[4107] 人工知能によるレンブラントの新作!

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《ほれ見ろ。アーティストだってAIに仕事奪われるぞ》

■挑んで死にたい、ダンボールアーティストとして[22]
 デジタルクリエイターズ連載の振り返り
 いわい ともひさ

■グラフィック薄氷大魔王[472]
 「人工知能によるレンブラントの新作」など小ネタ集
 吉井 宏




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■挑んで死にたい、ダンボールアーティストとして[22]
デジタルクリエイターズ連載の振り返り

いわい ともひさ
https://bn.dgcr.com/archives/20160413140200.html

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私は2014年末に会社をやめて独立しました。前職とは全く違うことで生計を立てており、軌道に載せるのは容易ではありません。

デジクリでの連載開始当初は、まだ時間に余裕のある状態でしたが、お陰さまで徐々に忙しくなってきています。

つきましては、突然のこととなりますが、本業により多くの時間を使うためにデジクリでの連載をここで一旦終了することにしました。

最後となる今回は、2015年4月1日から書いてきたことを、そのときの心境を思い出しながら振り返ります。

●第1回 肩書きは「ダンボールアーティスト」/2015年4月01日

記念すべき第1回目は会社をやめてちょうど3ヶ月後でした。船出したばかりの時期だったので、時間には余裕がありました。

2015年のデジクリでは、独立までの経緯に近況報告を交えて書こうと考えていて、初回は自己紹介しました。

あれから一年、早いものですね。いまでも駆け出しであることに変わりはありませんが、お陰様で周りの人達に助けられて忙しくしています。

●第2回 2013年元旦のブログ開始まで/2015年4月15日

ブログサービスやドメインの選び方まで、細かいことを書いてますね(笑)

ブログは長く続けようと思っていたので、開始前に色々と考えました。

●第3回 ブログでセルフブランディング開始/2015年5月20日

メディアとしての力に期待して、セルフブランディングのために始めたブログですが、狙い通りに役立っています。

ブログがネット上で検索されて、書いたことが誰かの問題解決に役立ったり、出会いのきっかけになったりします。

ブログはお金では買えない資産になります。ブログを長く続けている人で、同じような感想を持つ人は多いです。

ブログは何かを変えるきっかけとしても、おすすめできます。

●第4回 ダンボールアートとの出会い/2015年6月3日

ダンボールアートを始めたきっかけは、ネットで見た海外ニュースでしたが、まさかこれが人生を変えることになるとは自分でも驚きです。

ダンボールアートの設計には、長年「役に立たない趣味」として続けてきたCGの技術が生きています。人生は何がどうつながるか、わからないものです。

●第5回 テレビ局から舞い込んだダンボールアートの制作依頼/2015年6月17日

セルフブランディングのために始めたブログでしたが、開始当初は個性がありませんでした。

しかし書きながら考え、ブログ開始から間もない頃に出会ったダンボールアートを個性にしていきました。それがきっかけになり、テレビ局からダンボールアートの制作依頼が入りました。

いまどきはテレビ局も情報収集にネットを使っているのだと実感しました。

●第6回 イベントで過去最大のダンボールアート作品を初公開!/2015年7月8日

個人作品として制作した等身大のダンボールアイアンマンを、イベントで展示していただいたことを近況報告として書きました。

このような機会をいただけて、関係者の皆様には心から感謝しています。

●第7回 驚くほど大きかったダンボールロボットの扱い/2015年7月22日

話はテレビ局から制作依頼をもらったダンボールアートの件に戻ります。

私が作ったのは人が着られるダンボールロボットでした。事前の説明では、目立たない役回りで後頭部ぐらいしか映らないと聞いていました。

ところが蓋を開けてみたら、初回放映時からオープニングイラストに採用され、二回目の放送では司会者になっていました。

番組は一年間も続き、ほぼ毎回ダンボールロボットが登場。自分が作ったものが毎週テレビに出ているのを見るのは不思議な感覚でした。

●第8回 趣味と仕事を両立していた会社員時代の時間の使い方/2015年9月2日

会社員時代から色々なことをやっていて、どこにそんな時間があるのだといわれたものですが、特殊な仕事術や能力はありませんでした。

時間は有限です。取捨選択も大切ですし、最終的にはやる気です。どんな方法論を学んでも、やる気がなければ何事もものになりません。

●第9回 ディズニーから舞い込んだダンボールアート制作依頼/2015年9月16日

テレビ局に続いて、ディズニーから入ったダンボールアート制作依頼が舞い込みました。

当時はまだ会社員だったこと、テレビの密着取材が入ったことなど、様々な挑戦がありました。

年の功か、不思議と依頼をもらったときは落ち着いていました。10年早くこのような依頼をもらっていたら、尻込みしてお断りしていたかもしれません。タイミングは重要ですね。

●第10回 参加したコンペでプロダクト部門最優秀賞を受賞/2015年10月7日

退職後に挑戦したふたつのデザインコンペで結果が出たというお話です。

鯖江うるしアワード2015では、プロダクトデザイン部門で最優秀賞受賞をいただきました。

このような客観的な評価は大きな自信にもなりますし、無名の私が実力を示す上でも貴重なものです。

これからもこのようなコンペには参加していきます。

●第11回 ディズニー用のダンボールアート作品を制作/2015年10月21日

ディズニー用ダンボールアート制作の続きです。ディズニーからは、映画の宣伝用にショッピングモールに展示する作品の制作を依頼されました。

当時そのような大きなものを作ったことがなく、試行錯誤の連続でした。

平日の夜と週末、その件にかかりきりだったことはよい思い出です(笑)

●第12回 ダンボールアート作品の敵は子どもだった?/2015年11月4日

ディズニー案件の後半戦。ダンボールアート制作が終わり、お役御免と思ったら、子ども達が柵を乗り越えて繰り返しダンボールアートを壊し、修理のためにショッピングモールに行く羽目に。

最後は作品がボロボロになってしまったのですが、子ども向け映画の宣伝用に作ったものだったので、興味を示してくれたことを前向きにとらえました。

●第13回 退職に至るまでの心境/2015年11月18日

テレビ局やディズニーからの依頼をきっかけに、会社をやめようと真剣に考え始めたときの心境を書いています。

40歳を過ぎて定期収入がなくなるのは、経済的には大きなリスクです。

しかし悔いなく人生を終えられるよう、挑戦したいという気持ちが勝り、退職に至りました。よい決断でした。

●第14回 独立後にもっとも役立った営業経験/2015年12月2日

前職ではお世話になった10年のうち、後半5年は営業として勤務しました。

制作一筋だった私は、このときに初めて営業職を経験。最初は不慣れでしたが、最後は営業向きかもしれないとまで思えるまでになりました。

この経験が独立後の現在に生きています。人生万事塞翁が馬ですね。

●第15回 2015年、独立元年の振り返り/2015年12月16日

独立元年となった2015年を10大ニュースという形で振り返りました。

40歳を過ぎてからの独立は、遅いと考えられるのではないかと思います。

しかしこれまでの人生を通して、様々な人達とのつながりができていたり、世の中の仕組みが理解できていたりして、強みとなることも多くあります。

私にとっては、ちょうどよいときに独立できたと感じています。

●第16回 2016年の抱負とデジクリのテーマ/2016年1月20日

年明け最初の記事は、ものづくりへのこだわりや、2016年のデジクリのテーマについて書きました。

2016年は勝負の年と考え、結果(収益)にこだわると伝えています。

●第17回 夢をかなえる方法/2016年2月3日

夢は本人の努力次第で叶えられるものだと強く感じています。

具体的な目標を立て、足りないものを潰していけば、少しずつですが確実に夢の実現に近づきます。本人のやる気次第です。

●第18回 人とのつながりの大切さ/2016年2月17日

若い頃には気付かず、いまもっともありがたみを感じているのが、人とのつながりです。

世の中は人と人とのつながりで成り立っています。そのことを忘れてしまったら、どこかで破綻します。

そのことをわかっているからこそ、今があります。とても大切なことです。

●第19回 ブランドについて考える/2016年3月2日

ものづくりで生計を立てようと考えている私が重視しているのが「ブランド」です。ブランド力があれば、競争力を高められます。

求められるブランドは時流とともに変化していきます。これを見誤らない判断力も必要ですね。

●第20回 「売るための技術」としてのマーケティング/2016年3月16日

ブランドとともに重要なのがマーケティングです。常に最新の情報を取り入れつつ、あまり難しく考えすぎないのが重要だと考えています。

考えすぎて動けなくなるぐらいなら、まずは試してみて、駄目なら次の行動に移すという身軽さが必要です。自身のビジネスに取り入れていきます。

●第21回 初挑戦のクラウドファンディングで手痛い失敗/2016年3月20日

販売を考えていた商品のアイデアが、大手と被ってしまい、クラウドファンディングのプロジェクト開始を断念しました。

昨年から準備を進めてきていたので、手痛い失敗になってしまいましたが、立ち直れないような損失を被ったわけではないので、切り替えて次に進みます。

よい勉強になりました。

ということで、本日の第22回目を持ちまして、デジタルクリエイターズでの連載を終了します。

短い間でしたが、これまで私の連載をお読みいただいた皆様、毎回私の拙い文章を校正してくれたデジクリ編集部の皆様に心より御礼申し上げます。

デジクリでの連載はこれでひとまず終了となりますが、今後も自身のブログを通じて情報を発信していきます。よろしければご覧ください。

http://iwaimotors.com/blog/


ありがとうございました!


