[4160] WordCamp Kansai 2016に参加しました

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《電気屋にほとんど行かなくなったわけ》

■まにまにころころ[100]
 ざっくり日本の歴史(後編その18)
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[470]
 Adobe Photoshop CS6〜CC 2015編
 縦横の長い辺に合わせて正方形にする
 古籏一浩

■LIFE is 日々一歩(35)[web]
 WordCamp Kansai 2016 に参加してきました
 森 和恵

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■まにまにころころ[100]
ざっくり日本の歴史(後編その18)

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
https://bn.dgcr.com/archives/20160711140300.html

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コロこと川合です。参院選の特番で昨日の『真田丸』は放送時間が変更され、気づかずうっかり冒頭見逃してしまい軽くへこんでいます……選挙め!

今回のまにころは前回に引き続いて新選組の話。人々が選挙権を得るのはもう少し先の話になります。

◎──近藤勇(こんどういさみ・1834年11月9日-1868年5月17日)

まずはこの人、新選組局長、近藤さんです。多摩の百姓の三男として生まれ、15歳で天然理心流剣術道場・試衛館(試衛場)に入門。道場を継ぎ、後に同士と京に上ってという話はほとんど前回書いたので省きます。

近藤さんは三国志の関羽に憧れていたそうですけど、キャラ的には劉備ですね。なんとなく人望があって、周りに人が集まるタイプ。創作物なんかでは大抵、土方さんが汚れ役を引き受けて、近藤さんのイメージをクリーンに保つような描写があるんですが、実際はそもそも近藤さんって、汚れ仕事や権謀術数とかには疎かったんじゃないですかね。

最期、変名を使ってのこのこと新政府軍に出頭して、すぐバレて捕縛され処刑されてますし。まっすぐというか、なんというか……なお近藤さんの特技は、自分の拳を口に入れること。宴会芸か!

◎──芹沢鴨(せりざわかも・生年不明-1863年10月28日)

ひとことで言えば、ヤクザですね。任侠の世界の人でなく、今の暴力団構成員のような。暴力で商家から金を巻き上げ、飲んで、抱いて、暴れてと。もう、やりたい放題やって、暗殺されて消えた人です。

もっとも、どこまで本当かは分かりませんけどね。芹沢派はまとめて粛正され、仲間内の証言はありませんから。暴力で商家に要求を押し通したりしたことは本当としても、だいたい近藤さんも同行してたようですし。隊のリニューアルに際して、それまでの新選組の悪名をそっくり被せられたのかもしれません。

なんにせよ嫌いですけど。(笑)

だいたい、近藤、芹沢と二人、あるいは新見も加えて三人もの局長がいる組織なんてあり得ないですよね。粛正をもって初めて、ただの公募の寄せ集めから、組織として成立しうる体制になったんじゃないでしょうか。

◎──土方歳三(ひじかたとしぞう・1835年5月31日-1869年6月20日)

土方さんの歴史イコール新選組の歴史といった感があるので、ほとんど前回に書いてしまっていますね。鬼の副長と呼ばれた、新選組の顔です。本人の顔は写真で残っていて、鬼とはほど遠いイケメンです。

漫画家の荒木飛呂彦が土方さんにそっくりというのは有名な話です。顔はともかくイメージでは、テレ朝のドラマ『新選組血風録』での村上弘明が演じる土方像が個人的にお気に入りです。かっこよかった!

実家は多摩の石田村で石田散薬なる秘薬を作る薬屋さん。イケメンなのにトゲのある乱暴者で、イバラのようだとして、バラガキと呼ばれていたそうです。

鬼の副長として、一般的に「局中法度」と呼ばれる隊規を定め守らせたとして有名です。士道に背くな、組を抜けることは許さない、勝手に金策をするな、勝手に訴訟を取り扱うな、私闘は禁止、これら守らないと切腹ね、というもの。ひとつ目の「士道ニ背キ間敷事」ってのが、なんとでも恣意的な運用ができる、優れものですね。

