[4147] MacBook Pro 遊び心の大手術

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《それは時代の環境であって若者が甘いとかじゃないけどね》

■ネタを訪ねて三万歩[135]
 MacBook Pro 遊び心の大手術
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[480]
 「バキュームフォーム」「手で作ること」
 吉井 宏




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■ネタを訪ねて三万歩[135]
MacBook Pro 遊び心の大手術

海津ヨシノリ
https://bn.dgcr.com/archives/20160622140200.html

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先月のEl Capitan騒動顛末記をアップした数日後、なんとOffice問題とプリンタ問題が突然解決してしまいました。あまりにもあっけなく、最初から何事もなかったように……。

確かにアップデータが2つほど入りましたが、公開されてから8か月もの間、どうしてスルーされていたのでしょうか?

Office2016もほぼ同時期のリリースですから謎は膨らみますが、問題解決は悲願でしたので、後は動作の鈍いMacBook ProのEl Capitan化を止める理由はなくなりました。

そうと決まれば一気に実行です。実際にはアップデートを実行したまま疲れて寝てしまい、翌朝に完了というアバウトな流れでしたが、まったく問題もなくスムースに処理は完了しました。

で、肝心の体感スピードですが、メチャクチャ遅くなりました。というか、我慢できない重さですね。いよいよ買い替えかな。購入して5年目に突入ですからね。

ということで買い替えが即決したのですが、ちょっとした遊び心から、大手術を思いつきました。

実は別件で、今Windowsのメインとして使っているVAIOのノートタイプ以外にWindows環境が必要になりました。デスクトップのマシンを新たに設置する場所を考えるのが面倒なので、ほぼフル装備のMac miniをBootCampでWindowsマシンとして使う予定でしたので、もし失敗したら、そのかわりの環境という第二の人生が用意されたことも、私の遊び心に拍車をかけました。

で、肝心の私のMacBook Proのスペックは、

・15-inch, Early 2011
・2.2GHzクアッドコアIntel Core i7
・8GB 1333MHz DDR3 SDRAM - 2x4GB
・750GBシリアルATAドライブ、5400 RPM

もちろんここで変更できるのはメモリーとHDDです。私は迷わず以下のスペックを選びました。

・16GB 1333MHz DDR3 SDRAM - 2x8GB
・480GB ソリッド・ステート・ドライブ

この機種にはDVDドライブが内蔵されているので、やはり色々と便利です。外付けドライブを持ち歩くことを考えると、最新機種が軽いとは言い切れないですからね。

手術は何の問題もなく5分もかからずに終り、事前にUSB起動のEl Capitanを作成していましたので、あとはインストールをするだけです。作業は仕事中にサイドテーブルで行いましたので、特に時間が気になることもなくサクッと終了。

Adobe CCやOfice 365をインストールすれば、ほぼ完了も同然。もちろん他のソフトも事前に動作確認をネットで調べていましたので、どうしてもアップデートしなくてはならないソフトはいくつかのツール類だけで済みました。

そして、一番気になるスピートですが、軽自動車がEl Capitanで悪夢の自転車状態になったものの、SSDとメモリー増設で乗用車に生まれ変わった感じです。これで当分は現役続行です。

実は一段落するまであまり気になっていなかったのですが、ATOKが未対応でした。一応使えていたのですが、かなり怪しく不安定でした。

調べてみると私はATOK2010ユーザーでした。つまり、El Capitan未対応というわけです。それではアップデートを……と思ったのですが、Appleの日本語IMが意外と賢いということなので、しばらく使い続けてみることにしました。無理だと思ったらATOKにアップデートすればいいだけですから。

ということで、実際に3週間ほど使い込んでみて解ったことは、鳴り物入りの新機能である「ライブ変換」は、大きなお世話でウザイだけ。変換したい文字にならないのです。

一般的な文章ならいいのでしょうが、問答無用でライブ変換をオフにしてしまいました。そして、これをオフにすれば意外と使えることがわかり大満足。

ただし、かな変換の私にとって一部の文字入力方法がATOKと違うので、慣れるまでしばらく時間がかかりそうです。いや、かな変換だと入力できない文字があることに気がついて動揺しています。やっぱりローマ字変換に移行かな?

実は大学では100%、ローマ字変換なのです。スピードは落ちますが特に困っていませんので悩みどころですね。

そういえば、前回も少し触れましたが、同時期にアップした私のWindows10は絶好調です。世間ではバッシングされていますが、私のところでは相性が良かったのかもしれません。

ただ、やはりWindowsはワカランチンのソフトが突然インストールされたり、妙なアラートで脅かしたりと、色々面倒で困惑は現在進行形といったところですね。

Windowsタブレットが欲しいです。Accessが使えますので……。でも、どれがいいのかさっぱりわからない謎の世界。それなりに使えて納得の価格帯ならいいのですが、未知の領域は安易に入り込んではダメですね。ここは安全にiPadでしょうか。でもAccess使えないんですよね……。

ところで、いろいろと一段落すると目立ってくるワカランチンということで、Acrobat DCの読み上げ機能がうるさくてかなわないです。怒り心頭です。

調べてみると、Windowsでは非公式ながらオフにすることが可能なものの、Macの場合はオフにできないようです。どうしてこんな面倒な仕組みにしてしまったのでしょうね。

正直、大きなお世話のラスボスのようでイライラします。Acrobat Proはかなりの頻度で使うので、早くなんとかして欲しいです。


■今月のお気に入りミュージックと映画

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[Modus]by Kaizu in 2016?(Indonesia)

なんと "Kaizu" というロックバンドがあることを最近知りました。曲名ではなくてバンド名です。インドネシアのバンドということ以外の詳しい情報はさっぱりで、インディーズで数曲リリースしているだけ(?)のようです。

友人から教えてもらったのですが、どんな意味があるのでしょうね。変な意味だと嫌ですが……とても気になります。何かご存知の方はお知らせ頂けると幸いです。

Kaizu
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/music/album/kaizu/kaizu/8d6kgx0m0ffh


Kaizu Band - Modus (Official Video Clip)

https://www.facebook.com/kaizuband/


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[The Angry Red Planet]by Ib Melchior, in 1959(U.S.A)

邦題「巨大アメーバの惑星」。日本では未公開ですが、TV放映されていたそうです。監督は「火星着陸第1号」「デス・レース」等の脚本家として有名なイブ・メルキオー。

火星人を扱った作品ですが、劇中の怪獣“コウモリグモ”のキャラクターは火星の表現とともに、なかなかの迫力です。

しかし、主演のジェラルド・モーがどう見ても50代後半の感じなのに、当時は45歳。ジャック・クリュシェンに至っては当時37歳にもかかわらず、どう見ても60歳ぐらいのおじさんなのには唖然。昔の人たちは貫禄があり過ぎです。

"The Angry Red Planet" Trailer



【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/
        怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
http://www.kaizu.com

http://kaizu-blog.blogspot.com

https://www.facebook.com/yoshinori.kaizu


毎年一部の大学で論文集を頂くのですが、専門外の論文はとっても刺激的です。特に今年はニ松学舎大学の国際政治経済学部の論文集がど真ん中。普段このジャンルの本を読むことは皆無なので、何か新しい迷宮に入り込んだような感じです。

専門外の世界ほど、神秘的でワクワクすることはありません。もちろん、自分にとっても専門分野の本も読みますが、それはあくまでも資料性の高いものに限られていました。

ですから、この刺激的な論文はちょっと面白いです。専門分野の方たちの読み方と、おそらく違っているからだと思います。感心するポイントがずれているから、読み応えがあるような気がしています。ちょっと変な感じですけれど。

ところで、大学ではPC関連は常に最新環境を望めないので、場合によっては古い環境を用意しなくてはならない場合があります。Office2007など。

もちろん、Office2007は持っていたのですが、Access2007は持っていません。またホームページビルダー15と言われてもうろたえるばかり。タグ打ちじゃ大混乱だし……非常勤講師は自腹なのでえらく面倒臭いです。

とりあえずまだどちらも購入していませんので、なんとも歯がゆい状況が続いています。

■7月の画像処理セッションは7月21日の予定です。
〜Illustratorの復習【応用力が付くブラシテクニック】〜

講演内容:5種類のブラシ機能のおさらいと可能性について、解りやすく整理・解説いたします。

・基準点の変更
・計算高くランダム処理
・基本はシンプルに
・カラーモードと描画モード

参加は無料ですが、申し込みが必要です。詳しくは以下のサイトでご確認ください。なお、8月はいよいよ100回目となります。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/4457.html



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■グラフィック薄氷大魔王[480]
「バキュームフォーム」「手で作ること」

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20160622140100.html

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●バキュームフォームという製造法

簡単操作のバキュームフォーマー(キックスターター)
https://www.kickstarter.com/projects/1094489804/formbox-a-desktop-vacuum-former-that-makes-beautif/description


動画がよく出来てて魔法みたいに見えるから「画期的なマシンの登場」と思っちゃう人も多いようでちょっと話題になってた。でも、昔からある方法。掃除機を使うのも伝統。

このマシンは簡単正確に作業できるように工夫してあるところがミソ。これ、ちょっと小さいな。倍くらいのサイズだったらちょっとそそられるかも。

プラ板や塩ビ板などの樹脂板を熱であぶってダヨンダヨンに軟らかくし、台の上に載せた型に当てると同時に掃除機で空気を吸い込むと、ピッタリ密着して形を転写できる、というもの。同じ方法で巨大なユニットバスを一気に成形するのをテレビで見たことある。

僕なんかは小中学生のとき、スロットカーのボディやラジコン・Uコン飛行機の透明キャノピーを作る記事で知った。プラモデルが一般化する前からバキュームフォームキットはあったらしい。

高価な金型が不要でなので、少ない予算でもキットが出せる。マニアックな飛行機のキットやラジコンの車など、バキュームフォームキットで売られていた。
Amazonにまだそういうキット売ってますね。

10年くらい前、フィギュアを作るのに利用できないかと思って、簡易バキュームフォーマーを買ったことがある。お面やレリーフ状の作品(内側から色を塗る)や、塗装用のマスクを作れるんじゃないかと思って。

バキュームフォームのレリーフ作品には大きな利点があるんだよ。軽いし、壁にかけられる。立体作品の新しいジャンルになるかなと思って。

エアブラシ用のマスクを作るテストをしたこともある。原型に押し当ててバキュームフォームで薄皮を作り、カッターで切り抜いてエアブラシ用のマスクとして使う。切り抜きが難しかったのと、塗装してみたら隙間が空いてしまってイマイチだったけど。
http://yoshii-blog.blogspot.jp/2006/09/toys-4_29.html


塩ビ板をあたためるのがむずかしかった。電熱コンロの代わりにガスコンロを使ったから、急激にやわらかくなるしムラがあるし、失敗が多かった。垂れ下がってコンロに接触しそうになるとか。あたためるのさえクリアできれば、簡単なはずなんだけど。

こんな記事もあった。樹脂板にカラープリントしてからバキュームフォーム。
https://www.facebook.com/hiroshi.yoshii/posts/10154278446823566


これも古くからある方法だろうけど、なんか新鮮に見える。歪みを計算の上で、っても単純な平行マッピングでイケそうだねえ。プリントした金属板をプレス加工するブリキオモチャだって同じ。樹脂板にインクジェットでプリントできればイケそう。

余談。「プリント/バキュームフォーム」で検索したら出てきたこのボート。
http://miyaokamokei.blog.fc2.com/category11-1.html


大昔、小学校低学年の頃に買ってもらった「スピードボート」に色も形も非常に近いんだけど、ひょっとして同じものが生き残ってるのか? と思ったけど、たぶん持ってたものより大きいんだろうな。

そのスピードボートは、ペナペナの薄い樹脂でできた軽いもの(つまりバキュームフォーム)で、モーター搭載。庭にあった3メートルくらいの池で走らせたらビューンって一瞬で横切る速さだった。

●手で作ること

「“誰でも簡単に作れちゃう”が引き起こす、想像力と覚悟の欠如」上のほうにある「久世さんがツイート」に注目。
https://t.co/qJYIgV9Nxw


僕みたいに古い人は「手で作る/描く→パソコンでやる時代に移行→誰でも使えるデジタル工作機械が登場」の順だった。

でも、若い人たちは「デジタル工作機械がある→モノを作るためにパソコンで設計する必要→最終的に手作業が必須なことに気づく」という、逆のコースを辿るのかもしれない。

それは時代の環境であって、若者が甘いとかじゃないけどね。

「プラモデルも作ったことないのかっ!」って若者への決まり文句があるけど、プラモが普及する以前の木製キットは、大ざっぱにカットされた木片や角材と図面が入ってるだけだったそう。

昔、近所のおじさんが木製キットで作った1.3メートル(200分の1スケール)の立派な大和か武蔵の模型を見せてくれたことある(なぜか「これは陸奥だ」と言い張ってた)。

Uコンやラジコンのキットはバルサ板・ベニヤ板・角材・真鍮パイプやピアノ線・翼に貼る紙などがゴチャゴチャと入ってるだけだったしw

今そんなの渡されても、完成させる根性ない。デジタルを知った後に、手で全部作るのはやはりキツすぎる。とか言いつつ、そういえば粘土からフィギュア作ってるわ、僕。

●黒木華と重版出来

「重版出来!」、話題に乗り遅れて後半の数回しか見れなかったけど、おもしろかった。元気が出る。原作マンガは電子版が出てるから買おう。

で……ガ〜ン! 知らんかった。黒木華は「くろき はる」であって「はな」ではない、と!
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%9C%A8%E8%8F%AF


文字だけだとまったくわからない。名前って主に他人が使う識別記号なんだから、読み方混乱させないでよとw 吉永龍樹さんたちが作っているという「意外と名前を読み間違えがちな芸能人ランキング」を教えてもらった。武井咲も「たけいさき」と読んでた orz
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/category/022id/QcFxv8pzRc-b/


つい最近まで「じゅうはんでき!」だと思ってたし、罠が多いドラマだなあw 割と近い業界にいたはずなのに、知らなかった。Painterの本を出してたとき何度か重版かかったことあるけど、「しゅったい」って聞いたことない。

Wikipediaによれば『版元の企業文化により「じゅうはんでき」と読む場合もある』って。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%89%88


ところで、「『重版出来』は出版に関わる者すべてが幸せになる言葉!」というセリフがあったけど、著者、出版社/編集者、印刷会社、紙屋さん、インク屋さん、輸送、取次、書店などなど、みんな重版によってお金が入る。

しかし、装丁家/デザイナーやイラストレーター・写真家は蚊帳の外 orz 会員だった十数年前、日本図書設計家協会が「装丁印税制」について運動してたけど、どうなったんだろう?


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com

Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/


滅多にドラマ見ないけど、「リーガルハイ」のヒッピー弁護士も黒木華だったのか! イメージぜんぜん結びつかんかった。

告知/「シャカシャカぶらし」誕生! くまちゃんが子供の歯磨きタイムを楽しく習慣化
……クマのデザインに関わった製品がクラウドファンディングに出てます。クリップ式のクマを歯ブラシに取り付け、知育アプリと連動して子供に歯磨きの習慣を楽しく覚えられるように考えられたものです。
https://www.makuake.com/project/shakashaka-burashi/


開発者の歌野さんのインタビュー:歯みがきIoT「シャカシャカぶらし」で子供の苦手克服。Engadget電子工作部発のアイデアが2年半を経て製品化へ
http://japanese.engadget.com/2016/05/25/iot-engadget-2/


・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/


・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500


・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii


・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii



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編集後記(06/22)

●養老孟司・南伸坊「老人の壁」を読んだ(毎日新聞出版、2016)。伸坊は68歳の前期高齢者、養老は一回り上だ。この二人の組合せは絶対に面白いはずだ。南「ここ数年は団塊の世代の人たちが65歳を迎えるっていうので、この後どうするかって、一番の関心事みたいにみんな言ってましたね。まあ、いくつになっても先のことが心配って、そういうもんなんでしょうね」/養老「心配のない人は危なくて仕方ないですよ、一緒に山なんかに行くとよく分ります。(略)あとは機嫌が悪いのは困るな。不機嫌な年寄りは、なんて呼んだららいいかな。『生(なま)としより』かな」南「生年寄り! いいですねえ」。うまい!

出だしはよかったものの、あまり面白くならないのはどういうわけだ。読んでいる分には気がつかなかったのだが、二人の会話を書き写していたら、その理由がわかった。編集があまりもヘタなのだ。テープ起こし(っていうかな、まだ。ICレコーダー起こしかな)して文章化するのだが、会話をそのままテキストにすると、たいていは辻褄が合わないから、適当に加工しなければならないのだ。それを怠ると、この本のように、よく読むと意味不明な会話になってしまう。「年」と「歳」が出てくるのはやばい。読んでいるだけなら曖昧なところに気がつかないが、吟味すると相当ひどい。まさしく「編集の壁」である。

養老「いい老人ってどういう老人だろうね」/南「そうですねえ、ゴキゲンな老人でしょうね。本人も気持ちいいんだから、まわりも楽しいですよね。なんか『まわりにへつらって笑っている必要なんかねえや』とかってむっつりしていると、実は本人もつまんない(笑)。/養老:にこにこしてりゃいいんですよ(笑)。……というのが結論だが、不機嫌論は最初の方での養老発言である。どうして南の手柄にするわけ? というわけで、ちょっと不機嫌になるわたしだが、お気楽に読む分にはそれほど問題はない本である。養老は加憲論者である。国民の義務に「70歳以上は機嫌をよくする」を加える、という冗談。

養老先生は健康診断に行かない。健康診断を受けても受けていなくても、平均寿命は変わらないという調査結果はきちんと出ているからだ。血圧など測ったことがないので知らない。もちろん病院に行かない。「75歳以上になったら積極的な治療はやめよう」という医師がいて、その考えに賛同している。この歳で何か病気が見つかったら対症療法は受けるが治療は希望しない。癌になったら手術ぐらいは仕方がないが、それは治すためではなくて苦痛緩和のためだ。年寄りはそれでいい。話は変わるが、養老先生によれば「ヘビ嫌いはクモ嫌いではない。クモ嫌いはヘビ嫌いではない」そうだ。あなたはどう?

・「重版出来!」はTVerで見ていた。荒川良々(あらかわよしよし、と読むとは、初めて知った)の着る、むちゃくちゃ食い意地のはったTシャツがすばらしかった。吉井宏さんのPainter本を何冊か、いまはなき出版社アゴストでわたしが編集したことがある。重版出来したかもしれない。 (柴田)

養老孟司・南伸坊「老人の壁」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620323659/dgcrcom-22/



●私のMacBook Proもあと一年ぐらいかなぁ。出費が痛い。/バキュームフォーマーいいなぁ。使い道思いつかないけど。フィギュアの金型って高いと聞いたことある。

/「じゅうはんでき」だと思っていたからドラマで知って驚いた。黒木華はそれまで何度も見ていたのに、このドラマで初めて「はる」だと知った。いいドラマだったなぁ。大好き。とは書きつつ、スマホTVerで、ながら見だったので荒川良々のTシャツは知らなかった……。

/スマホで見られるドラマでは「重版出来」「世界一難しい恋」が好きだったわ。/吉井さんのPainterの本は何冊か持っている。Painterやらないのに(笑)。

アニメ「僕のヒーローアカデミア」がこの日曜日で終わってしまう。ええーー! なんとなく最終回っぽいタイトルだなぁと思いつつ、原作漫画が読みたいと検索したら最終回情報が引っかかってショック。

原作が50巻越えてたら諦めるつもりが、9巻までしか出ていない。連載開始自体が2014年7月。アニメの質は高くて制作に時間がかかりそうだし、話のストックもなさそうだし、長期とはいかなかったんだろうな。

で、第二期はいつなんだろうと枠を調べたら、来年3月までは埋まっていたわ……。ああ、続きが見たい。紙版にするか電子版にするか迷う。紙なら友達にオススメ漫画として貸せるんだよ〜。でも場所とるし、いつでも呼び出せる電子版は楽だし〜。 (hammer.mule)

世界一難しい恋
http://www.ntv.co.jp/sekamuzu/


ヒロアカ「各々の胸に」
http://heroaca.com/movie.html

最初の数回、スポンサーがショウワノートだった。コクヨじゃなかったのが不思議

原作一話試し読み。人と同じじゃないことが良い世界
http://www.s-manga.net/omf/omf_978-4-08-880264-0.html

アニメから入っているので声優さんの声で再生され、動いて見える

毎日放送制作日曜夕方5時枠
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8E%E6%97%A5%E6%94%BE%E9%80%81%E5%88%B6%E4%BD%9C%E6%97%A5%E6%9B%9C%E5%A4%95%E6%96%B95%E6%99%82%E6%9E%A0

「アルスラーン戦記 風塵乱舞」「七つの大罪 聖戦の予兆」「機動戦士ガンダ
ム 鉄血のオルフェンズ セカンドシーズン」の順