crossroads[19]シェアで成り立つ社会/若林健一

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こんにちは、若林です。先週末、感動レベルの高いサービスに出会ったので、紹介してみたいと思います。

リブライズ〜すべての本棚を図書館に〜
https://librize.com/ja

一言で説明すると「コミュニティスペースなどにある本の貸し借りを管理できるサービス」で、東京のコワーキングスペース「下北沢オープンソースカフェ」の方が開発されたのだそうです。

下北沢オープンソースカフェ
http://www.osscafe.net/ja/





●本を貸す方の準備

・ブックスポットの作成

管理する蔵書があるスポット「ブックスポット」を作成します。これは必ずしも常設の場所が必要ではなく、コミュニティ内で管理している本でもかまいません。

ただし、Facebookページの情報と関連づけて管理されるため、ブックスポットの作成にはそのスペースなりコミュニティが、Facebookページを持っていなければなりません。

・蔵書の登録

ブックスポットに本を登録します。バーコードリーダーで本のバーコード(ISBN)を読み取るか、表紙画像をアップロードすることで、蔵書の登録が可能です。

●本を借りる方の準備

本を借りる方も、Facebookのアカウントが必要です。リブライズのサイトにアクセスして、FacebookアカウントでログインすればOK。自分専用バーコードの画面が表示されます。

●本の借り方

・ブックスポットに行って、自分専用バーコード(スマートフォンの画面に表示されたもの)をバーコードリーダーで読み取ります。

・次に、借りたい本のバーコードをバーコードリーダーで読み取ります。

すると、誰がどの本を借りたかというのが、Facebookページのタイムライン上にシェアされるそうです。誰がどの本を借りているかは、リブライズのサイトでも確認できます。

という、貸す方も借りる方もほとんど手間がかからない、なんとも素晴らしい仕組みじゃないですか。

●善意によって成り立つサービス

私は、ものすごくいいサービスだと思うのですが、中にはこれを使いたくない、という方もいるかもしれません。

貸す側からすると「偽アカウントを作って借りられて、そのまま返されなかったら困る」ということが考えられますし、借りる側からすると「自分がどんな本を借りたのかを他の人に知られたくない」と考える人もいるでしょう。

前者については「そこまでして本を盗もうとする人が、どれぐらいいるだろうか?」と思いますし、後者については「いったい何人の人が、あなたがどんな本を借りたかに関心があるだろうか?」と、私は思います。

もちろん、それぞれがまったくゼロではないでしょうし、ひとりでもいるならば嫌なものだということはわかります。でも、そう考えてしまうと、とても窮屈な世の中になってしまうのではないかな。

せっかく、より多くの本に接する機会があるのだから、これを利用しない手はない、と思います。

●シェアリングエコノミー

これは、いわゆる「シェアリングエコノミー」という仕組みのひとつ。UberやAirBnB、自転車のシェアリングサービスが有名ですが、どれも企業の運営によるもの。このサービスは小さなコワーキングスペースのエンジニアさんが作ったものであること、誰でも簡単に利用できることに意味があると思います。

ごく少数のエンジニアの力でも、社会の仕組みを変える可能性のあるものを作れる。自分のことではないけれど、そう考えただけでワクワクして止まらないです。

そして、このサービスの根底にあるマインドそのものを共有して、お互いを信頼して支えあう社会になったらいいですね。

CoderDojo奈良&生駒でもわずかですが本を持っていますので、ここに個人的に貸し出しても良い本を追加して、コミュニティ図書館を始めてみたいと思います。

ちなみに、バーコードリーダーというと、お店で使うものというイメージがあると思いますが、USBやBluetoothで接続可能なものがありますので、PC(Mac or Windows)につないで使うことができます。

読みとり方式によっては、スマートフォン画面上のバーコードが読み取れないものがありますので、CCD方式のものを用意しなければなりません。

リブライズのサイトに推奨モデルが掲載されていますので、始めてみようと思う方はそちらを確認してください。


【若林健一 / kwaka1208】
Web: http://kwaka1208.net/
Twitter: https://twitter.com/kwaka1208

CoderDojo奈良&生駒の開催予定
http://coderdojo-nara.org/
奈良:7月16日(土)午後
生駒:7月30日(土)午後