戊辰戦争以前の時点では、残っている記録によると、京の治安維持活動による死者よりも、隊内で粛正されての死者のほうがずっと多いとのことです。

鬼の副長土方さん、鳥羽伏見の戦いを経て、江戸から北上する頃にはずいぶん優しくなられたそうで、部下を気遣ったり、酒を振る舞ったり、最後には若い部下に故郷へのお使いを頼んで戦地から遠ざけたり。

年齢を重ねたり戦を経て、人間的に成長したんだという評価がありますが、元々根っこの部分に優しさがあったんじゃないかと思うんですよね。

新選組の形を整えるため必要に迫られ「鬼」の役割を自分に課していたんじゃないかなと。その必要が薄れるにつれて、優しい顔が出てきたんじゃないですかね。

◎──山南敬助(やまなみ/さんなんけいすけ 1833年2月5日-1865年3月20日)

「やまなみ」が一般的ですが、「さんなん」との説も。両方使ってたとの説も。ゲーム『薄桜鬼』では「さんなん」を採用していますね。だいたい「やまなみ」が使われるので、最初「さんなんさん」と聞いてもピンとこなかったです。

山南さんと言えば、優しく温厚で隊士にも町の人からも慕われて、というのがキャラとして定番ですが、突然江戸に帰ると置き手紙を残して出ていきます。もちろんそれは法度に違反するので、連れ戻して切腹させるのですが、追っ手には山南を慕っていた沖田を差し向けて穏便に連れ戻し、切腹までの間には、周りは改めての脱走を勧めていたそうです。

伊東が入隊して立場を追われたという話もありますが、それよりも、新選組が、なんていうか、強引ながらも次第に「ちゃんとした組織」になっていくことに、耐えられなくなったんじゃないでしょうか。

気の合う剣術仲間の寄り合いから、大層な法度を掲げて、身内もどんどん粛正して引き締めるピリピリした隊への、そんな変化に付き合いきれなかったんじゃないかと想像。

なんにしても、消えていく儚さもあいまって、人気の高い人です。

◎──沖田総司(おきたそうじ 1844年-1868年7月19日)

儚さで人気が高いと言えばこの人、沖田総司。昔はよく「そうし」と濁らない呼び方をされることが多かったように思うんですが、最近は「そうじ」で統一されていますね。特定されたんでしょうか。

若い、強い、儚いと三拍子揃った人気者。近所の子どもたちとよく遊んでやる優しさと、敵をざくざく斬っていく冷徹な鋭利さが同居してる感じ。

有名なのは労咳に冒されて病床での晩年、黒猫を斬ろうとして斬られず、衰えに嘆いたという話ですが、黒猫にしちゃいい迷惑。今では黒猫ってなんか不吉だったり荷物届けたりするイメージしかありませんが、昔はむしろ縁起物で。

特に黒猫を飼うと労咳が治るとの迷信もあったそうなので、病床の沖田の側に黒猫がいたんでしょうね。黒猫、恋煩いにも効いたそうですよ。万病に効くね。

新選組を題材にした作品ではとにかく主役になりやすいキャラですが、新選組の最期には立ち会えないので、途中で土方さんに主役の座を明け渡すか、最初から土方さんを主役にして、弟分として描かれることが多いです。で、大抵、美少年として描かれます。女性として描かれることも。

なお新選組のフィクションでは主役キャラでも、歴史の流れとしては傍流です。だからこそ、自由自在に脚色して描けるんですよね。色んな作品で色んな沖田が描かれているので、ひとくちに沖田総司ファンと言っても、どの作品の沖田が好きなのか、意見が分かれるところじゃないでしょうか。

◎──永倉新八(ながくらしんぱち 1839年5月23日-1915年1月5日)

激動の中を生き抜いて、後に新選組の回想録を出版した人です。賊軍の代表格として蔑まれていた新選組の名誉回復に努め、協力者を募って、墓や碑を建立しました。永倉が書いた新選組の話は、ところどころ記録とは違う部分もあるようですが、思い出しながら新聞に寄稿した文章なので、記憶違いもあれば、多少の誇張などもあるでしょう。

それでも今、新選組についてあれこれ多くの話が残っているのは、永倉の功績です。永倉がいなければ、今のように新選組が多くのファンに支持されることもなかったかもしれません。

近藤さんが亡くなる少し前に、意見の相違から袂を分かっていますが、剣術の腕も立ち、近藤、土方に次いでリーダーシップも持ち合わせていたようです。

晩年は映画が好きで、よく孫と映画館に行ったらしく、ある時その帰りに数名のチンピラに囲まれたところ、ひとにらみして追い払ったというエピソードが残っています。気迫でチンピラを退けるお爺ちゃん。すごい。

◎──斉藤一(さいとうはじめ 1844年2月18日-1915年9月28日)

幕末の動乱を生き延びたもう一人の新選組幹部がこの斉藤。会津と運命を共にした後、1874年(明治7年)からは、東京で警察官となりました。西南戦争にも従軍しています。警察を退職した後は学校に勤め、永倉と同年に病没。

沖田、永倉と共に新選組随一の剣客とされる斉藤ですが、その名を一気に有名にしたのは『るろうに剣心』じゃないですかね。あれはかっこいい。

『るろうに剣心』には新選組の武田観柳斎、原田左之助から名前を取った人物も登場しますが、名前と性格上のモデルであるだけで、実在の二人とは関係がありません(名前も「武田観柳」、「相楽左之助」と、少し違う)。

◎──とりあえずこのへんで

まだまだ山崎丞、島田魁、大石鍬次郎、他にも紹介したい隊士は多いのですが、キリがないですし、とりあえずこの辺で。

最後は、もう少し新選組のことを知りたい方のために、新選組が登場する作品を紹介して終わろうと思います。山ほどあるので、ごくごく一部だけ。

○漫画・アニメ・ゲーム
『風光る』 渡辺多恵子
『新撰組異聞PEACE MAKER』 黒乃奈々絵
『アサギロ 〜浅葱狼〜』 ヒラマツミノル
『ちるらん 新撰組鎮魂歌』 梅村真也・橋本エイジ
『薄桜鬼』オトメイト(ゲームブランド)

○小説
司馬遼太郎:『新選組血風録』、『燃えよ剣』ほか。
池波正太郎:『幕末新撰組』ほか。
浅田次郎:『壬生義士伝』ほか。

○映画・テレビ
『幕末純情伝』(1991年) 薬師寺光幸監督 主演:牧瀬里穂(沖田総司)
『御法度』(1999年) 大島渚監督 主演:ビートたけし(土方歳三)ほか。
『壬生義士伝』(2003年) 滝田洋二郎監督 主演:中井貴一(吉村貫一郎)
『新選組血風録』(1998年・テレビ朝日)主演:渡哲也(近藤勇)
『新選組!』(2004年・NHK)脚本:三谷幸喜、主演:香取慎吾(近藤勇)
『新選組血風録』(2011年・NHK)主演:永井大(土方歳三)

新選組を題材にした漫画に『銀魂』を加えようか悩み、省きました(笑)

◎──次回は

次回は、未定。松下村塾、西郷隆盛、会津、坂本龍馬、そのあたりのどれかか、ぜんぜん違うか、どうするか、次回までに考えます。

こんないい加減な感じできたこの「まにころ」も、もう100回目なんですね……いつ頃からずっと歴史話になっていますが、明治初頭くらいまでで一区切り、その後は方向転換しようと思っています。でも歴史か古典ですけど。(笑)


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
https://www.facebook.com/korowan

https://www.facebook.com/caputllc

http://manikabe.net/


UEFA EURO 2016、ポルトガル優勝おめでとう!


