[4134] ヘレン・ケラーかく語りき

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《コンビニで仏像本を買う時代に…》

■歌う田舎者[56]
 ヘレン・ケラーかく語りき
 もみのこゆきと

■アナログステージ[143]
 平成版『ビニ本』の手軽な面白さ
 べちおサマンサ




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■歌う田舎者[56]
ヘレン・ケラーかく語りき

もみのこゆきと
https://bn.dgcr.com/archives/20160603140200.html

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三か月ぶりの登板となりました。皆様、いかがお過ごしですか? ヘレン・ケラーです。

え、ヘレン・ケラーって、あんた誰? とお思いの方にご説明申し上げましょう。求職中の人間にとって、「地方(薩摩藩)+BBA(ババア)+中途半端なスキル」は究極の三重苦。ヘレン・ケラー以外になんと名乗れとおっしゃるのですか。

そもそもわたくし、どのような仕事をしているかと申しますと、闇組織でお子様方をサイバー戦士にするという仕事をいたしております。当組織では長らく正規職員の採用がないため、仕方なくヘレンのような臨時雇いでしのいできたのでございました。

ところが、この闇組織に先日「吉報」がもたらされました。お上よりの通達で、十数年ぶりに正規職員の募集が再開されるとのこと。

やはり今後の教育行政におきましては、指導者たるもの、定期的にきちんとした研修を受講し、教科内容の理解はもちろん、お子様方の心身の発達や就職先のサポートまで、幅広い業務をこなせる正規職員の採用が望まれているわけでありますから、まことに喜ばし……喜ばしくねえよ! 何言ってんだよ! それってヘレンが失業するってことじゃねえかよ!

念のため正規職員の募集要項を確認してみたものの、そこには「応募要件:30才以下の者」という文字が。あゝ無情。きれいな上にヒラヒラといい女で、かつ見かけより尽くすタイプだというのに、なんということでしょう。

31才以上は人に非ず、31才以上食うべからず、31才以上は姥捨て山へ行け! なのでございます。

そのようなわけで、NHKが実施した出口調査では、開票1%の時点でヘレン・ケラーさんに失業確実が出ました。ヘレンさん、今のお気持ちはいかがですか? 

「初めて失業したあの日、デパ地下で見かけた美味しそうな150円のカニクリームコロッケを買えずに財布を握りしめた日々がまた来ようとは……老親を抱えて不安のあまり、このままはかなくなってしまいたいと考えております」(ヘレン、ぢつと手を見る)。

さっそく転職活動を再開したわけでございますが、エージェントに申し込んでも「ただいま当社が取り扱っている求人情報にはマッチするものがございません。貴殿のますますのご活躍をお祈り申し上げます」との返信が。

お子様方の面接指導とか就職支援とかやっている場合ではございません。自分の就職支援こそ必要なのでございます。これもひとえに三重苦のせい。

中途半端なスキルなどというものは、実際に入社するまではだまくらかせるのではないかと思うのでございます。

女優スイッチを押して「このあたくしを採用しないなんて、あなたたち、あり得なくってよ。頭おかしいんじゃありませんこと? おーっほっほっほっほっほっほっ!」と宝塚オーバーアクション悪女風に高笑いなどキメて見せれば、あるいは騙されてくれる会社があるのではと期待する次第です。

さようなことをしたら、入社したあとが大変だとご心配の向きもございましょうが、入社後のことなど考えている心の余裕はございません。

勤務地についても「東京・大阪勤務可能。北海道・沖縄・アメリカ・フランス・タイ・ギリシャ・アルゼンチン・カザフスタン・エチオピア・ギニアビサウ、凄まじく可。可可可可可ったら可だ、この野郎!」と書いておけば、書類選考はパスするのではないかと思われます。

