ネタを訪ねて三万歩[133]冷や汗モノの新学期/海津ヨシノリ

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そろそろ新学期の混乱も落ち着き始めた頃ですが、やっぱり一番落ち着かないのは私かも知れません。で、今年は人生初の「大ポカ」をやらかしてしまいました。

事件は跡見学園女子大学の新学期初の授業日に勃発しました。私は1限から授業があります。そして、当日は夜から都内である懇親会がスケジュールに入っていました。

授業後に何時間も空いてしまうので、街中を撮影したり買い物で時間を潰したりと、あれこれ考えながらバスを降り、新座キャンパスの講師控え室のある4号館に向かうと、いつものように守衛さんが出て来ました。

「おはようございます。今年も一年宜しくお願いします」と挨拶をすると、「おはようございます。こちらこそよろしくお願いします。しかし、海津先生早いですね〜」と切り替えされました。

「ギリギリだと学生に迷惑掛けますし、私も落ち着きませんから〜」と答えると、またもや「それにしても先生は早いですね〜」となったので、連呼するように「いや〜朝は苦手ではないので大丈夫なんです。」といった会話になってしまいました。

その後、講師控え室に入り待ち構えていたスタッタの方と一通りの挨拶をしたら、やはり「海津先生早いですね〜」の一言が出て……。

さすがに私も授業開始まであと30分なのに「変だ?」と思い「私は1限からですよね?」と確認すると、なんと今年の私は3限からの授業だったのです。




完全に私の思い込みと勘違いでした。取りあえず逆ではなくて安堵しました……いや、冷や汗が出ました。実は逆のパターンで、昨年までは3限からだった先生が、今年は1限からなのに出校されていないような話を後から聞きました。本当に冷や汗モノです。

そういえば、一昨年には多摩美術大学造形表現学部の後期初日の授業を休みと勘違いし、休講にしてしまった前科を思い出しました。気をつけないと大変なことになってしまいます。

少しだけ自己弁護すると、出講日のチェックにかなり神経質になっていたのが、逆に徒となってしまったようです。

そんなこんなでトイレに向かい気分を一新〜と、気持を入れ替えて控え室に戻る途中で守衛さんとまたすれ違いました。

私はとっさに「大学の前の通り(国道254号、川越街道)を淑徳大学〜川越方向まで歩くと何かありますか?」と聞いてみると、守衛さんは喫茶店や公園を想像していたらしく「何もありませんよ」と心配してくれ、続けざまに「図書館で時間を潰されてはいかがですか? それとも桜でも撮影してみてはいかがですか? ちょっと待っていて下さい」と、校門の守衛室まで走って桜のパンフレットを持ってきてくれました。

跡見学園女子大学の新座キャンパスには、45種類189本の桜が植えられているのです。丁寧に手入れされたキャンパスは見事な桜天国なのです。一般にも期間限定で公開されています。

ということで、とりあえず桜見物を楽しみました。実はこの時初めて校内をすべて回ったのです。さすがに女子大なので、あまりキョロキョロしながら撮影って出来ないですからね。いや、私にはそんな勇気ないですから。

ですから、予定外のポカから生まれた校内徘徊一人ツアーに恵まれたことを守衛さんに感謝です。そして一時間ほど桜見物と撮影を楽しみ、あとは川越方向まで片道一時間ほど、距離にして4km程を撮影散歩して楽しみました。

守衛さんの心配とは裏腹に、私としては、初めてみるマンホールや廃屋、鉄塔に畑、錆びたドラム缶に崩壊寸前のポストなど、面白いfacebookネタを沢山発見することができました。

余談ですが、私は面白いから撮影するわけではなく、目に入ったモノに直感的にストーリーが生まれたモノだけを撮影しています。

ですから、どれだけインパクトがあっても、ストーリーが思い浮かばないとスルーしてしまいます。ストーリーというより妄想といった方が正しいかも知れませんね。

さて、そんな散歩を楽しみ、とにかくお昼頃にはキャンパスに戻り、お弁当を食べて20分ほど早く教室に入ると、昨年同様に数名の学生達が予習をしているので嬉しくなってしまいました。

今年の学生さんも真面目で熱心だと感じる、よいスタートが切れました。ちなみに、TA(ティーチングアシスタント)さんも昨年御世話になった方だったのも嬉しい誤算でした。

