませんが、Photoshopの問題作成は初めてです。もちろん、大学等での試験問題作成は除外した話です。

大切なのはトリッキーな設問ではなく、基本的な設問ですね。印刷向けなのかWeb向けなのか? といった具合にデータの作り方は千差万別。案外すんなりと設問が出て来てしまい、整理すると80問になっていました。最終的に50問に絞り込む作業は、他の設問との関係もあると感じて友人に頼みました。

とにかく仕事でしたが、新しい経験は大いに刺激を私に与えてくれました。自分を刺激することは、とっても大切ですね。そういえば、ここ数年毎年まったく新しいコトに関わってきました。

当然ガリ勉で切り抜けるわけですが、正直こんなに激しく勉強したのは受験の時以来です。もっとも、受験の時にガリ勉したというのは、自分自身の妄想かも知れませんけどね。

で、話を戻すと、項目が沢山出てくるようなデータを作成する時に重宝するのが、アウトラインプロセッサーです。しかし、私は随分前から使わなくなってしまいました。

別に毛嫌いしているわけではなく、かつてはかなり激しく使い倒していたのですが、なんとなくプレーンテキストでの処理に落ち着いてしまいました。

実は、無意識のうちにこの結末にたどり着いていたのです。類似した例として、自宅のパソコンでの入力処理だけであれば、アウトラインプロセッサーは最高の武器かも知れません。

しかし、出先での空いた時間にiPad等で続きを行うといった場合には、プレーンテキスト処理が一番効率が良いです。クラウド上のデータを活用するという意味では、Windows環境との互換性も大切ですからね。

そんな観点から見ると、私はマウス処理とローマ字変換に随分慣れてきました。いや、劇的に慣れたぐらいの進化です。

2005年に初めて多摩美術大学で授業を行った時、私はマウスが使えず、またローマ字変換がメタメタでした。もっとも多摩美術大学は講師ごとに環境を調整できるシステムを設定していたので、ついつい自分の環境を設定しローマ字入力は覚える気もありませんでした。

ただし、マウスに関しては問答無用で覚えました。教育機関でタブレットが使える環境を望むのはほとんど絶望ですから。しばらくして、自宅でもマウスを使う機会が増えてきました。

実は、大昔に親指変換システムにドップリ浸かっていたことがありました。オアシスキーボードです。Mac版もリリースされていましたので、とても快適でしたが、それはあくまでも自宅で作業をしている場合に限るという状況でした。

しかし、ある案件で出先のWindowsマシンでデータ修正の必要に迫られた私にとって大事件が発生しました。もちろん見事にメタメタな文字入力状態を、自覚したのは言うまでもありません。JISキーボードなどまったく使えなくなっていたからです。

この件でかなり焦った私は、苦渋の選択でキーボードをJISに変更し、かな入力となりました。ローマ字入力に移行出来なかったのは、この時のオアシス変換の名残りです。

しかし、それも後日苦労する結果となってしまいました。やはりローマ字変換です。一部の大学ではマシン環境を講師ごとに設定できないため、ローマ字変換を覚える必要が出て来たからです。

こうしてローマ字変換への行脚の旅が始まりました。よく考えてみて下さい。自宅では当然、使い慣れた環境で作業をするわけです。練習などする気になれません。しかし、次の週の授業ではローマ字変換が必要になるわけです。

このトワイライトゾーンに入り込んでしまった私は、かなり苦労しました。しばらくして、自宅ではタブレットの床にローマ字変換の一覧表を差し込んでの練習となりました。

ちなみに、私はタブレットはストレートで使っていません。カットした塩ビシートを貼り付けて使っています。当然コントロール系のボタンはすべてオフとしています。

正直、アレの必然性がまったくわかりません。完全にキーボードレスで作業ができる環境にでもならない限り、私には無用の長物です。

結局、色々なハンデが色々な学びにつながっていくわけですが、考えてみると便利すぎるコンピュータ環境からスタートする学生達にとって、今のこの便利な環境は逆に足枷になっているのかも知れませんね。

使い方を考える、必要なスキルとは何か? については二の次になってしまいかねないからです。まっ、そんな話をし始めること自体が、年寄りの域に入ってしまった故の遠吠えなのかもしれませんが、大切なのはツールの使い方ではなくて、アイデアの導き方だと思っています。

実は、そんな感傷に浸っている暇もないほど、仕事部屋は問題山積み状態。要するに、大学関係の書籍や資料類が増えたことに加え、封印していたプラモデル作りなどに関連した道具や素材類が突然増えたことにより、もう部屋の中はパンク寸前になっているのです。

廃棄できないモノが余りにも多すぎで困り果てていましたが、もうここは開き直るしかないので、昔の資料はPDF化し、読まなくなった本はすべて売却することに決めました。

ただし、決めた後の処理が大変です。売却対象をどれにするかの判断が難しいというわけで、振り出しに戻る〜結局何も進まないという悪循環に苦笑い。

いまだに誰も信じてくれませんが、私は完全にアナログ人間なんですよ……。

■今月のお気に入りミュージックと映画

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[幸せな結末]by 大滝詠一 in 1997(日本)

大瀧詠一にして「売れない」と断言したにもかかわらず、シングルとしては彼の作品の中で一番売れたという皮肉な結果が有名ですね。ちなみに「幸せな結末」はドラマの主題歌として作成されたそうです。私はそのドラマを見ていませんが、曲は大好きです。

実は、今月上旬に開催された有志による多摩美術大学造形表現学部三学科合同卒業制作発表会に出かけた時、突然頭の中でこの曲がかかったのです。歌詞は無関係ですが、学生達との四年間の思い出が走馬燈したのかもしれませんね。ちょっと不思議な体験でした。

ところで、台湾の三人組バンド「宇宙人」の日本デビュー盤アルバム "Cosmology" の14曲目に、日本のファンのためだけに新たにレコーディングしたカバー曲が入っています。これもいいですよ〜。

大滝詠一 幸せな結末


宇宙人(Cosmos People) 「幸せな結末」


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[Pixels]by Chris Columbus in 2015(U.S.A)

邦題「ピクセル」。まったく期待していなかった映画だったのですが、これは嬉しい誤算でした。この日本人にもなじみ深いゲームがたくさん登場するアクションコメディーは、続編が欲しくなる完成度。

コメディーといっても、破壊シーンは半端なくハリウッドクオリティーのリアルさ暴発。更にドンキーコングの産みの親である宮本茂氏が、本人役で出演しているんですよ。

とにかく、こういった映画が日本で作られることがない現実を、我々は悲しむべきでしょうね。そもそも日本で作られたとしても、冗談にも見る気はしないですから……。

ちなみに、どうして日本だとアニメなどの原作を実写化することが下手なのでしょうね。とにかく映画は脚本で化けるの教科書的見本かもしれません。激しくお薦めです。

ところで、『ドージョークエスト』のヒロインであるレディ・リサは要チェックです。わからない方は事前に調べてから鑑賞するといいですよ。ネタバレなのでこれ以上は書けません。

映画『ピクセル』予告編



【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/
        怪しいお菓子研究家
yoshinori@kaizu.com
http://www.kaizu.com

http://kaizu-blog.blogspot.com

https://www.facebook.com/yoshinori.kaizu


具体的なコトは差し障りがあるので避けますが、友人がある教育機関で非常勤講師をしています。彼の受け持ちのクラスで、修了時に生徒達により文集を作成する事になったそうです。

しかし、文集の類の作成は個人情報の関係で禁止されており、USBやCD-R、あるいはメールなどによる外部からのデータの持込みは、すべて禁止なのだそうです。

そんな中で、メールにてデータを窓口となっている出向者または生徒に送るという段取りになったそうです。すべてが禁止事項であり、友人は理由を説明してこれを拒否したそうです。

すると即座に関係者に対して友人は「データを出したくない非協力者」という烙印を押されてしまったそうです。ルールの是非はそれぞれの組織の問題であり、それを厳守しなければルールなど無用の長物。

真面目にやることで不快な思いをすることになったしまった友人に対して、大いに同情すると同時に、愚痴を聞くことしかできない自分に対して少しかなしくなってしまいました。自己中心的な人が本当に多いですからね。

