グラフィック薄氷大魔王[472]「人工知能によるレンブラントの新作」など小ネタ集/吉井 宏

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●人工知能によるレンブラントの新作!

ほれ見ろ。アーティストだってAIに仕事奪われるぞ。

http://japanese.engadget.com/2016/04/07/ai-3d-the-next-rembrandt/

まあ、AIで代替されるようなことしてたらヤバいぞ、ってことだけど。代替されないまでも、先日のDeepArtと同じくAIとの共同作業も増えるに違いない。生成された絵を面白いと判断できるのは、今のところ人間だけだし。

より面白い方向にAIを誘導するのが人間の仕事になるのかも。人間とAIの境界がどんどん曖昧になっていった末に、どこに価値を見出すのか?




あと、どれだけ出来が良くても面白くても、AIが描いた絵に人間の作家が描いた絵と同等の価値があるとは思いにくい。

作品に作家のバックストーリーは今のところ必須なのだ。いろんな作家のスタイルを使った雰囲気を、映画やゲームや娯楽の何かに活かす方向かな。

ただ、昔の有名アーチストの新作、ってロマンがある。特に寡作だったり現存する絵が少ない画家、ダ・ヴィンチやフェルメール、ボッシュとかの新作なら「客を呼べる」かもしれん。

あ、寡作だとAIに学ばせる素材が少ないってことか……。ゴッホやルノアールなら普通に売り物になりそう。

ジョブズが言う「コンピュータ=知の自転車」のように、AIが人間の創造力を拡張する方向になっていくといいな。

●人工知能で偽バリエーション

AIが作る音楽にも興味がある。以前、「偽バリエーションとボツ作品」って内容で書いたことあるけど、AIを使えば本当に実現するかも。
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20131106140100.html

たとえば、ベートーヴェンの第九の第三楽章ってめちゃくちゃ好きなんだけど、あのゆったり美しい感じって他にない。AIで似た雰囲気の曲をBGM用にいっぱい作ってほしいとか。

YMOに「二枚目のアルバムと同じ雰囲気の曲を」って、今彼らに頼んでも絶対作らないと思うけど、AIに作らせるとかw

そういえば、「テクノポリス」は「ピンク・レディーの一連の楽曲を坂本龍一が分解・研究し再構築した『東京歌謡』」だそう。

DeepArtと同じく、「こんな感じの曲をこんなスタイルで」で新しい曲がいっぱいできそう。ポピュラー音楽ってそういったスタイルの交差から新しい流れが作られていくんだもんね。

ちょっと調べたらDavid Copeという人が、EmmyというAIでベートーヴェンやマーラーやヴィヴァルディやバッハっぽい曲を作ってて、ずいぶん完成度が高いらしい。YouTubeにチャンネルがある。
https://www.youtube.com/user/davidhcope

そういえば、昨年末にNHKで「紅白 The 平均ソング」ってのがあった。過去の紅白歌合戦の歌を解析して、その年代らしい曲を自動生成するというもの。
http://www.gizmodo.jp/2015/12/orpheus.html
http://www.nhk.or.jp/d-navi/kouhaku/

iTunesや音楽配信などの「似た雰囲気の曲」を薦めてくれるサービスのように、その場でAIが作ってくれたりしたら面白いな。

あ! お店で流す曲をそういった自動生成した曲にすれば、曲の使用料を払わなくていいかも(スピーカーやアンプなど、管理曲を流せる設備があれば徴収されるらしいけど)。

●画像ブラウザアプリ「unbound」

iPad(初代Retina)が遅い。Dropboxアプリで資料画像を素早く閲覧しながらラフ描きしたいんだけど、遅いというかスクロールで引っかかってダメ。iPad Proならスムーズに次々見れるんだけど。

Dropboxの画像を閲覧するunboundというアプリを以前入れたけど、使い方がよくわからなかった。設定でDropbox内のフォルダを指定すればよかったのね。使ってみたら、速い! スムーズ!
http://itea40.jp/application/mac-photography/unbound/

Mac版もあるけど、Adobe Bridgeで間に合ってるからそっちはいいや。とか思ったけど、気になるので入れてみた。
https://itunes.apple.com/jp/app/unbound/id690375005?mt=12

Adobe Bridgeより良い点は、スペースバーを押して画像を一枚表示にしたとき、小さい画像も拡大してウインドウいっぱいに表示してくれること。

Bridgeは小さいままだし、フルスクリーンになってしまうのが資料閲覧用としてはイマイチなので。その点だけでもunboundの利用価値はある。

・その後しばらく、フォルダや階層の扱いやショートカットで戸惑いながら、unboundを使ってたんだけど、FinderのCover Flow表示やカラム表示のプレビューでも、資料閲覧用としてはけっこうイケるね。

●3Dモデリングソフト「xismo」

メタセコイアのMac版が出たばかりだけど、Macで使える手軽な3Dモデリングソフトがもう一つ登場。こちらはフリー! ちょっとだけいじってみた印象です。

http://mqdl.jpn.org/sb.cgi?cid=5
http://3dnchu.com/archives/xismo/

・まだマニュアルがないけど、メニューやボタンから見たまんまに操作できちゃうのは、たぶん非常にわかりやすく出来てるんでしょう。

・CINEMA 4Dに似た感じのモデリング。モデファイアは、中に入れるのが逆だけど。

・点・辺・面を自動選択で移動は感覚的で使いやすい。

・左右対称モデリングは最初からトポロジー対称なのか、目分量で切り分けたモデルが左右対称モードでちゃんと動く。変なところで躓かないのはいいこと。

・画面移動や拡大縮小のショートカットがわからない。注意書きにあるようにまだ機能してないのかもしれない。

・僕の環境では、モデルを開いたりOBJをインポートしようとすると落ちる。なので、試しに作りかけてたものがキャプチャできないw

メタセコと同じく、何日かいじってればすぐに慣れそう。軽快なモデリングソフトとして貴重な存在。期待したい。

●ツクシの佃煮の食べ方

小学生の頃以来40年以上食べてなかったツクシ。よく土手でツクシを採ってた。砂糖と醤油で煮たやつが大好きだったなあ。食べたいな。と、思いついて検索したら、ツクシの佃煮が売ってる!(採取したままの生のつくしも売ってるところもある)

買ってみた。ツクシの味はするものの、佃煮の濃い味が強すぎて不満。お湯にさらして洗ってみたところ、おいしい〜! ちゃんと本来の味が出てくる。

そっか。ときたまアサリやシジミや昆布などの佃煮を買うことあるけど、濃すぎる味が不満だった。これからは佃煮は洗って食べよう!

そもそも、佃煮って保存食だったわけで、必要以上に塩分が濃いかもしれない。長期保存を考えなければ、洗って食べるのが正解かもと思って検索してみたけど、佃煮を洗って食べるって話は出てこないなw


【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

Oculus Rift的な空間没入タイプのVRヘッドセットが、次期プレステ PlayStation VRで使えるんだそう。ようやく空を飛べるようになる!

ゲームをまったくしない僕でも、めちゃくちゃ待ち遠しい。作る側としては、仮想の彫刻美術館みたいなものをまず作ってみたい。苦労してFRPで立体制作しなくても、理想の広大なギャラリー空間に作品を陳列できる!

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii