ところのほんとのところ[143]所幸則 コンテンポラリーファクトリー写真展「進化 evolution 2016」/所 幸則 Tokoro Yukinori

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かつて、広告や雑誌が主なクライアントだった頃。当時、モグラという名のギャラリーカフェのオーナーだった高村くんが、ファインアートフォトグラファーに転向しようとしていた[ところ]が個展会場を探すのを、親身になり手伝ってくれて、それが大成功しました。

その恩人でもある高村くんが「所さん、写真教えてくれないですか?」と言ってきたのがきっかけで、5〜6人が同時に当時の[ところ]のアトリエに集まるようになりました。

「所塾」と呼ばれたそこから、東京在住ではない人もスカイプで指導したり、「所塾展」という写真展なども開きました。でも、全員がファインアートフォトを目指している、という感じでもなかったのです。

ここ4年ぐらい、ファインアートフォトの色合いが強まってきたので、名前を「所幸則 コンテンポラリー フォトファクトリー」に変えました。

メンバーの中から「東京画」のメンバーに選ばれる者も出てきたり、いろんなアートフェアに参加しているキュレーターに目をつけられるようなメンバーも出てきたり、コレクターが先物買いで買ってくれたりと、ずいぶん発展してきています。

九州から北海道、そして海外のメンバーも今までに在籍していました。いつまでやれるか分かりませんが、みんなを指導することは、自分に向けて話しているように感じるときもあり、それが自分のエネルギーにもなると思いました。メンバーも3年以上は続けないと、成果もあまり出ないと思っています。

ワークショップとは違って、大学のゼミを社会人相手にしているような感じです。興味のある方はぜひ、問い合わせるなり見にくるなりしてください。




●TOKORO YUKINORI COMTEMPORARY PHOTOFACTORYの展示について

所幸則 コンテンポラリー フォトファクトリー(所幸則主宰)は、独特な世界観をもつ作品群により、写真という枠組みを超えたアーティストとの評価を得ている写真家・所幸則と、彼の指導の下、ファインアートフォトに取り組む新進作家たちの展覧会です。

所幸則、作家達がこのように進化し続けているという意味と、そうであり続けたいという願いも含めて【進化 evolution】というタイトルにしました。

人間と社会の進化、写真の進化、カメラの進化、作家たちの作品の進化、成長を含んでおり、作家一人一人の作品の中に表現としての進化、広がりを感じていただけるものとなっております。

写真家・所幸則とその指導の下、ファインアートフォトに取り組む新進気鋭の作家たちの競演を是非ごらんください。

また今回、所幸則の新シリーズとして作品化を進めている「お散歩ジャンプ」を一部展示しております。"ONE SECOND" というルールで時間を捕まえるというコンセプトを基に、光の中を走って行く娘と共に作りあげている作品となっております。

なお、展示期間中は作品の販売をしています。対価を払ってでも欲しいと思われる作品を撮ってこそ作家だ、と思いますので、その現実を知ってもらう意味でも販売します。気に入った作品があれば是非宜しくお願い致します。

■写真展「進化 evolution 2016」
会期:2016年5月30(月)〜6月5日(日)
会場:東京都渋谷区 道玄坂1-11-3 第一富士商事ビル4F
Gallery Conceal(渋谷)
http://galleryconceal.wix.com/gconceal

会期中にはゲストを招いてトークショーを開催します。

◎6月4日(土)16:00〜
佐藤時啓×所幸則 トークショー
※ワンドリンク付き1,000円

・佐藤時啓(写真家。東京藝術大学美術学部教授)代表作として〈光─呼吸〉と題された長時間露光の写真作品及び〈Gleaning Light〉と題されたピンホール写真作品等を発表。2014年、東京都写真美術館で展示「光─呼吸 そこにいる、そこにいない」を開催。

佐藤さんが社会性とか、個人的な問題をテーマに選ばず太陽と言う最大の光源がテーマだったり、ピンホール現象という人間がいなくても地球上には存在していた現象がテーマだったりするところがすごく共感しています。

[ところ]も時間だったり相対的な速度と距離の関係性だったりする、アインシュタインロマンスシリーズなどをテーマに選んでいるところがあるので、ぜひ写真に対するアプローチや考え方などの話と、展示されているみんなの作品について聞いてみたいと思います。

◎6月5日(日)14:00〜
田口師永(2016/3.までシルク・ドゥ・ソレイユ在籍)×所幸則 トークショー
※ワンドリンク付き1,000円

・田口師永 世界最高峰のエンターテイメント集団であるシルク・ドゥ・ソレイユで、13年間スキッピングロープアーティストとして活躍。ツアーショー「QUIDAM(キダム)」で世界の都市を回り、5大陸・42カ国・217都市にて約4,000回の公演を行う。2011年、所幸則に師事し作家としても活動中。

田口師永氏がシルク・ドゥ・ソレイユで見て体験した13年間のお話。また5年前から写真を師事した所幸則とのトークセッション。ファインアーティストを目指し、インターネットを使ったスカイプでの5年間にわたる対話指導と、帰国時には直接指導などによる、所幸則コンテンポラリーファクトリーの説明会もする予定。

◎6月5日(日)19:00〜
ハービー・山口×所幸則 トークショー
※ワンドリンク付き1,000円

・ハービー・山口(写真家。大阪芸術大学客員教授、九州産業大学客員教授)大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。パンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇し、ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験。生きたロンドンでの数多くのスナップ・ポートレイト作品を残す。写真発表の傍ら、作詞、エッセイ執筆、ラジオ、テレビのパーソナリティー等も行っている。

写真家であり、大学客員教授も務めるハービー・山口氏と所幸則が、オリジナリティとは何か、写真にとってなにが大事なのか等の話をします。その直前に、出展作家によるアーティストトークも行います。少し早めのご来場をお勧めします。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則  http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト   http://tokoroyukinori.com/