[4166] ストレス解消の木工細工と粘土細工

投稿:  著者:  読了時間:20分(本文:約9,600文字)



《「ドラクエ」をやってないから……》

■ネタを訪ねて三万歩[136]
 ストレス解消の木工細工と粘土細工
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[484]
 「ファミコン断絶」と「清里タッチとオサムグッズ」
 吉井 宏





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■ネタを訪ねて三万歩[136]
ストレス解消の木工細工と粘土細工

海津ヨシノリ
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160720140200.html
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システム変更トラブルが、やっとのことで一段落したと思っていたら、ご機嫌斜めのMacProが……またまた不安定になったので、リスタートした途端に新たなトラブルが発生。

突然AppleのMailがリセットしてしまい、仕方がないのでそのまま画面を見ていたら、なんと私のMail(サーバー側)には4万通以上のメールが溜まっている事が判明。完全にDMの温床だという事を思い出しました。チェックしないと先に進めないML登録の数々……真面目過ぎました。

ということで、片っ端から削除するのですが、Mailの不安定さに何度も強制終了。作業に翻弄されながら「いつか読む」は「永遠に読まない」と同義語だという事をすっかり忘れていたことを猛省しました。正直、ここ数年まったく読んでいなかったのです。

もちんGmailに転送していますので、そちらで必要最低限のメールには目を通していましたが、やはり一人の人間が対処する量を逸脱しているのは確かですね。Gmailも春頃に随分整理したのですが、Mail側は忘れていました。

思い切った処理が必要ですね。でも、それがなかなかできないのも事実。難しい問題です。

ということで、春学期も終わりでいよいよ夏休みです。私にとっての夏休みは秋学期の予習集中月間で、しっかり勉強しなくてはなりません。小学校の時に夏休みの宿題を月末まで延ばしてしまった前科がありますので、その反動かもしれませんね。

そんな私も、中学生の時に理科のH先生の課題として、夏休み期間中の新聞に掲載された天気図をすべてノートに貼るという課題を無事にこなして、夏休み明けに提出したら、完璧に作成したのは私だけで、結局その課題はなかったことにされたのがショックでした。

学生の時も、夏休みの宿題としてO先生から手書きで3000文字ほどをレタリングして提出する課題の時も、完成させて提出したのは私だけで、課題そのものがなかったことにされたのを覚えています。

思い出すごとに気分が悪くなる暗黒史です。もちろん両先生に対するリスペクトなど皆無です。

ところで、なぜか最近の大学は前期、後期という言い方ではなくて春学期、秋学期という大学が多いですね。しかも英語で春セメスター(春セメ)、秋セメスター(秋セメ)という大学がかなり多いのです。なにか理由があるのでしょうか? 

もしかして春学期(しゅんがっき)、秋学期(しゅうがっき)は留学生が混乱する? そんな観点であれば(はるメセ)(あきメセ)であれば混乱ないですね。もっとも私は学生の方しか見ていないので、基本的に興味はないのですが、少々気になるのは確かです。

ということで、やっと本題です。なんといっても興味の的はやっぱり工作系、実はここのところプラモデルとは別に、唐突に木工細工や粘土細工にはまっています。

木工は昔からやっていますが、今回は小物です。きっかけは、Facebookの某模型グループ主催のイベントで、被災した熊本にエールを送るために作成した、熊本名産の西瓜を載せる縁台を作成したことでした。

西瓜は紙粘土でした。試行錯誤することは皆無でさくさく作り上げることができましたが、これは小学生の時から父に色々と教わっていたからだと思い出しています。

例えば、一枚板をノミで削って作り上げることはスキルが必要ですが、細い角材を組み合わせて作れば、高度なスキルを必要としなくても思い描く形状を簡単に作り上げることができる……という感じです。

あとは100均で木材を求めてもいいのですが、私の家から車で数分のところに大きなホームセンターがあり、そこで木材の端材が激安で手に入るのは天国です。今までそれらを活用していろいろなものを作ってきました。