しかしながらBBAはまずい。BBAだけはダメです。BBAというだけで、蜘蛛の子を散らすように皆様が逃げていかれます。

全ての企業の人事部に

SELECT * FROM entry_data WHERE age <= 30

というSQL文が仕込まれているに違いありません。

まあ、age <= 30なんて引っかかるわきゃねーわな。

SELECT * FROM entry_data WHERE age <= 40

これでもひっかからず

SELECT * FROM entry_data WHERE age <= 50

このSQL文でもひっかからない絶望的な年齢だ。文句あるか。

嗚呼、わが母があとひと月ちょっと、わたしをお腹の中に入れておいてくれたなら、栄光の昭和40年代生れを名乗ることができ、

SELECT * FROM entry_data WHERE age <= 50

にも引っかかったものを、東京オリンピックの年に生まれたばかりに、このような憂き目に。

年齢詐称です。年齢詐称するしかございません。

まずは高須クリニック院長に老化現象をなんとかしていただきたい。二の腕まわりと腹回り、太腿回りの脂肪を吸引、たるんだフェイスラインをキュキュっと持ち上げ、毛穴とほうれい線を消せば、30歳は無理でも38歳なら詐称できるのではありますまいか。

足腰痛いとか年寄り臭いことを言っていると詐称がバレるので、ここは松岡修造先生にお願いして、肉体改造にも努めねばなりません。

化粧も舐めてはいけません。化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど、せめて面接の時だけでも若作りでなきゃいかんと言ったのは中島みゆきです。

♪今夜はあたしは〜面接に〜ゆくから〜
♪最後の最後に〜面接に〜ゆく〜から〜
♪あたしが出した〜履歴書の束を返してよ〜
♪誰かと〜二人で〜読むのは〜やめてよ〜
♪放り〜出された〜職務経歴書を胸に抱えたら〜
♪見慣れた〜桜島を〜眺めながら走って帰る〜

メイク担当には、ざわちんを任命いたしましょう。綾瀬はるかとみまごうばかりのメイクを施してくれるのではないでせうか。

そして、仕上げは住民票データの改ざんです。市役所の住民課職員になりすます方法では、誰のアカウントでデータ改ざんを実行したか、ジャーナルデータと呼ばれる更新記録に残るのでバレてしまいます。

コンピュータ室の出入りを管理するセキュリティ担当者と、データベースの内容をダイレクトに書き換えられるシステム技術者を抱き込めば、あたかも最初から昭和53年生れの38歳であったかのように偽装できそうな気がいたします。

完璧です。これで完璧ではございませんか。

誰かわたくしに高須クリニック院長と、松岡修造先生と、ざわちんと、薩摩藩城下町住民情報担当のシステム技術者をご紹介ください。さすれば、書類選考だけは今より圧倒的に通りやすいこと間違いなし。これから38歳として生きてまいります。

……だいたいな、人間いうもんは毎日毎日生まれ変わっとるんや。資生堂とかコーセーとかシャネルとかディオールとかの売り文句を見てみい。肌はターンオーバーで毎日毎日死んでは生れるのを28日周期で繰り返しとんのや。

てえことはやな、人間どんなに年取ったいうても、28日歳までしか行かへんねん。28日歳やで? 28日前のわたしは、もうわたしじゃないの。

おい、聞いとんのか、この人事のスカタンが。命だけは助けてやるから、わしが大人しく笑ってるうちに、BBAが活躍できる日本にせんかいわれ。年齢制限とか何抜かしてけつかんねん。しばき倒したろか。

現代のヘレン・ケラーとしては、サリバン先生が採用通知に書いた指文字を見て、「M…O…、M…O…N…E…Y……、MONEY …Oh、MONEY! MONEY〜!」と、歓喜の叫びを上げて結びとしたいところでございます。

さもなくば、刑務所に入るしか飯を喰う方法が思い浮かびません。その日に備えて、カラオケで監獄ロックでも練習しておくべきでせうか。誠に人生とは無念なものにございます。

※「あゝ無情」アン・ルイス


※「化粧」中島みゆきを見つけられなかったので桜田淳子で。


※「Jailhouse Rock」Elvis Presley



【もみのこ ゆきと】qkjgq410(a)yahoo.co.jp

本日のできごと。「先生、しみけんって知ってますか」「ああ、AV男優な」即答した自分が憎い。まさか清水健太郎の方じゃないよな。そう思いながらネットを検索していたところ、DODAが出している広告エリアに清水建設の情報システム(総合職)の募集が。“しみけん”って、もしかしてそっちか。

「年齢詐称の技術」とか「年齢詐称の教科書」なんて本はないのかと検索したが、なかったorz。誰か出版してください。

実をいうと、数日前、転職サイトからスカウトメールが2通も来たのだ、2通も。それが何故か名古屋の別々の会社から、タクシー運転手をせよというスカウトメール。

わたしが出張のたびに、リゾートアイランドでレンタカーの運転を誤って車を
破壊するほどの華麗な運転技術を誇っていると知っての狼藉か。名古屋を破壊せよという秘密指令か。