【いわい ともひさ/ダンボールアーティスト】
Blog http://iwaimotors.com/blog/

Twitter https://twitter.com/iwai

Behance https://www.behance.net/iwai



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■グラフィック薄氷大魔王[472]
「人工知能によるレンブラントの新作」など小ネタ集

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20160413140200.html

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●人工知能によるレンブラントの新作!

ほれ見ろ。アーティストだってAIに仕事奪われるぞ。

http://japanese.engadget.com/2016/04/07/ai-3d-the-next-rembrandt/


まあ、AIで代替されるようなことしてたらヤバいぞ、ってことだけど。代替されないまでも、先日のDeepArtと同じくAIとの共同作業も増えるに違いない。生成された絵を面白いと判断できるのは、今のところ人間だけだし。

より面白い方向にAIを誘導するのが人間の仕事になるのかも。人間とAIの境界がどんどん曖昧になっていった末に、どこに価値を見出すのか?

あと、どれだけ出来が良くても面白くても、AIが描いた絵に人間の作家が描いた絵と同等の価値があるとは思いにくい。

作品に作家のバックストーリーは今のところ必須なのだ。いろんな作家のスタイルを使った雰囲気を、映画やゲームや娯楽の何かに活かす方向かな。

ただ、昔の有名アーチストの新作、ってロマンがある。特に寡作だったり現存する絵が少ない画家、ダ・ヴィンチやフェルメール、ボッシュとかの新作なら「客を呼べる」かもしれん。

あ、寡作だとAIに学ばせる素材が少ないってことか……。ゴッホやルノアールなら普通に売り物になりそう。

ジョブズが言う「コンピュータ=知の自転車」のように、AIが人間の創造力を拡張する方向になっていくといいな。

●人工知能で偽バリエーション

AIが作る音楽にも興味がある。以前、「偽バリエーションとボツ作品」って内容で書いたことあるけど、AIを使えば本当に実現するかも。
https://bn.dgcr.com/archives/20131106140100.html


たとえば、ベートーヴェンの第九の第三楽章ってめちゃくちゃ好きなんだけど、あのゆったり美しい感じって他にない。AIで似た雰囲気の曲をBGM用にいっぱい作ってほしいとか。

YMOに「二枚目のアルバムと同じ雰囲気の曲を」って、今彼らに頼んでも絶対作らないと思うけど、AIに作らせるとかw

そういえば、「テクノポリス」は「ピンク・レディーの一連の楽曲を坂本龍一が分解・研究し再構築した『東京歌謡』」だそう。

DeepArtと同じく、「こんな感じの曲をこんなスタイルで」で新しい曲がいっぱいできそう。ポピュラー音楽ってそういったスタイルの交差から新しい流れが作られていくんだもんね。

ちょっと調べたらDavid Copeという人が、EmmyというAIでベートーヴェンやマーラーやヴィヴァルディやバッハっぽい曲を作ってて、ずいぶん完成度が高いらしい。YouTubeにチャンネルがある。
https://www.youtube.com/user/davidhcope


そういえば、昨年末にNHKで「紅白 The 平均ソング」ってのがあった。過去の紅白歌合戦の歌を解析して、その年代らしい曲を自動生成するというもの。
http://www.gizmodo.jp/2015/12/orpheus.html

http://www.nhk.or.jp/d-navi/kouhaku/


iTunesや音楽配信などの「似た雰囲気の曲」を薦めてくれるサービスのように、その場でAIが作ってくれたりしたら面白いな。

あ! お店で流す曲をそういった自動生成した曲にすれば、曲の使用料を払わなくていいかも(スピーカーやアンプなど、管理曲を流せる設備があれば徴収されるらしいけど)。

●画像ブラウザアプリ「unbound」

iPad(初代Retina)が遅い。Dropboxアプリで資料画像を素早く閲覧しながらラフ描きしたいんだけど、遅いというかスクロールで引っかかってダメ。iPad Proならスムーズに次々見れるんだけど。