実はそんな制作の前に、3Dソフトでモデリングを行い、完成イメージをシミュレーションしていたりします。主なツールは、以前も書きましたがmodoです。

ただし、こういったシミュレーションにはStrataがとてもいいですね。マテリアルもデフォルトで色々用意されていますし、Photoshopとの連動もシームレスなので、ほとんどこれで作業をしています。

Facebookでそんな活動を見た方から「細かい作業は疲れませんか?」と聞かれるのですが、最近わかったこととして、私は疲れやストレスが溜まると、無性に細かい作業がしたくなります。要するに「ドM」なのでしょう。

ただし、仕事や大学の授業準備などに、すぐに戻るようにしなくてはなりません。そんな意味で、唐突に作業を開始して、すぐに元の仕事に戻れるように色々と工夫をしています。

適度な大きさのダンボール箱をゴミ箱として膝の上にのせ、その中に削りカスが落ちるように作業をします。当然、作業中はニトリル手袋をしています。

ビニール製だとエポキシパテの作業に問題が発生するなど不都合があるので、ニトリル製にしています。薄手で使い捨ての手術用のような手袋です。それほど高くないのが魅力です。

さすがに室内でスプレー類は使えないので、スプレー用に作成した大きな組み立て式ダンボール箱をもって、庭に出てスプレーをしています。

最近見つけた100均のアクリル油性ラッカーがお気に入りです。ざっくりとサーフェース代わりに吹いてから、アクリル絵の具で調整します。ある程度ペイントが完了したら、透明ラッカーを吹いてアクリル絵の具を定着させてから、油彩で汚しを施して完成という流れです。

アクリル絵の具も油彩も100均で手に入ります。今まで溶剤のオイルは画材屋さんに行くしかなかったのですが、知人に教えてもらったオイルライターのオイルで代用することで、またまた100均で調達できるようになりました。

ただ、最近になってアクリル絵の具と油絵の具が店頭から消えてしまったのが、ちょっと気になっています。

ちなみに、Blogにはほとんどそんな活動はアップしていません。主にFacebookに限定しています。

Blogでは過去にストーカーまがいの嫌がらせみたいなことが発生していたので、コメントはできないように設定し、書き込む内容も当たり障りのない内容に変更してしまいました。

残念といえば残念なのですが、こればかりはどうしようもありません。

※プラモデル作成リハビリ第八弾 ハセガワ1/72 M3グラントMk1中戦車
http://kaizu-blog.blogspot.jp/2016/01/172-m3mk1.html

※がまだせ熊本 熊本にエールを!
http://kaizu-blog.blogspot.jp/2016/06/blog-post_26.html


■今月のお気に入りミュージックと映画

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[California]by Rogue Wave in 2005(U.S.A)

アルバム "Descended Like Vultures" の7曲目。アコースティックギターとボーカルの美しき融合ですね。素晴らしい曲です。インディーズバンドですが、こういったバンドをもっとメディアは取り上げて欲しいですね。なんだか日本はメジャーほどつまらない曲ばかりのような気がしますが、偏見でしょうか……。

California - Rogue Wave


[American Ultra]by Nima Nourizadeh, in 2015(U.S.A)

邦題「エージェント・ウルトラ」。テンポの良いアクション映画で、あっという間の96分です。ジェシー・アイゼンバーグ演じるマイク・ハウエルのヘタレ具合がとってもいいです。もちろん前半の。彼は「ゾンビランド」も良かったですね。

また恋人役でクリステン・スチュワート演じるフィービー・ラーソンの、後半への流れがとってもいいです。彼女、「パニックルーム」にも出演していましたね。とにかくこの作品……あのエンディングを見た誰もが続編を期待するのではないでしょうか。シリーズ化でもいいと思いますよ。

映画『エージェント・ウルトラ』予告編


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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/
        怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
http://www.kaizu.com
http://kaizu-blog.blogspot.com
https://www.Facebook.com/yoshinori.kaizu