ところで、2週目授業の休み時間に昨年関わった学生数名が、わざわざケーキを持って私を訪ねてきてくれたのには、とても嬉しかったです。

問題は夜の某懇親会です。結果的に40分遅れてしまったので食べる物はほとんどなく、空きっ腹にお付き合いのビール2杯……昼間の強行軍が、見事に体調を崩してしまったようです。主治医から軽い過労と診断されました。

実は翌日に専門学校の講師時代の教え子との呑み会を予定していたのですが、体調優先で断念しました。お陰様で一日休んで復活できましたが、教え子とは仕切り直しですね。

教え子といえば、今年で廃部となる多摩美術大学造形表現学部での私の授業もスタートしました。

履修者は4年生だけなので10名ほどになってしまいましたが、上野毛キャンパスでの12年間の思い出の最後の年でもあり、楽しく盛り上がりたいと思っています。

ちなみに、8月に予定している月例セミナーは、100回記念として多摩美術大学造形表現学部での授業である「コンピュータ画像処理論」の特別講義を予定しています。

ところで、今年の3月から4月は本当に例年以上に色々なコトが発生して、嬉しい悲鳴を上げていたのですが、その中でも特に某所での寄せ書きは思い出になりました。

私がほんの数日しか関わっていない教育機関の、修了生からの寄せ書きを受け取りました。サプライズすぎたのと、コメントが涙腺を刺激するモノばかりで感激してしまいました。みんな元気で活躍して欲しいです。そして、たまには遊びに来て下さい。


■今月のお気に入りミュージックと映画

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[恋するふたり]by 大滝詠一 in 1997(日本)

先月に続いてまたまた大滝詠一です。リリースとしては先月の曲と4年ずれているのですが、何故か私の中では2曲で1セットなのです。春、そして新学期という意味ではちょっと良い感じの曲ですね。

そういえば、ビートルズにも「恋する二人」という曲がありましたね。原題は "I Should Have Known Better" なので、直訳すると「うかつな事をした」ですが。とにかく春真っ盛りですね。実は今年は桜のグッドタイミングを、どの大学でも逃してしまいました。

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[A Sound of Thunder]by Peter Hyams in 2005(U.S.A)

邦題「サウンド・オブ・サンダー」。独自に開発したタイムマシン「TAMI」を使い、白亜紀に出向いて恐竜を狩るという「ハンティング・ツアーサービス」を企画した会社に襲いかかるパニック。

白亜紀から間違ってほんのちょっとしたモノが現代に舞い込んでしまったことで起きる、歴史の変化の波。

何回かに分かれて襲ってくる歴史の変化の波により、見たこともない進化を遂げた動植物、そして遂には別の進化を遂げた人間……。

原作はレイ・ブラッドベリの小説「雷のような音」で、ストーリーはナイスなのですが、突っ込みどころ満載です。興行的には大こけしてしまった作品ですが、別の進化を遂げた動植物と人間の造形は意外といいです。


【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家
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地下鉄大江戸線の春日駅で、道に迷って混乱していた外人さんから突然声を掛けられて瞬間ビックリ。"Hakusan-eki" 以外は日本語も英語も怪しく、かなり焦りましたが、どうやら隣の白山駅に行きたいとのことだったのですが、三田線なので路線が違います。

案内板があったのでとりあえず指で示しながら、とっさに "We are here, Kasuga. Hakusan is next station." と、適当な英語で話すもやっぱり通じていない感じ……

まっ、冷静に思い出してみると私の発音が悪かったのかも……いや英語そのものが変だったのかもということは忘れて、思い切って三田線のホームまで引率することにしました。成り行きですね。

とにかく、日本人も初めてだと混乱するのが東京の地下鉄の乗り換えですから。ちなみに外人さんはアジア系の20代くらいの男性で、身なりは小綺麗にしていてとても低姿勢で、最後のお礼は90度のお辞儀でした。

特にどこの国の方かは気にしませんでしたが、きっと日本が好きな方なんだと直感しました。

●5月の画像処理セッションは5月19日(木)の予定です。

〜Animateの復習【応用力が付くアニメーション処理の基本】〜

FlashからAnimateへと変更になった点の確認と、アニメーション処理の基本テクニックを、解りやすく整理・解説致します。

・イラストを動すとは?
・エンドリス処理の基本
・レイヤーの活用
・互換性と書き出し

参加は無料ですが、申し込みが必要です。詳しくは以下のサイトでご確認ください。正式なページは確定次第facebookやBlogなどでお知らせ致します。
https://www.borndigital.co.jp/seminar