蛇足ながら、文中の「SELECT * FROM entry_data WHERE age <= 30」は、テーブルに年齢を項目として持ってるって時点で設計がダメっすね。


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■アナログステージ[143]
平成版『ビニ本』の手軽な面白さ

べちおサマンサ
https://bn.dgcr.com/archives/20160603140100.html

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コンニチハ。暑かったり寒かったり、ヘンテコリンな気候ですが、読者の皆さまはお元気でしょうか。今月より月1のペースで、デジクリに復帰することとなりました。また宜しくお付き合いくださいです。

昭和時代の『ビニ本』といえば、成人向けのエロ雑誌のことを指しておりましたが、世は平成。いまどき『ビニ本』なんて言ってピンとくるのは、間違いなく、昭和の中年以上のオッさんでしょう。

有害図書の排除気運から、大型の書店では、ほぼ絶滅している存在ですが、今回の『ビニ本』とは、おねーちゃんの裸満載のエロ雑誌ではなく、老若男女お手軽に購入できる、『コンビニで手軽に購入できる本』のお話になります。

文中にエロ話はまったく出てきませんので、ドキドキワクワクしながら、これを読んでいる男性読者のかたは、パンツは穿いたままで大丈夫です。

●ワンコインで手軽に愉しめる『エイムックシリーズ』

日本文化や、和をテーマとした内容がいつも面白い、『DiscoverJapan』からの特別編集版で、ここ最近、どこのコンビニでもよく見かけるようになった、A5版のエイムックシリーズ。

実際には、552円(税抜き)なのでワンコインではありませんが(Kindleで購入すると500円のもあり)、500円相当で手軽に購入できる本としては、なかなか面白い読みものたちではあります。

・DiscoverJapan 日本の魅力、再発見[ディスカバー・ジャパン]
http://discoverjapan-web.com/


本家のDiscoverJapanは、本屋さんを徘徊しているときに、禅やら麺やらパンやらで、毎号、オイラのツボを刺激してくる内容なので、定期購読になっておりますが、コンビニに立ち寄ったときに、フと目に入るエイムックシリーズは、3時のオヤツ感覚。

最近(でもないけど)購入したもので面白かったのが、『正しい日本語の使い方』と、『色の心理学』のふたつ。

・Amazon.co.jp: 正しい日本語の使い方[雑誌]エイムックシリーズ
http://www.amazon.co.jp/dp/B00JLGUUFE


・Amazon.co.jp: 色の心理学[雑誌]エイムックシリーズ
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R4LMDSK


専門書や総特集のような、きめ細かい編集内容にはなっておりませんが、要点を絞ったところからの解説になっていたりと、必要な、欲しい情報や知識を簡単に補うことができたりします。

読んでて気になったのが、内容はしっかりしているので十分愉しめるのですが、編集の仕方がおかしいのか、???な部分があったりで、読んでいるとピントがズレたりしますが、休憩時間や時間潰しには、ちょうど良い一冊であることには間違いありません。

A4サイズのワンコイン本では、『日本の仏像』が、仏像っコのオイラには、そこそこに楽しめる仕上がりになっている印象がありますが、興味がなければまったく面白くもないし、好きな人にはまったく物足りない内容。

・日本の仏像 | エイ出版社
https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/book-414362/


ちょっと仏像に興味があったり、簡単に仏像を知りたいかたには、絶品な仕上がりになっております(あくまでオイラ基準)。

●意外な本屋さんは、コンビニだった

コンビニの雑誌コーナーが、集客や防犯上の理由から、外(通り)に面したガラス張りのところに設置しているのは有名な小ネタですが、陳列されている雑誌や本は、どのコンビニでも(同じ系列でも)同じというわけではありません。

でもそこは、マーケティングの虎の穴、コンビニエンスストア。

ご存知のように、コンビニは小商圏で成り立つ業態なので、そこの店舗に訪れる固定客を中心とした品揃えが中心になる。とくに雑誌などは他商品と比べると、圧倒的に、固定客の嗜好が反映されている。