●4月の画像処理セッションは4月21日の予定です。

〜Photoshopの復習【応用力が付く合成テクニック2】〜
講演内容:画像合成で押さえておきたい重要ポイントと、状況に合わせた合成テクニックを、解りやすく整理・解説いたします。

・写真構成を活用
・パース調整
・コントラスト調整
・合成よりも重要なカラー調整

参加は無料ですが、申し込みが必要です。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/4263.html



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■グラフィック薄氷大魔王[469]
「iTunesで全部ストリーミング」他、小ネタ集

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20160323140100.html

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●iTunesで全部ストリーミング

あれーあれーあれー? iCloudミュージックライブラリって、そういうことだったの? 昔エアチェックしたFMのテープや自作曲をiTunesに入れてあるんだけど、別のMacのiTunesからストリーミングで聴けちゃうよ!

iTunesストアで購入した音楽やApple Musicの音楽、それに自分でリッピングしたiTunesストアでも扱ってる曲は当然聴けるもんだとは思ってたけど、自分のiTunesにしか存在しない曲も、iCloudにアップされるんだ! めちゃくちゃ便利!

ってことは、データ用の外付けSSDをいつも繋ぐ必要なくなる。オンラインで使う前提のiTunesライブラリは数GBだし、写真.appライブラリはダイエットして小さくなった。Dropboxに移動しちゃえばいい。

ストリーミングが主体になったら、外で聴く場合のスマホの7GB制限がジャマだよなあ。音楽のストリーミングなんて最高速度でなくていいから、切り替えて低速なら無制限とかにならないかなあ。

●PathFinderのファイルコピーの遅さ

旧ラベルが使えるXtraFinderがEl Capitanに正式対応しない。しかたないので同じく旧ラベルが使えるPathFinderを再び使い始めた。しかし、ファイルコピーが異様に遅い。
http://www.cocoatech.com/pathfinder/


どのくらい遅いかというと、百数十個入りで160MBくらいのフォルダを、別のフォルダに複製コピーするのに、1分43秒もかかる。圧縮して一個のファイルになってれば一瞬なんだけど。

何か特別な設定があるんじゃないかと環境設定を探したら、「機能」→「ファイル操作」に「コピーしたファイルを検証する」があった。正しくコピーできたか検証するのに時間がかかってるらしい。オフにしたら、Finderと変わらないスピードでできるようになった。

Finderではコピーしたファイルを検証してるんだろうか? してないならPathFinderの検証もオフで問題ないよね。検索したら、「Finderはファイルコピーが不得意」ってことになってるらしい。「Finderでファイルをコピーすると数が合わない」とか。コワいなあ。

●バックアップの速さと信頼性

それで思い出した。信頼性があるらしいってことで使ってる、Carbon Copy Clonerっていうバックアップアプリも異常に遅い。差分バックアップでも遅い。へたしたら週に一度のバックアップに数時間かかる。ずっと使ってたLaCieのSilverKeeperは電光石火の差分バックアップ。同様の操作なら数分で終了する。
https://bombich.com/ja


そっか! Carbon Copy Clonerはコピーを検証してるから遅いんだ。そのかわりに信頼性があると。SilverKeeperは検証なしでFinderみたいに単純コピーしてるから速いわけだ。DVD焼きでも検証オプションをつけると、もう一枚焼くのと同じくらい時間かかるもんね。

そりゃ、信頼性があるほうがいいなあ。

●代理ロボット会議

NY-ロンドン間を11分 夢の超音速旅客機誕生か
http://www.cnn.co.jp/fringe/35076992.html


旅行や外出苦手の僕的には、こういう「すごい短時間で行ける」ってのがムダに思えてしょうがないし、そんなに速いのなら行けない言い訳ができなくなるじゃないか! っていうヤバさw

NY-ロンドン間を1時間以内で行かなきゃならない人って誰? たぶん宇宙旅行みたいな料金かかるんだろうし、それを払えるようなすごいリッチな会社のトップみたいな人が11分で行くことにこだわるかなあ。空港から目的地への所要時間が短縮しにくい分、11分にこだわるのもあり得るかのかな。

リニアモーターカーなど含めて「仕事で現地に本人が実際に行く」需要って減っていくんじゃないかって考えるのは、出不精の人だけなのか?

ネット会議は当然、出張の大部分は代理ロボットレンタル的なものの整備を進めるほうが全体スピーディになると思う。本人はOculus Rift的なもので現地を歩き回り話し合う。参加者全員代理ロボットなら失礼ってことないし。現地のうまいものは食えないがw

現状の技術で「顔が映るタブレット端末をくっつけた背の高いモーター付きの台車」でもそこそこイケると思う。ソフトバンクのPepperくんみたいのでも。航続距離の問題はあるけど、理想的にはドローンがいい。ただ、遠隔操作の代理ロボットが街や公道や公共施設内を歩き回るのは、法律の整備が必要なんだろうな。

●人工知能アートの試し1

Deep Art、2枚を試して5400分(3.75日)待ちってことだった。さっきアップしたと通知が来た。8日かかった。すっかり忘れてたわ。普通に有料でやればすぐ出来るんだけど。

http://deepart.io


上がった画像は予想通りであまり驚く感じじゃないな。元にしたのは自分の作品だし、自分で描いたゴッホタッチってこともあるけど。だって、Webのそのへんで拾った画像で作った作例です。って載せるわけにもいかないし。

ある程度、結果を予想できてしまうのはつまらないかもしれないけど、逆に、意図が反映されるってことだから、作品作りにはいいかも。あと、偶然できた思いがけない面白さを期待するには、何百枚もやらないとね。

http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-1-ed91445d171709fcb313d770c2f84a8d
元画像 http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-1-source

http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-2-3a1d91151a91b50fa7e3b66688cedbb0
元画像 http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-2-source

●人工知能アートの試し2

もっと早くできるサイトがあるのを、昨日教えてもらった。写真をアップすれば、向こうに用意してあるスタイルで加工できる。もちろん、自分の画像をスタイルに使える(左下からアップする)。数十秒で出来上がる。

https://dreamscopeapp.com


http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-3-c9c1849d-b0b2-418a-bf72-55270bd0eb82
元画像 http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-3-source

http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-4-2d2c6041-8df0-4da6-a4aa-461ec62d1acc
元画像 http://www.yoshii.com/dgcr/deepart201603/deepart-4-source


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


Appleスペシャルイベントの新製品、9.7インチのiPad Pro、安くなったApple Watchと新しいバンド、小さいiPhone……地味でした。Mac関連は何にもなし。年数回しかないロックスターのコンサートみたいだったジョブズの基調講演含め、一民間企業の発表会が極上のエンターテインメント扱いだったほうが特殊だったのかもね。

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii



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編集後記(03/23)

●真藤順丈「夜の淵をひと廻り」を読んだ(KADOKAWA、20XX)。「地図男」で2008年の主要新人賞三賞を獲得した奇想の作家だ。今回は九つの物語から成る「シド巡査の事件簿」である。シドは交番業務のかたわらで、動機も目的もさだかではない手記を書きつづる地域課の警官だ。たがの外れた詮索魔で網羅フリーク、管轄のことで知らないことことがあるのが許せない。住民のあることないことに首を突っ込んでクレーム殺到、民事不介入どこ吹く風、「全住民へのストーカー」とまで煙たがられている。この物語はすべては自ら体験した事実にもとづく記録だ。警察小説の型に収まらない奇妙な味のホラー小説だ。

数年前に起きた警官殺傷事件の生き残りであるシドは、この街・山王子のあらゆる物事を知りたくて仕方がなかったし、自分ならならそれらを知りつくせると確信している。死傷者九人の無差別殺傷事件の真相を解明し、不幸のディスプレイのような低賃料の集合住宅で、常軌を逸した他者への支配欲によって店子を責めなぶっていた怪物級のクソ野郎の行状を暴く。しかしけっしてヒーローではなく、弁解の余地もない違法捜査、発覚すれば戒告・減給・懲戒免職も免れぬうさんくさい警官だ。そして、この街の意思、この街そのものにほかならぬと自称する老人、高い次元から遊戯盤のコマを見下ろす存在に出会う。

