[4123] 一極集中でみんな困っているのだ

投稿:  著者:  読了時間:17分(本文:約8,100文字)



《寿命がだいぶ縮まったちょー小心者のメカ音痴》

■ショート・ストーリーのKUNI[194]
 一極集中でみんな困っているのだ
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[78]
 模型の神様の御業(みわざ)かな
 織田隆治




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■ショート・ストーリーのKUNI[194]
一極集中でみんな困っているのだ

ヤマシタクニコ
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160519140200.html
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最近の一極集中たるやとんでもない。その日もヘンリー山田さんはぼやいておりました。

新聞を広げてもテレビを見ても、東京のことばかり。東京にやれ何ができたこれができた雪が降って何人こけた、どこそこの会社が東京に本社を移した、反対に地方はさびれる一方、どこそこのデパートが閉店した学校が廃校になった。

そういうことを見聞きするとますますみんな東京に心が移り、しょぼくれた地方には見向きもしないのやないか。

とかなんとかぶつぶつぶつぶつつぶやきながら歩いておりました。すると向こうから歩いてきた人がおります。

「おー、グレゴリオ田中さんやないか」

「そういうあんたはヘンリー山田さん。生きてはったんかいな」

「あたりまえやがな。いや、なんかむしゃくしゃしてきて、誰かに文句言いたいと思てたとこや。一極集中のことやねんけどな」

「はあ」

「いっきょくしゅうちゅうやがな。いっきょくしゅうちゅう」

「ああ、あれな」

「わかったか」

「わかるもなんも、いっきょくしゅうちゅうやろ。あれは困るほんまに困る」

グレゴリオ田中さんは全然わかってなかったのでありますが、たぶん「一曲集中」ということだろうと思いました。先日もカラオケに行ったらみんなが「北酒場」を歌いたがって大変困ったことがあったのです。

「あれはいかん。雰囲気が悪うなる」

「そうやろそうやろ」

「他にも選択肢はあるわけやから、もっと大人にならなあかん」

「まったくその通りや」

「こないだも、そのいっきょくしゅちゅうで、もうちょっとで殴り合いになるとこやった。えらい目におうた」

「ほんまかいな! そこまでみんなまじめに考えてたんかいな。それは心強い。ほんまに政府も真剣に考えるべきやと思うなあ」

「いや、政府がどうこういう問題でもないと思うけど」

「いやいやそんなことはないそんなことはない! とりあえず、あんたも同じ考えやな。よし、わかった」

ヘンリー山田さんは少し気をよくして、さらに歩いて行きました。といって行くところもないので図書館に行きました。新聞の閲覧コーナーに行くと、同じようなおっさんがたくさんソファに座っております。

「あ、誰かと思えばウィリアム佐藤さんやないか!」

「なんやヘンリー山田さんかいな。大きな声出しなはんな。ここは図書館やからな。静かに静かに」

言われてヘンリー山田さんは、おとなしく自分の声を最大限ボリュウムダウンしてしゃべり始めました。

(いや、今もグレゴリオ田中さんに言うてたとこやねんけどな)

(はあ)

(一極集中について、どない思わはる)

(ええっ?)

(一極集中やがな、一極集中)

思い切りひそひそ声で言うのでよく聞こえません。しかし、顔を間近につきあわせ、鼻毛も数えられそうな至近距離で見つめあううちに、ここは何か返事をしないといけないような気になってきたウィリアム佐藤さんは、必死で考えました。一種の愛でしょうか。

何ゆうてるんやろ、いっしょく? しゅう? いや、きゅうじゅう? いっしょくそくはつ? やなくて、いっそくきゅうじゅう? あ、そうか。

一足九十?! ええっ? ああ一足90円の靴下か何かの話やろか。それがどないしたんやろ、おかしなこと言い出すなあ…まあええけど。

(あー、その問題な。ええ、ええ、困ったもんですわな。私も前から思てましたんや)

(そうですか、やっぱり困ったもんやと思いますか!)

(もちろんですがな。そんなもんで商売やっていけませんからな)

(商売! そうそう、いわゆるシャッター通りに象徴される問題、これは深刻でっせ!)

(確かに確かに。そんなんでは工賃も出ませんわ。家族を養うのもそらあんた、もう何があれで。奥さんもつらい、子供も泣くというもんです)

「格差の問題と一体やと言いたいんですな、そこですわ、ほんまですわ、ウィリアム佐藤さん、よう言うてくれはった! おおきにおおきに!」

(いや、声が大きい…)

(ああ、すんません。同じ考えの人が見つかってうれしくて、つい。ほなまた!)

ヘンリー山田さんはさらに気を良くして図書館を出て歩き出しました。足取りも軽い。ほとんどスキップです。こけかけました。バス停のそばを通り過ぎようとするとベアトリス高橋さんに話しかけられました。

「いやー、ヘンリー山田さんやないの、えらいご機嫌そうやけど、どこに行かはるん?」

「なんやベアトリス高橋さんかいな。いや、ご機嫌やないねん。ほんまは気分が悪いねん。一極集中の問題でな。はっはっは」

「え、そうなるんですか?! いつから?!」

ベアトリス高橋さんは「一挙に収集」と聞き違えたのです。なにしろ今朝もカレンダーを見ながら生ゴミの日がいつ、プラスティックゴミの日がいつ、と確認していたところだったのです。

それが一挙に収集? どういうことやねん、今までまじめに分別して出して、出す日を間違うた人がいたら「ちょっとちょっと、あんた」と怒ってたのが、全部まとめて収集?! そんなこと聞いてへんで! 頭の中はたちまちゴミ問題一色でございます。早口でまくしたてます。

「ちょっと問題やわそれ、なんでそういうことになるわけ私の今までしてきたことは何やったゆうの。納得できんわむちゃくちゃやわえげつないわ絶対何がなんでも反対だれが許そうが私が許さん」

「やっぱりあんたもそない思わはりますか」

「一方的すぎるやないの。まじめにやってる人があほみたいやないの無理が通れば道理がひっこむてかいな、そんなこと許されへんわ!」

「努力が報われない社会と言いたいんですやろ。ほんまです。あれもこれも一極集中が根源」

「いや、私も何もかも『一挙に収集』が原因とは思えへんけど」

「いやいやいろんな方面に影響があるわけで」

「そうかもしれんな。私もな、場合によっては黙ってへんさかい」

「そうか、あんたも同じ意見やな。ありがと、ありがと!」

ヘンリー山田さんはスキップどころか踊り狂いながら家路を急ぎました。途中、ハビエル山本さんという新たな賛同者を得ました。

この人は一極集中を「一泊九州」と聞き間違え、「九州旅行を一泊でというのはなんぼなんでも忙しすぎるやろ。着いたと思たらもう帰ってこなあかん。むちゃくちゃや。もっとも着替えのパンツは一枚ですむから便利やけど」とびみょうに憤慨したのでした。

まあこの時点ですでにヘンリー山田さんはほとんど人の言うことを聞いておりませんので特に影響ないのですが。

そういうわけでヘンリー山田さんは喜びのあまり血圧を当社比3割増にしながら帰宅しました。そして、その勢いで緊急町内会を招集しました。

グレゴリオ田中さん、ウィリアム佐藤さん、ベアトリス高橋さん、ハビエル山本さん、それにそれぞれが適当に誘った人たちで集会所は大入り満員です。

「えー、みなさん、本日はお忙しいところをお集まりいただきありがとうござ
いました。内容はもうすでにみなさんおわかりやと思います。私がかねてより
これはいかんと思っておった一極集中についてです」

「ほんまにこれは大変な問題です。なんとしてでも止めんとあきません」

「私が思いますに一曲集中は重要な問題で、町内から争いごとはなくすべきであります。なぐりあいはいけません。しかし、大人同士なのですから、ひとつ穏便に」

「なんで穏便にせなあきませんのん。私、曲がったことは嫌いですねん。一挙に収集なんて。分けるものは分けないと」

「なんとか子供さんが高校までは行けるようにしないといけません。これ以上貧困の連鎖があってはならない。一足90円は…」

「とにかく一泊はきびしいと思います」

話がばらばらです。全員、ひとの話を聞いておりません。ざわざわざわざわ。

「ええい、みなさんお静かに。みなさんそれぞれ意見の相違はありましょうが、ここは一つ、大きな目標のために小さな差違には芽をつぶっていただけますか。当町内会としてこのゆゆしき問題の是正を求める意見書を総理大臣に送りたいと思います」

「それはいいことですな」

「一曲集中くらいでちょっとおおげさかと思いますが、そこは、まあ」

「是正されるのならそれに越したことはありません」

「せめて二泊になれば…」

そこで、意見書を書くことになったのですが、あいにくヘンリー山田さんは腰痛と腱鞘炎を患っておりました。だれか代わりに書いてくれる人〜、と募るとさっと手を上げた人がおります。

「はばかりながら私、ジャン・クロード中村が書かせていただきます。長年教職にありました。意見書くらいいくらでも」

「おお、それは頼もしい。ではお願いします、ジャン・クロード中村さん」

ジャン・クロード中村さんはその場でさらさらと書き上げました。

一脚臭虫の是正を早急に求める意見書  ○○○町内会一同

一脚臭虫とはなんでしょう。脚が一本で逃げるときに臭いガスでも出す虫でしょうか。そんな虫を総理大臣がどう是正するのかわかりません。そもそもこの意見書が正式に届けられたかどうかも私は知りません。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
http://midtan.net/
http://koo-yamashita.main.jp/wp/