ウチから歩いて5分の紀伊國屋書店は、大型書店ならではの幅広い品揃えではあるけど、オイラのツボに入る本は、たいてい取り寄せになることが多く、口を尖らせて帰ることもしばしば。

欲しいときが読みたいときなので、「これはamazonから購入のほうが早いかな」と下調べするようになったが、自分の嗜好に合った本や雑誌を常にサーチしている暇もない。

「たまたま本屋さんにいったら、面白そうな本がたまたまあった」という具合に、たまたま買いが多いのも事実だけど、そのときに購入した本が自分の嗜好(いま読みたくてウズウズしているジャンル)と一致しているかというとそうでもない。

パラ読みして面白そうだから買っただけで、喉から手がでるほど欲しくて買ったわけではないので、一気に読破するということは殆どない。たまに「あれ? なんか面白いんだけど、これ」っていう本にも出会ったりもするけどそれは稀。

そんな隙間をついてきたのがコンビニ。実際に、ウチの近所にあるコンビニは6軒と(いずれも徒歩圏内)コンビニだらけの環境なんですが、場所柄、固定客中心というよりは、流動客のほうが多いようなので、置いてある雑誌もあたりさわりのない、どこでも売っているようなものばかり。

しかし、今年に入ってから、すごいことに気がついてしまったのです。

●似た者同士が集まっている地域

いま本職とは別に、面倒をみている会社の工場近くにあるコンビニは、ほぼ固定客中心の店舗なので置いてある雑誌も偏りがすごい。普通の書店で取り寄せになるような本や雑誌が、普通に、週刊誌などと一緒に陳列されているのです。

昨年(もしかしたら一昨年だっかたも)に、そこのコンビニで、仏像関係の雑誌が並んでいたので、「コンビニでこんな雑誌を置いているなんて珍しいな」と手に取ったのがきっかけで、朝寄るとアイスコーヒーを買い、淹れている最中に雑誌コーナを物色するようになり、また楽しみにもなりました。

その後、驚くことに、小池龍之介さんや枡野俊明さんの著書や、仏教絡みの書籍などが、そこのコンビニの雑誌コーナーに並ぶようになったのです。ちょうどその頃、小池龍之介さんの著書を読み漁っていた時期だったので、見つけたときは、「まさか、小池龍之介の本がコンビニに並ぶとは!」と、目が点になりました(笑)

昨年は、高野山開創1200年の大イベントがあった年なので、高野山にまつわる書籍や、空海、四国八十八ヶ所霊場(お遍路)の本や雑誌も、あれこれとたくさん出版されておりました。皆さんも、テレビなどで目にする機会はかなり多かったのではないでしょうか。

コンビニでいつも並ぶような週刊誌や雑誌でも、高野山を特集していたりと、一時的なイベントとしての賑わいをみることはできましたが、仏像ドンピシャの本を置いているコンビニは、そうそうないのではないでしょうか。

オイラ一人の客のために、そこのコンビニが仏像(仏教)関係のようなコアな本を置いているとは考え難いので、店をよく利用する固定客も、そっち系の本や雑誌を購入する、ニッチな層なんだろうと読んでいるが、オイラにしたら本当にありがたい。

もしかすると、読者の皆さんも、「あそこのコンビニは、自分好みの雑誌がいつも置いてある」といった経験をされているかもしれません。もしくは、「あそこのセブンイレブンには置いていないけど、ここのセブンイレブンには、いつも置いてある」といったこともあり得ます。

マーケティングの本領が最大に発揮されるコンビニは、雑誌から食べものまで、自分好みの商品を並べることができる可能性もあり、自分だけのセレクトショップになる日が来るかもしれません。


【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp

NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り散歩師。愛機はD90とGRD4。最近はiPhone6で写真撮影多し。全国寺社巡りで、過去の懺悔道中をしております(まだ春眠中)。

大仕事が一件、無事に終了。つぎが控えているので、ポワポワもできないのが悲しいけど、楽しいです/ウッドベースが欲しいの/しばらく姫路に籠るかも。


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編集後記(06/03)

●2010年に亡くなった芸能レポーター・梨元勝さんは県立浦和西高校の同級生である。芸能人のスキャンダルに対して厳しい姿勢を見せた彼の矜持は、同級生として誇らしかった。真面目でお人好しで面倒見がよく、誰からも尊敬されていた。なにしろ彼は年上なのだ。英語の単位がとれず留年して、我々と同級生になり、修学旅行に二回行った。大柄でパワフルでサッカーが上手かった。わが高校は体育の授業はほとんどサッカーだったから(ほんと)、梨元さんは大学の体育の授業でサッカーのスター扱いだったそうだ。わたしが殆ど一人でつくっている同窓会ブログで、一番アクセスが多いのがサッカー記事だ。

最近では、わたしが愛読している評論ブログで、ときどきサッカーについて鋭い指摘をする元ビジネスマン(元サッカー部らしい)前田正晶さんのコラムを紹介したら好評だった。その内容は、わたしも常々思っていたが自分では理論化できずにいたことで、おおいに同感なのである。まずは、Uー23代表の格下相手に「当たり負け」というか「当たられ負け」する身体能力の弱さ、低さである。分かりやすく言えば、「W杯で世界に名を挙げたラグビー代表選手たちの胸板の厚さや外国人に当たり負けしなかった強さを見よ」「大学選手権の決勝に残った帝京大学と東海大学の選手たちの体と比較せよ」ということだ。

次は、例によって例の如き、責任逃れとしか見えないパスと、「何で自分でキープして前に行かないのか」とテレビ中継を見ながら怒鳴ってしまう、後方への見事な展開(笑)バックパス。あの釜本が「自分で持って目の前の相手を抜いてはいけないとでも教えられたのか」と言ったというアレ。攻撃的でないパスが実に多い。特に目立って苛立たしいのは、トラッピングのヘタなこと。足下に球が定まらないので、たちまち相手に奪われてしまうし、後ろから来たパスをコントロールして直ちに前方に向ける動作ができなかったり。これは基本がなっていないということだ。体格でも基本技でも世界に通用しない。

いちおうサッカーには一言多い古稀仲間だから、今回の指摘は喜ばれたようだ。卒業して半世紀経つのに、いまだに母校の運動部の動向は気になるようで、試合結果を掲載した日のアクセスが跳ね上がる。自主自立の精神を基本にしたウルトラ自由な校風で、しかも共学で制服なし、学力はほどほどだから人気は高い。娘の娘が来年受験なので、娘があちこち取材したところ、わが母校に行った子はあまりの自由さに遊びほうけてしまい(わたしもそうだ)ほとんどは大学進学で惨憺たることになっているからダメダメ高校と判定された。そういえば、アーティスト歴が20年を超えた武盾一郎さんも同窓なのだった。 (柴田)


●「反省するまで家に入れません」的なので、子供の頃、兄弟三人閉め出されたことがある。長女の私は、何をとち狂ったのか、これからは兄弟三人で生きていこう! と伝え、川に向かって歩いていき、親が探しまくったことがあった。見つかるまで、どれだけの時間が経過してたのか覚えていない。

北海道の事件が、他人が介在しない、そういう類いのものであるといいな。無事で良かった。

べちおさんだ〜! 姫路? 『日本の仏像』のイラストわかりやすそう。

もみのこさんだ〜!/ハッタリや根拠のない自信って大切だなぁと思う今日この頃。他人のポートフォリオを借りて入社し、バレないようにのらりくらりとやっているうちに、それなりに実力がつく人っているらしい。

超大手の入社1年目ディレクターさんの指示がまともではない・知識がない時、アレコレと説明し、育てていくベテラン下請勢。1年で育つわけはなく、人によっては勉強もしないままだけれど、ベテラン勢が支えるため仕事はまわる。

福利厚生やお給料は、その超大手の方が良くて、実績は全部その人のものとなり、いつの間にかベテランになって良い仕事をこなしていったりする。場が人を作るんだなぁ。私は場や肩書きより学べる場所を選んできたけど、自問自答することが増えた。世間知らずだなぁと。歳とったんだなぁ。

/バレーボールの試合に大林素子さん→うちの高校の先輩だっけ?→大谷佐知子さんだった→木村沙織さんたちもじゃないの→奥野史子さんや小椋久美子さん、石川佳純さんも、うちの学校だったのか。→元宝塚の柚希礼音さん(めっちゃ好き)もいたのよね。→高畑充希も?! え、じゃあ秋野暢子とは先輩後輩ってことじゃ……。あ、高畑充希は中学校までか。→何やってるんだろ……働こ……。 (hammer.mule)