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■クリエイター手抜きプロジェクト[470]
Adobe Photoshop CS6〜CC 2015編
縦横の長い辺に合わせて正方形にする

古籏一浩
https://bn.dgcr.com/archives/20160711140200.html

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今回は、2005年7月に掲載してあったスクリプトの修正版です。もう10年以上前のスクリプトになり、当時はPhotoshop CS版として作成したものです。

・画像の縦横比に合わせてキャンバスサイズを調整する
http://www.openspc2.org/projectX/Photoshop/0016/index.html


このスクリプトを現在のバージョンで実行すると、最初の実行で失敗したり、なぜか期待通りに動作しないことがあります。これをPhotohop CS6以降でも動作するようにしたのが、以下のスクリプトです。

// 縦横の長い辺に合わせて正方形にする
(function(){
var folderRef = Folder.selectDialog("変換元のフォルダを選択してください");
if (!folderRef){ return; }
var saveFolder = Folder.selectDialog("変換した画像を保存するフォルダを選択してください");
if (!saveFolder){ return; }
var fileList = folderRef.getFiles("*.jpg");
var jpegOpt = new JPEGSaveOptions();
jpegOpt.embedColorProfile = true;
jpegOpt.quality = 12;
jpegOpt.formatOptions = FormatOptions.PROGRESSIVE;
jpegOpt.scans = 3;
jpegOpt.matte = MatteType.NONE;

function setResize(){
var w = activeDocument.width.value;
var h = activeDocument.height.value;
if (w == h) return;
if (w > h){
activeDocument.resizeCanvas(w,w);
}else{
activeDocument.resizeCanvas(h,h);
}
}
for (var i=0; i<fileList.length; i++){
var fileRef = new File(fileList[i].fullName);
open(fileRef);
setResize();
var fileObj = new File(saveFolder.fullName+"/"+fileList[i].name);
activeDocument.saveAs(fileObj, jpegOpt, true, Extension.LOWERCASE);
activeDocument.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
}
})();

ところで、昔のスクリプトが動作しなかったのはなぜでしょうか。原因はいくつか考えられます。

まずひとつは、Photoshopそのものに原因がある可能性です。自動制御するためのJavaScriptが、安定して動作するようになったのはCS3以降です。CS3でもアプリケーション間連携には怪しい部分もありましたが、CS6になるとかなり安定して動作するようになっています。

また、同じスクリプトを実行しても、何らかの原因でエラーになることがあります。特に範囲選択のスクリプトは、突如として怪しい挙動になることがありました。

また、当時はAdobeアプリケーション間で、グローバル変数が共有されるという仕組みになっていました。以前のスクリプトは、グローバル変数を多用しているため、新しいバージョンで実行すると、その部分で挙動がおかしくなる可能性があります。

というのも、CS6など新しいバージョンでは起動時に特定のスクリプトが実行されることがあるため、その部分が干渉してしまい動作がおかしくなる可能性があります。

これはPhotoshopだけでなく、BrigdeやIllustratorなどAdobeアプリケーションを動作させた場合にも発生しうる現象です。

次に、私が作成したスクリプトにも問題があります。上記のグローバル変数の干渉によるものです。

改良したスクリプトでは、グローバル変数および関数はすべて排除し、変数も関数もローカルにしてあります。

このようにすると、他のアプリケーションや他人が作成したスクリプトと干渉しなくなります。つまり安定して動作するようになります。

また、フォルダの読み込み、保存先もパスを直接指定するのではなく、フォルダ選択ダイアログにしてあります。もちろん、完全なパスが分かれば問題ありませんが、ネットワーク接続で日本語のドライブ名やフォルダ名があると、うまく動作しない可能性もあるためです(どの方式で接続したかにもよります)。

まあ、プログラムを作ると完全なものだと思っても動作しないこともあります。運悪く解決できずに終わることもあります……。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/


三年くらい前から、電気屋に買い物にほとんど行かなくなりました。買う物がないというより、量販店でも小さい電気屋でも売っていないものばかりなので、買うことができないという理由もあります。

たまに買い物に行っても、モノが売っていないので結局「アマゾンで注文」という流れになってしまいます。

特にヤマダ電機とか量販店は、もう行っても仕方がない(売ってないのが確定している)ので、一年に二回ほど買いに行けばいい方です。買いに行くときは、何かが不足していて翌日もしくは当日必要な時くらい。

逆に、とある本屋には今までと変わらず行って本を購入。すでに Web関係は皆無、二年ほど前からIoT絡みのものが多くなっていて、これも時代だなあ、と。

ということで、レトロ風味たっぷりのIchigoLatte(IchigoJam基板)+PanCakeでSEGAのGalaxy Force IIの最終ステージを少し再現。

・Galaxy Force II最終ステージ



オリジナルのGalaxy Force IIの最終ステージは、こんな感じ。

・ギャラクシーフォースII 異次元空間ハイパースペース


・IchigoLatteを楽しもう
http://www.openspc2.org/reibun/IchigoLatte/0.9.1/


・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
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・Premiere Pro & Media Encoder自動化サンプル集
http://www.amazon.co.jp/dp/4802090471/


・JavaScriptによるデータビジュアライゼーション入門
http://www.amazon.co.jp/dp/4873117461/


・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/


・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/


・Adobe JavaScriptリファレンス
http://www.amazon.co.jp/dp/B00FZEK6J6/


・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/


・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/



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■LIFE is 日々一歩(35)[web]
WordCamp Kansai 2016 に参加してきました

森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20160711140100.html

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こんにちは! 夏ですね。朝起きた瞬間から暑いですね。日が長くなりますが、バテないように規則正しい生活を心がけたいものです。テンション上げすぎずに、「低め安定」の精神で乗り切ります。はい。

さてさて。今回は予定を変更して、週末に参加したイベントレポートをお届けします。

●WordCamp とは?

“WordCamp”とは、CMSでおなじみのWordPressのイベントです。開発者・利用者・ファンたちが、情報交換を目的として集うカンファレンスです。2006年から世界各地で開催されており、日本では“Tokyo”と“Kansai”が年に一度行われます。

https://2016.kansai.wordcamp.org/

https://2016.tokyo.wordcamp.org/


大きな規模のイベントですが、オープンソースなWordPressらしく個人の利益を追求することなく、有志の方が集まりボランティアで運営されています。毎年、早くからスタッフを募集し、準備を進めるようすを拝見していて、そのパワーと団結力に「すごいなぁ」と関心させられます。

Twitterのハッシュタグ“#wck2016”で、当日の様子がたくさんつぶやかれています。来年参加してみたいなという方は、見ておくと雰囲気がわかりますよ。
https://twitter.com/search?f=tweets&q=%23wck2016


●今年も“WordCamp Kansai”に参加

先の土・日に“WordCamp Kansai”が開催され、わたしは土曜日に参加してきました。参加するのは、今年で3年目です。

会場になっている大阪大学会館は駅から遠くて、方向音痴の私にはたどり着くのがむずかしいところでしたが、超わかりやすい道案内ページのおかげで到着することができました(暑い時期にたくさん歩くので、軽装での参加をおすすめします)。
https://2015.kansai.wordcamp.org/the-day-access-ishibashi-sta/


会場にたどり着いたら、まずは受付で自己紹介のためのシートを受け取り、WordPressと自分の関係を表す属性のシールを貼ります。

これを首からぶら下げれば、準備スタートです。毎年絵柄の変わるマスコットキャラクター“わぷー”のシールを頂くのも楽しみのひとつになっています。
http://r360studio.com/dgcr/dgcr-lifeis35-photo1

受付の正面にあるアセンブリホールでは、飲み物や軽食が配られています(飲食可能なのはホールのみ)。駅から少し長い道中だったので、まずは飲み物を受け取り乾いた喉を潤しました。こういう気遣いって、本当にうれしいですね。

ホールでは、スポンサー企業さんたちのブースがあって、WordPressにちなんだサービスを紹介しています。各企業さんごとに可愛いグッズがあるのも見逃せないポイントです。