Dropboxの画像を閲覧するunboundというアプリを以前入れたけど、使い方がよくわからなかった。設定でDropbox内のフォルダを指定すればよかったのね。使ってみたら、速い! スムーズ!
http://itea40.jp/application/mac-photography/unbound/


Mac版もあるけど、Adobe Bridgeで間に合ってるからそっちはいいや。とか思ったけど、気になるので入れてみた。
https://itunes.apple.com/jp/app/unbound/id690375005?mt=12


Adobe Bridgeより良い点は、スペースバーを押して画像を一枚表示にしたとき、小さい画像も拡大してウインドウいっぱいに表示してくれること。

Bridgeは小さいままだし、フルスクリーンになってしまうのが資料閲覧用としてはイマイチなので。その点だけでもunboundの利用価値はある。

・その後しばらく、フォルダや階層の扱いやショートカットで戸惑いながら、unboundを使ってたんだけど、FinderのCover Flow表示やカラム表示のプレビューでも、資料閲覧用としてはけっこうイケるね。

●3Dモデリングソフト「xismo」

メタセコイアのMac版が出たばかりだけど、Macで使える手軽な3Dモデリングソフトがもう一つ登場。こちらはフリー! ちょっとだけいじってみた印象です。

http://mqdl.jpn.org/sb.cgi?cid=5

http://3dnchu.com/archives/xismo/


・まだマニュアルがないけど、メニューやボタンから見たまんまに操作できちゃうのは、たぶん非常にわかりやすく出来てるんでしょう。

・CINEMA 4Dに似た感じのモデリング。モデファイアは、中に入れるのが逆だけど。

・点・辺・面を自動選択で移動は感覚的で使いやすい。

・左右対称モデリングは最初からトポロジー対称なのか、目分量で切り分けたモデルが左右対称モードでちゃんと動く。変なところで躓かないのはいいこと。

・画面移動や拡大縮小のショートカットがわからない。注意書きにあるようにまだ機能してないのかもしれない。

・僕の環境では、モデルを開いたりOBJをインポートしようとすると落ちる。なので、試しに作りかけてたものがキャプチャできないw

メタセコと同じく、何日かいじってればすぐに慣れそう。軽快なモデリングソフトとして貴重な存在。期待したい。

●ツクシの佃煮の食べ方

小学生の頃以来40年以上食べてなかったツクシ。よく土手でツクシを採ってた。砂糖と醤油で煮たやつが大好きだったなあ。食べたいな。と、思いついて検索したら、ツクシの佃煮が売ってる!(採取したままの生のつくしも売ってるところもある)

買ってみた。ツクシの味はするものの、佃煮の濃い味が強すぎて不満。お湯にさらして洗ってみたところ、おいしい〜! ちゃんと本来の味が出てくる。

そっか。ときたまアサリやシジミや昆布などの佃煮を買うことあるけど、濃すぎる味が不満だった。これからは佃煮は洗って食べよう!

そもそも、佃煮って保存食だったわけで、必要以上に塩分が濃いかもしれない。長期保存を考えなければ、洗って食べるのが正解かもと思って検索してみたけど、佃煮を洗って食べるって話は出てこないなw


【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


Oculus Rift的な空間没入タイプのVRヘッドセットが、次期プレステ PlayStation VRで使えるんだそう。ようやく空を飛べるようになる!

ゲームをまったくしない僕でも、めちゃくちゃ待ち遠しい。作る側としては、仮想の彫刻美術館みたいなものをまず作ってみたい。苦労してFRPで立体制作しなくても、理想の広大なギャラリー空間に作品を陳列できる!

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii



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編集後記(04/13)

●赤ずきん、シンデレラなど、おとぎ話の主人公たちのその後を描いたブロードウェイの伝説的人気ミュージカルを、ディズニーが実写映画化した「イントゥ・ザ・ウッズ」を見た(2014、アメリカ)。パッケージを見ると、赤ずきんとオオカミ、シンデレラと王子、ジャックと豆の木のジャックまではわかるが、ラプンツェルはそもそも知らなかった。魔女はどこでも出てくるからいいけど、この映画では大事な役回りのパン屋夫婦って、どんなおとぎ話に出演していたのだ。加えて「その森で、願いは叶ったはずだった…」という赤ずきんのロングショット、これは決してお気楽なお話ではないという予感は、その通りに。