会場変更などで2014年度は一度も開催していませんでしたが、2006年6月からスタートした月例セミナーが、来月で100回目を迎えることになりました。

今まで参加してくださった皆さんに感謝するとともに、色々とご尽力いただいたメーカー各位にも、言葉にできない感謝でいっぱいです。これからも続けていく予定ですが、肩肘張らずに様々な実験を行っていきたいと思います。

実はセミナーという括りでは、1996年(何月であったか不明ですが、夏頃であったと記憶)からスタートし、この8月のセミナーは316回目となります。

●8月の画像処理セッションは8月18日(木)の予定です。
〜100回記念特別講義【コンピュータ画像処理論】〜

講演内容:2006年6月からスタートした画像処理テクニックは、2015年1月よりボーンデジタルに会場を移し、100回目を迎えました。これを記念して、大学で行っているコンピュータ画像処理論の特別版講義を開催いたします。

・押さえておきたい映像
・基本はアナログ
・気軽に楽しむ
・レトロ映像の面白さ

参加は無料ですが、申し込みが必要です。詳しくは以下のサイトでご確認くだ
さい。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/4526.html


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■グラフィック薄氷大魔王[484]
「ファミコン断絶」と「清里タッチとオサムグッズ」

吉井 宏
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20160720140100.html
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●ファミコン断絶

東急東横線渋谷駅のホームでドラクエのテーマが流れてるらしい。


ドラクエとかファミコンとかに、僕は「どうしようもない断絶」を感じて、ちょっと悲しくなってしまうw ほぼ同世代の人たちだってファミコンに親しんでいたはずなのだが、僕はずいぶんちがった。

ファミコンっていつからあったんだ? すら謎だった。

調べたら、任天堂ファミリーコンピュータは1983年7月に発売。そっか。専門学校を出てデザイン事務所に就職した3か月後の発売じゃ、知らなくても無理もない。それどころじゃなかった。大学に行ってたら、2年後まで猶予があったから状況は違っただろうけど。

そのまま、フリーになる7年後の1990年夏まで、ファミコン同様にその時代の「文化」はほとんど享受してない。テレビがほぼ見れなかったから。おニャン子クラブだって知らない。

で、何度かSNSなどに書いたけど……。

細野晴臣がファミコンゲーム「ゼビウス」をモチーフにしたアルバム「スーパーゼビウス」を出した。その頃YMO関連のレコード(CDじゃないw)は、ほぼ発売日に買っていたほど好きだった。


その曲にハマッた僕は「ゼビウス」をやってみたい一心で、近所の書店で売ってた中古のファミコンを買いに走ったのでした。「パックマン」とか、数本のメジャーっぽい中古ゲームもいっしょに買ったはず。

週休1日だった時代。平日は7時15分の電車で出勤、終電で帰宅の毎日午前様。夕食すませて風呂に入ったらだいたい1時すぎ。聞きたいオールナイトニッポンがない日は、1時から4〜5時頃まで「ゼビウス」w 寝不足でふらふら。

攻略本も買い込んで、どんどん上達。ところが、ある程度以上はちっとも上手くならない。開始後20分くらいで出てくる大きな黒い円盤にやられてしまう。その黒い円盤を出すためだけに20分を費やす。

20分でやられる。また20分でやられる、を毎日深夜3週間くらい繰り返した末、全部売り払った。「こんなことやってたら人生の無駄だ!!!」

っていうか、ヘタすぎ。「パックマン」とかもぜんぜんダメだったし。そもそも、高校時代の「インベーダーゲーム」だって、滅多に2面に行けないくらいヘタ。なんでだろ?

で、「ゼビウス」にハマッたのも正確にいつだったか忘れてたけど、細野「スーパーゼビウス」発売が1984年8月だそう。ってことは、ファミコン発売後たった1年くらいだったのか。

当時、流行ってたのは知ってたけど、中古で売ってるくらいだから5〜6年前からあったんだろう的な感覚だった。「いまさらファミコンを中古で買ってまで始めるなんてオレは遅れてるヤツ」って思ってたもん。