担当している講座でも利用させてもらっている『テンプレートキング(ファーストサーバー株式会社)』の可愛いうちわを頂いてきました。イベント当日の涼みアイテムとして大活躍しました。
http://r360studio.com/dgcr/dgcr-lifeis35-photo2

●さて、勉強しましょうか!参加したハンズオンについて

開催内容は、事前申し込みが不要な講堂での21つのセッション、事前申し込みが必要なセミナー室での11つハンズオン、アセンブリホールでのミニイベントや交流の大きく三つに分かれます。
https://2016.kansai.wordcamp.org/timetable/


今年は、事前申し込みが必要な二つのハンズオンに参加してきました。参加希望が多かったので、抽選に当たるかなぁと思っていたのですが、二つとも当選できてラッキーでした。

「WordPress プラグイン作成のハンズオン」
http://wordcamp-kansai.connpass.com/event/34283/


「子テーマでテーマ作成・カスタマイズをやってみよう!」
http://wordcamp-kansai.connpass.com/event/34282/


いずれのハンズオンも、素のWordPressをローカルサーバーにインストールした状態まで準備し、ノートパソコンを持ち込みます。

私はこの作業の経験があったので問題なく準備できましたが、初めてで準備できない人には「ハンズオン準備部屋」として、セミナー室を朝から解放しているので、開始前にくれば設定を手伝ってくれるそうです。

至れり尽くせりですね。参加までに必ず準備していきましょうね。始まった後からの準備になると、とても時間をロスしてしまいます。

教室に入り、ノートを準備してからいよいよハンズオンのスタートです。前のスクリーンを見ながら、進行の方の説明に沿って作業を進めていきます。
http://r360studio.com/dgcr/dgcr-lifeis35-photo3

教えてもらうといっても、いわゆるセミナーとは違うので、細かい操作まではサポートしてくれません。

持ち込んでいるパソコンも各自違うので、テキストエディターやブラウザーなども各自で異なりますし、全体で揃って作業しましょう! というわかりやすさはなく、基本的に「自分で理解して、パソコンを動かして、結果を確認していく」という自習スタイルに近い感じで進みます。

詰まったり、困ったことがあれば、サポートの方にフォローしてもらうことができます。

ある程度、パソコンのオペレーションやWordPressの基本操作の経験がないと、ついていくのがしんどいかも知れません。でも、ここはサービスでセミナーをやっているわけではなく、仲間が集まって共に勉強する会なので、それでよいのだと思います。

そんな中で、実際の技術者の方から「イマドキの新しい手法」「開発現場の生の声」「プロの手順と注意事項」などをがっつり伝授していただける貴重な体験をしました。知らなかったこともたくさんありました。

どんなことを学んだかについては、進行役の方がアップされているブログを見てみてください。

「WordCamp Kansai 2016 プラグイン作成のハンズオンで進行役などをしてきました!」
http://memocarilog.info/other/8333


【WCK2016】子テーマのセッションとハンズオンをやりました」
http://blog.mismithportfolio.com/web/20160710wck2016slide


わたしも、今回習ったことを踏まえて、自分なりにもう少し突っ込んだところまで学習して、スキルアップを目指したいと思います。いろいろと教えてくださり、ありがとうございました!

来年は、わたしも何かお手伝いしたいけどなぁ…。提供できるすばらしいテクニック的なものを持ち合わせていないので、腰がひけますね。

強いてあげるなら、プロでセミナー講師をしているので、ハンズオンセッションの効果的な進め方など“教え方”のアドバイスができるかも知れません。

が、そんなのって必要ですか? と、機会があれば運営さんたちにお伝えしてみようかなと思います。

さてさて次回こそ、Bootstrapネタに戻ります。グリッドレイアウトの話に入りますよ。ではでは、また!(^^)


【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
site: http://r360studio.com

mail: r360studio@gmail.com
Twitter: http://twitter.com/r360studio


おなじみWeb系のセミナー、7・8・9月のスケジュールが公開されました。空調ばっちりの広くて環境のよい所で、この夏は技術を磨いてみませんか?
http://r360studio.com/seminar/