魔女にかけられた呪いのせいで子供に恵まれなかったパン屋の夫婦(だからなんの話?)が、魔女から「赤いずきん、黄色い髪、白い牛、黄金の靴」の4アイテムを揃えたら子供を授けてやると言われ森に向かう。そして、ハッピーエンドだったおとぎ話のかつての主人公たちが、それぞれの願いを持って森に入り込んでくる。彼らが出会い、からみあう、なかなか面白い展開となる。こんな手があったのか。しかし、歌って踊ってのシーンでも、本来は明るいはずなのに、何となくもやもやした不安感が漂う。あの有名キャラクターたちがお約束の設定からはずれて動き、ひとまずハッピーエンドかと思われたら……。

それぞれの願いは叶ったが、ますます先が読めない、全然ハッピーではない展開に。あのディズニーアニメのメルヘンはどこかに完全消滅。かつて主役だったキャラクターが、ここではみんなふつうに脇役。って主役は誰なんだよ。そして、どのキャラクターも勝手な自己主張、責任のなすりあいで、少しも共感できない。残酷なシナリオである。顔のことをいえば、シンデレラは貧相、ラプンツェルは派手、赤ずきんは可憐さなし。一番の美人はパン屋の女房である。だが移り気王子の誘惑にのる軽はずみな女で、結局は唯ひとり命を落とす。若返った魔女もいい女だ。めでたさも中くらいなり、なエンディングを迎える。

気を取り直して、いい意味でも悪い意味でも話題の邦画「進撃の巨人」を見る。しかし、変だ。イントロもなく、石原さとみが不細工なメガネかけて出てきて、聴き取れない早口でしゃべったり、叫んだり、オーバーなアクションで巨人研究者のハンジを演じる。石原のこんなマンガな演技、初めて見た。DVDを取り出して見ると、dTVオリジナルとある。映画本編ではなく、スピンオフドラマ3本収録DVDだった。これは大いに困惑の出来だった。本編もこんな設定や世界観(というのもおこがましいほど)で描いているのなら絶望だな。石原さとみ、本編でもあんな調子なの? はまり役? 本編は見なくてもいいや。 (柴田)

「イントゥ・ザ・ウッズ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00WYREMBA/dgcrcom-22/


dTVオリジナル「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B018XRX8HI/dgcrcom-22/



●いわいさん、ありがとうございました!!/パン屋の夫婦はラプンツェル絡みではないかと。イントゥ・ザ・ウッズ、WOWOWでやるので録画しようっと。

「紅白 The 平均ソング」面白い! 90年代なんてモロ小室サウンド。イケイケドンドンの後の00年。10年はパフュームや初音ミクってことかな。

何度か後記で触れたBABYMETALが、日本語の歌詞のままビルボードのアルバム総合39位。ワールドチャートじゃないよ。嬉しいなぁ。日本2位、オーストラリアで7位、イギリスでは15位。

40位以内に入ったのは、坂本九以来なんだって。九様は14位という破格ランカーで、まだしばらく破られることはなさそう。39でサンキューというコメントを出していて、やっぱりこの人たち、持ってるわ〜って。

BABYMETALについて長々と書いたんだけれど、熱すぎたのでばっさり削除。機会があればまた〜。ほんと良く出来たプロジェクトだと思う。何故去年の紅白に呼ばれなかったんだろうなぁ。断ったのかなぁ。

名古屋ウィメンズマラソン続き。以前書いたホテル予約の件。これが人に頼まれていたものであったらどうしたか? 電話やメールで確約を取ったはずだ。自分のこととなると詰めが甘くなる。自分を大事にしていないってことかなぁ。

名古屋到着前にIngressのマップを見ると、ホテルや駅、沿道にたくさんのポータルがあって、レベルアップのための実績作りがしたいなぁと思ってしまう。

訪問したことのあるポータル数、オーナーになったことのあるポータル数というのがカウントされ、その数によってメダルがもらえるのだ。とはいえ、ファンランナーになれない、遅速ギリギリランナーには余裕がないから諦めたさ。

前日は5分程度で完了するお手軽ミッションをやったり、通りすがりにいくつかハック。知らない名前だらけなんだけど、味方内の会話は大阪と似たようなものだった。マラソン走りますって人もいたよ。 (hammer.mule)

ベビメタ53年ぶり快挙、坂本九さん以来
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2016/04/12/0008983736.shtml

デイリースポーツが! まぁそれでも一面は阪神だろう(笑)

BABYMETAL、UK初週のアルバム・チャートで15位を記録
http://nme-jp.com/news/17857/

「ザ・レイト・ショウ・ウィズ・スティーヴン・コルベア」の動画あり

ベビーメタル公式
http://www.babymetal.jp/home/