一週間前、急にMacの調子が悪くなった。どうしようもなくなって電源落としたが、次に立ち上げたらパスワードも受け付けてくれない。そんなっ。いつものパスワードなのに。

冷や汗たらたらで調べて、結局PRAMクリアで治ったが、この件で寿命がだいぶ縮まった(ちょー小心者のメカ音痴)。その数日後は某ネット印刷に入稿したあと「データに不備があります」メールをもらった。

どきっ。これでまた寿命が縮まった。もう長くないわ。いまのうちに好きなことをしておこう。


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■3Dプリンター奮闘記[78]
模型の神様の御業(みわざ)かな

織田隆治
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さて、毎年この時期って実は仕事ではないことで焦ってる時期なんです。

何がって?

それは「ワンダーフェスティバル」。

通称ワンフェスなんですが、開催は2月と7月。次回は7月なんですけど、何故この時期に焦ってしまうかと言うと……。

こういう「ガレージキットの祭典」には、各種のアイテムを出展します。

それは、色々なキャラクターの造形物をある程度の数作り、当日に限り販売するのですが、既存のアニメや特撮なんかのキャラクターを制作する場合、「版権」という壁があるわけです。

当然、その版権を持っている会社や団体に申請し、許可をいただいてから販売することが必要なんですね。

ワンフェスなんかのイベントでは、その申請を「実行委員会」が代行して「版権」の手続きをしてくれています。こういったイベントで販売出来る「版権」は、そのイベントの期間内に、その会場のみで販売が許可される「当日版権」という特殊なルールがあります。

版権を版権元に承諾お願いをするために、会期の数か月前に「版権申請」を行うんですが、7月末の開催で、版権の仮申請が4月、そして、ある程度の完成度を持ったもので「本申請」をします。それが、4月末〜5月頭になるんですね。

ですから、今の段階では、本来なら、本申請に向けてガッツリ作っているところなんですよね。

でも、今回は「落選」をいただきました(笑)

毎回、この時期はヒーヒー言いながら制作に追われているんですが、今年はどうだ。お仕事の制作に集中しております。

なんか、寂しいような、ちょっと気持ちに余裕があるよな……。

非常に複雑な心境ですねぇ……。

で、いつもワンフェスでは同じメンバーでディーラーをやっているんですが、そのメンバーのほとんどが「大分」「熊本」の方なんです。

そう、先日の地震がありましたね……。

ワンフェスに落選した時は、みんなちょっとショックだったんですが、そのちょっと後にあの「地震」があったんですね。

もし、あのまま当選して、ワンフェスの準備をしないといけなかったら、それはそれですごく大変なことになってしまっていましたので、逆に落選したのはよかったんじゃないかなぁ……なんて思っています。

「模型の神さま」が、そっと「落選」させてくれていたのかもしれませんね。

地震の後、メンバーの方から悲惨な部屋の状況の写真が送られてきました。幸い、僕の友人は大きな被害を受けなくて済みましたが、それでも、制作どころじゃないです。

一度、落ち着くまでお休みして、次回開催(来年の2月)に備えることにしました。僕も、ちょっとワンフェスはお休みして、次回開催に向けてじっくりとやって行こうと思います。

とか書いてるんですが、いつもギリギリまでやらなくて、慌てることになっちゃうんですけどねぇ……。

これ、なんとかしたいとは思うんですが、僕ってそういう面でダメな男……。

次回は頑張ってワンフェス行きます!

で、話は変わって、大阪で開催している「大阪3Dプリンタービジネス研究会」。毎月第三水曜日に、南港ATCのイメディオさんにて行っています。僕も発起人の一人なんです。

今年で3年目になるのですが、今では色々なメーカーさんや個人事業の方、退職された方など、多種多様な方々にお越しいただいて、いろいろなビジネスも生まれてきています。

いろいろな方と知り合え、とっても身になる勉強会だと思います。

最近では、3Dプリンターのメーカー様や、素材メーカーさんからの最新情報なんかは、とっても面白いんですよ。わざわざ東京から、毎回参加される、3Dプリンターメーカー様もおられます。

あと、もうひとつ。手前味噌なネタが続きますが、今年の初めにこれまた大阪で立ち上げました「シゴトバLAB」という施設ですが、なんとかやっと色々と動き出せるようになってきました。

最近では、「ライノセラス」や「ZBrush」の初心者向けのモデリング勉強会や、
「3Dプリンターヤレーザー彫刻機」を使って立体化したものを仕上げ、「シゴトバLAB」に併設されている「塗装ブース」で塗装など、完成までを行うワークショップなども開催していくつもりです。