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編集後記(07/11)

●開沼博/編「福島第一原発廃炉図鑑」を二日かけて読んだ(太田出版、2016)。カラー写真・図版多数の398ページ、ハンパではないボリューム。世界で初めて「福島第一原発(1F)廃炉の現場」の内実を正面から記録した出版物である。いままで福島が「マイナスの好奇心」の対象ばかりになってきた構造を、反転させるのがこの本の役割だという。当然だが、内容は脱原発でも賛原発でもない。また福島第一原発をアカデミックに解明するものでもない。一般住民・民間の立場から、その廃炉の現場の実態を調査するものである。廃炉とば、汚染水対策、燃料の取り出し、解体・片づけ(廃止措置)の三つをいう。

現在は汚染水対策のピークを越え、徐々に燃料の取り出しに軸足が移っている。現在発表されている中長期ロードマップによると、デブリ(溶けた燃料)の取り出し開始が2021年前後、10〜15年ですべてのデプリ取り出しを完了、最終的にすべてが終わるのが2041〜2051年だという。「10分でわかる1F廃炉」では、漫画「いちえふ」の竜田一人による、F1の構内と1〜4号機の現状のイラスト、開沼博と吉川彰浩のシンプルな説明で、1F廃炉について一発で理解できる。感動的なわかりやすさである。汚染水対策も絵に描いたようにわかる(実際イラストなんだけど)。この「目に見える化」はみごとなものである。

林智裕の「検証 福島第一原発・廃炉関連デマ」は興味深い。無数に生産されたデマの大部分はいくつかのパターンに分類できる。パターン化したデマが何度も使い回され、5年たっても誤解・差別が再生産されている。1Fでは既に多数の作業員が死亡しているがその事実は隠蔽されている。F1地域に来たレスキュー隊の隊員が被曝して死んだ。F1に立ち入れば誰もが大量の被曝をする。F1で地下再臨界が起きて白い霧が発生している。F1周辺では奇形・巨大化した動植物が大量発生している。もちろん、これらはすべてわかりやすいデマだ。科学的な事実を歪めた被害のでっちあげであり、完全に否定されている。

デマを流す反原発勢力は、カタカナ表記の「フクシマ」の被害は絶大でなけばならず、不幸であり続けてくれた方が都合がいい。人々の不安を利用して自分の知名度向上や政治的利権、経済的利益誘導に結びつけようとしている輩が被災地を苦しめてきた。「風評被害」は「差別」である。「事実に基づかない偏見差別、誹謗中傷は、人間としてもっとも怖く悲しい行動です」。この本は科学的事実のみが客観的に書かれているので、何らかのイデオロギーの人が利用しようと思って読んでもたぶん無効だろう。最初の方にある「この本は批評の本である」宣言は気軽には読めないから、飛ばして読んでもいい。 (柴田)

開沼博/編「福島第一原発廃炉図鑑」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4778315111/dgcrcom-22/



●修学旅行で五稜郭に行った時、土方さんのブロマイド(ポストカード)を買ったなぁ。和田慎二『あさぎ色の伝説』の土方さんがいい感じなんですよ。また読みたくなったけれど手放しちゃってる〜。

/電気屋さんに行かなくなったなぁ、ほんとに。/大阪大学会館の建物好き〜。いま大阪大学さん関係のお仕事中ナリ。/デマだったの!?

大阪梅田に、ダイキン「ぴちょんくんNOW」登場。熱帯夜が続くとぴちょんくんが溶けるアニメーションが見られるのだそう。サイトでも看板の状態が見られる。大阪市の今の気候がわかるよ。 (hammer.mule)

あさぎ色の伝説
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007CGSY/dgcrcom-22/


びちょんくんNOW
http://pichonkun.jp/

今日の大阪は湿度温度ともに最高レベルの「じりじりレッド」

ダイキン「2016省エネ大賞」篇
http://www.daikin.co.jp/ad/cm/detail_mv_new_18.html

長い説明をするのは、次期月組トップの珠城りょう