クリエイター手抜きプロジェクト[462]イベント編 機械学習(TensorFlow & Google Cloud Vision)/古籏一浩

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今回は4月29日(金)に地元の塩尻市で開催された、機械学習入門のイベント
レポートです。

・機械学習入門 in 信州 CloudVisionAPI & TensorFlow
http://gdg-shinshu.connpass.com/event/28986/

私もGoogle Cloud Vision APIを使ったプレゼンを行うことになり、実際にどうなのか、画像を放り込んで解析させたりしました。最近は機械学習(のディープラーニング)に多くの期待がかかってるようです。

実際、イベント会場で出た質問でもそのような期待が込められていましたが、将来のAIと現在のAIと実際に一般ユーザーが使えるという部分で結構差がありますし、手元のパソコンでは時間的に無理でも、Googleの高速なマシン群を使えば実現できるようなものもあります。

理想と現実のギャップだけでなく、手元にある環境によっても大きく差があるように感じます。




さて、イベントの内容ですが、最初はGoogleから来ていただいた佐藤さんから、機械学習とはどのようなものなのか、深層学習(ディープラーニング)がどのような仕組みなのか、プレゼンテーションが行われました。

すでにいろいろ公開されている資料や、情報に接している人にとっては、目新しいわけではありませんが、初めての人や機械学習にまったく接していない技術者にとっては、ちょうどよい感じのプレゼンでした。

非公開ネタもありましたが、これはそのうち一般公開され使えるようになる予定だそうです。

機械学習は結局のところ、現状ではマシンパワーによるところが非常に大きく、とにかく巨大で高速なコンピューター、まあスーパーコンピューターみたいなものを用意しないと難しいという面があります。GPUなどを駆使しても、やはり生半可なパワーでは時間的に厳しいと言えます。

Googlerの佐藤さんのプレゼンの後は、実際にCloud Vision API & Python言語を使ってみるという、クイックハンズオンの講習が行われました。

時間的には約一時間の予定でしたが、Cloud Vision APIは最初にクレジットカードや様々な情報を登録しなければならず、その部分でかなり時間を消費(40分くらい)してしまいました。

どうして時間がかかるのかというと、この登録部分の画面や状況が個人個人で異なるためです。まったく未登録の人の場合と、Android開発者の場合でも違いますし、他のAPIで登録している人だと、また違います。

ようやく登録できたところで、Python言語を使ってのCloud Vision APIを使ったプログラミングに入りました。が、Pythonを使っている人はほとんど皆無に近い状態で、実質最低限の呼び出し部分だけで講座は終了。

私のプレゼンは最後だったのですが、会場は17時00分までに撤収することになってました。すでに、この時点で16時42分。撤収時間も考慮すると、猛烈な速さでプレゼンをしないと間に合わない状況でした。

おまけに、用意したプレゼンが5つもあるという……。それは以下の5つ。なお、AIはAdobe Illustratorの略ではなく人工知能の方のAIです。

・危険なAI 2016
・bash+AIで画像テキスト検索
・AIで夕立予測
・Photoshop+AI+JS
・AIで景気判断

結局、全部やって12分で終わらせましたが、もうギリギリ。デジクリ関係で役立ちそうなのは「bash+AIで画像テキスト検索」と「Photoshop+AI+JS」あたりでしょう。これに関しては別の機会にデジクリで書く予定です。

bash+AIの組み合わせはローカル画像の検索が可能になるので、特に素材をたくさん抱えているデザイナーさんには役立つと思います。当日のプレゼン資料は以下のページで公開されていますので、興味のある方はぜひご覧になってください。

http://gdg-shinshu.connpass.com/event/28986/

実際のところ、Cloud Visionではほとんど解決できないというのが結論ですが、
かといってTensorFlowを使っても、機械学習と人工知能と数学的素養とプログ
ラミング能力がないとさっぱり扱えない、というのが分かりました。

現状ではきちんとした処理をしようとするとハードルがかなり高めです。

また、会場で出た質問としては、商品の検査をAIでやらせたいというのがありました。実際のところ、確実性を求めるなら現在のプログラム手法を使った方がよいと言えます。機械学習は学習させても、学習に失敗することがあります。

いずれは、この学習させたデータを販売するという流れになるでしょう(というか、そうなる)。人身売買ならぬAI売買です。こうなると下手な新入社員を雇うよりも、あらかじめ学習済みのAIをロボットやパソコンに組み込んだ方がよいということになります。

今でも就活は大変みたいですが、10年後とかになると今度は人間とではなくAIとの就職競争になってしまうわけです。下手をすると単純作業はもちろん、上位80%に入る程度の能力では就職することすら難しくなってしまうのかもしれません。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

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BASICでインターネットが使える時代になるとは思ってませんでした。やはりネットに接続できるようになると、いろいろ可能性が広がります。

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