ライノセラス」や「ZBrush」の初心者向けのモデリング勉強会はすでに開催していまして、毎回定員オーバーでお待ちいただくほどになっています。

「大阪3Dプリンタービジネス研究会」や「シゴトバLAB」にご興味をお持ちの方は、ぜひご連絡ください。


【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp


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編集後記(05/19)

●孫1号中3の自転車の後輪鍵(馬蹄錠)を破壊して取り外した。鍵をなくしたからだ。出先で鍵をなくしたらお手上げだが、自転車はマンションの室内置き場にちゃんとあり、鍵だけが行方不明で、スペアの鍵もないというのだ。馬蹄錠の破壊はこれで三件目。最初はだいぶ前の真夏、大型スーパーで妻が鍵をなくした。たまたまわたしが同行していたから、わたしの自転車で妻を帰し、幸い近くにあったダイソーで工具を買い、汗だくでなんとか取り外した。二件目はつい先月、孫2号小5が鍵を失い、スペアの鍵もないというので、なんとか取り外した。三件目だから慣れてるはずだが、今回はだいぶ手こずった。

ネットで調べたら、鍵なしで馬蹄錠を開ける方法があるという。ビニール傘を分解して取り出した「傘鍵」と呼ばれるパーツを用いる。動画で見ると確かにみごとに解錠してる。いったい誰が発見したのか、かなり自転車泥棒的テクニックである。こんなもの公開していいのか。わたしの場合は、マイナスドライバーを鍵穴に突っ込んで、ハンマーで叩いて中まで押し込みグリグリするという、じつに粗暴なテクニック(とも呼べない)で、むりやり鍵を破壊してしまうのだ。だが、そんな行為は他人に見られるとヤバイ。孫2号小5の子供自転車は自転車置き場でできたが、比較的高級な自転車の場合はおおいにためらう。

そこで玄関内の三和土で工事を行ったのだが、ガンガン音が出るし、見るからに怪しい行動なので、やはり室内にしてよかったと思う。まだ新しい自転車だから馬蹄錠も劣化しておらず、取り外しまでかなり難航したのだった。新しい鍵はどんなタイプにしようか考える。馬蹄錠は「傘鍵」とかいう秘密兵器で簡単に開いてしまうが、壊して開けるには一手間がかかるからわりと安全な方か。と思ったら、解体が簡単過ぎるという意見もある。そして最大の問題は、鍵のバリエーションがあまりに少なすぎるというのだ。自分の鍵で他の自転車の馬蹄錠が開く確率は低くない、とか。では、試しに駐輪場へ……行きません。

散歩用のドッペルギャンガーには、オーソドックスな4桁ダイヤル式ケーブルロックを使っている。けっこう重量もあり、ダイヤル合わせはUS.PATの番号が刻まれており見た目は無敵な感じもするが、ダイヤル番号を知らなくても合わせる方法なんて情報がネット上でいくつも公開されているので、少し不安になった。いずれにしろ、自転車はどんな鍵をつけても、盗まれるものは盗まれるのである。いくら何重にロックしても解かれるか切断されるか、そのまま車に載せられてしまえばお終いだ。普通の自転車は普通の鍵でいいいや。買ったばりの高級スポーツ車を路上で盗まれて泣いた人が身近にいる……。(柴田)


●大阪に住んでいるのに、大阪より東京の地名やお店情報に詳しくなるし、iPhoneアプリのニュース速報で、東京の電車が遅延しているというのが流れてくると、複雑な気持ちになったりする。それは地方ニュース枠じゃないのね…。一挙両得とはいきませんな。

3DプリンターやシゴトバLABに興味はあるものの、3Dモデリングの才能のなさを思い出したわ……。ワンフェス、スーフェスなど行ってみたい〜。

軽いスポーツ車は、「ワイヤー切り」「タイヤはずし」「楽々持ち運び」などで簡単に盗まれてしまいますわ。盗まれてからは、気楽に自転車に乗れなくなったし、新しい自転車を買う時にも盗まれるなら高いものは買いたくないと思ってしまう。おかげで片道3km程度なら歩くようになりましたわ……。

名古屋ウィメンズマラソン続き。去年後半は関門との戦いだったけれど、今年は気にしなくて良くなった。が、やはり練習不足で後半歩いたせいで、6時間切りはできず。

あと10分速ければと一瞬思ったが、10分って、私にとっては1km以上なわけで、まだ先は長そうだ。

5kmぐらいまでは、人が多くて走りたいようには走れない。後ろブロックからのスタートなので、同じようなペースの人が固まっているだろうと予想したのだが、既に歩いている人やグループで横になって走っている人などがいて走りづらかった。

今年は景色に新鮮さはなく、応援ボードも去年と同じ。体調が悪いせいもあって、一人の世界に籠もることにした。あくまでマイペース。走りやすい音楽を耳に、リズムを壊さないように、前と腕時計だけを見て走る。(hammer.mule)

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