[4095] IchigoJamで電子工作

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,800文字)



《インチキ臭さを吹き飛ばす人間臭さの丁寧な描き方》

■腕時計百科事典[15]
 腕時計のブランド(ジャガー・ルクルト)
 吉田貴之

■クリエイター手抜きプロジェクト[458]イベント編
 IchigoJamで電子工作
 古籏一浩

■映画ザビエル[12]
 ダンカン、ばかやろう
 カンクロー

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■腕時計百科事典[15]
腕時計のブランド(ジャガー・ルクルト)

吉田貴之
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160328140300.html
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ジャガー・ルクルトは時計通の中でも評価の高い腕時計ブランドの一つです。そのムーブメントの美しさは、数々の腕時計をみてきた熟練の時計職人をもうならせます。

●エンジニア・ルクルト

1833年、エンジニアで発明家でもあったアントワーヌ・ルクルトは、自身のアトリエを構えました。その後ジュウ渓谷において、40にわたる専門職と20の最新技術をひとつの公房に集約し、手作業と機械作業を融合させたマニュファクチュールを実現しました。

●アール・デコスタイル

1903年、創設者の孫にあたるジャック・ダヴィド・ルクルトが、時計職人のエドモンド・ジャガーを会社に招聘すると、ジャガー・ルクルトの時計にはアール・デコスタイルが定着しました。

1937年に社名を現在の「ジャガー・ルクルト」に改め、自社で設計/開発/製造することができる、スイス屈指のマニュファクチュールが誕生しました。

●マニュファクチュール

ジャガー・ルクルトは、時計製造の全行程を自社内で行う「マニュファクチュール」の代表的存在です。170年を超える歴史の中で、千種類以上の機械式ムーブメントを開発しています。

その精密な時計製造を支える基盤は、手作業を重視したブランドの姿勢にあり、現在でも最もシンプルなレベルソ(後述)の製作に必要な工程において、その9割以上は手先の器用さが必要な作業だといわれています。

●レベルソ

レベルソはジャガールクルトを代表するモデルです。もともとはポロの競技者が、時計の文字盤面を保護するために、時計部分を反転させることができる機能をもたせるように設計されたレベルソですが、その後バリエーションを増やし、中でも両面に時計表示機能を持たせた「デュオ」シリーズは高い人気を集めています。

「デュオ」に採用された「一つのムーブメントで二つの時刻を表示する」技術は、他社からも高い評価を得ました。

●革新的アイデア

「文字盤をひっくり返せないか」「一つの時計で二つの時刻が見られないか」といった、顧客のシンプルな要求を実現しようとする姿勢もさることながら、ジャガー・ルクルトは顧客の期待を一枚上回る完成度と美しさで、実現することができるのが驚きです。

エンジニアであった創業者の精神が脈々と息づいているからこそ、生粋の時計職人では決して思いつかないような革新的アイデアに満ちた時計を、次々誕生させることが出来るのでしょう。

●上品な雰囲気と美しさ

前述のように、エドモンド・ジャガーの参画によって、ジャガー・ルクルトのすべての時計にはアール・デコの価値観が浸透しました。

今もアール・デコの哲学は引き継がれ、ジャガー・ルクルトの時計は精度の高さだけでなく、特有の上品な雰囲気と美しさを兼ね備えています。

ため息の出るような上品な腕時計を見つけたら、それがジャガー・ルクルトである可能性は高いでしょう。


【吉田貴之】info@nowebnolife.com

イディア:情報デザインと情報アーキテクチャ
http://www.idia.jp/

兵庫県神戸市在住。Webサイトの企画や制作、運営を生業としながら、情報の整理や表現について研究しています。


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■クリエイター手抜きプロジェクト[458]イベント編
IchigoJamで電子工作

古籏一浩
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160328140200.html
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今回は3月21日(月)に地元の塩尻市で開催された電子工作のイベントレポートです。

・イチゴジャムで電子工作&プログラミング
http://www.city.shiojiri.lg.jp/event/kodomo/ichigojam.html

講座の定員は20名(部屋に入り切らないため)でしたが、部屋は満杯でした。机と机の間の通路がちょっと狭く、行き来するのが少し面倒でした。

私は例によって(?)作る側ではなく、サポートする側です。というか、メールが来て呼ばれたみたい(召喚された)な感じです。

とりあえず、IchigoJam関係のものを一式持ってきてください、ということだったので、組み立て前の部品と完成品、完成品でもケースに格納されたIchigoJam、後は温度センサーと各種センサーが簡単に取り付けられるFaBoのセット。

・FaBo
http://fabo.io/

それと、IoTとなれば出てくる必須のRaspberry PI、ebed、Arduino(+FaBo Shield)を持って行きました。その他ケーブルや電源などもごっそりと。

・Raspberry PI
https://www.raspberrypi.org/

・mbed
https://www.mbed.com/en/

・Arduino
https://www.arduino.cc/

今回の講座は親子で参加するので、サポートする側はいちいち子供の横についてアドバイスしたり、指示する必要がありません。そこらへんは親がやってくれるからです。

以前、パソコン講座なども何回か関わったことがあるのですが、参加人数に対してサポートする人が少ないと講座はうまくいきません。特に技術レベルがばらばらな場合は、もう大変です。

多くの講座では、この技術レベルのばらつきを防ぐために特定の技術だけを対象としていたりします。技術対象者を絞るにすることで、サポートする手間を軽減しようということです。

今回の電子工作講座では、そのサポート部分を親がやるわけなので多分楽なはず……と思ったら、まあいろいろトラブルが発生。

私は隣の部屋でプレゼンの準備をしていたのですが、トラブルがあると皆私の方に尋ねてくるという状態(実際はスタッフが尋ねてくるわけですが)。

・電源入りません
・キーボードつながりません
・トランジスタ焼けました
・基板焼けました
・抵抗行方不明です
・画面表示されません

などなど。まあ、いろいろあるものです。

さて、電子工作講座の講師は信州大学の不破先生です。

・不破 泰
http://soar-rd.shinshu-u.ac.jp/profile/ja.yCLhZVkh.html

最初の説明でコンピューターが1秒間に何回計算できるか、IchigoJamはこんなに速く計算できる、というところで子供達の「お〜」という声が。計算回数で驚いてくれるあたりが、ほほえましいというか何というか。

コンピューターのおおまかな説明のあとは、早速IchigoJamのハンダ付けです。ハンダ付けの方法を説明し、注意点なども教えます。ハンダごては長野県のお金で購入しているので、丁寧に使ってください、とのこと。

電子工作の手順は紙に綴じられていて、順番につなげていくことで完成させることができるようになっています。が、やはり紙に書いてあるのと実際にやるのとでは違います。

部品の取付方向からして、どっちなんだ? みたいな人もいます。本当に逆につっつけて駄目にしてしまった人もいたりと、いろいろです。

スタッフに聞いたら、他のところでも同じ講座をやったけど塩尻市が一番駄目だ〜と言ってました。まあ、他の地域のレベルが高すぎるということにしておきます。

今回の電子工作講座は13時から14時半までが工作の時間になっていたのですが、どんどん時間が押してきたようで、全員が完成(一人は駄目だった。完全に基板が焼けた。回路図見ながら何人かでリカバリーしてみたけど挫折)したのは14時45分でした。

電子工作講座の後半である15時からは、できあがったIchigoJamを使ってBASICで制御したりゲームを入力して遊びます。が、その前に10分だけ時間をもらって私がIchigoJamでできることを説明することになりました。まあ、それだけあれば十分です。

10分のプレゼンでIchigoJamで何ができるかを説明しました。手っ取り早いのがゲームです。今書いているIchigoJamの本に掲載する、ゲームなどが動いているところを見せました(時間がないのでプレイするのはなし)。

次にIchigoJamに、どのようなセンサーが繋がるのかを説明しました。単純に接続できる温度計、そして多彩なセンサーが接続できるFaBoの説明。

そして、この後どのような本を買って勉強すればよいか。また、プログラムに向いていないと感じた場合は、どうすればよいか(コンピューターに関わりたいけど、プログラムは駄目という場合など。この場合は設計や製品紹介、デザイン等の道もある云々)。

あと、一週間できるXXXというような本を読んでも、一週間でできるようにはなりません、と釘をさしておきました。結局、技術は積み重ねです。

1日8時間365日やれば、まあまあ技術が身につきます。3年やれば十分です。さらに年数を重ねればエキスパートになれます、というような説明をしました。

いきなり自分の思うようなゲームやプログラムはできません、とにかく技術は試行錯誤して積み重ねることが大事だと念を押しました。

これで10分のプレゼンは終了です。あとは、教室に戻ってBASICプログラムの講座になります。基本的にLEDを光らせたり消したりするところから始めます。

でも、その間基板を焼いてしまった子のIchigoJamをどうにか動かせないか数人で試行錯誤。結局、あきらめた時点で講座終了時刻の16時に。

最後のゲームが難しいとか、楽だとか言っていた子にはゲームの速度を変更する方法を教えました。その後、プレゼンをした部屋で記念写真の撮影。バックはIchigoJamのグラフィックボードであるPanCakeで描画した画面を背景にしました。

・PanCake
http://pancake.shizentai.jp/

やはり、見た目がカラーで豪華なサウンドを出せるPanCakeは、子供に人気でした。まあ、IchigoJamの画面が白黒なので、低解像度のPanCakeでも派手に見えるだけというのはありますが。

あと、対戦格闘ゲームを入力して遊んでもらったりもしましたが、ここから将来有名なゲームデザイナーやプログラマーが輩出される……と面白いのですけど先のことはわかりません。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

塩尻市周辺の道路からの景色を撮影し続けて10年。将来この映像から町を復元する場合に役立つかもしれません。まあ、そんなことをしようとする人がいるかどうかわかりませんが、将来何か役立てばいいかなと。
http://www.openspc2.org/travel/

・Premiere Pro & Media Encoder自動化サンプル集
http://www.amazon.co.jp/dp/4802090471/

・JavaScriptによるデータビジュアライゼーション入門
http://www.amazon.co.jp/dp/4873117461/

・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/

・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/

・Adobe JavaScriptリファレンス
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FZEK6J6/

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/

・データビジュアライゼーションのためのD3.js徹底入門
http://www.amazon.co.jp/dp/4797368861

・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/

・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/


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■映画ザビエル[12]
ダンカン、ばかやろう

カンクロー
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160328140100.html
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◎ミッション:8ミニッツ

原題(英題):SOURCE CODE
制作年度:2011年
制作国・地域:アメリカ
上映時間:93分
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ

●だいたいこんな話(作品概要)

アメリカ陸軍パイロットのスティーブンス大尉は、午前7時40分、シカゴに向かう通勤電車の中で目覚める。8分後、電車は爆発し乗員乗客は全員死亡した。

スティーブンス大尉は不思議な空間で再び意識を取り戻し、爆発前に体験した8分間は、その事故で死亡した他人の記憶を体験したものだと説明される。

同じ爆弾魔によって予告された次の犯行を阻止するべく、他者の記憶を自らの脳内で体験できるシステムを利用し、犯人につながる情報を得るため列車での8分間を何度も繰り返す任務を遂行するのだが。

●わたくし的見解

量子力学のことは分からない。リョーシリキガク、何それ食べれるのお? の領域である。もちろん食べられないことくらい重々承知なのだが。

めっきり日本物理科学研究の十八番芸、量子力学に明るければ、それはそれで、この素敵な映画がバカバカしく思えてしまいそうな気もするので、無知であることも、この際ラッキーだぜと思った。

公開当時、この作品がどのようにプロモーションされていたのかを知らなかったため、映画通が騙されるオチ、なるものに妙な期待値を上げることなく映画を満喫。

つねづね感じている愚痴をひとつ披露させて頂くと「驚きの結末!!」とか「ラスト○分間であなたは絶対だまされるぅぅぅぅ!」みたいな宣伝の仕方って、ものすごく逆効果だと思うんですけれど。