で、気がついた。ファミコンに感じる断絶って、世代的なものじゃなかったんだ。ヘタだったことと、「ドラクエ」をやってないこと、だったのかw

・似た断絶を感じている人は多いんだろうな。「ファミコン世代」って言われてる人たちで、親にファミコンを買ってもらえなかった人なんか特に。

・ファミコン買ったとき、付属の小さいコントローラーが使いにくくて、でっかいレバーのついたのを購入した。熱中してやってたら、なんかヒリヒリぬるぬるする。と思ったら、手の豆が潰れて血だらけにw

・世界で尊敬されてるゲーム界の偉人の日本人が何人もいるらしいけど、どうスゴイか実感がなくてわからないのも断絶。

・インベーダーゲーム。お金をほとんど持ってない高校生のときは、100円玉数個を10分かそこらで使いつくし、あとは友達がやるの見てた。上手いヤツは100円で延々1時間とかやってたからぜんぜんお金使わない。友達がインベーダーやるの見ながら、自動販売機のカップスターを食べるのが好きだったw

●清里タッチとオサムグッズ

『ファンシー絵みやげは1980年代前半から1990年代前半あたりまで、10年以上もの長きにわたり日本中の観光地で主役であり続けたにも関わらず、ジャンルの名称がなかったため話題にしづらく、人々の記憶から消えていってしまいました。』

https://cakes.mu/posts/13366

へえ! 名称がなかったのか。僕は「清里タッチ」とか「清里ファンシーイラスト風」とか呼んでた。名称は大切。やっぱ、みうらじゅんは偉大だなあ。「ゆるキャラ」ってネーミングで、ああいう着ぐるみキャラの扱いが一気に日本中に理解された。

デザイン事務所にいた頃、清里タッチを練習して仕事でいろいろ描いてました。鉄道会社の広告や観光とかのパンフレットやチラシなどいっぱいデザインしてて、そういうイラストが必要だったので。

「ファンシー絵みやげ」のルーツの半分くらいは、たぶん原田治氏のオサムグッズなんだよね(あとはサンリオや少女マンガ系や鳥山明かな?)。

飛び抜けて洗練されてた。今もまだぜんぜん魅力を失ってなく、古く見えないのはすごい。

たとえば、亜土ちゃんは一度「古い絵」として廃れかけてから大復活してスタンダードになったけど、原田治氏は40年ずっと変わらないスタンダード感。

ちょうど、弥生美術館で展覧会だって!
オサムグッズの原田治展 Osamu Goods The 40th Anniversary
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html

●PRISMAについての注意

先週大はしゃぎで紹介した責任上、書いておきます。あの画像加工はiPhone内で処理されているのではなく、PRISMAのサーバに送られて、加工済み画像が送信されてくる。

Siriやしゃべってコンシェル、翻訳アプリなど、重く高度な処理が必要でサーバに送られてるサービスはいっぱいある。秘密だったり重要な画像も、処理のためサーバに送られていることを念頭に置いて使おうね、です。

また、PRISMAロゴ入りである処理済み画像は向こうが自由に使えるというのも、SNSやブログサービスなどでおなじみの決まり文句。規約などほとんど読まずにOKするのが普通になってるけど、どんなサービスでもそのへん覚悟の上で使おう、です。

詳しくは↓
http://did2memo.net/2016/07/16/prisma-terms-of-use-server-side-processing/


【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/

「ハンコをお辞儀してるように傾けて押す風習」が話題になってる。昔、「逆に傾けるとふんぞり返って威張ってるように見えるぞ」って教えてもらって以来、完全真っ直ぐより微妙に(最大10度程度)前に傾けて押してるなあw 気にする必要などないことはわかってるけど、手間はゼロだから。

・「東京浅草画廊 Gei(藝)」オープン

ある会社に関係するアーチストの作品を販売する画廊がオープンしました。DMのビジュアルが僕の立体作品「Nyoro」です。僕は2点を出してます。常設展示としてしばらくやってる見込み。

DM表 http://www.yoshii.com/dgcr/Gei_DM_1.jpg
DM裏 http://www.yoshii.com/dgcr/Gei_DM_2.jpg
ホームページ http://tokyoasakusagallery.wix.com/-gei

・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/

・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii

・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii


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編集後記(07/20)

●原田マハ「生きるぼくら」を読んだ(2012、徳間書店)。初出は日本農業新聞2011〜2012。一日中、四畳半の自室でパソコン、ケータイでネットにつながって過ごす、引きこもり歴4年の24歳男子、麻生人生が主役である。50歳を越えた母親は、パートふたつのかけもちで必死に息子を食わしている。まったく会話のないすれ違い生活。ある日、疲れ果てた母は書き置きと5万円、年賀状10枚を残していなくなる。「この中の誰かに連絡をとってみてください。あなたのことを助けてくれる人が、ひょっとしたらいるかもしれないから」というメモ。その中に父方の祖母「マーサばあちゃん」からの年賀状があった。

というわけで、子供の頃夏休みに遊びに行っていた、長野県の蓼科のばあちゃんの家に赴く人生。認知症初期のマーサの家には、血縁関係のない親戚の対人恐怖症「つぼみ」がいて。マーサをしたう地域の人々がいて。いい人ばっかりで、ほぼ予想通りの青春物語となる。マーサは二人に向かい、稲作とはすごい仕事よと、種籾から収穫までの工程を滔々と語る。二人はマーサを手伝って米作りをすると申し出るが、マーサの米作りは昔ながらの自然農法で、想像を絶する重労働である。農業初心者でできるはずがない。全編を通じて、稲作に関する過剰なまでにていねいな説明は、稲作マニアという原田の筆が冴える。

マーサは認知症が進み農業はできなくなるが、地域のカッコいい大人たちの絶大な協力を得て、二人は一反ほどの「自然の田んぼ」の始めから終わりまで関わる。いっさい機械を使わない苛酷な作業の連続だが、途中であきらめずに最後までやりぬく。籾殻燻炭つくりから始まり、米の収穫、脱穀まで、じつに綿密に作業内容が描かれる。わたしは農家の子だったから、稲作にはけっこう参加した(兄と妹はノータッチだった)ので、「自然の田んぼ」はともかく、機械化されていない稲作のつらい作業はよく知っている。往時をなつかしく思い出す農作業の描写である。わかりやすくて、気持ちのいい話だった。

さて、この単行本には決定的なミスがある。この物語はなんだったんだ! と茫然としてしまうとんでもないビジュアルが表紙なのだ。主人公の3人が登場しているその場所は、普通の水田じゃねえか! この本の関係者はちゃんと中身を読んでいるのか。ストーリーのキモは自然農法による稲作である。それを無視したバカ表紙。原田マハはなぜこの表紙でOKを出したのか。コンセプトを否定する表紙なのだから、断固拒否すべきだ。さすがに、文庫本は湖と森林と白馬という意味不明な絵にさしかわっているが。AMAZON単行本のカスタマーレビューで誰も指摘しない。いい話だったが表紙がぶちこわし(怒)。 (柴田)

原田マハ「生きるぼくら」←バカ表紙をみて〜
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198634718/dgcrcom-22/


●いまはプロゲーマーがいて、そのための学校まであるそうです。/藤子不二雄がフジ子、フジ男ってことに初めて気づいた……。/「自然農法による稲作」がどんなのか知らない。水田じゃないのか……。

iPhoneトラブル続き。一日かけてもアプリは全復活せず。個別にインストールしていたら終わるだろうに、自動だと遅すぎる。

諦めて、全データを消去しての出荷時状態に。iCloudで設定項目など重要なものだけをバックアップしておいたので、メールやWi-Fi設定などは復活。

iOSの基本アプリのみが並ぶ画面を見て、随分すっきりしたなぁと。お部屋の模様替えでいらないものを捨てた時のすっきり感と同じだ。

それから普段使いの重要アプリだけをインストール。これらの重要アプリは、設定やデータをDropboxに同期させているので、インストールしてすぐに今まで通りに利用できた。

バージョンアップを重ね、使い勝手が良いから使い続けているのだけれど、トラブルにもちゃんと対応できていて、ますます重要になってしまったわ。 (hammer.mule)