一編だけチームワークの話「新生」があり、これが滅法おもしろい。本庁捜査一課の課長クラマに招集されて、特命捜査対策室第五係になったのは、現職のシドをはじめ、座礁癖のあるやさぐれプロファイラー(休職)、ロートル感は否めない科学捜査技官(免職)、元SATの荒くれ警官(免職)、屈託のありすぎる公安部員(免職)という出自や経歴のまったく異なる、常識にとらわれない異端の元警官たち五人で(漫画化したいキャラ揃い)、十数年にわたる四つの事件を四つとも並行して進めていくと、すべて同一犯の可能性が高いと出た。捜査のプロセスも、修羅場もユーモラスで凄惨でスリリングで、堪らなく素敵。

存分に楽しめた奇想の作家の御馳走だったが、作家の責任ではないミスがこの本の装幀にあった。見つけてしまった。主役であるシド巡査が、夜の街の上空を自転車で警邏している扉絵が間違っていた。上空を走るのはファンタジーだから問題ではない。自転車の構造が大間違いなのだ。チェーンケースが左側にある。そのくせ、後輪のギアは右側にある。チェーンは四次元空間を通っているのだ。このような自転車構造の間違いは、漫画でもよくあることだ。ほかに
よくある間違いは、日本語の本なのに綴じが左側にある。これらは編集者ががつかなければならないのだ。どうして見逃しちゃうのかなあ。 (柴田)

真藤順丈「夜の淵をひと廻り」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041035589/dgcrcom-22/



●私もローマ字入力になると困る。キー配列は覚えているのだが、英語で打つ時と混乱してしまう。例えば、ベーシックと日本語で表示しないといけない時に、basicと入力してしまう。

いったん頭を空にして「べえーしーくく」と考える必要がある。数分後には切り替わるが、ああ面倒くさい、かな入力なら一文字で済むところ、二文字も打つ必要があるなんて〜とイライラする。「い」を打とうとして「え」となって英語でも「いー」なのに〜と意味のないことをつぶやく。

/PathFinderとDropboxの日本語フォルダ名との連携がダメ。Safariだと問題ないが、FirefoxやChromeで開くようにしたら(デフォルトにしたら)、そんなフォルダはないと言われる。しばらくPathFinderの中の人たちとやり取りしてたけど、結局解決していないなぁ。

動画やスクリーンショットを送ってたよ。これでどうだと言われたアップデート後は、日本語でも開くのが出てきて余計に原因不明。わかる人がいらしたら、PathFinderの中に人にメッセージを送ってあげてください〜!

名古屋ウィメンズマラソン続き。ベストの問題点は、たくさん入れると肩が凝ること(笑)。普段から着用してトレーニングをした方がいい。

可愛いウェアには合わない(笑)。キラキラランナーじゃなくて良かった(笑)。そして、着脱を考えるとナンバーカードをつける場所がない。

去年は暑かったが、トイレ待ちの間は寒くてウィンドブレーカーを着た。走っている間は腰に巻いた。今年は整列時は寒く、走っている間は暑く、歩いたら寒い、そんな気候のように思えた。

ウィンドブレーカーにナンバーカードをつけたら、腰に巻かないといけない。せっかく腰まわりを自由にできるようにしたというのに。ベストにつけたらファスナーが開けられない。ウィンドブレーカーを脱ぐにはベストも脱ぐ必要がある。

気づいたのは直前で、ゼッケンベルトを用意することはできなかった。結局寒さは手袋で調整することにし、ウィンドブレーカーよりは保温性の低い上着にし、その下部につけたまま、脱がずに最後まで走った。 (hammer.mule)

ゼッケンベルト/レースベルト 2XU
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00JMVVHNW/dgcrcom-22/


MAGFIX(磁石タイプ ゼッケン留め) ホワイト×ブルー
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00N1DVVEC/dgcrcom-22/


ゼッケン留め 楽ピタ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005DON550/dgcrcom-22/


マラソンを趣味としている人は、一般的に「ゼッケン」という表現と「ナンバーカード」という表現のどちらを使用しますか。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1148209266