ダサイし、センスもない。挙げ句、作品に対する愛情もあまりないと思う。

ちなみに映画通の間では、ジェイク・ギレンホール出演作にハズレなしという噂があったりなかったりします。

ちなみにちなみに、監督ダンカン・ジョーンズの父親は先日亡くなったデヴィット・ボウイ。本作は監督の二作目の長編作品で、一作目を観たジェイク・ギレンホールがこの作品を監督に持ちかけたらしいので、ハズレなしの噂はあながちなくはないのかも。

さて、映画通でなくても物語をいくつか知っていれば容易に想像できてしまう「実は○○だった」という展開が、比較的早めに種明かしされるところが巧いなと思う。

これは監督の前作「月に囚われた男」の時もそうで、ひとつ目の種明かしは早々に片付け、そこから展開することで鑑賞時間はタイトなのに密度の濃い物語を体験した印象が残る。

とても得した気分。前作との共通点をさらに持ち出すならば、インチキ臭いSFもののインチキ臭さを吹き飛ばす、人間臭さの丁寧な描き方だろうか。

邦題のとおり、主人公は「8分間のミッション」を何度もやらされる。それはつまり、8分経ったら死ぬ(体験)を延々と繰り返しやらされることなのだが、人間は当然その理不尽さに「なんで?」と感じる。

目的があってのこととは言え、一度「なんで? こんなことさせられてんの、オレ」となってしまったが最後、何百万といるシカゴ市民の命を救うために! と、もっともらしいことを言われてもダメ。気になって仕方ない。そして、目的達成の前に「なんで?」を解決しようと奔走する。

なかには四の五の言わないで、チャッチャと目的を達成させろよ、と感じる人もいるかも知れない。でも、この人間臭い遠回りがなく、主人公があっさりヒーローになってしまっては、ただのインチキ臭いSFで終わるように私は感じた。

「月に囚われた男」に引き続き、こういう時に人間て案外そうなのかも知れないな、とか、人間てこんな風に生きていたいのかも(あるいは、そんな風には生きていたくないのかも)と納得してしまうリアリティーに心奪われて、見事にインチキ臭さを忘れ作品を楽しみました。

映画通でも云々かんぬんハンマカンマというラストついては、のび太がドラえもんのおかげで、ジャイ子じゃなくて静香ちゃんと結婚しても、なんだかんだで上手いこと、ひ孫はセワシくんになる。というのを思い出してしまい、私は嫌いじゃないです(あれがあってもなくても好きですけどね)。

てことで、たけしさんは一度も言ったことないらしいけれど、たけしさんのモノマネで監督に「ダンカン、ばかやろう」と言いたい。大きな愛情と敬意を込めて。


【カンクロー】info@eigaxavier.com
映画ザビエル http://www.eigaxavier.com/

映画については好みが固定化されてきており、こういったコラムを書く者としては年間の鑑賞本数は少ないと思います。その分、だいぶ鼻が利くようになっていて、劇場まで足を運んでハズレにあたることは、まずありません。

時間とお金を費やした以上は、元を取るまで楽しまないと、というケチな思考からくる結果かも知れませんが。

私の文章と比べれば、必ず時間を費やす価値のある映画をご紹介します。読んで下さった方が「映画を楽しむ」時に、ほんの少しでもお役に立てれば嬉しく思います。


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編集後記(03/28)

●小津安二郎・原節子の「紀子三部作」を全部見た。一番最初は「東京物語」(1953)で、2014年にオールタイム・ベスト日本映画遺産【心に残る珠玉の10本】の第1位になったときに見た。「原節子はとても上品で美しい。あのやさしい笑顔は表面上の明るさで、別な場面では内面の寂しさをみごとに演じていると思う」と後記に書いた。このとき演じた紀子の義理の父母は笠智衆と東山千栄子だった。この三人の組み合わせは、「麦秋」(1951)にもある。このとき東山は母、笠はなんと兄だった。「晩春」(1949)では、笠はなんと父だった。原の演ずる紀子にとって、笠は兄であり、父であり、義理の父であった。

笠と東山のみごとな老夫婦ぶりは「東京物語」で、東山が母で笠が長男なのが「晩春」。東山は二作であまり変化はないが、笠は三部作でいろんな年齢を演じているおり、「東京物語」を最初に見たから、「晩春」の若さに驚いた。三部作すべてでみごとな助演を見せるのが杉村春子。「東京物語」では笠・東山の娘だった。舞台がともに北鎌倉の「晩春」と「麦秋」で、前者では紀子の父の妹、後者では紀子の亡き兄の友人の母をそれぞれ演じて、ともに縁談がらみ。このただならぬ美人は誰だ、と思ったのが三宅邦子。「麦秋」では義姉、「晩春」では茶道家を演じている。後の三宅オバサンしか知らなかったから驚いた。

「東京物語」の紀子は、夫と死別した寡婦である。夫は笠と東山の息子であった。「晩春」と「麦秋」の紀子は、婚期を逃しつつあるが、結婚に積極的ではない娘である。「晩春」はよくある「父と娘」の話だが、練りに練られた脚本で、けっして陳腐な出来ではない。紀子の結婚が決まり、父娘の最後の旅行も終え帰り支度をしているときの、父と娘の会話がドラマチックというか、説教くさいというか……。だが紀子は説得されていないと思う。この対話シーンでは直接出てはこないが、父があの茶道家と再婚したいために嫁に出すのだ、と誤解している。父はその誤解を利用して、娘に結婚を決意させたのだろう。

「お父さんはもう56だ。お父さんの人生はもう終わりに近いんだよ」って……。終戦から4年後の映画だから、きっとそうだったんだろうな。「麦秋」は大家族の中のいきおくれ娘・紀子の話である。ふつう兄嫁は意地悪だったりするが、この家では姑とも小姑とも仲が良い美人な三宅邦子だ。母と兄嫁は、紀子の見合いの相手が42だと知って、露骨にがっかりするところがいい。どうなることやらと思っていたら、紀子はあっさりと別の身近な男との結婚を決めてしまう。これは予想外の展開だったが、ちゃんと意味があるのだとの評論家たちの解説を読むと、なるほどと思う。1951年の映画にCoca-Colaの道路看板を見た。

・大相撲はいろいろ残念ながら……だったが、琴勇輝の大活躍はほんとうに見事だった。かつて力士会で、白鵬からやめろと言われていた「ホゥ」も平然と続けるのがエライ。金星で涙したが、翌日の読売・相撲欄の日馬富士コメントが最高だった。「泣きたいのはオレの方だ」うまい、うますぎる。(柴田)

「晩春」
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「麦秋」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009RQXK0/dgcrcom-22/

「東京物語」
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●時計で思い出した。「世界で最も高評価な企業ランキング」の1位はロレックスなんだって。去年4位から浮上。/「一週間できるXXXというような本を読んでも、一週間でできるようにはなりません」/「ジェイク・ギレンホール出演作にハズレなし」

名古屋ウィメンズマラソン続き。去年食べたバナナが美味しかったんだよね〜と期待しながら、ハーフ過ぎの「Food」と書かれたエイドに向かうと、片付けの最中であった。

初めて参加する人は気にならないかもしれないが、当てが外れた身としては、ようかんプラスを持ってきて良かったな、と。

ランナーへの指導や、マラソン大会での解説やゲスト、書籍執筆などで有名な金哲彦さんの話によると、女性はハンガーノックにはなりにくいのだという。

脂肪たっぷりな私の身体だとハンガーノックの心配はいらないかもしれないが、ようかんプラスや飴は多少邪魔になろうが、気晴らしや実用面で必要なのだ。 (hammer.mule)

「世界の高評価企業」1位にロレックス VW社が123位に転落
http://forbesjapan.com/articles/detail/11657

金哲彦、51歳のサブスリー挑戦宣言! 達成への3つの条件と、2つのテーマ。
http://number.bunshun.jp/articles/-/822691
達成してはりました。

金さんの本。38冊も!
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がんになって改めて知った、走ることの意味
http://www.bms.co.jp/daichogan/run/